| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥290.7億 | ¥274.3億 | +6.0% |
| 営業利益 | ¥18.4億 | ¥11.0億 | +67.1% |
| 経常利益 | ¥18.1億 | ¥10.3億 | +75.2% |
| 純利益 | ¥23.0億 | ¥15.8億 | +45.3% |
| ROE | 2.4% | 1.7% | - |
増収増益かつ営業利益率の大幅改善が今四半期の特徴で、加えて投資有価証券売却益が純利益を押し上げた点に留意が必要である。売上高は290.7億円(前年比+6.0%)、営業利益は18.4億円(同+67.1%)、経常利益は18.1億円(同+75.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益は22.8億円(同+46.5%)となった。増益の主因は粗利率改善(28.3%、前年比+1.8pt)と、Lifeline・IndustrialMaterials両セグメントの増収増益で、これに投資有価証券売却益15.4億円が加わり純利益を押し上げた。
【売上高】売上高は290.7億円で前年比+6.0%。セグメント別(内部取引込みの計ベース、合計291.1億円)ではLifelineが148.0億円(構成比50.8%、YoY+11.5%)、IndustrialMaterialsが82.7億円(同28.4%、YoY+10.5%)と増収を牽引した一方、MachinerySystemは60.5億円(同20.8%、YoY-11.7%)と減速した。
【損益】営業利益は18.4億円(YoY+67.1%)、営業利益率は6.3%で前年4.0%から+2.3pt改善した。粗利率は28.3%で前年26.5%から+1.8pt改善し、販管費率は22.0%(前年22.5%)とほぼ横ばいに抑制されたことが増益の主因である。セグメント利益はLifelineが13.1億円(YoY+121.6%、利益率8.8%)、IndustrialMaterialsが6.0億円(同+45.4%、利益率7.3%)と大幅増益となった一方、MachinerySystemは1.2億円(同-70.9%、利益率2.0%)に落ち込み、全社利益の重石となった。経常利益は18.1億円(+75.2%)で、支払利息0.9億円を含む営業外費用1.8億円を営業利益でほぼ吸収した。特別利益15.4億円(投資有価証券売却益15.4億円、一時的要因)が加わり税引前利益は33.5億円となり、親会社株主に帰属する当期純利益は22.8億円(+46.5%)となった。結論として、事業構造の改善を伴う増収増益である。
Lifelineが売上148.0億円(構成比50.8%)、営業利益13.1億円(利益率8.8%)と全社営業利益(セグメント計20.3億円、調整額控除前)の過半を占め、増収増益の牽引役となった。IndustrialMaterialsは売上82.7億円(同28.4%)、営業利益6.0億円(利益率7.3%)と増収増益基調が続く。MachinerySystemは売上60.5億円(同20.8%、YoY-11.7%)、営業利益1.2億円(利益率2.0%、YoY-70.9%)と減収減益で、セグメント間の利益率格差(Lifeline8.8%対MachinerySystem2.0%)が全社利益率6.3%を押し下げる方向に作用している。セグメント利益調整額は▲1.9億円で、前年の▲3.2億円から縮小しており、棚卸資産調整額の影響が前年より小さくなった。
【収益性】営業利益率は6.3%で前年4.0%から+2.3pt改善し、純利益率(親会社株主帰属ベース)は7.9%で前年5.7%から+2.2pt改善した。ROEは2.4%で、純利益率7.9%・総資産回転率0.19回・財務レバレッジ1.58倍への分解では、収益性改善が主なドライバーであり資産回転率とレバレッジの寄与は限定的である。【キャッシュ品質】包括利益は19.6億円で、親会社株主に帰属する当期純利益22.8億円を下回り、その他有価証券評価差額金▲2.1億円と退職給付に係る調整額▲1.3億円が主な押し下げ要因となっている。【投資効率】総資産回転率は0.19回(売上290.7億円÷総資産1510.1億円)で、総資産は前年比▲2.9%と圧縮される一方、有形固定資産は402.4億円(前年385.6億円)に増加しており、資産効率の改善は資本回転面ではまだ表れていない。【財務健全性】自己資本比率は63.3%、流動比率は212%、当座比率は183%と厚い流動性を確保している。有利子負債(短期・長期借入金合計)は162.3億円に対し現金及び預金172.2億円でネットキャッシュ約9.9億円となり、短期借入金は54.3億円(前年比▲60.9%)、長期借入金は108.0億円(同+52.1%)とテナーの長期化が進んでいる。
キャッシュフロー計算書は開示されていないため、貸借対照表の推移から資金動向を分析する。現金及び預金は172.2億円で前年185.4億円から13.2億円減少した一方、短期借入金は138.7億円から54.3億円へ84.4億円圧縮され、長期借入金は71.0億円から108.0億円へ37.0億円増加しており、資金調達構造を短期から長期へ組み替えた形跡がうかがえる。売掛金・受取手形は260.8億円で前年301.7億円から40.9億円減少した一方、棚卸資産は117.4億円で前年106.2億円から11.2億円増加しており、在庫の積み上がりが運転資本を圧迫する方向に作用している。投資有価証券は217.8億円で前年223.5億円から5.7億円減少しており、当期の投資有価証券売却益15.4億円の計上と整合的である。総資産は1510.1億円で前年1555.9億円から45.8億円減少しており、資産圧縮を伴いながら財務健全性を維持した1年となった。
