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48392027 第1四半期プライムJGAAP

WOWOW(4839) 2027年度第1四半期決算 減収・営業益22%減

2027年度第1四半期の売上高は176.4億円(前年同期比-5.6%)、営業利益は9.2億円(同-21.7%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

情報通信・サービスその他/情報・通信業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥176.4億¥186.9億−5.6%
営業利益¥9.2億¥11.8億−21.7%
経常利益¥13.7億¥14.2億−3.8%
純利益¥9.9億¥10.0億−0.5%
ROE1.4%1.4%-

Executive Summary

売上高・営業利益は減収減益となったが、経常利益・純利益は為替差益等の営業外要因に支えられ底堅く着地した。売上高は176.4億円(前年186.9億円、YoY-5.6%)、営業利益は9.2億円(前年11.8億円、YoY-21.7%)となった。一方、経常利益は13.7億円(YoY-3.8%)、純利益は9.9億円(YoY-0.5%)と、営業段階の減益幅に比べ下段の利益は前年並みを維持した。主因は主力のメディア・コンテンツ、テレマーケティング両セグメントの減収と、売上減少下での販管費率上昇による営業レバレッジの逆回転である。

業績変動要因

【売上高】主力のメディア・コンテンツ(売上構成比90.8%)は160.2億円(YoY-4.9%)、テレマーケティングは23.6億円(YoY-11.0%)と両セグメントが減収し、全社売上高は176.4億円(YoY-5.6%)となった。

【損益】営業利益は9.2億円(YoY-21.7%)、営業利益率は5.2%で前年6.3%から1.1pt低下した。粗利率は33.2%と前年33.6%からやや低下し、売上減少下で販管費率が28.0%(前年27.3%)へ上昇したことで固定費吸収力が弱まった。一方、営業外収益4.8億円(前年2.7億円)のうち為替差益が3.1億円と大きく寄与し、経常利益は13.7億円(YoY-3.8%)と減益幅を圧縮した。特別損失0.1億円(固定資産除却損)を計上後、法人税等3.6億円を控除した純利益は9.9億円(YoY-0.5%)とほぼ前年並みを維持した。結論として、営業段階では減収減益だが、営業外要因の下支えにより経常・純利益段階では底堅い減収減益となった。

セグメント別分析

メディア・コンテンツは売上160.2億円(YoY-4.9%)、営業利益10.0億円(YoY-9.1%)、利益率6.2%(前年6.5%)で全社利益を牽引した。テレマーケティングは売上23.6億円(YoY-11.0%)に対し、営業利益は前年0.7億円の黒字から一転して0.8億円の赤字(YoY-208.3%)に転落し、利益率は-3.3%となった。全社営業利益9.2億円はメディア・コンテンツの利益がテレマーケティングの赤字分を吸収する形で構成されており、セグメント間の利益ミックス悪化が観察される。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は5.2%で前年6.3%から1.1pt低下した一方、純利益率は5.6%と前年5.3%から改善した。粗利率は33.2%で前年33.6%からわずかに低下している。【キャッシュ品質】現金及び預金は260.2億円で前年296.8億円から減少し、買掛金は319.0億円で前年162.0億円から+96.9%増加した。売掛金は55.7億円で前年61.5億円弱から減少しており、回収面では改善が見られる。【投資効率】ROEは1.4%(四半期実績)にとどまる。【財務健全性】自己資本比率は63.4%で前年73.6%から低下した。総資産は1097.7億円(前年945.5億円)へ増加した一方、純資産は695.5億円とほぼ横ばいで、資産増加分は主に負債(買掛金)の増加で賄われた。流動比率は約203%(流動資産772.5億円/流動負債379.8億円)と高水準を維持している。

キャッシュフロー分析

CF計算書項目の開示がないため、貸借対照表の推移から資金動向を分析する。現金及び預金は260.2億円で前年296.8億円から36.6億円減少した。買掛金は319.0億円へ前年比+156.9億円(+96.9%)増加しており、仕入・支払条件の変化により運転資本面で一時的な資金効果が生じた可能性がある。売掛金は55.7億円で前年61.5億円弱からやや減少し、回収は進捗している。総資産は945.5億円から1097.7億円へ増加したが、これは主に流動資産(772.5億円、前年614.1億円)の増加によるもので、純資産はほぼ横ばいであることから、資産の積み増しは主に負債の増加で賄われた構図となっている。

