| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥22717.5億 | ¥18357.3億 | +23.8% |
| 営業利益 | ¥3074.6億 | ¥-40.4億 | +7714.2% |
| 税引前利益 | ¥3168.8億 | ¥214.7億 | +1376.2% |
| 純利益 | ¥2200.8億 | ¥276.4億 | +696.3% |
| ROE | 13.1% | 1.9% | - |
当期はIFRS移行後初の開示となり、精製マージンの正常化により前年の営業損失から大幅な増収増益に転じた点が最大のポイントである。売上高は2,271.8億円ではなく2兆2717.5億円(前年比+23.8%)、営業利益は3,074.6億円(前年-40.4億円から黒字転換)、税引前利益は3,168.9億円(同+1,376.2%)、純利益(親会社の所有者に帰属する四半期利益)は2,175.0億円(同+696.0%)となった。主因はFuelOilセグメントの製品スプレッド改善で、粗利率も19.6%(前年6.2%)へ大幅改善している。
【売上高】売上高は2兆2717.5億円で前年比+23.8%増収。セグメント別では主力のFuelOilが1兆9240.4億円(構成比84.7%、前年比+25.9%)と全体を牽引し、Resources(+26.3%)、BasicChemicals・HighPerformanceMaterials(各+14.4%)も増収した一方、PowerAndRenewableEnergyは193.7億円(同-21.7%)と減収した。
【損益】営業利益は3074.6億円と前年の40.4億円の損失から黒字転換し、営業利益率は13.5%(前年-0.2%)へ改善した。利益の伸びはFuelOilの営業利益2938.0億円(前年比+1665.7%、利益率15.3%)にほぼ集中し、全体利益の約90%を占める。一方、HighPerformanceMaterialsは145.2億円(同-15.6%)と減益、PowerAndRenewableEnergyは-13.0億円と赤字が継続した。持分法投資利益は139.4億円(前年73.5億円)と増加し、税引前利益3168.9億円から法人税等968.0億円(実効税率30.5%)を控除し、純利益2200.8億円(親会社の所有者に帰属する分は2175.0億円)となった。増収増益であり、増益の主因は市況要因によるFuelOilのマージン改善である。
FuelOilが売上構成比84.7%、営業利益構成比約90%を占め、業績牽引役となっている。営業利益2938.0億円(前年比+1665.7%)、利益率15.3%(前年は損失)と急回復した。Resourcesは営業利益189.1億円(同+47.0%)、利益率28.7%と全セグメント中最高の採算性を維持している。一方、HighPerformanceMaterialsは営業利益145.2億円(同-15.6%)と減益、PowerAndRenewableEnergyは営業利益-13.0億円(前年+9.9億円から赤字転落)となり、非燃料領域の採算性にばらつきが見られる。なお当第1四半期より機能舗装材事業を高機能材から燃料油セグメントへ区分変更しており、前年同期は変更後基準で組替表示されている。
【収益性】営業利益率は13.5%(前年-0.2%)、純利益率は9.7%(前年1.5%)と大幅に改善した。粗利率も19.6%(前年6.2%)へ拡大しており、原油・製品スプレッドの改善が全社利益率を押し上げた。【キャッシュ品質】現金及び現金同等物は3776.6億円で前年から微減。棚卸資産は2兆1371.2億円(前年1兆3578.4億円、+57.4%)、売掛金は1兆1550.9億円と、いずれも増収に伴い増加している。【投資効率】ROEは13.1%で、総資産回転率は低位にとどまるものの、純利益率の急改善が押し上げに寄与した。【財務健全性】自己資本比率は27.2%(前年27.8%)とほぼ同水準。社債及び借入金(流動)は1兆4173.7億円(前年9956.5億円)と増加し、有利子負債の厚みが増している。
本開示にはキャッシュフロー計算書が含まれないため、貸借対照表の変動から資金動向を捉える。現金及び現金同等物は3776.6億円で前年同期の3818.4億円から微減した。一方、棚卸資産は前年の1兆3578.4億円から2兆1371.2億円へ+57.4%と大幅に増加し、売上増加に対応した仕込み在庫の積み上がりがうかがえる。売掛金は1兆1550.9億円で前年から微減、買掛金は1兆4887.3億円(前年1兆2886.1億円)へ増加し、支払サイドで資金負担を一部緩和している。短期の社債及び借入金は1兆4173.7億円へ増加しており、増収に伴う運転資本需要を短期調達で補っている構図が読み取れる。
