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49192026 第2四半期プライムJGAAP

ミルボン(4919) 2026年度第2四半期決算 増収・営業益73%増

2026年度第2四半期の売上高は268.8億円(前年同期比+8.3%)、営業利益は33.5億円(同+72.7%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

株式会社ミルボン

素材・化学/化学


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥268.8億¥248.1億+8.3%
営業利益¥33.5億¥19.4億+72.7%
経常利益¥35.0億¥18.5億+88.8%
純利益¥24.2億¥4.2億+476.5%
ROE4.8%0.9%-

Executive Summary

増収に対して利益が大幅に伸びる増収増益決算となり、収益性の急回復が鮮明である。売上高は268.8億円(前年比+8.3%)、営業利益は33.5億円(同+72.7%)、経常利益は35.0億円(同+88.8%)、純利益は24.2億円(同+476.5%)となった。粗利益率63.8%の高い収益構造のもとで販管費吸収が進み、売上成長を上回る利益成長を実現した。前年に発生した投資有価証券評価損等の一時的要因の反動も、純利益の大幅増に寄与している。

業績変動要因

【売上高】売上高は268.8億円で前年同期比+8.3%増収した。化粧品の製造・販売を単一セグメントとする事業構造のため、地域・製品別の詳細な内訳開示はないが、プロ向け化粧品需要を中心に堅調な販売を確保した。

【損益】営業利益は33.5億円(同+72.7%)、経常利益は35.0億円(同+88.8%)と、増収率を大きく上回る増益を達成した。営業利益率は12.5%となり、前年同期の約7.8%から大幅に改善した。特別損失として減損損失1.3億円を計上したが、経常利益34.99億円から純利益24.16億円への乖離は主に法人税等9.6億円の負担によるもので、税引前利益33.7億円に対する実効負担は約28%である。前年同期は投資有価証券評価損等により特別損失が7.6億円と大きく、その反動も今期の純利益急増(+476.5%)の一因である。結論として増収増益であり、営業レバレッジの発現による利益率改善が特徴的である。

セグメント別分析

当社は化粧品の製造、販売を単一セグメントとしており、セグメント別の売上・損益開示は行われていない。

主要財務指標

【収益性】営業利益率12.5%、純利益率9.0%はいずれも前年同期(営業利益率約7.8%、純利益率約1.7%)から大幅に改善した。粗利益率は63.8%と高水準を維持しており、販管費率51.3%を吸収してもなお高い利益率を確保している。【キャッシュ品質】営業CFは純利益の1.27倍にあたる30.7億円であり、利益の現金裏付けは良好である。一方でOCFはEBITDA45.4億円の0.68倍にとどまり、棚卸資産の増加14.4億円が現金化を抑制している。【投資効率】ROEは4.8%であり、純利益率9.0%の改善にもかかわらず、総資産回転率0.45倍の低さが資本効率を抑えている。設備投資8.1億円は減価償却費11.9億円を下回る水準(投資/減価償却0.68倍)にある。【財務健全性】自己資本比率83.9%、流動比率361.2%、D/Eレシオ0.19倍と、財務基盤は極めて保守的かつ厚みがある。

キャッシュフロー分析

営業CFは30.7億円で前年同期比+109.7%増加し、純利益24.2億円を上回る現金創出力を示した。運転資本面では棚卸資産が14.4億円増加して営業CFの押し下げ要因となった一方、売上債権の減少4.1億円と仕入債務の増加5.3億円がこれを部分的に相殺した。投資CFは8.9億円の支出で、設備投資8.1億円が主な使途であり、減価償却費11.9億円を下回る水準にとどまっている。財務CFは15.2億円の支出で、配当金支払いが中心である。フリーキャッシュフローは21.9億円の黒字となり、営業活動による資金でこれらの支出を賄えている。総じて資金創出力は改善しているが、在庫増加によるキャッシュ転換効率の低下は今後の注視点である。

