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53572027 第1四半期プライムJGAAP

ヨータイ(5357) 2027年度第1四半期決算 増収・営業益1%増

2027年度第1四半期の売上高は72.2億円(前年同期比+4.6%)、営業利益は5.8億円(同+1.3%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

建設・資材/ガラス・土石製品


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥72.2億¥69.0億+4.6%
営業利益¥5.8億¥5.8億+1.3%
経常利益¥6.4億¥6.5億−0.4%
純利益¥4.6億¥1.9億+145.3%
ROE(年換算)5.3%2.2%-

Executive Summary

2027年度Q1は増収ながら販管費増が利益を圧迫する増収減益型の決算となった。売上高は72.2億円(前年比+4.6%)、営業利益は5.8億円(同+1.3%)、経常利益は6.4億円(同-0.4%)、純利益は4.6億円(同+145.3%)であった。純利益の大幅増は前年同期に計上された特別損失3.05億円の反動によるもので、恒常的な収益力改善ではない。売上成長を牽引したのは主力の耐火物等セグメントで、販管費の伸び(+6.9%)が売上成長率を上回ったことが営業利益率縮小の主因である。

業績変動要因

【売上高】売上高は72.2億円で前年比+4.6%増収。耐火物等が60.4億円(構成比83.7%、同+5.2%)と成長を牽引し、エンジニアリングは11.8億円(構成比16.3%、同+1.8%)にとどまった。業種別では鉄鋼向けが32.9億円(同+5.7%)、その他が39.3億円(同+3.7%)である。

【損益】営業利益は5.8億円で前年比+1.3%増にとどまり、粗利率は18.7%と前年並みだが販管費が7.7億円(同+6.9%)へ増加し、売上成長率を上回ったため営業利益率は8.1%へ約0.2pt縮小した。経常利益は6.4億円(同-0.4%)とほぼ横ばい。純利益は4.6億円(同+145.3%)だが、前年同期の特別損失3.05億円剥落による比較効果が大きい。セグメント別では耐火物等の利益が10.4億円(同+8.5%、利益率17.2%)と好調な一方、エンジニアリングは0.9億円(同-28.9%、利益率7.6%)と大きく減益した。全社費用は5.5億円(同+7.5%)へ増加し、連結利益の抑制要因となった。総括すると増収減益の構造である。

セグメント別分析

耐火物等は売上高60.4億円(同+5.2%)、セグメント利益10.4億円(同+8.5%)で、利益率17.2%と連結収益の中核を担う。エンジニアリングは売上高11.8億円(同+1.8%)にとどまる一方、セグメント利益は0.9億円(同-28.9%)と大きく減少し、利益率も7.6%に低下した。報告セグメント計の利益1,127.8百万円に対し、全社費用545.0百万円(前年比+7.5%)を控除して連結営業利益582.7百万円となっており、全社費用の増加が連結利益の伸びを抑える構図が続いている。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は8.1%で前年同期の8.3%から縮小し、粗利率も18.7%とほぼ横ばいながら販管費比率10.6%が上昇したことが要因である。【キャッシュ品質】年換算DSOは130日、DIOは179日、CCCは281日といずれも製造業の目安水準を上回り、売掛金102.4億円・在庫115.4億円(原材料57.8億円、製品53.3億円、仕掛品4.4億円)への資金滞留が資金効率上の課題である。【投資効率】年換算ROEは5.3%で、純利益率6.3%、総資産回転率0.663倍、財務レバレッジ1.26倍に分解され、資産回転率の低さがROEを抑制している。【財務健全性】自己資本比率79.6%、流動比率506.4%、Debt/Capital比率2.3%、インタレストカバレッジ437.6倍と、財務基盤は極めて安定的である。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書のデータは開示されていないため、貸借対照表の変化から資金動向を分析する。現金及び預金は63.1億円で前年同期の57.5億円から増加している一方、売掛金は102.4億円、在庫は115.4億円と高水準で推移しており、運転資本への資金固定が続いている。投資有価証券は46.8億円へ8.5億円(+22.2%)増加し、余資の一部が有価証券運用に向けられている様子がうかがえる。長期借入金8.0億円を含む固定負債は29.9億円へ11.9億円(+65.7%)増加したが、自己資本346.7億円との対比では負債規模は小さく、財務面での資金調達余力は大きい。全体として、営業活動を通じた資金創出はDSO・DIOの長期化により制約されており、資産効率の改善が資金効率向上の鍵となる。