経常的な収益力の中核は営業利益18.4億円であり、営業外損益は営業外収益1.5億円(うち受取配当金0.7億円)と営業外費用1.8億円(うち支払利息0.9億円)でほぼ相殺され、経常利益への影響は軽微である。一方、特別利益15.4億円(投資有価証券売却益15.4億円)は非経常の一時的要因であり、親会社株主に帰属する当期純利益22.8億円の約68%に相当する規模である。経常利益18.1億円から純利益22.8億円への押し上げは主にこの特別利益によるもので、営業・経常段階の伸び(YoY+67.1%、+75.2%)に比べて純利益の伸び(+46.5%)がやや緩やかなのは、法人税等負担(10.5億円、実効税率約31.3%)が特別利益にも課されているためである。包括利益19.6億円は純利益22.8億円をやや下回り、有価証券評価差額金や退職給付調整のマイナスがアクルーアル面での乖離要因となっている。
第1四半期時点の通期進捗率は、売上高が22.2%(290.7億円/1,310.0億円)、営業利益が21.6%(18.4億円/85.0億円)、経常利益が21.0%(18.1億円/86.0億円)で、いずれも単純進捗基準の25%をやや下回る。一方、純利益(親会社株主帰属)は30.5%(22.8億円/75.0億円)と上振れているが、これは投資有価証券売却益15.4億円という一時的要因の寄与が大きく、営業段階の進捗とは性格が異なる点に留意が必要である。通期計画は売上+2.2%、営業利益+5.5%、経常利益+3.4%の増益を見込んでおり、当第1四半期の営業利益YoY+67.1%は計画を大きく上回るペースで進捗している。当該四半期において業績予想の修正が行われている一方、配当予想の修正はない。
通期の配当予想は1株当たり60円(期末配当、株式分割後ベース)で、EPS予想123.6円に対する配当性向は48.5%となる。2025年10月1日を効力発生日として普通株式1株につき5株の株式分割を実施しており、第2四半期末配当は分割前の金額で記載される一方、期末配当は分割後の金額で記載されるため、年間配当金合計は単純合算できず開示上「-」表記となっている。分割を考慮しない場合の期末配当は144円、年間配当金合計は288円となる。自社株買いに関する開示はなく、還元方針は配当性向を基軸としたものとみられる。
セグメント集中リスク: Lifelineが売上構成比50.8%、セグメント利益(調整前)の過半を占めており、同事業の需要動向や案件タイミングが全社業績に与える影響が大きい。
MachinerySystemの採算悪化: 売上60.5億円(YoY-11.7%)、営業利益1.2億円(YoY-70.9%)、利益率2.0%まで低下しており、他セグメントとの利益率格差(Lifeline8.8%、IndustrialMaterials7.3%)が全社マージンの下押し要因となっている。
運転資本の滞留リスク: 棚卸資産は117.4億円(前年106.2億円から+11.2億円)に増加する一方、売掛金・受取手形は260.8億円(前年301.7億円から-40.9億円)と減少しており、在庫と売掛金の動きが資産効率・キャッシュ転換に与える影響についてモニタリングが必要である。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 6.3% | 8.7% (4.2%–14.2%) | -2.4pt |
| 純利益率 | 7.9% | 7.0% (3.2%–10.6%) | +0.9pt |
営業利益率は業種中央値を下回るが、純利益率は特別利益の寄与もあり業種中央値を上回る。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 6.0% | 6.2% (-1.1%–14.6%) | -0.3pt |
売上高成長率は業種中央値とほぼ同水準に位置する。
※出所: 当社調べ
当期純利益22.8億円のうち投資有価証券売却益15.4億円(一時的要因)が約68%を占めており、営業利益・経常利益の伸び(それぞれYoY+67.1%、+75.2%)と純利益の伸び(+46.5%)を比較する際は、一時的要因の寄与を分けて理解することが有用である。
セグメント別ではLifeline・IndustrialMaterialsの利益率改善(それぞれ8.8%、7.3%)とMachinerySystemの利益率悪化(2.0%)が対照的であり、全社利益率6.3%はこのミックスの結果として形成されている。
通期進捗は売上・営業利益・経常利益がいずれも22%前後で単純進捗基準の25%をやや下回る一方、純利益は特別利益の計上により30.5%まで進捗しており、進捗率の解釈にはこの内訳の違いを踏まえる必要がある。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,477円 |
| base(基準) | 1,543円 |
| bull(強気) | 1,560円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,576円 |
| 調整後予想EPS | 142.1円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 48.5% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.150(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.98倍 / 10.9倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,501円〜1,587円、ω±0.1で 1,542円〜1,544円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。