収益の質

今期の利益成長は本業の収益力改善によるところが大きく、経常的な収益の質は良好である。営業外収益は1.5億円と売上高の0.6%にとどまり、受取配当金や為替差益などの非経常的要素への依存度は低い。特別損失として減損損失1.3億円を計上しており、これは純利益の5.2%に相当する一時的要因である。経常利益34.99億円に対し純利益は24.16億円で、その差は主に法人税等9.6億円の負担によるものである。営業CFが純利益を上回っており、アクルーアル(発生主義利益と現金利益の乖離)は小さく、利益の現金裏付けという観点からも質は高いと評価できる。ただし棚卸資産の増加が営業CFの伸びを一部相殺しており、在庫評価を通じた将来の利益変動リスクには留意が必要である。

業績予想・ガイダンス

通期会社計画に対する進捗率は、売上高48.3%、営業利益51.1%、経常利益51.9%と、いずれも標準進捗率50%近辺かやや上回る水準にある。通期計画は売上高556.0億円(前年比+5.2%)、営業利益65.5億円(同+15.9%)、経常利益67.4億円(同+23.5%)であり、上期の営業利益成長率(+72.7%)は通期計画上の成長率を大きく上回っている。当四半期において業績予想の修正が行われており、上期の好調な進捗を反映した見直しがなされたとみられる。下期は上期ほどの高い伸び率を前提としていない計画となっており、上期の増益ペースが下期にも持続するかが今後の焦点となる。

株主還元

第2四半期配当は1株当たり40.00円であり、前年同期の40円から据え置きとなった。上期純利益24.16億円に対する配当性向(配当金のみ)は53.5%である。通期の配当予想は88.00円で、配当予想の修正は行われていない。通期純利益計画46.0億円を基にした通期予想配当性向は約60.8%となり、上期実績の53.5%からやや上昇する見込みである。フリーキャッシュフロー21.9億円は配当支払額を上回っており、現金面での配当持続力は確保されている。自社株買いの実施は確認されず、ここでの還元指標は配当性向として評価される。

リスク要因

  1. 在庫滞留リスク: 棚卸資産は90.6億円と総資産の15.2%を占め、上期に14.4億円増加した。完成品在庫が中心であり、需要変動やSKU増加時には値引き・評価損リスクが高まる可能性がある。

  2. キャッシュ転換効率の低下: 営業CFはEBITDA45.4億円の0.68倍にとどまり、営業利益の増加が現金創出に十分に転化していない。在庫増加が主因であり、今後の運転資本管理が焦点となる。

  3. 設備投資不足の懸念: 設備投資8.1億円は減価償却費11.9億円を下回り、投資/減価償却比率は0.68倍である。この状態が継続すれば、将来の生産・供給能力の維持に影響する可能性がある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(manufacturing)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率12.5%9.7% (5.4%–23.7%)+2.8pt
純利益率9.0%5.4% (1.3%–20.1%)+3.6pt

営業利益率・純利益率ともに業種中央値を上回っており、収益性は業種内で相対的に高い水準にある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)8.3%10.6% (-3.4%–25.4%)−2.3pt

売上高成長率は業種中央値をやや下回り、トップライン成長は業種内で中位水準にある。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 売上高8.3%増に対し営業利益72.7%増となり、営業利益率は前年同期比で大幅に改善した。粗利益率63.8%の高収益構造を背景とした営業レバレッジの発現が確認できる。

  2. 財務健全性は自己資本比率83.9%、流動比率361.2%、D/Eレシオ0.19倍と極めて保守的であり、損失吸収力・支払能力に厚みがある一方、ROE4.8%は総資産回転率の低さを反映して抑制されている。

  3. 在庫回転の長期化とOCF/EBITDA比率の低下は、利益成長に対する運転資本効率面の課題として、今後の在庫管理の動向が注目される。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)1,544円
base(基準)1,581円
bull(強気)1,610円
算出前提
1株純資産(BPS)1,577円
調整後予想EPS155.5円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向60.8%
予想EPSの信頼度調整×1.075(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.00倍 / 10.2倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 1,538円〜1,625円、ω±0.1で 1,580円〜1,581円。

注記:

  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。