| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥310.9億 | ¥271.3億 | +14.6% |
| 営業利益 | ¥47.5億 | ¥35.4億 | +34.1% |
| 経常利益 | ¥52.3億 | ¥34.2億 | +52.7% |
| 純利益 | ¥35.6億 | ¥26.1億 | +36.5% |
| ROE | 3.9% | 3.0% | - |
主力の農薬事業が牽引し二桁増収・大幅増益となり、粗利率改善と販管費効率化による営業利益率の顕著な拡大が今期の特徴である。売上高は310.9億円(前年271.3億円、YoY+14.6%)、営業利益は47.5億円(同35.4億円、YoY+34.1%)、経常利益は52.3億円(同34.2億円、YoY+52.7%)となった。親会社株主に帰属する当期純利益は37.3億円(前年27.1億円、YoY+37.6%)で、為替差益や持分法利益など営業外の押し上げも経常利益・純利益の伸びに寄与した。
【売上高】売上高は310.9億円でYoY+14.6%。主力のAgrochemicalsセグメントが売上構成比93.9%を占め、同+14.9%増収と全体を牽引した。非農薬化学は13.5億円(構成比4.3%、YoY+9.7%)、その他事業は7.2億円(同2.3%、YoY+3.6%)といずれも増収だが規模は限定的である。
【損益】粗利率は36.4%で前年35.1%から+130bp改善し、販管費率は21.1%で前年22.0%から-94bp低下した結果、営業利益率は15.3%と前年13.1%から+224bp拡大した。営業外では為替差益6.8億円、持分法投資利益5.1億円、受取利息6.0億円が支払利息7.2億円を上回る形で寄与し、経常利益は52.3億円(YoY+52.7%)と営業利益の伸び率を上回った。特別損益は特別利益0.1億円・特別損失0.1億円と軽微で、税引前利益への影響はほぼない。親会社株主に帰属する当期純利益は37.3億円(YoY+37.6%)となり、増収増益で着地した。
Agrochemicalsは売上291.9億円(YoY+14.9%)、セグメント利益46.5億円(YoY+39.3%)で、利益率は15.9%と前年13.2%から+270bp改善し、全社利益成長の主因となっている。一方、ChemicalsOtherThanAgrochemicalsは売上13.5億円(YoY+9.7%)と増収だが、セグメント利益は2.5億円(YoY-20.7%)と減益し、利益率も18.1%と前年25.1%から低下した。その他事業(造園緑化工事・不動産賃貸・物流サービス等)は売上7.2億円(YoY+3.6%)に対し利益0.7億円(YoY-40.9%)と減益幅が大きく、利益率は9.0%(前年15.9%)に低下している。主力事業の成長が非中核事業の減益を吸収する構図であり、利益の事業集中度が高まっている点は収益構造上の特徴として留意される。
【収益性】営業利益率15.3%(前年13.1%)、純利益率(親会社株主帰属ベース)12.0%(前年10.0%)はいずれも改善し、粗利率改善と販管費効率化が収益性を押し上げた。【キャッシュ品質】現金及び預金は244.1億円で前年202.5億円から+20.5%増加した一方、棚卸資産は297.8億円(総資産の18.8%)と厚みがあり、売上との対比で運転資本の水準に留意が必要である。【投資効率】ROEは3.9%、自己資本比率は57.0%で、資産効率よりも財務健全性が際立つ構造である。【財務健全性】流動資産1185.1億円に対し流動負債446.9億円、固定負債235.0億円(うち長期借入金119.3億円、社債63.8億円)と負債構成は保守的であり、自己資本比率57.0%は財務基盤の安定性を示している。
キャッシュフロー計算書の開示はないため貸借対照表の推移から資金動向を分析する。現金及び預金は244.1億円で前年202.5億円から+41.5億円(+20.5%)増加し、利益拡大と営業外収益の寄与が手元流動性の積み増しにつながったとみられる。売掛金・受取手形は408.0億円で前年470.5億円から-62.5億円減少した一方、棚卸資産は297.8億円で前年286.3億円から+11.5億円増加しており、回収と在庫の動きは対照的である。買掛金・支払手形は157.0億円で前年201.1億円から-44.1億円減少し、短期借入金は+17.8億円増加した。総じて、収益拡大に伴い現金は積み上がっているものの、在庫水準の高さは資金の滞留要因として観察される。
