| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥7615.9億 | ¥6485.4億 | +17.4% |
| 営業利益 | ¥1269.2億 | ¥79.9億 | +1489.0% |
| 経常利益 | ¥1330.4億 | ¥41.8億 | +3086.7% |
| 純利益 | ¥870.4億 | ¥-10.4億 | +8453.0% |
| ROE | 10.7% | -0.1% | - |
石油事業の採算が急回復したことで大幅な増収増益となり、前年の低収益局面から一転して黒字が拡大した。売上高は7,615.9億円(前年比+17.4%)、営業利益は1,269.2億円(前年79.9億円から+1,489.0%)、経常利益は1,330.4億円(同+3,086.7%)となった。純利益は連結ベースで870.4億円(前年-10.4億円から黒字転換、うち親会社株主に帰属する分は840.1億円)で、営業利益率は16.7%と前年1.2%から大幅に改善した。増益の主因は石油事業のセグメント利益が前年の赤字64.9億円から1,179.5億円へ反転したことで、通期計画に対しても大幅な進捗超過となっている。
【売上高】売上高は7,615.9億円で前年比+17.4%。構成比90.4%を占める石油事業が6,885.8億円(+19.6%)と最大の牽引役となり、石油化学938.9億円(+13.7%)も増収に寄与した。一方、石油開発は160.7億円(-45.8%)と大幅減収、再生可能エネルギーは38.6億円(+14.2%)と規模は小さいが増収を維持した。
【損益】営業利益は1,269.2億円(前年79.9億円)で、粗利率は22.5%と前年8.1%から大幅に改善した一方、販管費率は5.9%とほぼ横ばいであり、粗利改善が増益の主因である。経常利益1,330.4億円には為替差益36.9億円、持分法投資利益25.8億円などの営業外収益(合計89.1億円)が寄与したが、営業利益からの増加額(+61.2億円)の規模は限定的で、本業改善が引き続き主因といえる。純利益は連結ベースで870.4億円、親会社株主に帰属する分は840.1億円で、いずれも前年の赤字から黒字転換した。増収増益。
セグメント利益(経常利益ベース)は石油事業が1,179.5億円と全社利益の大半を占め、前年の赤字64.9億円から大幅に反転した。石油化学は71.9億円(前年-29.4億円)で黒字転換、石油開発は76.1億円(前年89.2億円)で高採算を維持しつつも規模はやや縮小した。再生可能エネルギーは2.8億円(前年1.7億円)、その他は12.5億円(前年9.5億円)で小規模ながら増益。調整額は-12.4億円(前年+35.7億円)であった。売上構成では石油事業が90.4%を占め、収益は同事業の市況・マージン動向に強く連動する構造となっている。
【収益性】営業利益率は16.7%で前年1.2%から15.5pt改善し、粗利率も22.5%(前年8.1%)と大幅に上昇した。純利益率は連結純利益ベースで11.4%(前年はマイナス)となり、コスト吸収力の改善が確認できる。【キャッシュ品質】経常利益と連結純利益の差は法人税等453.4億円(実効税率34.3%)と非支配株主帰属損益30.3億円が主因で、特別損益の影響は純額-6.6億円と軽微である。【投資効率】ROEは10.7%で、前年のマイナス水準から大きく改善した。総資産回転率は0.30(四半期ベース)、財務レバレッジは3.15倍で、当四半期のROE改善は主に利益率の急回復によるものである。【財務健全性】自己資本比率は31.7%で、前年33.5%からはやや低下した。総資産は25,514.7億円(前年21,965.6億円)に拡大する一方、純資産は8,100.2億円(前年7,357.6億円)の増加にとどまり、資産の伸びが純資産の伸びを上回っている。
キャッシュフロー計算書は開示されていないため、貸借対照表の増減から資金動向を分析する。現金及び預金は1,305.0億円で前年1,659.0億円から-21.3%減少しており、営業活動での資金創出以上に運転資本や投資への資金充当が進んだ可能性がある。棚卸資産は2,658.2億円(前年1,957.4億円、+35.8%)、買掛金は6,964.3億円(前年3,624.9億円、+92.1%)と大きく増加しており、原油・製品在庫の積み増しと仕入活動の拡大が運転資本を押し上げている。一方で利益剰余金は5,758.2億円(前年5,078.6億円、+13.4%)と増益に伴い積み上がっており、内部留保の質は改善している。手元現預金の減少と買掛金・棚卸資産の急増が併存する状況は、運転資本の管理が資金繰り上の焦点になりうることを示している。
