| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥111.5億 | ¥109.6億 | +1.8% |
| 営業利益 | ¥-0.5億 | ¥4.4億 | -110.8% |
| 経常利益 | ¥1.1億 | ¥5.9億 | -81.0% |
| 純利益 | ¥0.4億 | ¥3.9億 | -90.4% |
| ROE | 0.1% | 1.1% | - |
当第1四半期は増収を確保したものの、原価率上昇と販管費増加により営業損益が赤字に転落し、利益の質が大きく悪化した決算となった。売上高は111.55億円(前年109.61億円、YoY+1.8%)、営業利益は-0.47億円(前年4.37億円)で前年の黒字から赤字へ転落、経常利益は1.12億円(同-81.0%)にとどまった。親会社株主に帰属する四半期純利益は-0.13億円(前年3.52億円)と赤字転換し、非支配株主への利益配分(0.50億円)が連結純利益(0.37億円)を上回ったことも赤字転落の一因となっている。営業外収益(受取配当金0.91億円等)が本業の赤字を一部補ったが、収益力の源泉が本業以外に偏る構造が示唆される。
【売上高】売上高は111.55億円で前年比+1.8%の増収となった。当社は「生活日用品事業」の単一セグメントであるため事業別の増減内訳は開示されていないが、増収幅は前年の伸びに比べて緩やかであり、数量・価格ミックスの詳細は資料からは判別できない。
【損益】売上総利益は40.87億円、粗利率は36.6%で前年38.8%から-2.2pt低下した。販管費は41.34億円で前年比+8.3%増加し、売上成長率(+1.8%)を大きく上回るペースで拡大したため、負の営業レバレッジが発生した。この結果、営業利益は-0.47億円(前年4.37億円)と赤字に転落し、営業利益率は-0.4%(前年4.0%)へ大幅悪化した。営業外収益1.65億円(うち受取配当金0.91億円)が営業赤字を相殺し、経常利益は1.12億円を確保したが前年比-81.0%の大幅減益となった。特別損失は固定資産除売却損0.03億円のみで一時的要因としての影響は限定的である。税引後は非支配株主に0.50億円の利益を配分した結果、親会社株主に帰属する四半期純利益は-0.13億円(前年3.52億円)と赤字化した。総じて増収減益であり、営業段階の収益力低下が最終損益の赤字転落に直結した構図である。
【収益性】営業利益率は-0.4%で前年4.0%から-4.4pt悪化、経常利益率は1.0%で前年5.4%から-4.4pt悪化した。親会社株主に帰属する四半期純利益率は-0.1%で前年3.2%から-3.3pt悪化しており、粗利率低下と販管費増が収益性全般を押し下げている。【キャッシュ品質】棚卸資産は71.29億円で前年59.82億円から+19.2%増加した一方、売掛金は61.22億円で-16.6%減少しており、在庫の積み上がりが運転資本の質を押し下げる方向に作用している。【投資効率】ROEは0.1%(連結四半期純利益ベース、四半期実績の非年率換算値)にとどまり、親会社株主帰属純利益ベースでは実質マイナス圏にあり、前年同期の水準から大きく低下した。【財務健全性】自己資本比率(親会社株主持分/総資産)は74.5%で前年73.1%から+1.4pt上昇し、現金及び預金91.66億円に対し有利子負債(短期借入金)は3.90億円のみと、財務基盤は引き続き強固である。
キャッシュフロー計算書の開示はないが、貸借対照表の推移から資金動向を確認できる。現金及び預金は91.66億円で前年101.98億円から-10.0%減少した一方、棚卸資産は71.29億円で前年59.82億円から+19.2%増加しており、在庫の積み上がりが資金を圧迫する方向に作用したとみられる。売掛金は61.22億円で前年73.41億円から-16.6%減少し資金面ではプラスに寄与したが、買掛金も31.50億円で前年22.59億円から+39.4%増加しており、支払サイトの活用によって現金減少の一部を吸収した可能性がある。投資有価証券は70.72億円で前年63.40億円から+11.5%増加しているが、これは有価証券評価差額金+4.95億円のOCI計上が主因であり、投資活動そのものの拡大とは性質が異なる。短期借入金は3.90億円で前年3.97億円とほぼ横ばい、自己株式数にも変化がなく、財務活動面での大きな動きは見られない。
経常利益1.12億円は、営業利益-0.47億円に営業外収益1.65億円(うち受取配当金0.91億円)が加わることで確保されており、収益の源泉が本業ではなく営業外収益に依存する構造となっている点で利益の質は高くない。特別損失は固定資産除売却損0.03億円と僅少で、一時的要因の影響は限定的である。税引後は連結純利益0.37億円に対し、非支配株主に0.50億円の利益が配分された結果、親会社株主に帰属する四半期純利益は-0.13億円とマイナスに転じており、連結純利益と親会社株主帰属純利益の乖離が大きい点は収益構造の評価において留意が必要である。包括利益は5.16億円(親会社株主分4.65億円)で、純利益との乖離が大きく、主因は投資有価証券の時価評価による有価証券評価差額金+4.95億円の計上であり、事業活動由来ではなく市況要因によるものである。
