- 売上高: 2,606.04億円
- 営業利益: 814.46億円
- 当期純利益: 604.18億円
- 1株当たり当期純利益: 56.80円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 2,606.04億円 | 1,912.76億円 | +36.2% |
| 売上原価 | 2,018.56億円 | 1,492.87億円 | +35.2% |
| 売上総利益 | 587.48億円 | 419.89億円 | +39.9% |
| 販管費 | 289.43億円 | 259.17億円 | +11.7% |
| 営業利益 | 814.46億円 | 295.58億円 | +175.5% |
| 持分法投資損益 | 328.54億円 | 136.43億円 | +140.8% |
| 税引前利益 | 796.44億円 | 284.59億円 | +179.9% |
| 法人税等 | 192.26億円 | 52.17億円 | +268.5% |
| 当期純利益 | 604.18億円 | 232.42億円 | +160.0% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 530.70億円 | 188.65億円 | +181.3% |
| 包括利益 | 763.56億円 | 125.85億円 | +506.7% |
| 1株当たり当期純利益 | 56.80円 | 20.35円 | +179.1% |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | 56.06円 | 20.32円 | +175.9% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 7,895.95億円 | 6,231.94億円 | +1,664.01億円 |
| 売掛金 | 1,606.67億円 | 1,642.37億円 | -35.70億円 |
| 棚卸資産 | 3,659.68億円 | 3,450.75億円 | +208.93億円 |
| 固定資産 | 8,805.40億円 | 8,821.43億円 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 現金及び現金同等物 | 2,189.78億円 | 663.06億円 | +1,526.72億円 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 20.4% |
| 粗利益率 | 22.5% |
| 負債資本倍率 | 1.30倍 |
| 実効税率 | 24.1% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +36.2% |
| 営業利益前年同期比 | +175.5% |
| 税引前利益前年同期比 | +179.9% |
| 当期純利益前年同期比 | +160.0% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +181.3% |
| 包括利益前年同期比 | +506.7% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 953.18百万株 |
| 自己株式数 | 2.29百万株 |
| 期中平均株式数 | 934.30百万株 |
| 1株当たり純資産 | 762.89円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| ICTMaterials | 915.96億円 | 130.64億円 |
| MetalsAndRecycling | 1,160.93億円 | 567.86億円 |
| OperatingSegmentsNotIncludedInReportableSegmentsAndOtherRevenueGeneratingBusiness | 9.59億円 | 1.11億円 |
| SemiconductorMaterials | 519.56億円 | 144.12億円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 10,250.00億円 |
| 営業利益予想 | 2,320.00億円 |
| 当期純利益予想 | 1,740.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 1,410.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 155.80円 |
| 1株当たり配当金予想 | 20.00円 |
2027年度Q1は、売上高+36.2%の増収と営業利益+175.5%の大幅増益で、四半期業績は非常に良好。売上高は2,606.04億円、営業利益は814.46億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は530.70億円。営業利益率は31.3%で前年の15.5%から1,585bp拡大、粗利率も22.5%と改善。販管費率は11.1%(前年13.6%)へ244bp改善し、営業レバレッジが強く働いた。純利益率は20.4%でベンチマークの優良水準を大幅に上回る。税引前利益は796.44億円、実効税率は24.1%と平常域。持分法投資利益が328.54億円と営業利益の約40%を占め、関連会社の業績貢献が利益拡大の重要ドライバー。その他の収益が207.19億円と大きく、コアとノンコアの寄与を見極める必要がある。セグメント別では基礎材料(Metals & Recycling)が営業利益567.86億円で主力、マージン48.9%と極めて高収益。ICT材料と半導体材料も2桁成長・増益で全方位に強い。財務面は流動資産7,895.95億円、流動負債3,931.67億円で流動比率201%と健全。短期借入金は325.13億円へ大幅削減(-77.7%)し、長期借入へタームアウト(社債・長期借入金は4,040.67億円)して満期リスクを低減。現金同等物は2,189.78億円と潤沢で、流動金融負債1,982.37億円の吸収余力も高い。総資産回転率は0.156と四半期ベースのため低めに見えるが、DuPont分解ではROE7.3%は高い純利益率と適度なレバレッジ2.30倍の組合せが主因。インタレストカバレッジは約35倍と強固。ガイダンス進捗は営業利益が35%・純利益(親)が38%と標準25%を大きく上回り、上振れ余地が示唆される。品質アラートの在庫・債権回収に関する極端な日数は、本四半期データからの再計算では大幅に短く、実務上のストレスは限定的と評価。総じて、価格環境改善(銅・貴金属スプレッド)と持分法益の増勢、コストコントロールが同時に作用した高品質な増益決算。先行きは資源・半導体サイクルおよび為替の感応度がカギだが、基礎材料の高マージン持続性、持分法益の安定性、ヘッジの運用状況が業績の維持・上振れ可能性を左右する。