当四半期の利益は経常的な事業活動に依拠する部分が大きく、特別損益は特別利益0.3億円、特別損失6.9億円と純額-6.6億円にとどまり、影響は軽微である。営業外収益89.1億円(売上高比1.2%)の内訳は為替差益36.9億円、持分法投資利益25.8億円、受取利息9.7億円、受取配当金5.3億円などで構成され、いずれも規模は限定的であり、利益の源泉は営業段階に依拠していると評価できる。経常利益1,330.4億円に対し連結純利益は870.4億円で、差異の主因は法人税等453.4億円(実効税率34.3%)と非支配株主帰属損益30.3億円である。包括利益は904.4億円で連結純利益870.4億円との乖離は+3.9%にとどまり、その他有価証券評価差額金や為替換算調整額など評価性項目の影響は限定的である。他方、棚卸資産と買掛金の急増はアクルーアルの拡大を示しており、在庫評価要因が次期以降の損益に影響しうる点は留意点となる。
通期計画に対するQ1進捗は、売上高26.5%(7,615.9億円/28,700億円)、営業利益124.4%(1,269.2億円/1,020億円)、経常利益115.7%(1,330.4億円/1,150億円)、純利益190.9%(親会社株主帰属840.1億円/440億円)と、いずれも1四半期の進捗としては高水準である。通期計画自体は前年比で営業利益-29.6%、経常利益-22.9%の減益を見込んでおり、Q1実績の大幅増益とは方向性が異なる。業績予想・配当予想はいずれも本資料時点で修正されておらず、通期計画は据え置かれている。
配当予想は年間165円、予想EPS277.1円に基づく配当性向は約59.5%である。なお、2025年10月1日付で1株につき2株の株式分割が実施されており、期末配当は分割後の株式数を考慮した金額である一方、年間配当は単純合計ができないため、前年の配当水準との単純比較はできない。Q1時点の純利益進捗が通期計画を大きく上回っていることは、通期の配当原資の観点でも参考情報となる。
精製マージン・在庫評価の反転リスク: 当期の増益は粗利率が22.5%(前年8.1%)へ急改善したことが主因であり、石油事業のセグメント利益は前年の赤字64.9億円から1,179.5億円へ反転した。市況や在庫評価の巻き戻しが生じた場合、利益率の急速な低下につながりうる。
事業集中リスク: 売上高の90.4%、セグメント利益の大半を石油事業が占めており、単一事業への依存度が高い。石油化学・石油開発・再エネの合計セグメント利益は石油事業の1割程度にとどまる。
運転資本の拡大: 棚卸資産が前年比+35.8%、買掛金が同+92.1%と急増しており、現金及び預金は同-21.3%に減少した。自己資本比率も31.7%と前年33.5%からやや低下しており、運転資本の管理状況はモニタリングが必要である。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 16.7% | 8.7% (4.2%–14.2%) | +8.0pt |
| 純利益率 | 11.4% | 7.0% (3.2%–10.6%) | +4.4pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を大きく上回り、業種内でも上位に位置する水準である。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 17.4% | 6.2% (-1.1%–14.6%) | +11.1pt |
売上高成長率も業種中央値を大きく上回り、業種内上位グループに位置する。
※出所: 当社調べ
Q1の大幅増益は石油事業の採算急回復によるもので、粗利率は22.5%(前年8.1%)へ急改善した。通期計画に対する進捗は営業利益124.4%、純利益190.9%と大幅超過であり、通期計画は市況変動を織り込んだ保守的な水準となっている点が読み取れる。
棚卸資産(+35.8%)と買掛金(+92.1%)の急増は運転資本の拡大を示す一方、現金及び預金は-21.3%減少した。自己資本比率も31.7%と前年から低下しており、資産・負債両面の増勢と資金効率の変化は今後の決算で確認すべき構造的な観察点である。
売上高の90.4%を石油事業が占める構成は前年から大きく変わっておらず、全社業績が同事業の市況動向に強く連動する構造が継続している。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 4,569円 |
| base(基準) | 4,681円 |
| bull(強気) | 4,718円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 5,101円 |
| 調整後予想EPS | 318.7円 |
| 株主資本コスト r | 9.27%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 59.6% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.150(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.92倍 / 14.7倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 4,554円〜4,813円、ω±0.1で 4,667円〜4,690円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。