残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 1株あたりの値は株式分割を最新基準に調整しています。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 8,264.93億円 | 7,494.82億円 | +10.3% |
| 営業利益 | 511.84億円 | 752.91億円 | -32.0% |
| 税引前利益 | 521.00億円 | 719.54億円 | -27.6% |
| 当期純利益 | 374.24億円 | 537.67億円 | -30.4% |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | 31.23円 | 44.59円 | -30.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 総資産 | 61,673.01億円 | 60,537.76億円 | +1,135.25億円 |
| 純資産 | 39,035.49億円 | 38,443.85億円 | +591.64億円 |
| 株主資本 | 38,984.84億円 | 38,395.50億円 | +589.34億円 |
| 自己資本比率 | 63.2% | 63.4% |
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 純利益率 | 4.5% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|---|
| 売上高前年同期比 | +10.3% |
| 営業利益前年同期比 | -32.0% |
| 税引前利益前年同期比 | -27.6% |
| 当期純利益前年同期比 | -30.4% |
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 1.23十億株 |
| 自己株式数 | 38.54百万株 |
| 期中平均株式数 | 1.20十億株 |
| 1株当たり純資産 | 3,264.91円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|---|
| 売上高予想 | 35,600.00億円 |
| 営業利益予想 | 3,650.00億円 |
| 当期純利益予想 | 2,800.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 234.19円 |
| 1株当たり配当金予想 | 75.00円 |
2027年度Q1は、売上が2桁増加した一方で利益は大幅減益となり、利益率の低下が際立つ決算。売上高は8,264.93億円で前年同期比+10.3%と堅調。営業利益は511.84億円で同-32.0%と大きく減少。営業利益率は6.2%(前年10.0%)となり、前年から約386bp縮小。純利益は374.24億円で同-30.4%、純利益率は4.5%(前年7.2%)と約264bp縮小。税負担係数は0.718で平常レンジ、金利負担係数は1.018と営業外で小幅なプラス寄与。デュポン分解では純利益率の低下がROE(1.0%)押し下げの主因で、総資産回転率0.134、財務レバレッジ1.58倍は大きな変化を示さず。売上は伸びたがコスト上昇や価格・ミックスの逆風、原材料・物流費や一部事業の価格転嫁遅れが営業利益率を圧迫した可能性。営業外収益は小幅プラスで、本業の減益を埋めるには至らず。自己資本比率は63.2%と高水準で財務基盤は堅固。通期見通しに対するQ1進捗は売上23%、営業利益14%、純利益13%と利益面で標準(25%)を大きく下回る。進捗の弱さはQ1のマージン圧縮が主因で、通期達成にはQ2以降の利益率回復が前提。品質アラートのROIC 0.9%は資本効率の急低下を示し、資本コスト超過リスクに留意が必要。短期的には原価・販管費のコントロールと価格戦略の徹底が最大の焦点。中期的にはヘルスケアや材料など成長領域の収益性改善とポートフォリオ最適化がROE回復の鍵。為替や原材料価格の変動、需要サイクル(オフィスプリンティング・半導体材料等)のブレは引き続き注視。総じて、トップラインの強さに対しマージンの脆弱性が露呈した四半期で、ガイダンス達成には下期偏重の利益創出が不可欠。
