| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥1090.5億 | ¥1026.7億 | +6.2% |
| 営業利益 | ¥132.2億 | ¥135.5億 | -2.5% |
| 経常利益 | ¥134.8億 | ¥136.6億 | -1.3% |
| 純利益 | ¥90.9億 | ¥96.5億 | -5.9% |
| ROE | 10.4% | 11.9% | - |
売上高は6.2%増収を確保したものの、広告宣伝費や人件費など販管費の増加が利益を圧迫し、営業利益・経常利益・純利益はいずれも減益となる増収減益の決算だった。売上高は1,090.5億円(前年1,026.7億円、+6.2%)、営業利益は132.2億円(同135.5億円、△2.5%)、経常利益は134.8億円(同136.6億円、△1.3%)となった。純利益(親会社株主に帰属する当期純利益)は87.9億円(前年93.8億円、△6.2%)で、非支配株主帰属分を含む連結純利益は90.9億円(前年96.5億円、△5.9%)である。増収の主因は主力の家庭用品事業・総合環境衛生事業がともに拡大したことだが、原価率・販管費率の上昇により営業利益率は12.1%と前年から低下した。
【売上高】売上高は1,090.5億円で前年比+6.2%の増収。セグメント計ベースでは家庭用品事業が976.8億円(構成比約89.6%、YoY+5.8%)、総合環境衛生事業が181.9億円(同+7.7%)と、両セグメントとも増収に寄与した。売上原価は618.2億円で売上原価率は56.7%と前年の56.0%から上昇し、粗利率は43.3%となった。
【損益】販管費は340.1億円(販管費率31.2%、前年30.8%)に増加し、うち広告宣伝費は56.8億円(前年47.2億円、+20.3%)、給料及び手当は91.3億円(+4.4%)と、いずれも売上成長率を上回るペースで拡大した。この結果、営業利益は132.2億円(△2.5%)、営業利益率は12.1%と前年の13.2%から悪化した。営業外損益は受取配当金1.0億円・為替差益0.5億円等により純額2.6億円の黒字で経常利益は134.8億円(△1.3%)。特別損失4.3億円(減損損失0.8億円を含む一時的要因)を計上し、税引前利益は130.6億円、純利益(親会社株主帰属)は87.9億円(△6.2%)となった。増収にもかかわらず費用増加が利益を上回るペースで進行した増収減益の決算である。
主力の家庭用品事業はセグメント計売上976.8億円(YoY+5.8%)、営業利益122.6億円(YoY△1.8%、利益率12.5%)と増収減益で、広告宣伝費増加や原価上昇の影響が最も大きく表れたセグメントである。総合環境衛生事業はセグメント計売上181.9億円(YoY+7.7%)、営業利益9.7億円(YoY+9.1%、利益率5.3%)と増収増益を確保し、規模は小さいものの利益成長率は全社を上回った。家庭用品事業が売上・利益の大半を占める構造のため、同事業のマージン動向が連結収益性を左右している。
【収益性】営業利益率は12.1%で前年の13.2%から低下し、純利益率(親会社株主帰属ベース)も8.1%と前年9.1%から低下した。ROEは10.4%である。【キャッシュ品質】営業CFは△5.3億円と純利益87.9億円を大きく下回り、利益の現金化が遅延している状態が確認できる。【投資効率】設備投資は18.4億円で減価償却費24.0億円の範囲内に収まっており、投資は抑制的である。研究開発費は16.9億円で売上比1.5%となっている。【財務健全性】自己資本比率は52.6%(前年54.4%相当から低下)で、総資産は1,662.7億円に拡大した一方、売上債権の増加を主因に運転資本負担が増している。
営業CFは△5.3億円となり、純利益87.9億円との乖離が大きい。主因は売上債権の増加で、キャッシュフロー計算書上は△201.4億円の資金流出要因となっており、棚卸資産の減少(+10.1億円)や仕入債務の増加(+3.0億円)では相殺しきれなかった。投資CFは△30.4億円で、うち設備投資は18.4億円と減価償却費24.0億円の範囲内であり大型投資は見られない。財務CFは+9.2億円で、短期借入金の増加により営業・投資キャッシュフローの不足を補っている。この結果、フリーキャッシュフロー(営業CF+投資CF)は△35.8億円となり、当期は配当支払や投資を営業活動で賄えていない状況である。売上増加に伴う売上債権の膨張が資金繰りに与える影響は、今後の回収動向の観点から注目される。
