| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥133.1億 | ¥149.9億 | -11.2% |
| 営業利益 | ¥14.7億 | ¥13.3億 | +10.5% |
| 経常利益 | ¥16.1億 | ¥13.8億 | +16.0% |
| 純利益 | ¥42.5億 | ¥9.5億 | +347.5% |
| ROE | 12.3% | 3.0% | - |
子会社株式売却に伴う特別利益48.8億円が純利益を押し上げた一方、営業段階では販管費抑制により減収下でも増益を確保したことが今四半期の要点である。売上高は133.1億円(前年比-11.2%)、営業利益は14.7億円(同+10.5%)、経常利益は16.1億円(同+16.0%)、純利益は42.5億円(同+347.5%)となった。減収の要因は人材サービス需要の軟化とみられ、営業増益は販管費率が71.8%(前年75.9%)へ改善したことによるコスト効率化が主因である。純利益の急増は特別利益によるところが大きく、経常的な収益力は経常利益の伸び(+16.0%)により近い水準で捉えるのが妥当である。
【売上高】売上高は133.1億円で前年比-11.2%の減収となった。当社は人材サービス事業の単一セグメントであるためセグメント別の増減要因は開示されていないが、需要環境の軟化が減収の背景にあると考えられる。
【損益】営業利益は14.7億円(+10.5%)で、営業利益率は11.0%と前年8.9%から+2.2pt改善した。粗利率は82.8%と前年84.8%から-2.0pt低下したものの、販管費率が71.8%と前年75.9%から-4.2pt改善し、コスト効率化が増益を主導した。経常利益は16.1億円(+16.0%)で、営業外収支の規模は軽微である。税引前利益は63.0億円まで拡大したが、これは特別利益48.8億円(子会社株式売却益)によるもので、特別損失1.8億円(投資有価証券評価損)も計上している。純利益は42.5億円(+347.5%)となり、経常利益との乖離は特別利益の計上によるものである。減収ながら営業・経常段階で増益を確保しており、減収増益と評価できる。
当社グループの事業セグメントは人材サービス事業の単一セグメントであり、セグメント情報の記載は省略されている。
【収益性】営業利益率11.0%は前年8.9%から改善し、経常利益率12.1%も前年9.2%から上昇した。純利益率31.9%は特別利益の寄与により前年6.3%から大幅に上昇しており、ROEは12.3%である。【キャッシュ品質】現金及び預金は225.6億円で前年比+21.8%増加し、流動性は厚みを増した。売掛金は63.9億円で前年比-11.7%減少しており、売上減少とおおむね連動した動きである。【投資効率】総資産回転率は四半期ベースで約0.26回にとどまる。のれんは22.4億円で純資産比6.5%、無形固定資産は108.6億円(うちソフトウェア68.0億円)で減価償却により前年比-14.4%減少している。【財務健全性】自己資本比率66.4%、流動比率223%と高水準を維持し、有利子負債はごく僅少でインタレストカバレッジも200倍超と財務基盤は強固である。
キャッシュ・フロー計算書の詳細開示はないため、貸借対照表の推移から資金動向を分析する。現金及び預金は225.6億円で前年比+40.3億円(+21.8%)増加しており、子会社株式売却益48.8億円の計上と整合的な資金流入がうかがえる。一方で売掛金は63.9億円(前年比-8.5億円)、前受金は39.1億円(前年比-4.7億円)といずれも減少しており、運転資本は圧縮方向で推移した。賞与引当金は7.0億円(前年比-6.9億円)減少し支払時期の影響とみられ、未払法人税等は22.6億円(前年比+15.1億円)と当期の課税所得増加を反映して増加している。資産・負債の一部圧縮を伴いながらも現金残高は積み上がっており、資金効率面の動向は引き続き注視に値する。
経常利益16.1億円に対し純利益は42.5億円であり、その差の主因は特別利益48.8億円(子会社株式売却益)である。特別損失として投資有価証券評価損1.8億円も計上しており、両者が純利益を構成している。営業外収益1.6億円、営業外費用0.2億円と規模は小さく、経常段階の収益の質は安定的である。包括利益は43.2億円(親会社株主分)で純利益42.5億円との差は+0.7億円にとどまり、為替換算調整額+0.7億円が主因で乖離は限定的である。当期純利益の大幅な増加は非経常的な特別利益に依存しており、コア収益力の評価は営業利益・経常利益の伸びに基づくことが妥当である。
通期計画に対する進捗率は、売上高26.6%(計画500.0億円)、営業利益52.5%(計画28.0億円)、経常利益47.2%(計画34.1億円)、純利益77.8%(計画54.6億円)である。売上進捗は四半期の目安である25%をわずかに上回る水準にとどまる一方、営業利益・経常利益は50%前後まで進捗し標準を上回っている。純利益の高進捗は特別利益48.8億円の計上が主因であり、通期計画に対する上振れ要因としてそのまま解釈することは難しい。当四半期において業績予想および配当予想の修正はない。
配当予想は68.3円、EPS予想138.72円に基づく配当性向は約49.2%である。自己株式は11,935千株(発行済株式数の24.0%)を保有し、期中も自己株式残高がわずかに増加(前年比+0.64億円)しており継続的な取得がうかがえる。現金及び預金225.6億円、自己資本比率66.4%と財務基盤は厚く、配当実行の裏付けとなる財務余力は確保されている。ただし当期純利益には特別利益48.8億円が含まれるため、配当性向の評価にあたってはコア収益である経常利益ベースの動向を併せて確認することが有効である。
売上減少の継続リスク: 売上高は前年比-11.2%の減収で、通期計画に対する進捗も26.6%と四半期の目安25%をわずかに上回るにとどまる。単一セグメント(人材サービス事業)であるため、需要動向の影響を直接受けやすい事業構造である。
粗利率低下: 粗利率は82.8%で前年84.8%から-2.0pt低下した。販管費抑制で営業増益を確保しているが、粗利率の低下傾向が続けばコスト削減による増益余地は限定される可能性がある。
特別利益への依存: 当期純利益42.5億円の押し上げ要因は子会社株式売却益48.8億円という特別利益であり、特別損失として投資有価証券評価損1.8億円も計上している。経常的な収益力とは切り離して評価する必要がある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 11.0% | 8.1% (2.3%–15.9%) | +3.0pt |
| 純利益率 | 31.9% | 5.9% (1.6%–10.7%) | +26.0pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を上回り、収益性は業種内で高い水準にある(純利益率は特別利益の影響を含む)。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | -11.2% | 9.3% (0.4%–16.9%) | -20.5pt |
売上高成長率は業種中央値を大きく下回り、成長性の面では業種内で劣位に位置する。
※出所: 当社集計
減収下でも販管費率の改善(71.8%、前年比-4.2pt)により営業利益率は11.0%まで上昇し、コスト効率化による増益基調が確認できる。
純利益の急増(+347.5%)は子会社株式売却益48.8億円という一過性要因が主因であり、通期計画に対する純利益進捗77.8%も特殊要因を反映したものである点に留意が必要である。
現金及び預金は225.6億円(前年比+21.8%)まで積み上がり、自己資本比率66.4%・流動比率223%と財務健全性は高水準を維持している。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 834円 |
| base(基準) | 854円 |
| bull(強気) | 860円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 916円 |
| 調整後予想EPS | 66.8円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 49.2% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.93倍 / 12.8倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 831円〜878円、ω±0.1で 852円〜855円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。