| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥213.6億 | ¥183.8億 | +16.2% |
| 営業利益 | ¥11.8億 | ¥4.5億 | +164.0% |
| 経常利益 | ¥15.3億 | ¥3.8億 | +306.4% |
| 純利益 | ¥10.2億 | ¥2.5億 | +315.4% |
| ROE | 2.3% | 0.6% | - |
2027年度第1四半期は増収増益となり、粗利率改善と営業レバレッジにより利益が前年比で大幅に伸長した。売上高は213.6億円(前年183.8億円、+16.2%)、営業利益は11.8億円(前年4.5億円、+164.0%)となった。経常利益は15.3億円(+306.4%)、純利益は10.2億円(+315.4%)と、増収率を大きく上回る増益率を記録している。この背景には粗利率の改善(22.4%、前年比+0.6pt)に加え、為替差益2.0億円を含む営業外収益の押し上げがあり、経常段階の伸びが特に大きくなっている点に留意が必要である。
【売上高】売上高は213.6億円で前年比+16.2%増加した。セグメント別では第一事業部が134.9億円(同+21.4%、構成比63.2%)、第二事業部が65.9億円(同+20.0%、構成比30.9%)と主力2部門が牽引した一方、シューズBUは15.6億円(同-21.4%、構成比7.3%)と減収が続いている。
【損益】営業利益は11.8億円(同+164.0%)、営業利益率は5.5%で前年比+3.1pt改善した。粗利率22.4%(同+0.6pt)に加え、販管費が36.2億円と売上成長率を下回るペースで推移し、営業レバレッジが効いた。経常利益は15.3億円(同+306.4%)で、為替差益2.0億円を含む営業外収益4.4億円の寄与が営業利益からの上乗せを大きくしている。純利益は10.2億円(同+315.4%)で、特別損益は特別損失0.2億円のみと軽微であり、税引前利益からの乖離は法人税等(実効税率約32.3%)による通常の範囲内である。増収増益であり、特に営業外の一時的要因(為替差益)が経常段階の伸びを押し上げている点が特徴的である。
第一事業部は売上134.9億円(前年比+21.4%)、営業利益9.7億円(同+66.2%)、利益率7.2%と増収増益で全体を牽引した。第二事業部は売上65.9億円(同+20.0%)、営業利益8.8億円(同+70.4%)、利益率13.3%と3部門中最も高い採算性を示している。シューズBUは売上15.6億円(同-21.4%)と減収が続くが、営業損失は0.7億円(前年0.9億円の損失、損失幅+29.5%改善)と赤字幅は縮小した。売上構成は第一事業部63.2%、第二事業部30.9%、シューズBU7.3%で、高採算の第二事業部の存在がポートフォリオ全体のマージンを底上げしている。
【収益性】営業利益率は5.5%で前年同期2.4%から+3.1pt改善し、純利益率も4.8%と前年1.3%から大きく上昇した。粗利率は22.4%で前年比+0.6pt改善している。【キャッシュ品質】営業外収益には為替差益2.0億円が含まれ、経常利益の伸び(+306.4%)が営業利益の伸び(+164.0%)を上回る一因となっている。特別損益は特別損失0.2億円のみで純利益への影響は限定的である。【投資効率】ROEは2.3%となっており、EPS(基本)は74.83円(前年18.05円、+314.6%)、BPSは3,252.06円(前年3,167.21円)である。【財務健全性】自己資本比率は51.3%(前年51.8%)で高水準を維持し、総資産865.7億円、純資産444.4億円と資本基盤は安定している。
本決算ではキャッシュフロー計算書の詳細開示はないため、バランスシートの動きから資金動向を分析する。現金及び預金は99.6億円(前年97.5億円)とほぼ横ばいで推移した一方、売掛金・受取手形が138.3億円、棚卸資産が91.1億円と資産規模が拡大しており、事業拡大に伴う運転資本の積み増しがうかがえる。買掛金・支払手形は99.9億円(前年78.1億円、+27.9%)と大きく増加しており、サプライヤークレジットの活用によって資金効率を維持している側面がある。有形固定資産は194.3億円と前年からわずかに増加し、建設仮勘定を含む投資が継続していることが示唆される。売上拡大に伴う在庫・売掛の増加ペースが仕入債務の増加ペースと比べてどう推移するかが、今後の資金効率を左右する点として注目される。
