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48482026 第2四半期プライムJGAAP

フルキャストホールディングス(4848) 2026年度第2四半期決算

2026年度第2四半期の売上高は500.5億円(前年同期比+44.0%)、営業利益は41.5億円(同-1.4%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

情報通信・サービスその他/サービス業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥500.5億¥347.5億+44.0%
営業利益¥41.5億¥42.0億−1.4%
経常利益¥40.7億¥42.6億−4.5%
純利益¥27.9億¥28.4億−2.0%
ROE8.1%8.7%-

Executive Summary

当期は売上高が前年比+44.0%と大幅増収を達成した一方、営業利益・純利益は減益となり、増収の質に課題が見られる決算となった。売上高は500.5億円(前年347.5億円、+44.0%)、営業利益は41.5億円(前年42.0億円、-1.4%)、経常利益は40.7億円(前年42.6億円、-4.5%)、純利益は27.9億円(前年28.4億円、-2.0%)。粗利率が33.3%と前年から低下する中、販管費が粗利増分をほぼ相殺し、営業利益率は8.3%(前年約12.1%)へ低下した。

業績変動要因

【売上高】売上高は500.5億円と前年比+44.0%の大幅増収。主力の短期業務支援事業が売上371.4億円(構成比74.1%、+47.7%)と全体を牽引し、グローバル・長期業務支援事業はM&Aや事業再編効果で11.5億円(+4900.0%)と新規寄与した。HRテック事業は22.0億円(+28.3%)と拡大、飲食事業は39.5億円(+11.9%)、その他事業は56.7億円(+30.2%)と各セグメントが増収に寄与した。

【損益】営業利益は41.5億円で前年比-1.4%とほぼ横ばい。粗利率は33.3%へ低下し、販管費が125.1億円(前年比+45.8%)と粗利増分をほぼ吸収した。セグメント別では主力の短期業務支援が営業利益37.7億円(+7.0%)と増益を確保したが、その他事業が2.9億円(-48.4%)と大幅減益となり、全社利益率を圧迫した。経常利益は支払利息の増加(1.3億円)も影響し40.7億円(-4.5%)。純利益は特別利益3.3億円(固定資産売却益2.9億円等)に支えられ27.9億円(-2.0%)と、経常利益の減少幅より縮小した。結論として、増収減益の決算である。

セグメント別分析

短期業務支援事業が売上構成比74.1%、営業利益構成比の大半を占める主力事業として増収増益(売上+47.7%、営業利益+7.0%、利益率10.1%)を確保した。HRテック事業は利益率27.4%と全社中最も高収益だが、売上+28.3%に対し営業利益は-10.4%と減益で、投資先行の局面とみられる。グローバル・長期業務支援事業は新規セグメントとして立ち上がり、売上11.5億円・利益率8.8%を計上した。その他事業は売上+30.2%の増収にもかかわらず営業利益が-48.4%と大幅減益(利益率5.1%)となり、全社マージン低下の主因の一つとなっている。飲食事業は売上+11.9%、営業利益+3.8%と小幅な増収増益にとどまった。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は8.3%で、前年の約12.1%から低下した。純利益率も5.6%程度と前年の8.2%程度から悪化しており、粗利率33.3%の低下と販管費増加が主因である。【キャッシュ品質】営業CFは50.8億円で純利益27.9億円の約1.8倍と、利益の現金化は良好な水準にある。【投資効率】ROEは8.1%となっており、総資産回転率の改善が財務レバレッジと合わせてROEを一定水準に支えている。【財務健全性】自己資本比率は49.9%(前年約56.5%)で低下したが、なお高水準を維持しており、現金及び預金283.5億円は流動負債288.6億円に近接する規模で流動性に余力がある。

キャッシュフロー分析

当期のキャッシュフローは、稼いだ利益が現金として十分に裏付けられている点が特徴である。営業CFは50.8億円で前年から大幅に改善し、純利益27.9億円の約1.8倍となった。運転資本面では売上債権の減少(+13.4億円)が寄与し、法人税等の支払は13.5億円であった。投資CFは7.4億円のプラスとなり、設備投資5.5億円を実施しつつ、固定資産売却収入や子会社関連の受取が押し上げに寄与した。財務CFは14.2億円のプラスで、長期借入による資金調達を進める一方、配当支払や自社株買い1.9億円を実施した。結果としてフリーキャッシュフローは58.2億円に達し、配当・投資・株主還元を十分に賄える水準である。