経常的な収益構成としては、営業外収益5.5億円(受取配当金1.0億円、為替差益0.5億円等)が中心で、支払利息1.0億円を含む営業外費用2.9億円を上回り経常利益を押し上げている。一方で特別損失4.3億円(うち減損損失0.8億円、固定資産除却損0.2億円)は一時的要因であり、これらを除けば経常的な収益力は経常利益134.8億円が示す水準に近い。包括利益は87.4億円(親会社株主分84.9億円)で、親会社株主帰属純利益87.9億円との乖離は約3.0億円にとどまり、為替換算調整額+3.9億円と有価証券評価差額金△3.4億円、退職給付に係る調整額△4.1億円が相殺的に作用した結果である。営業CFが純利益を下回っている点は、売上債権の増加によるアクルーアル(未回収収益)の拡大を反映しており、当期利益の現金裏付けは相対的に弱い。
会社側の通期業績予想は売上高1,880.0億円(YoY+4.9%)、営業利益90.0億円(YoY+11.3%)、経常利益95.5億円(YoY+7.4%)である。上期実績の売上高1,090.5億円は通期予想に対して進捗58.0%となる一方、営業利益132.2億円・経常利益134.8億円はいずれも通期予想を上回る水準にあり、進捗率は営業利益で約147%、経常利益で約141%となっている。当四半期において業績予想・配当予想の修正は行われておらず、下期における費用増加や需要動向を踏まえた保守的な計画が据え置かれている状況がうかがえる。
通期配当予想は1株当たり130円で、中間配当は0円(無配)である。通期予想EPS283.79円を用いた配当性向は約45.8%となる。上期の営業CFはマイナスであり、配当原資の一部は借入等で補われている状況だが、通期での運転資本の動向次第でキャッシュ創出力が回復するかが今後の焦点となる。
運転資本悪化リスク: 売上債権が前年から大幅に増加し、キャッシュフロー計算書上△201.4億円の流出要因となった。回収サイトの動向次第で今後の資金繰りに影響を与える可能性がある。
短期資金依存リスク: 財務CFは短期借入金の増加を主因にプラスとなっており、営業CF・投資CFの不足を短期資金で補う構造となっている。金利環境の変化はコスト増要因となり得る。
収益性圧迫リスク: 広告宣伝費(+20.3%)や人件費の増加により売上原価率・販管費率がともに上昇し、営業利益率は前年から低下した。コスト増加が売上成長を上回るペースが継続するか注視が必要である。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 12.1% | 9.7% (5.4%–23.7%) | +2.5pt |
| 純利益率 | 8.3% | 5.4% (1.3%–20.1%) | +2.9pt |
自社の営業利益率・純利益率はいずれも製造業中央値を上回り、収益性は業種内で相対的に高い水準にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 6.2% | 10.6% (-3.4%–25.4%) | -4.4pt |
売上高成長率は業種中央値を下回っており、増収率の面では相対的に緩やかな伸びにとどまっている。
※出所: 当社集計
トップラインは家庭用品事業・総合環境衛生事業ともに増収となったが、広告宣伝費や人件費の増加により営業利益率は12.1%(前年13.2%)へ低下し、増収減益の決算となった。
営業CFは△5.3億円と純利益を大きく下回り、売上債権の増加が主因となっている。利益の現金化状況は今後の回収動向を踏まえた確認が有用である。
上期の営業利益・経常利益は通期会社予想をすでに上回る水準にあり、下期の費用動向や需要見通しを踏まえた計画の据え置きが特徴的である。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 3,707円 |
| base(基準) | 3,798円 |
| bull(強気) | 3,837円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 3,988円 |
| 調整後予想EPS | 321.0円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 45.8% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.95倍 / 11.8倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 3,695円〜3,907円、ω±0.1で 3,792円〜3,803円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。