収益の質

経常利益6.4億円は前年比ほぼ横ばいであるのに対し、純利益は前年同期に計上された特別損失3.05億円の反動により大幅増となっており、増益の質は一過性要因に依存している。営業外収益0.96億円のうち受取配当金が0.68億円と中心を占め、売上高比では1.3%にとどまり営業利益を代替する規模ではない。包括利益は10.5億円と純利益4.6億円を5.9億円上回っており、その乖離の主因はその他有価証券評価差額金の増加5.8億円である。これは市場価格変動による含み益の増加であり、事業から生み出された経常的な収益とは区別して捉える必要がある。総じて、当期純利益の伸び自体は前年の特殊要因の剥落によるところが大きく、営業利益・経常利益ベースで見た実質的な収益力はほぼ横ばいと評価できる。

業績予想・ガイダンス

通期予想は売上高300.0億円(同+1.4%)、営業利益38.0億円(同+5.7%)、経常利益39.0億円(同+3.4%)で、業績予想の修正はない。Q1の売上高進捗率は24.1%で標準的な25%と概ね整合する一方、営業利益進捗率は15.3%、経常利益進捗率は16.5%といずれも標準を大きく下回る。通期営業利益率予想12.7%はQ1実績8.1%から約4.6pt改善する前提であり、Q2以降の収益改善が計画達成の条件となる。

株主還元

通期の1株当たり配当予想は90円で、配当予想の修正はない。期中平均株式数18,432,512株に基づくと年間配当総額は概算16.6億円で、通期純利益予想26.0億円に対する配当性向は約63.8%となる(自社株買いを含む総還元性向ではなく、配当のみに基づく配当性向)。配当性向はやや高水準だが、自己資本比率79.6%、現金及び預金63.1億円という財務基盤が配当の安定性を支えている。Q1の純利益進捗率は17.5%にとどまり、年間配当の裏付けにはQ2以降の利益回復が重要となる。

リスク要因

  1. 主要顧客業種への依存: 鉄鋼向け売上が32.9億円と連結売上の45.5%を占め、鉄鋼業界の生産動向・設備投資動向が需要に直接影響する構造である。

  2. 運転資本の長期滞留: 年換算DSO130日、DIO179日、CCC281日はいずれも製造業の目安水準を大きく上回り、売掛金102.4億円・在庫115.4億円への資金固定が続いている。需要減速局面では在庫評価や回収遅延のリスクが高まる。

  3. エンジニアリング事業の採算変動: 同セグメントの利益は0.9億円(前年比-28.9%)と大きく減少しており、案件構成や原価変動による利益率の振れが大きい。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(manufacturing)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率8.1%8.7% (4.2%–14.3%)−0.6pt
純利益率6.3%7.1% (3.2%–10.6%)−0.8pt

営業利益率・純利益率とも業種中央値をやや下回る水準にある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)4.6%6.2% (-1.1%–14.6%)−1.6pt

売上高成長率も業種中央値を下回り、成長ペースはやや緩やかである。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 純利益の前年比+145.3%増は前年同期の特別損失3.05億円の反動によるものであり、営業利益・経常利益はほぼ横ばい圏にとどまる点は、増益の質を評価するうえで留意点となる。

  2. 耐火物等セグメントが利益の9割超を占める収益構造であり、同セグメントの利益率17.2%(同+8.5%)が連結収益を牽引する一方、エンジニアリングの利益率7.6%(同-28.9%)は変動が大きい。

  3. DSO130日、DIO179日、CCC281日という運転資本回転の長さは、高い自己資本比率79.6%と対照的な内部課題であり、資産回転率(0.663倍)の改善余地が示唆される。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)1,765円
base(基準)1,809円
bull(強気)1,840円
算出前提
1株純資産(BPS)1,880円
調整後予想EPS157.4円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向63.8%
予想EPSの信頼度調整×1.117(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER0.96倍 / 11.5倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 1,761円〜1,859円、ω±0.1で 1,806円〜1,810円。

注記:

  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。