ROEは純利益率(4.5%)×総資産回転率(0.134)×財務レバレッジ(1.58)=約1.0%。最も大きく変化したのは純利益率で、営業利益率が10.0%→6.2%へ約386bp悪化したことが主因。ビジネス上の背景は、売上増にもかかわらず原材料・物流コスト上昇、価格・製品ミックスの逆風、ならびに販管費の伸びが想定される点。金利負担係数が1.018と営業外が小幅に支えたが規模は限定的。このマージン悪化が一時的かどうかは、Q2以降の価格改定浸透、コスト沈静化、稼働率・歩留まりの改善に依存。現時点ではガイダンス進捗の弱さを踏まえると一時的要因のみとは断定し難く、短期は慎重評価。懸念トレンドとして、売上成長(+10%)に対し営業利益が-32%と大幅に下回り、オペレーティングレバレッジの逆回転が生じている点を指摘したい。
トップラインは+10.3%と堅調で、需要は堅い。もっとも、利益面はコスト上昇とミックスで伸びに転化できていない。EBITマージンは6.2%と標準ベンチマーク(8-15%)を下回る。通期は売上3兆5,600億円、営業利益3,650億円、純利益2,800億円計画に対しQ1進捗が利益面で鈍く、上期にかけての価格転嫁、製品ミックス改善、製造効率回復が前提条件。金利負担は軽微で、主戦場はあくまで営業段階の採算改善。構造的にはヘルスケア・材料の高付加価値比率引き上げが中期の成長ドライバー。
自己資本比率63.2%と強固で、資本構成は保守的。総資産は6.17兆円、純資産は3.90兆円と基礎体力は十分。短期・長期の満期ミスマッチ評価には詳細内訳が必要だが、現状の高い自己資本比率から耐性は高いとみる。営業外損益は小幅プラスで金利負担は限定的。
親会社所有者帰属持分: +589.3億円(+1.5%)- 当期純利益計上等による純資産の積み上がり。為替換算差額の影響も考えられる。純資産合計: +591.2億円(+1.5%)- 利益剰余金の増加が主因とみられ、財務クッションは厚みを維持。
金利負担係数が1.018と営業外での受取利息・配当等がわずかに利益を押し上げている一方、利益の質は本業のマージン回復に依存する構図。税負担係数0.718は妥当レンジで、会計上の税効果による純利益の過大評価リスクは限定的と見る。
会社予想DPSは年間75円。期中平均株式数約11.96億株ベースの想定総配当額は約896億円、通期純利益計画2,800億円に対する配当性向は約32%と持続可能レンジ(<60%)。自己資本比率が高く、利益回復が進めば内部留保とキャッシュ創出で安定的な株主還元余地は確保される見立て。
ビジネスリスクとして、価格・製品ミックス悪化によるマージン圧迫(営業利益率の大幅低下)、原材料・物流費の高止まりと価格転嫁遅延リスク、需要サイクル変動(オフィスプリンティング、半導体・ディスプレイ材料)、医療機器・医薬・ヘルスケア領域の規制・承認プロセスの遅延が挙げられます。
財務リスクとしては、ROIC 0.9%と資本コスト未達による価値毀損リスク、為替変動による収益・評価差額のブレ(営業外項目含む)が挙げられます。
主な懸念事項としては、通期計画に対するQ1利益進捗の遅れ(営業14%、純利13%)、営業利益率の386bp悪化が一時要因に留まるか不確実、資本効率の急低下により投下資本回収見通しが悪化が挙げられます。
重要ポイントとして、売上は堅調だが利益率悪化でROE・ROICともに低下、営業外は小幅プラスで本質的課題は営業段階の採算、ガイダンス達成にはQ2以降のマージンリバウンドが必須、自己資本比率は高く、財務耐性は良好、配当性向は約32%見込みで還元の持続性は確保が挙げられます。
注視すべき指標は、四半期ベースの営業利益率と粗利率の回復度合い、価格改定・ミックス改善の寄与(ASP動向)、在庫回転・受注動向と生産稼働率、為替感応度とヘッジ効果(営業外収支)、ROICと運転資本効率(CCC)の改善トレンドです。
セクター内ポジションについては、国内大手電機・精密・事務機器複合の中で、当四半期の収益性は中位以下(営業利益率6%台)に低下。財務健全性は上位だが、短期の利益進捗は同業優良銘柄(営業利益率10%前後)に見劣り。中期的な高付加価値領域の伸長と効率改善が実現すれば再評価余地。
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