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52622027 第1四半期プライムJGAAP

日本ヒューム(5262) 2027年度第1四半期決算 増収・営業益46%増

2027年度第1四半期の売上高は117.1億円(前年同期比+45.7%)、営業利益は9.2億円(同+45.8%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

建設・資材/ガラス・土石製品


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥117.1億¥80.3億+45.7%
営業利益¥9.2億¥6.3億+45.8%
経常利益¥20.5億¥15.4億+33.4%
純利益¥16.7億¥12.7億+32.1%
ROE(年換算)12.3%9.6%-

Executive Summary

基礎事業の急拡大により増収増益となり、営業利益は前年同期比+45.8%と大幅に伸長した。売上高は117.1億円(前年80.3億円、+45.7%)、営業利益は9.2億円(前年6.3億円、+45.8%)、経常利益は20.5億円(前年15.4億円、+33.4%)、純利益は16.7億円(前年12.7億円、+32.1%)となった。増収の主因は基礎事業の売上が前年比+81.3%と急伸したことで、経常利益は持分法投資利益9.5億円を含む営業外収益の押し上げも寄与している。

業績変動要因

【売上高】売上高は117.1億円で前年比+45.7%となり、基礎事業が79.6億円(+81.3%)と全体を牽引した。下水道関連事業は33.6億円(+3.5%)と安定推移、太陽光発電・不動産事業は3.8億円(-0.7%)とわずかに減収した。セグメント構成比は基礎事業68.0%、下水道関連事業28.7%、太陽光・不動産3.2%であり、基礎事業への依存度が高まっている。

【損益】営業利益は9.2億円(+45.8%)で、営業利益率は7.8%と前年同期の7.8%からほぼ横ばいである。粗利率は20.6%で前年の23.9%から約3.2pt低下したが、販管費率が12.8%(前年16.0%)へ低下し増収効果による固定費吸収で相殺した。経常利益は20.5億円(+33.4%)となり、営業外収益11.4億円(うち持分法投資利益9.5億円、受取配当金1.5億円)が押し上げ要因である。純利益は16.7億円(+32.1%)で、増収増益に区分される。

セグメント別分析

基礎事業は売上高79.6億円(+81.3%)、セグメント利益6.5億円(+90.9%)、利益率8.1%と、増収率を上回る利益成長を示した。下水道関連事業は売上高33.6億円(+3.5%)、セグメント利益6.5億円(+1.2%)、利益率19.3%と報告セグメント中最高の収益性を維持している。太陽光発電・不動産事業は売上高3.8億円(-0.7%)とやや減収したが、セグメント利益は2.2億円(+3.2%)、利益率59.6%と高収益体質を保っている。基礎事業の急拡大が全社利益成長の主因であるが、下水道関連事業の高い利益率が収益の下支えとなっている。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は7.8%で前年同期の7.8%とほぼ同水準、純利益率は14.2%で前年同期の15.7%から低下した。粗利率20.6%は前年の23.9%から約3.2pt低下しており、原価上昇圧力がうかがえる。【キャッシュ品質】営業債権(売掛金107.7億円、電子記録債権27.5億円)は高水準で、年換算DSOは84日と回収サイクルの長期化がみられる。棚卸資産41.9億円は前年同期の41.8億円から概ね横ばいで、売上急増に対し在庫は膨張していない。【投資効率】ROE(年換算)は12.3%で、純利益率の高さに支えられている一方、投資有価証券255.8億円を含む厚い資産基盤に対し総資産回転率は低位である。【財務健全性】自己資本比率は78.2%と極めて高く、流動資産299.6億円に対し流動負債は85.6億円にとどまる。有利子負債は短期借入に集中するが、現金及び預金110.3億円が短期負債を大きく上回り、実質的な資金繰りリスクは低い。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の実績値は開示されていないため、BSの動向から資金の流れを分析する。現金及び預金は110.3億円で前年同期の103.0億円から増加し、資金基盤は拡大している。売掛金は107.7億円、電子記録債権27.5億円と営業債権が高水準にある一方、買掛金は33.7億円で前年の45.4億円から減少しており、仕入債務の支払が進展している。売上高が45.7%増加する中で棚卸資産は41.9億円と前年並みに抑えられており、在庫面での資金負担増は限定的である。買掛金の減少と営業債権の高水準が同時に生じているため、増収局面における運転資本の資金負担は今後注視すべき点である。

