| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥142.2億 | ¥137.0億 | +3.8% |
| 営業利益 | ¥1.4億 | ¥-3.2億 | +145.1% |
| 経常利益 | ¥3.3億 | ¥-1.1億 | +388.6% |
| 純利益 | ¥2.5億 | ¥0.0億 | +8166.7% |
| ROE | 0.3% | 0.0% | - |
前年同期の営業損失から黒字転換したことが今回決算の最大のポイントで、収益構造の改善が確認できる。売上高は142.2億円(前年比+3.8%)、営業利益は1.4億円(前年-3.2億円から黒字転換)、経常利益は3.3億円(前年-1.1億円から黒字転換)、純利益は2.5億円(前年0.0億円)となった。粗利率改善と持分法・配当収益を含む営業外収益が経常利益の押し上げに寄与しており、営業段階の稼ぐ力は依然低水準にとどまる。
【売上高】売上高は142.2億円で前年比+3.8%の増収。セグメント別ではアスファルト応用加工製品事業が76.3億円(+12.0%)と大きく伸長し、営業利益8.2億円(同+113.8%)で全体利益を牽引した。一方、道路舗装事業は84.5億円(+0.9%)とほぼ横ばいで、季節性から上期は工事進捗が薄く営業損益は-0.7億円と赤字。売上構成は道路舗装が約59%、アスファルト応用加工が約54%(セグメント間取引調整前)で、道路舗装への依存度が高い。
【損益】売上原価率は76.7%(前年80.7%)に改善し、粗利率は23.3%(前年19.3%から+4.0pt)に上昇した。一方、販管費は31.7億円で前年比+7.1%増加し、販管費率は22.3%(前年21.6%から+0.7pt)に上昇、売上成長を上回るペースで増加した。この結果、営業利益は1.4億円(前年-3.2億円)と黒字転換したが、営業利益率は1.0%にとどまる。経常利益は3.3億円で、営業外収益(受取配当金1.9億円、持分法損益0.4億円等)が営業利益を大きく上回る寄与を示し、経常段階での改善を後押しした。純利益は2.5億円(前年0.0億円)。増収増益の決算だが、増益の主因は原価率改善と営業外収益であり、営業損益単体の改善力は限定的である。
アスファルト応用加工製品事業は売上76.3億円(前年比+12.0%)、営業利益8.2億円(同+113.8%)、利益率10.7%と、増収増益で全社利益の中核を担う。道路舗装事業は売上84.5億円(同+0.9%)とほぼ横ばいながら、営業利益は-0.7億円(前年+1.9億円から赤字転落)で利益率-0.8%となった。季節性(上期工事進捗の遅れ)が主因とみられ、下期での収益回復が今後の焦点となる。その他事業(不動産賃貸業等)は売上2.8億円(同+34.8%)、営業利益1.4億円(同+94.6%)、利益率52.4%と高採算だが規模は小さい。セグメント間の利益率格差は大きく、道路舗装事業の収益性回復が全社業績の安定性に直結する構造となっている。
【収益性】営業利益率は1.0%(前年-2.3%)に改善したが絶対水準は低く、純利益率は1.7%(前年0.0%)にとどまる。粗利率は23.3%で前年23.3%対比+4.0pt改善しており、原価率低下が収益性改善の主因となっている。【キャッシュ品質】経常利益3.3億円のうち営業外収益が2.7億円と大きく寄与し、受取配当金1.9億円・持分法損益0.4億円が押し上げ要因となった一方、営業段階の稼ぐ力は限定的である。【投資効率】ROEは0.3%と低水準で、純利益2.5億円に対して純資産791.3億円の規模が大きいことが要因である。【財務健全性】自己資本比率は71.1%(前年64.9%)と高く、総資産1112.6億円に対し純資産791.3億円を確保し、財務基盤は保守的な構成となっている。
CF計算書データの開示はないが、バランスシートの変動から資金動向をみると、現金及び預金は192.4億円で前年の247.5億円から減少している。売掛金・受取手形は112.0億円と前年比大幅に減少し、代わりに未成工事支出金や契約負債が増加しており、施工進捗に応じた資金の入れ替わりが生じていることがうかがえる。流動負債は132.5億円で前年から大きく縮小し、短期的な支払義務は軽減されている。長期借入金は144.0億円で前年と同水準を維持し、資金調達構造は安定している。現金水準は流動負債を大きく上回り、当面の資金繰りに余裕がある状況である。
