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50742026 通期プライムJGAAP

テスホールディングス株式会社 2026年度 通期 決算

テスホールディングス株式会社の2026年度通期決算レポート

建設・資材/建設業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥512.2億¥366.8億+39.6%
営業利益¥53.3億¥25.5億+109.0%
経常利益¥38.3億¥-6.4億+698.1%
純利益¥22.3億¥3.2億+604.4%
ROE4.3%0.7%-

Executive Summary

当期は増収増益に加え経常段階で黒字転換を果たし、収益構造の質的改善が確認できる決算となった。売上高は512.2億円(前年比+39.6%)、営業利益は53.3億円(同+109.0%)で営業利益率は10.4%と前年7.0%から大きく改善した。経常利益は38.3億円(前年△6.4億円から黒字転換)、純利益は22.3億円(同+604.4%)となり、エネルギーサプライ事業の販売拡大とエンジニアリング事業の採算改善が主因である。

業績変動要因

【売上高】売上高512.2億円は前年比+39.6%の増収。セグメント別ではエネルギーサプライが290.3億円(構成比56.7%、+45.4%)で牽引役となり、エンジニアリングも222.0億円(構成比43.3%、+22.4%)と二桁増収を確保した。

【損益】売上総利益は104.2億円(前年比+39.8%)で粗利率20.3%は前年並みを維持し、販管費50.9億円の伸び(+3.8%)を大きく上回る増収により営業利益は53.3億円(+109.0%)と大幅増益となった。経常利益は為替差益2.6億円の寄与もあり38.3億円まで拡大したが、支払利息16.6億円が営業外費用の主因として重石となっている。純利益は22.3億円(親会社株主帰属分21.2億円)で実効税率は約40%と高水準にとどまり、営業段階の改善幅ほどには最終利益率が伸びていない。増収増益。

セグメント別分析

エネルギーサプライ事業は売上290.3億円(+45.4%)、営業利益34.2億円(+39.8%)、利益率11.8%と収益性の柱となっている。エンジニアリング事業は売上222.0億円(+22.4%)、営業利益12.7億円(+253.9%)、利益率5.7%と大幅な採算改善を示した。両セグメントの利益率格差は6.1ptで、資本集約型のエネルギーサプライが高採算を確保する一方、エンジニアリングは黒字幅拡大の途上にある。

主要財務指標

【収益性】営業利益率10.4%は前年7.0%から+3.4pt改善し、純利益率4.4%(前年0.9%)も大きく回復した。【キャッシュ品質】営業CFは51.0億円で純利益21.2億円の2.4倍と現金裏付けは良好だが、減価償却71.0億円に対するOCF水準はやや低く、キャッシュ転換効率には改善余地がある。【投資効率】ROE4.3%、総資産回転率は0.31回程度にとどまり、発電設備等の資産の厚みが資本効率の押し下げ要因となっている。【財務健全性】自己資本比率31.8%、長期借入金621.5億円を含む有利子負債は高水準で、支払利息16.6億円の負担が経常利益の伸びを抑制している。

キャッシュフロー分析

営業CFは51.0億円で前年比△34.7%減少したものの、純利益22.3億円を上回る水準を確保し利益の現金裏付けは維持されている。投資CFは△73.1億円(うち設備投資64.0億円)と積極的な投資姿勢が継続し、フリーCF(営業CF+投資CF)は△22.1億円のマイナスとなった。財務CFは△14.5億円で、長期借入の調達と返済を通じて資金繰りを機動的に調整している。設備投資が営業CFを上回る局面が続いており、投資回収の進捗が今後のキャッシュ創出力を左右する。

収益の質

経常的収益は営業利益53.3億円が中心で、営業外収益8.1億円(売上比1.6%)は軽微な位置づけにとどまる。営業外費用23.0億円(売上比4.5%)の主因は支払利息16.6億円であり、持続的なコスト構造として今後も収益を圧迫する要因となる。当期は為替差益2.6億円が経常利益を押し上げており、この効果が翌期以降剥落する可能性がある点は留意点である。特別損失1.3億円は限定的で一時性が高い。経常利益と純利益の乖離は税負担(実効税率約40%)が主因であり、収益構造自体に大きな歪みは見られない。

業績予想・ガイダンス

翌期会社計画は売上高640.0億円(+25.0%)に対し、営業利益47.0億円(△11.8%)、経常利益29.0億円(△24.4%)と増収減益計画を示している。当期営業利益率10.4%に対し翌期は7.3%程度への低下を織り込んでおり、調達コスト上昇やスプレッドの保守的な見積り、金利・税負担の継続を反映した慎重な計画と解釈できる。EPS予想は¥25.48で当期実績¥30.11を下回る水準にある。

株主還元

期末配当は9.54円で、当期純利益(親会社株主帰属分21.2億円)を基準とした配当性向は31.7%とバランス型の水準にある。一方、当期フリーCFは△22.1億円とマイナスであり、配当原資の持続性は営業CFの安定と設備投資ペースの調整に依存する構造となっている。翌期の配当予想は9.60円とほぼ横ばいで、利益成長に対して慎重な姿勢がうかがえる。

リスク要因

  1. 事業セグメント集中リスク: エネルギーサプライ事業が売上の56.7%を占め、電力・燃料調達コストの変動や価格転嫁の遅延が業績に与える影響が大きい構造となっている。

  2. 財務レバレッジと金利負担リスク: 長期借入金621.5億円を含む有利子負債残高が大きく、支払利息16.6億円は営業外費用の72%を占める。金利環境の変化に対する感応度が相対的に高い。

  3. 運転資本・与信リスク: 売掛金は55.2億円と増収に伴い拡大しており、事業拡大局面における与信・回収管理の重要性が増している。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(construction)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率10.4%5.3% (3.3%–6.6%)+5.0pt
純利益率4.4%4.0% (2.7%–5.0%)+0.4pt

営業利益率は業種中央値を大きく上回り、収益性は業種内で上位水準に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)39.6%9.8% (-3.6%–14.8%)+29.8pt

売上高成長率は業種中央値を大幅に上回り、業種内でも突出した増収ペースにある。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 営業利益率は10.4%(前年7.0%)へ改善し、業種中央値5.3%を上回る水準に達した。エネルギーサプライの高採算とエンジニアリングの黒字拡大が両輪となっており、増収に伴う営業レバレッジの発現が確認できる。

  2. 経常利益は前年の赤字から38.3億円へ黒字転換したが、支払利息負担と為替差益という一時的性格を持つ要素が寄与している点は、今後の経常利益の持続性を評価する上で確認すべきポイントである。

  3. 翌期計画は増収減益となっており、当期実現した利益率水準からの反落を会社自身が想定している。実際の進捗がこの保守的計画に対しどう推移するかが、次の決算での注目点となる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)613円
base(基準)621円
bull(強気)626円
算出前提
1株純資産(BPS)738円
調整後予想EPS28.9円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向37.7%
予想EPSの信頼度調整×1.117(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER0.84倍 / 21.5倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 604円〜639円、ω±0.1で 617円〜623円。

注記:

  • のれん償却 0.5円/株 を利益に足し戻しています(非資金費用・IFRS企業との比較可能性のため)。
  • 税負担・買収関連費用・少数株主持分等により、営業利益に対して純利益が大きく圧縮されています(純利益÷営業利益 38%)。本値はその圧縮を額面どおり反映しており、要因が一時的であれば実力値はこれより高い可能性があります。
  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。