収益の質

経常利益20.5億円と純利益16.7億円は、本業の営業利益9.2億円に加え、持分法投資利益9.5億円と受取配当金1.5億円を含む営業外収益11.4億円によって大きく押し上げられている。営業外収益は売上高の9.7%に相当し、経常的な収益構造の一部として組み込まれているものの、投資先の業績や市況によって変動しうる性質を持つ。特別損益は特別利益0.0億円のみで軽微であり、一時的要因の影響は小さい。包括利益は24.9億円で純利益16.7億円を上回り、有価証券評価差額金7.6億円の増加が主因である。営業利益の伸び(+45.8%)と純利益の伸び(+32.1%)の差は、営業外収益・特別損益の増加率が本業に比べ緩やかであったことを反映している。

業績予想・ガイダンス

通期会社計画(売上高455.0億円、営業利益29.0億円、経常利益41.0億円)に対する第1四半期の進捗率は、売上高25.7%、営業利益31.7%、経常利益50.0%、純利益48.8%となった。売上高・営業利益は標準的な25%進捗をやや上回る程度だが、経常利益・純利益は持分法投資利益を中心とする営業外収益の押し上げにより大きく先行している。会社は業績予想・配当予想をいずれも修正していない。経常・純利益の高進捗は営業外要因に依存するため、本業の通期上振れを直接示すものではない点に留意される。

株主還元

会社予想の年間配当は1株26円(株式分割後ベース)であり、株式分割を考慮しない実質ベースでは52円、前期比実質4円の増配とされる。会社予想EPS66.74円に対する予想配当性向は約39.0%であり、配当のみを基準とした持続可能性の目安である60%を下回る。利益剰余金356.2億円、現金及び預金110.3億円と手元資金は厚く、配当支払余力は高い。第1四半期の純利益16.7億円は通期予想の48.8%に達しており、計画達成が続けば配当の利益カバーは十分と見られる。

リスク要因

  1. 原価率上昇と粗利率低下: 粗利率は20.6%で前年同期の23.9%から約3.2pt低下した。基礎事業の急拡大に伴う資材費・外注費・工事採算の変動が続く場合、販管費率低下による相殺効果が薄れ、利益率が圧迫される可能性がある。

  2. 営業債権回収の長期化: 年換算DSOは84日で、売掛金107.7億円・電子記録債権27.5億円と営業債権が高水準にある。買掛金は前年比25.7%減少しており、増収局面での運転資本の資金負担が増す方向に作用しうる。

  3. 営業外収益への依存: 経常利益20.5億円のうち持分法投資利益9.5億円を含む営業外収益は11.4億円で売上高の9.7%を占める。投資有価証券255.8億円は総資産の36.7%を占め、市況変動が持分法投資先の業績や評価差額に影響を与えうる。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(manufacturing)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率7.8%8.7% (4.2%–14.3%)−0.8pt
純利益率14.3%7.1% (3.2%–10.6%)+7.2pt

営業利益率は業種中央値をやや下回るが、純利益率は営業外収益の寄与により業種中央値を大きく上回る。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)45.7%6.2% (-1.1%–14.6%)+39.5pt

売上高成長率は業種IQRの上限を大幅に超え、業種内でも際立った拡大局面にある。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 売上高45.7%増・営業利益45.8%増と本業は基礎事業を牽引役に拡大した一方、営業利益率は7.8%で前年同期からほぼ横ばいである。粗利率低下を販管費率低下で相殺する構図であり、原価率の推移が今後の利益率動向を左右する。

  2. 経常利益・純利益は持分法投資利益9.5億円を含む営業外収益への依存度が高く、通期進捗率(経常50.0%、純利益48.8%)の高さは営業外要因を反映したものである。本業の営業利益進捗率31.7%との差異は、収益構造を分けて捉える必要性を示している。

  3. 年換算DSO84日という営業債権の高水準と、買掛金の前年比25.7%減少が同時に生じており、増収局面における運転資本の資金負担の方向性が注目点となる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)959円
base(基準)980円
bull(強気)995円
算出前提
1株純資産(BPS)1,060円
調整後予想EPS74.5円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向39.0%
予想EPSの信頼度調整×1.117(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER0.92倍 / 13.1倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 953円〜1,008円、ω±0.1で 977円〜981円。

注記:

  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。