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51422027 第1四半期プライムJGAAP

アキレス(5142) 2027年度第1四半期決算 増収・営業益164%増

2027年度第1四半期の売上高は213.6億円(前年同期比+16.2%)、営業利益は11.8億円(同+164.0%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

素材・化学/化学


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥213.6億¥183.8億+16.2%
営業利益¥11.8億¥4.5億+164.0%
経常利益¥15.3億¥3.8億+306.4%
純利益¥10.2億¥2.5億+315.4%
ROE(年換算)9.2%2.3%-

Executive Summary

増収に加え大幅な営業増益・経常増益となり、収益性が明確に改善した決算である。売上高は213.6億円(前年比+16.2%)、営業利益は11.8億円(同+164.0%)、経常利益は15.3億円(同+306.4%)、純利益は10.2億円(同+315.4%)となった。売上原価率の低下と販管費の伸び抑制(前年同期比+1.5%)により営業レバレッジが効いた一方、経常利益は為替差益2.0億円を含む営業外収益の押し上げも寄与している。

業績変動要因

【売上高】売上高は213.6億円で前年同期比+16.2%増。第一事業部が134.9億円(+21.4%)、第二事業部が65.9億円(+20.0%)と2主力事業が成長を牽引した一方、シューズBUは15.6億円(-21.4%)と減収が続き全社成長の逆風となった。

【損益】営業利益は11.8億円(同+164.0%)、粗利益率は22.4%へ改善し、販管費増加(+1.5%)を上回る粗利益増加(+19.5%)が利益拡大を支えた。経常利益15.3億円(同+306.4%)は為替差益2.0億円を含む営業外収益4.4億円の寄与が大きく、純利益10.2億円(同+315.4%)につながった。特別損失は固定資産除却損0.2億円と軽微である。増収増益の決算である。

セグメント別分析

第一事業部は売上134.9億円(+21.4%)、営業利益9.7億円(+66.2%)、利益率7.2%。第二事業部は売上65.9億円(+20.0%)、営業利益8.8億円(+70.4%)、利益率13.3%と全社で最も高い収益性を示した。シューズBUは売上15.6億円(-21.4%)、営業損失0.7億円と前年の1.1億円の損失から改善したものの赤字が継続している。全社費用(未配賦)は6.0億円で前年比+8.9%増加し、セグメント利益合計の伸びを一部相殺した。第一・第二事業部の増収増益が全社業績を牽引する一方、シューズBUの採算改善が今後の注視点となる。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は5.5%で前年同期の2.4%から改善、純利益率は4.8%で前年同期の1.3%から改善した。粗利益率は22.4%と前年同期の21.8%から上昇している。【キャッシュ品質】包括利益は17.1億円で純利益10.2億円を上回り、差額はその他有価証券評価差額金6.4億円および為替換算調整額1.5億円によるもので、アクルーアル要素は限定的である。【投資効率】年換算ROEは9.2%であり、総資産回転率と51.3%の自己資本比率に支えられた構造である。【財務健全性】流動資産485.7億円は流動負債236.7億円を大きく上回り、現金及び預金99.6億円は短期借入金69.0億円を上回る。有利子負債171.5億円に対し自己資本比率は51.3%で、資本基盤は安定的である。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の開示はないため、BS推移から資金動向を確認する。現金及び預金は99.6億円で前年同期の97.5億円から増加し、買掛金は99.9億円で前年同期の78.1億円から+27.9%増加した。売上拡大に伴う仕入増加が買掛金増加の主因とみられ、運転資本の一部を負債側で吸収する構図となっている。棚卸資産は91.1億円で前年同期の89.5億円からわずかに増加しており、売上成長に対して概ね連動した水準にある。有形固定資産は194.3億円で前年同期比小幅増にとどまり、大型投資は限定的である。

収益の質

経常利益15.3億円のうち、本業の営業利益は11.8億円であり、差額の3.5億円は営業外収益4.4億円(為替差益2.0億円、受取配当金0.8億円等)と営業外費用0.9億円(支払利息0.8億円)の純額による。為替差益は営業利益の17.1%に相当する規模であり、経常利益の伸び(+306.4%)は本業改善に加えて為替という一時的要因の影響を含む点に留意が必要である。特別損失は固定資産除却損0.2億円のみで純利益への影響は軽微である。包括利益17.1億円は純利益10.2億円を上回り、有価証券評価差額金の増加が主因であるため、当期の収益の質そのものを損なうものではない。

業績予想・ガイダンス

通期売上高予想825.0億円に対しQ1進捗率は25.9%で標準的な水準にある。一方、通期営業利益予想22.0億円(前年比-26.0%)に対する進捗率は53.4%、通期経常利益予想20.0億円(前年比-49.0%)に対する進捗率は76.4%と、いずれも標準進捗率25%を大きく上回っている。通期予想が前年比減益を見込む中でQ1が高進捗となっているのは、Q1の為替差益や販管費抑制効果が通期では前提として保守的に置かれている可能性を示す。今回、業績予想および配当予想は修正されている。

株主還元

通期配当予想は1株50.00円、通期EPS予想160.99円に基づく予想配当性向は31.1%である。期中平均株式数13,665,761株から算出される年間配当総額は約6.8億円で、通期純利益予想22.0億円に対しても同水準の配当性向となる。利益剰余金159.7億円は配当原資として相応の余力を有する。自己株式取得に関する新規開示はなく、総還元性向ではなく配当性向で評価している。

リスク要因

  1. シューズBUの収益性: 売上高が前年同期比-21.4%となり、セグメント損失0.7億円が継続している。需要回復の遅れが全社利益率改善の重石となり得る。

  2. 経常利益の質: 為替差益2.0億円は営業利益11.8億円の17.1%に相当する規模であり、為替相場の反転は経常利益の変動要因となる。通期経常利益進捗率76.4%はこの一時的要因を含んでいる可能性がある。

  3. 短期負債の構成と運転資本: 短期借入金69.0億円を含む短期負債比率は相対的に高く、また買掛金が前年同期比+27.9%増加している。現金及び預金は短期借入金を上回るが、借入の借換条件と仕入増加の持続性は継続確認が必要である。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

決算上の注目ポイント

  1. 売上高+16.2%増に対し営業利益は+164.0%増となり、粗利益率改善と販管費抑制による強い営業レバレッジが確認された。第一・第二事業部の増収増益が主因である。

  2. 営業利益率は5.5%まで改善したが業種中央値8.7%には未達であり、経常利益の伸びには為替差益という一時的要因が含まれる。通期予想が前年比減益を見込む中でQ1の高進捗率をどう評価するかが今後の観察点となる。

  3. 流動比率・自己資本比率(51.3%)は安定した水準にあり、財務基盤を維持しながら収益改善を進めている点が特徴である。一方でシューズBUの赤字継続と買掛金の増加は運転資本面での注視点である。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)2,814円
base(基準)2,865円
bull(強気)2,886円
算出前提
1株純資産(BPS)3,252円
調整後予想EPS177.1円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向31.1%
予想EPSの信頼度調整×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく)
implied PBR / PER0.88倍 / 16.2倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 2,786円〜2,948円、ω±0.1で 2,852円〜2,873円。

注記:

  • 通期予想に対する純利益の進捗(46%)が標準(25%)を上回るため、予想EPSを上限+10%の範囲で上方調整しています(進捗が先行する企業は予想を上回る傾向があるため。季節性の強い事業では調整が過大になる場合があります)。
  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。