通期業績予想は売上高520.0億円(YoY+7.2%)、営業利益25.0億円(YoY+25.8%)、経常利益27.0億円(YoY+11.7%)で、業績予想・配当予想ともに修正はない。売上高の通期進捗率は111.55/520.0=21.5%で、四半期均等按分の目安(25%)をやや下回る水準にとどまった。一方、営業利益はQ1時点で-0.47億円の赤字であり、通期25.0億円に対する進捗はマイナスからのスタートとなっている。通期予想の達成には、下期にかけて粗利率の回復と販管費の伸び抑制による営業レバレッジの正常化が前提となる。
配当予想は年間46.00円で、予想EPS86.25円から算出される配当性向は約53.3%(46.00円/86.25円)である。配当予想の修正はない。現金及び預金91.66億円に対し有利子負債(短期借入金)は3.90億円のみと財務余力は厚く、短期的な配当原資の確保という点では懸念は小さい。ただし当第1四半期は親会社株主に帰属する四半期純利益が-0.13億円の赤字であり、通期の配当性向約53%の前提には下期にかけての利益回復が必要となる。自己株式数は前年から変化がなく、当第1四半期において自社株買いの実施を示す動きは見られない。
収益性の悪化と負の営業レバレッジ: 粗利率は36.6%で前年38.8%から-2.2pt低下する一方、販管費は+8.3%増加し売上成長率(+1.8%)を上回った。この結果、営業利益率は-0.4%(前年4.0%)へ悪化しており、下期にかけて是正できない場合は通期ガイダンス達成への影響が懸念される。
在庫滞留リスク: 棚卸資産は71.29億円で前年59.82億円から+19.2%増加し、売上高の伸び(+1.8%)を大きく上回るペースで積み上がっている。在庫水準の高止まりは今後の値引き対応や在庫評価損リスク、資金効率の低下につながり得る。
利益構成の非本業依存と帰属構造: 経常利益1.12億円は営業外収益1.65億円(うち受取配当金0.91億円)に支えられており本業の収益力は赤字である。加えて非支配株主帰属利益(0.50億円)が連結純利益(0.37億円)を上回った結果、親会社株主帰属純利益は-0.13億円のマイナスとなっており、利益の帰属構造にも留意が必要である。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | -0.4% | 8.7% (4.2%–14.2%) | -9.1pt |
| 純利益率 | 0.3% | 7.0% (3.2%–10.6%) | -6.7pt |
自社の営業利益率・純利益率はいずれも業種中央値を大きく下回り、収益性は業種内で低位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 1.8% | 6.2% (-1.1%–14.6%) | -4.5pt |
売上高成長率も業種中央値を下回り、増収率は業種内で相対的に緩やかな水準にとどまる。
※出所: 当社集計
営業損益の赤字転落は粗利率の-2.2pt低下と販管費+8.3%増加による負の営業レバレッジが要因であり、通期ガイダンス(営業利益25.0億円)の達成には下期にかけての大幅な収益改善が前提となる。
親会社株主に帰属する四半期純利益は、非支配株主への利益配分(0.50億円)が連結純利益(0.37億円)を上回ったことでマイナス(-0.13億円)となっており、連結純利益と親会社株主帰属純利益の乖離という利益帰属構造に注目したい。
棚卸資産が前年比+19.2%増加している点は、今後の粗利率動向やキャッシュフローへの影響を見る上での着眼点となる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,415円 |
| base(基準) | 1,436円 |
| bull(強気) | 1,454円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,612円 |
| 調整後予想EPS | 92.7円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 53.3% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.075(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.89倍 / 15.5倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,398円〜1,477円、ω±0.1で 1,431円〜1,440円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。