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52882027 第1四半期プライムJGAAP

アジアパイルホールディングス(5288) 2027年度第1四半期決算

2027年度第1四半期の売上高は299.7億円(前年同期比+9.5%)、営業利益は32.7億円(同+14.4%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

建設・資材/ガラス・土石製品


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥299.7億¥273.7億+9.5%
営業利益¥32.7億¥28.6億+14.4%
経常利益¥33.9億¥29.5億+15.2%
純利益¥27.5億¥20.6億+33.6%
ROE4.7%3.7%-

Executive Summary

2027年度第1四半期は、海外事業の大幅な増収増益が牽引し、増収増益で通期計画に対して順調な滑り出しとなった。売上高は299.7億円(前年比+9.5%)、営業利益は32.7億円(同+14.4%)、経常利益は33.9億円(同+15.2%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は25.6億円(同+28.1%)となった。増収率を上回る増益率は、海外事業の採算改善が主因である。

業績変動要因

【売上高】売上高は299.7億円で前年同期比+9.5%。国内事業は245.1億円(同+6.2%)で連結売上の81.8%を占め主力を維持する一方、海外事業は56.4億円(同+31.5%)と大幅増収し、連結増収額の過半を海外事業が牽引した。

【損益】営業利益は32.7億円(同+14.4%)、経常利益33.9億円(同+15.2%)、純利益27.5億円(同+33.6%、うち親会社株主帰属分25.6億円、同+28.1%)。海外事業の営業利益は6.6億円(同+128.3%)、利益率は11.7%と前年から大幅改善し、連結営業利益率10.9%を押し上げた。国内事業も利益率11.3%と安定推移した。特別損益は特別利益・損失とも0.04億円で相殺され、経常的な事業活動が利益成長の主因である。増収増益。

セグメント別分析

海外事業は売上56.4億円(同+31.5%)、営業利益6.6億円(同+128.3%)、利益率11.7%(前年6.8%から+約5pt)と、成長と採算改善の両面で連結業績を牽引した。国内事業は売上245.1億円(同+6.2%)、営業利益27.7億円(同+8.1%)、利益率11.3%と、規模では最大だが伸び率は海外に劣る。なお、セグメント調整額は前年同期の+0.04億円から△1.62億円へ悪化しており、のれん償却等を含む連結調整が利益率を押し下げている点は注視点である。

主要財務指標

【収益性】営業利益率10.9%(前年10.4%から改善)、純利益率8.6%(前年7.3%から上昇)、粗利率21.7%。売上増を上回る利益成長により収益性は改善傾向にある。【キャッシュ品質】営業外収益は3.1億円(売上高比1.0%)にとどまり、受取配当金0.7億円、為替差益0.2億円で構成される。特別損益は僅少で、利益の質は経常的な事業損益に裏付けられている。【投資効率】ROEは4.7%で、総資産回転率の低さが資本効率を抑制する構造がうかがえる。総資産1038.8億円に対し、現金預金247.5億円、売掛金247.3億円と流動性資産の比重が大きい。【財務健全性】自己資本比率55.8%は財務基盤の安定性を示す。有利子負債は短期借入金102.9億円を含み、短期比率が高い構成である一方、現金預金は短期借入金の2.4倍あり、当面の資金繰り余力は厚い。

キャッシュフロー分析

本決算ではキャッシュフロー計算書の詳細開示がないため、貸借対照表の推移から資金動向を分析する。現金及び預金は247.5億円で前年同期の256.3億円からやや減少した一方、利益剰余金は350.3億円と前年の336.5億円から積み増しが進んでおり、収益蓄積が継続している。売掛金・受取手形は247.3億円で前年の295.5億円から減少し、電子記録債権の増加を含めた回収資産構成の変化がみられる。棚卸資産は68.4億円で前年の74.2億円から圧縮されており、在庫効率はやや改善した。短期借入金は102.9億円、長期借入金は29.0億円と、有利子負債は短期構成に偏っているが、現金預金がこれを上回る水準を維持しており、当面の資金繰りに大きな懸念は見られない。