ROEは7.3%(= 純利益率20.4% × 総資産回転率0.156 × 財務レバレッジ2.30倍)。最大の変化は利益率要因(営業利益率31.3%、前年比+1,585bp)で、価格/スプレッド改善、ミックス好転(基礎材料の構成比上昇)、販管費率改善が寄与。持分法投資利益(328.54億円)が営業利益の約40%と大きく、資源・関連会社の収益回復が背景。金利負担は軽微(金利負担係数0.978、金融費用23.45億円)、レバレッジは2.30倍と適度で増益のテコに。利益率の改善はスプレッド・稼働の循環要因が含まれるが、販管費効率の改善とセグメントミックスの好転は半持続的。留意点は、その他の収益207.19億円の寄与の継続性と、販管費増勢が売上成長を上回らないか(今期は売上+36%に対し販管費+11%で良好)。
売上は+36.2%と力強い拡大。セグメント全て増収増益で、特に基礎材料の外部環境改善と金属リサイクルの高スプレッドが牽引。利益の質面では、粗利率22.5%・販管費率11.1%への改善がコアの強さを示す一方、その他の収益207.19億円の寄与が大きく、性質の把握が重要。持分法益の高水準は関連会社の回復継続が前提となる。通期ガイダンスに対する進捗は売上25.4%、営業利益35.1%、純利益(親)37.6%と利益主導で前倒し。半導体材料・ICT材料の需要回復の持続性、資源価格・為替のトレンドが今後の増勢の持続性に影響。
流動比率は約201%(流動資産7,895.95億円/流動負債3,931.67億円)で健全。D/Eは1.30倍、Debt/Capitalは4.3%と保守的レンジ。短期借入金は325.13億円へ大幅削減し、社債・長期借入金4,040.67億円へタームアウトして満期ミスマッチを低減。現金同等物は2,189.78億円と厚く、流動金融負債1,982.37億円を十分カバー可能。インタレストカバレッジは約34.7倍(EBIT/金融費用)で金利耐性は強い。オフバランスのれんは85.10億円・無形資産189.68億円と規模は小さく、減損リスクのバランスシート依存度は限定的。
短期借入金: -1,134.63億円(-77.7%)- 短期債務の解消によりリファイナンスリスクを低減。社債及び借入金(長期): +2,258.93億円(+126.6%)- 債務の長期化で満期プロファイルを改善。その他の金融負債(流動): +1,910.14億円(+268%超)- デリバティブ/CP/保証関連等の増加と推測、短期資金需要の増大要因。現金及び現金同等物: +1,526.72億円(+230%)- 利益計上と調達/運転資本効率の改善により潤沢化。親会社所有者帰属持分: -841.27億円(-11.6%)- OCIの変動(キャッシュフローヘッジ・為替換算差額の振れ)と所有者との取引の影響。その他の資本の構成要素: -1,785.87億円- ヘッジ会計・為替換算差額等の評価変動が主因とみられる。
営業利益に対する金融費用は軽微で、キャッシュ創出力の裏付けは強い。運転資本の再計算では、DSO約5.6日、DIO約16日、DPO約4.7日、CCC約17日と良好で、売上計上の現金化は円滑。FCFと投資キャッシュの詳細開示は限定的だが、当期の現金水準(2,189.78億円)と営業増益から、短期的な配当・運転資本需要のカバー能力は高い。運転資本操作の兆候(過度な売上債権増・棚卸資産増によるCFの押し下げ)は足元の残高推移からは観察されない。
会社計画の年間DPSは20円、EPSガイダンス155.8円に対する配当性向は約12.8%と十分に保守的。親会社株主持分当期純利益計画1,410億円に対し、現金水準は2,189.78億円で短期的な分配余力は高い。総還元は自己株取得わずか(0.12億円)で、配当中心。利益成長と健全なレバレッジ水準を踏まえると、配当の持続可能性は高いと評価。
ビジネスリスクとして、資源価格・為替の変動によるスプレッド縮小リスク(銅・貴金属・為替の感応度)、半導体・ICTエンド需要のボラティリティ(顧客在庫調整/投資サイクル反転)、持分法適用会社の業績変動(持分法利益が営業利益の約40%を占める構造)、金属リサイクルの市況スプレッド正常化によるマージン圧縮が挙げられます。
財務リスクとしては、流動金融負債の水準が高く(1,982.37億円)、市場環境悪化時の再調達コスト上昇リスク、長期借入金の増加(4,040.67億円)に伴う金利上昇局面での利払い増加リスクは限定的ながら存在、OCIの変動(キャッシュフローヘッジ等)による自己資本の評価変動リスクが挙げられます。
主な懸念事項としては、その他の収益207.19億円の一過性成分の有無(コア収益持続性の評価に直結)、基礎材料セグメントに利益偏重(営業利益の約70%)でポートフォリオの集中度が高い、持分法投資の依存度が高く、非連結の事業ガバナンス/情報透明性が業績安定性に影響が挙げられます。
重要ポイントとして、価格・ミックス改善と販管費効率化で営業利益率31%へ大幅改善、基礎材料が主力で高マージンを牽引、ICT/半導体材料も2桁増益で広がりのある成長、持分法益の高水準が利益押上げ、収益ボラティリティの潜在要因でもある、資金調達は短期から長期へタームアウト、流動性は現金2,189.78億円で厚い、通期見通しに対し進捗前倒し(営業利益35%、純利益38%)で上振れ余地が挙げられます。
注視すべき指標は、その他の収益の内訳と継続性、持分法投資利益の四半期推移(資源/非資源の内訳)、基礎材料セグメントのスプレッドと操業度、為替と銅価格の感応度(ヘッジ後)、運転資本回転(日数ベース)と在庫水準のモニタリングです。
セクター内ポジションについては、非鉄金属同業と比較して、今期はスプレッドの追い風と販管費効率の向上により収益性が上位。レバレッジは中庸で、流動性は厚く、のれん・無形資産依存度が低い点はバランスシート品質の優位性。半面、持分法益依存と基礎材料偏重は相対的な変動性リスク。