今期の増益は粗利率改善と販管費効率化という本業由来の要因が中心で、収益の質は相応に良好である。ただし経常利益の押し上げ要因である為替差益6.8億円と持分法投資利益5.1億円は市場環境に左右される性質があり、営業利益の伸び率(+34.1%)に対し経常利益の伸び率(+52.7%)がより大きい背景となっている。特別損益は特別利益0.1億円・特別損失0.1億円と僅少で、当期利益への影響は限定的である。包括利益は50.6億円で、純利益(連結ベース)35.6億円との間に+15.0億円の乖離があり、主因は有価証券評価差額金+10.2億円と為替換算調整額+6.2億円である。親会社株主に帰属する包括利益は52.0億円で、同純利益37.3億円との乖離14.7億円も同様の評価性要因によるもので、実現損益とは区別して捉える必要がある。
通期予想(売上高1160.0億円、営業利益115.0億円、経常利益110.0億円、純利益74.0億円)に対する第1四半期の進捗率は、売上高26.8%、営業利益41.3%、経常利益47.5%、純利益(親会社株主帰属ベース)50.4%となった。単純な期間按分(25%)を上回るペースで、特に経常利益・純利益の進捗が先行している。この背景には為替差益や持分法利益など営業外の押し上げ、および主力Agrochemicalsの上期偏重の需要期効果が考えられる。業績予想・配当予想とも当四半期の修正はない。
配当予想は年間38円であり、EPS予想94.48円に対する配当性向は40.2%となる。現金及び預金244.1億円と自己資本比率57.0%の財務基盤を踏まえると、配当原資の確保という点で懸念は小さいと考えられる。自己株買いに関する開示は確認されない。
事業集中リスク: Agrochemicalsが売上高の93.9%、セグメント利益の大宗を占め、単一事業への依存度が高い。非農薬化学事業はセグメント利益2.5億円(YoY-20.7%)と減益であり、収益源の多様化は限定的である。
運転資本・在庫リスク: 棚卸資産は297.8億円(うち製品297.8億円)で総資産の18.8%を占める。前年比+11.5億円の増加であり、売上増加ペース(+14.6%)との対比で在庫水準の推移が引き続き注目点となる。
営業外収益の変動リスク: 経常利益を押し上げた為替差益6.8億円、持分法投資利益5.1億円は市場環境や関連会社業績に左右される性質を持ち、営業利益(本業ベース、+34.1%)と経常利益(+52.7%)の伸び率格差の一因となっている。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 15.3% | 8.7% (4.2%–14.2%) | +6.6pt |
| 純利益率 | 11.4% | 7.0% (3.2%–10.6%) | +4.4pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を上回り、収益性は同業内で相対的に高い水準にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 14.6% | 6.2% (-1.1%–14.6%) | +8.3pt |
売上成長率は業種IQRの上限に近く、同業内でも高い増収ペースにある。
※出所: 当社集計
収益性の構造的改善: 粗利率は+130bp、販管費率は-94bpとそれぞれ前年から改善し、営業利益率は15.3%と前年13.1%から+224bp拡大した。コスト効率と価格・ミックス面の改善が重なった結果であり、今後この水準が維持されるかが利益率トレンドを見る上での焦点となる。
進捗の前倒しと営業外要因の寄与度: 通期予想に対する進捗率は経常利益47.5%、純利益50.4%と売上高26.8%を大きく上回る。為替差益・持分法利益といった営業外要因の寄与が大きいため、これらの再現性が通期進捗の持続性を左右する。
事業集中と運転資本の水準: Agrochemicalsが売上・利益の大宗を占める一方、非農薬化学・その他事業は減益となった。棚卸資産は総資産の18.8%を占めており、在庫水準の推移は今後の運転資本効率を評価する上での注目点となる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,097円 |
| base(基準) | 1,128円 |
| bull(強気) | 1,141円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,152円 |
| 調整後予想EPS | 103.9円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 40.2% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.98倍 / 10.9倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,097円〜1,160円、ω±0.1で 1,127円〜1,129円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。