経常利益3.3億円のうち、営業外収益(受取配当金1.9億円、持分法損益0.4億円等)の寄与が大きく、営業利益1.4億円を上回る規模で経常利益を押し上げている。営業外収益は売上高比で約1.9%と大きくないが、経常利益に対する寄与度は高く、収益構成として営業外要因への依存がみられる。特別損益は特別利益0.1億円・特別損失0.1億円と軽微で、一時的要因の影響は限定的である。税引前利益3.3億円に対し法人税等0.8億円で実効負担は概ね平常域にあり、経常利益から純利益への乖離も大きくない。包括利益は6.0億円で純利益2.5億円を上回り、有価証券評価差額金3.1億円の増加が主因となっている。
通期計画は売上高800.0億円(前年比+5.5%)、営業利益60.0億円(同+1.3%)、経常利益63.0億円(同+3.7%)で、業績予想・配当予想ともに修正はない。第1四半期の進捗率は売上高17.8%、営業利益2.4%、経常利益5.2%程度で、単純な四分の一進捗(25%)を下回っている。道路舗装事業は季節性から上期の収益が薄くなりやすい事業特性があり、下期偏重の構造を踏まえると、Q2以降の案件消化とマージン改善が計画達成の前提となる。
配当予想は年間85.00円で、業績予想の修正は行われていない。会社予想EPS151.11円に対する配当性向は約56%となる。自己株式に関する新規の取得実施についての記載はなく、株主還元は配当が中心となっている。現金及び預金192.4億円という手元資金の厚さを踏まえると、当面の配当継続力は確保されているとみられる。
道路舗装事業の収益性: 売上84.5億円(前年比+0.9%)に対し営業利益は-0.7億円と赤字転落した。季節性による上期の工事進捗の遅れが要因とみられ、下期の黒字化が全社業績の安定性に影響する。
営業外収益への依存: 経常利益3.3億円のうち営業外収益2.7億円(受取配当金1.9億円等)が大きく寄与しており、営業利益1.4億円単体の水準は低い。配当収益や持分法損益は市況・投資先業績に左右されるため、利益構成の安定性という観点でモニタリングが必要である。
販管費の増加ペース: 販管費は前年比+7.1%増加し、売上高成長+3.8%を上回った。売上成長を上回る費用増加が続く場合、営業利益率の改善ペースが鈍化する可能性がある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 1.0% | 8.7% (4.2%–14.2%) | -7.7pt |
| 純利益率 | 1.7% | 7.0% (3.2%–10.6%) | -5.3pt |
営業利益率・純利益率ともに業種中央値を大きく下回り、収益性は業種内で低位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 3.8% | 6.2% (-1.1%–14.6%) | -2.5pt |
売上高成長率も業種中央値を下回り、成長性の面でも業種内で相対的に緩やかな伸びとなっている。
※出所: 当社調べ
営業損益は前年の赤字から黒字転換し、粗利率も23.3%(前年比+4.0pt)へ改善した。原価率の低下が収益性改善の主因であり、構造的な改善の初期段階を示している。
セグメント間の収益性格差が大きく、アスファルト応用加工製品事業(利益率10.7%)が全社利益を牽引する一方、道路舗装事業(利益率-0.8%)が赤字となっている。両事業の収益性の連動性が今後の業績の変動要因となりうる。
通期計画に対する第1四半期の進捗は売上高17.8%、営業利益2.4%で、単純進捗の25%を下回る。道路舗装事業の季節性を踏まえた下期偏重の計画構造であり、下期の実績確認が業績評価のポイントとなる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 2,456円 |
| base(基準) | 2,516円 |
| bull(強気) | 2,536円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 2,781円 |
| 調整後予想EPS | 173.8円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 56.2% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.150(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.90倍 / 14.5倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 2,448円〜2,587円、ω±0.1で 2,508円〜2,522円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。