経常的な収益力は営業利益11.8億円(利益率5.5%)で、粗利率改善と販管費コントロールを背景とした構造的な改善が確認できる。一方、営業外収益4.4億円のうち為替差益が2.0億円を占め、経常利益の伸び(+306.4%)が営業利益の伸び(+164.0%)を上回る主因となっている。この為替差益は市況変動の影響を受けやすく、一時的要因としての性格が強い。特別損益は特別利益0.0億円、特別損失0.2億円(固定資産除却損)と軽微で、純利益への歪みは限定的である。実効税率は約32.3%(法人税等4.9億円/税引前利益15.1億円)と概ね平常域にあり、税引前利益から純利益への変換に異常は見られない。包括利益は17.1億円で純利益10.2億円を上回り、有価証券評価差額金6.4億円の寄与が大きく、事業外の資産価値変動が包括利益を押し上げている。
通期予想に対する進捗率は、売上高25.9%、営業利益53.4%、経常利益76.4%、純利益46.5%(純利益は親会社株主に帰属する当期純利益ベース)となっており、四半期の標準的な進捗(約25%)を利益面で大幅に上回っている。特に経常利益の進捗が高いのは、Q1に発生した為替差益の寄与が大きいためである。会社側は通期で営業利益22.0億円(前年比-26.0%)、経常利益20.0億円(同-49.0%)と前年比で減益の計画を維持しており、下期にかけての為替影響の正常化やコスト増を見込んだ保守的な計画である可能性が示唆される。今回の四半期決算に合わせて業績予想・配当予想の修正が行われている。
会社が公表する通期の配当予想は1株50.00円である。期中平均株式数約1,366.6万株を基に算定すると年間配当総額は概ね6.8億円となり、通期純利益予想22.0億円(親会社株主に帰属する当期純利益ベース)に対する配当性向は約31%と計算される。今回の四半期決算に合わせて配当予想の修正が行われている。自社株買いに関するデータは開示されていないため、本レポートでは配当のみに基づく配当性向で評価している。
為替感応度: 当第1四半期は為替差益2.0億円が経常利益を押し上げており、営業外収益4.4億円の約45%を占める。この効果が反転した場合、経常利益の伸び率は現状より鈍化する可能性がある。
運転資本の拡大: 売掛金・受取手形138.3億円、棚卸資産91.1億円と資産規模が拡大する一方、買掛金・支払手形も99.9億円(前年比+27.9%)と増加している。売上成長(+16.2%)に対し資産・負債の伸びが大きく、資金効率の変化をモニタリングする必要がある。
セグメント別の採算差: シューズBUは売上15.6億円(同-21.4%)、営業損失0.7億円と赤字が継続している。全体利益への影響は限定的だが、赤字縮小のペースが今後の収益構造に影響する。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 5.5% | 8.7% (4.2%–14.2%) | -3.2pt |
| 純利益率 | 4.8% | 7.0% (3.2%–10.6%) | -2.3pt |
自社の収益性指標は業種中央値を下回り、IQRの下位圏に位置している。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 16.2% | 6.2% (-1.1%–14.6%) | +10.0pt |
売上高成長率は業種中央値を大きく上回り、IQR上限を超える高い伸びとなっている。
※出所: 当社調べ
増収増益の内訳としては、粗利率改善と販管費コントロールによる営業段階の構造的改善(営業利益率+3.1pt)と、為替差益という一時的要因による経常段階の押し上げが併存している。通期進捗の高さを評価する際は、この両要因を区別して捉える必要がある。
売上拡大のペースに対し、売掛金・棚卸資産の増加も進んでおり、買掛金の増加(+27.9%)でバランスを取っている状況がうかがえる。今後の四半期で運転資本の増減ペースが売上成長ペースとどう連動するかが、資金効率の観察点となる。
セグメント別では第二事業部の利益率13.3%が全体の採算を支えており、シューズBUの赤字縮小(+29.5%改善)が継続するかどうかが、ポートフォリオ全体のマージン動向を左右する構造的な注目点である。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 2,814円 |
| base(基準) | 2,865円 |
| bull(強気) | 2,886円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 3,252円 |
| 調整後予想EPS | 177.1円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 31.1% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.88倍 / 16.2倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 2,786円〜2,948円、ω±0.1で 2,852円〜2,873円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。