収益の質

当期の利益は本業の営業活動に加え、特別利益3.3億円(固定資産売却益2.9億円、投資有価証券売却益0.2億円)が純利益を下支えした点に留意が必要である。特別損失は1.4億円(固定資産除却損等)で、特別損益は差し引き約1.9億円の純増益となっている。営業外収益は1.8億円と売上比では軽微であり、受取配当金0.2億円などが中心である一方、営業外費用は2.5億円で支払利息1.3億円が前年から増加し経常段階を圧迫した。営業CFが純利益を上回っていることから、利益の現金化という観点でのアクルーアル品質は良好であり、経常利益と純利益の差は主に特別損益と税負担によって説明できる。

業績予想・ガイダンス

通期計画に対する進捗は、売上高47.8%(500.5億円/1047.0億円)、営業利益47.7%(41.5億円/87.0億円)、経常利益46.3%(40.7億円/87.8億円)と、上期時点の目安である50%をやや下回る進捗となった。業績予想・配当予想はいずれも修正なしで、通期は売上+35.5%、営業利益+9.2%、経常利益+12.9%の増収増益を見込んでいる。下期にかけては、上期に低下した利益率が回復するかが計画達成の鍵となる。

株主還元

中間配当は32円(前年同期比+1円)が実施され、通期配当予想は64円で前年(該当データなし)から見た年間方針として提示されている。配当性向は中間純利益ベースで算定すると概ね40%台前半とみられ、通期純利益予想54.3億円・配当予想64円を前提とすると配当性向は概ね40%台半ばと推定される。自社株買いも1.9億円実施しており、配当と自社株買いを合わせた総還元は現金創出力(フリーキャッシュフロー58.2億円)に対して十分にカバーされる水準にある。

リスク要因

  1. 主力事業への依存: 短期業務支援事業が売上の74.1%、営業利益の大半を占めており、当該事業の需給・単価変動が全社業績に直結しやすい構造である。

  2. 利益率の低下: 粗利率が33.3%へ低下し、販管費増加(+45.8%)が粗利増分をほぼ相殺したことで営業利益率が前年から約3.8ポイント低下した。価格・ミックス改善の遅れが続く場合、収益性への影響が継続する可能性がある。

  3. 短期負債への依存と金利負担: 支払利息が1.3億円へ増加し前年から金利負担が上昇している。短期借入への依存度が高い資金調達構成は、金利環境の変化に対する感応度が相対的に高い。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(it_telecom)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率8.3%17.3% (4.1%–24.5%)−9.0pt
純利益率5.6%13.0% (2.0%–16.2%)−7.4pt

自社の収益性指標は業種中央値を下回り、利益率面では業種内で相対的に低い位置づけにある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)44.0%22.5% (16.2%–26.8%)+21.5pt

売上成長率は業種中央値を大きく上回り、業種内でトップクラスの成長ペースにある。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 売上高は+44.0%の高成長を示す一方、営業利益率は8.3%へ低下し、成長が利益成長に十分に転化していない点が当期の特徴である。

  2. 主力の短期業務支援事業は増収増益で全社を牽引したが、その他事業の営業利益が-48.4%と大幅減益となり、事業ポートフォリオ間で収益性のばらつきが拡大している。

  3. 営業CFは純利益の約1.8倍の水準となり、利益の現金化という観点では良好な状態を維持している。通期進捗は売上・利益ともに計画目安をやや下回り、下期の利益率動向が注目される。

理論株価(参考値)

残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。

シナリオ理論株価
bear(弱気)1,222円
base(基準)1,259円
bull(強気)1,303円
算出前提
1株純資産(BPS)983円
調整後予想EPS188.3円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向41.0%
予想EPSの信頼度調整×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.28倍 / 6.7倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 1,223円〜1,295円、ω±0.1で 1,252円〜1,269円。

注記:

  • のれん償却 24.6円/株 を利益に足し戻しています(非資金費用・IFRS企業との比較可能性のため)。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。