当期の利益改善は主にFuelOilセグメントの営業段階での市況要因(製品スプレッド改善)によるものであり、特別損益の顕著な計上は確認されない。営業外項目では受取利息61.8億円、持分法による投資損益139.4億円が計上されており、いずれも売上高比で小さく、利益の中心は本業の営業利益にある。税引前利益3168.9億円に対し法人税等968.0億円で実効税率は30.5%と平常的な水準であり、経常的な利益と最終利益の乖離は主に税負担に起因する。なお包括利益は2355.3億円(親会社株主分2330.7億円)で、純利益2200.8億円との差は在外営業活動体の換算差額144.7億円などの為替要因が主で、大きな乖離ではない。棚卸資産・売掛金の増加が継続する場合、利益とキャッシュ創出のタイムラグが生じやすい点は留意点である。
通期の親会社純利益予想は750億円、EPS予想62円である。当第1四半期の親会社純利益は2175.0億円に達しており、通期予想に対する進捗率は単純計算で約290%となる。この大幅な超過は、当第1四半期のFuelOilセグメントにおける市況要因(製品スプレッド改善)が通期予想の前提を上回るペースで進行していることを示唆する。業績予想・配当予想はいずれも当四半期に修正されていない。
通期の配当予想は1株当たり36円(前年は中間18円のみ開示)である。会社予想の親会社純利益750億円、期中平均株式数約12.11億株を用いると、予想配当性向は概算で約58%となる。当第1四半期時点の自己株式は286.5億円で前年同期の761.5億円から減少しており、自己株式数の減少(消却または処分等)が確認できるが、当第1四半期における新規の自己株式取得方針については記述がない。
燃料油マージンの市況変動リスク: 営業利益の約9割をFuelOilセグメント(営業利益2938.0億円)に依存しており、原油・製品スプレッドが縮小した場合、全社利益への影響が大きい。
在庫・運転資本の膨張リスク: 棚卸資産が前年比+57.4%の2兆1371.2億円まで増加しており、市況下落時には評価損やキャッシュ化の遅延が生じる可能性がある。
有利子負債の増加とレバレッジ: 社債及び借入金(流動)は1兆4173.7億円(前年9956.5億円)へ増加し、自己資本比率は27.2%と前年からほぼ横ばいで推移している。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 13.5% | 8.7% (4.2%–14.2%) | +4.8pt |
| 純利益率 | 9.7% | 7.0% (3.2%–10.6%) | +2.6pt |
自社の営業利益率・純利益率はいずれも業種中央値を上回り、IQR上限付近から超える水準にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 23.8% | 6.2% (-1.1%–14.6%) | +17.6pt |
売上高成長率は業種中央値を大きく上回り、IQR上限を超える高成長を記録している。
※出所: 当社調べ
収益構造の急改善: 粗利率19.6%(前年6.2%)、営業利益率13.5%(前年-0.2%)と大幅に改善し、FuelOilセグメントの市況回復が全社業績を牽引している点が今期決算の中心的事実である。
通期予想との大幅な進捗差: 親会社純利益の通期予想750億円に対し、当第1四半期実績は2175.0億円となり、進捗率は約290%に達している。今後の予想修正の有無が確認ポイントとなる。
運転資本の増加: 棚卸資産が前年比+57.4%と大きく増加し、増収に伴う仕込みの拡大が確認できる。今後の在庫水準と有利子負債の推移は資金動向を把握する上での注目点である。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,164円 |
| base(基準) | 1,213円 |
| bull(強気) | 1,213円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,374円 |
| 調整後予想EPS | 68.2円 |
| 株主資本コスト r | 9.27%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 58.1% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.88倍 / 17.8倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,180円〜1,248円、ω±0.1で 1,208円〜1,217円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。