収益の質

当期の利益は経常的な事業活動に裏付けられている。特別利益・特別損失はいずれも0.04億円で相殺され、一時的要因が純利益に与えた影響はほぼない。営業外収益は3.1億円(売上高比1.0%)にとどまり、受取配当金0.7億円、為替差益0.2億円、受取利息0.7億円で構成され、営業外収益への依存度は低い。税引前利益34.0億円に対し法人税等6.5億円で、実効税率は前年より低下し純利益率の改善に寄与した。包括利益は34.2億円で純利益27.5億円を上回り、その差は有価証券評価差額金5.7億円などその他有価証券の時価変動によるもので、事業の経常収益力とは別の要因である。

業績予想・ガイダンス

通期計画に対する進捗は、売上高25.0%、営業利益29.2%、経常利益30.3%、純利益33.3%(親会社株主帰属ベース)であり、利益進捗が売上進捗を上回る構図である。通期計画は売上高1200.0億円(前年比+3.5%)、営業利益112.0億円(同+2.9%)、経常利益112.0億円(同+3.1%)であるのに対し、Q1実績の伸び率(売上+9.5%、営業利益+14.4%)は計画上の年間伸び率を上回っており、現時点では収益性面での上振れ余地を示す進捗状況といえる。業績予想の修正は当四半期において行われていない。

株主還元

通期の1株当たり配当予想は70.0円で、通期EPS予想202.16円に基づく配当性向は約34.6%である。発行済株式数38,090千株に対し自己株式は1千株と僅少で、自社株買いに関する情報は開示されていないため、還元指標は配当性向のみで評価する。配当性向34.6%は一般的な目安である60%を下回り、現金預金247.5億円、自己資本比率55.8%という財務基盤も踏まえると、当面の配当継続に対する余力はあるとみられる。

リスク要因

  1. 海外事業の利益率持続性: 海外事業は売上+31.5%、セグメント利益+128.3%、利益率11.7%(前年6.8%)と急改善した。この改善が案件ミックスや操業度向上によるものか一過性かは、通期での再現性確認が必要である。

  2. 短期借入金への依存: 短期借入金102.9億円は有利子負債131.9億円の約78%を占める。現金預金247.5億円が上回るため当面の資金繰り懸念は限定的だが、金利環境の変化は調達コストに影響しうる。

  3. 連結調整額の悪化: セグメント利益合計34.3億円に対し連結営業利益は32.7億円で、調整額は前年同期の+0.04億円から△1.62億円へ悪化した。のれん償却等を含む調整項目の動向は連結利益率に影響する。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(manufacturing)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率10.9%8.7% (4.2%–14.3%)+2.2pt
純利益率9.2%7.1% (3.2%–10.6%)+2.0pt

自社の営業利益率・純利益率はいずれも業種中央値を上回り、業種内で相対的に良好な収益性水準にある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)9.5%6.2% (-1.1%–14.6%)+3.3pt

売上高成長率も業種中央値を上回るが、IQR上限に近く、業種内で高い伸びを示す水準にある。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 増収率9.5%を上回る営業利益成長率14.4%は、海外事業の利益率改善(前年6.8%→11.7%)が主因であり、収益構造の質的向上を示している。

  2. 通期計画に対する進捗率は営業利益29.2%、純利益33.3%と売上高進捗25.0%を上回っており、Q1時点では利益面が先行する進捗状況である。

  3. 自己資本比率55.8%、現金預金が短期借入金を上回る流動性構成は財務健全性を支えるが、有利子負債の78%を占める短期借入金の構成は資金調達構造として継続的なモニタリングが必要である。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)1,677円
base(基準)1,748円
bull(強気)1,800円
算出前提値
1株純資産(BPS)1,521円
調整後予想EPS225.8円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向34.6%
予想EPSの信頼度調整×1.117(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.15倍 / 7.7倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 1,699円〜1,799円、ω±0.1で 1,742円〜1,756円。

注記:

  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。