収益の質

経常利益13.7億円は営業利益9.2億円を4.5億円上回るが、その主因は営業外収益4.8億円であり、うち為替差益が3.1億円、受取配当金が0.7億円を占める。これらは市況・為替相場に連動する性質の収益であり、本業の稼ぐ力を示す営業利益とは性質が異なる。特別損失は固定資産除却損0.1億円と僅少であり、一時的要因としての影響は限定的である。包括利益は8.6億円で純利益9.9億円を下回っており、その他有価証券評価差額金-0.9億円、繰延ヘッジ損益-0.3億円などの評価性項目が差し引かれている。純利益と包括利益の乖離は保有有価証券等の時価変動によるもので、本業の収益性を直接反映するものではない。

業績予想・ガイダンス

通期予想に対する進捗は指標により明暗が分かれる。売上高176.4億円は通期予想745.0億円に対し進捗率23.7%で、四半期の目安である25%をやや下回る。一方、営業利益9.2億円は通期予想7.5億円に対し進捗122.8%、経常利益13.7億円は通期予想10.0億円に対し進捗136.7%と、いずれもQ1時点で通期計画を上回っている。これは通期予想が前年比で大幅減益(営業利益YoY-49.2%、経常利益YoY-56.1%)を見込む保守的な前提に基づいていることを示唆する。今回、業績予想・配当予想の修正はいずれも行われていない。

株主還元

年間配当予想は30.00円で、中間・期末の内訳を含め修正は行われていない。会社計画の当期純利益(親会社株主帰属分)6.0億円と、自己株式控除後の株式数(約28,337千株)から算出される配当総額は約8.5億円で、この場合の配当性向は約141.7%となる。配当性向は計画利益水準に対して高いが、自己資本比率63.4%、現金及び預金260.2億円など財務基盤は厚く、内部留保の範囲での対応余地はあるとみられる。ただし、通期計画ベースの利益水準との整合性については、今後の利益動向と合わせたモニタリングが必要な水準である。

リスク要因

  1. セグメント収益集中: 売上高に占めるメディア・コンテンツの構成比は90.8%(160.2億円/176.4億円)に達し、テレマーケティングは0.8億円の営業赤字に転落した。事業ポートフォリオが特定セグメントに依存する構造が確認される。

  2. 運転資本変動リスク: 買掛金は319.0億円と前年比+96.9%増加した。仕入条件の変化や支払サイトの延伸による一時的な資金効果の可能性があり、将来の決済集中時における資金流出のタイミングに留意が必要である。

  3. 営業外収益への依存: 経常利益13.7億円のうち為替差益が3.1億円を占め、営業利益9.2億円の34.2%に相当する規模である。為替相場の変動により、経常段階以下の利益のボラティリティが高まる可能性がある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(it_telecom)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率5.2%8.1% (2.3%–15.9%)−2.9pt
純利益率5.6%5.9% (1.6%–10.7%)−0.3pt

営業利益率・純利益率とも業種中央値を下回り、収益性は業種内でやや劣後する水準にある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)−5.6%9.3% (0.4%–16.9%)−14.9pt

売上高成長率は業種中央値を大きく下回り、増収基調が続く同業他社に対して減収局面にある点が際立つ。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 営業利益率は5.2%と前年6.3%から1.1pt低下し、売上減少下で販管費率が28.0%(前年27.3%)へ上昇したことで固定費吸収力が低下している。営業段階の収益力低下は構造的な要因として捉えられる。

  2. 経常利益・純利益は為替差益等の営業外要因により減益幅が圧縮され、営業利益(YoY-21.7%)に対し経常利益(YoY-3.8%)・純利益(YoY-0.5%)は相対的に底堅い着地となった。利益の質としては本業要因より営業外要因の寄与度が高い点が特徴である。

  3. 通期計画に対し、Q1時点で営業利益・経常利益ともに計画超過の進捗(それぞれ122.8%、136.7%)となっており、通期予想の前提(営業利益YoY-49.2%、経常利益YoY-56.1%)は保守的な水準に置かれていることが読み取れる。

理論株価(参考値)

残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。

シナリオ理論株価
bear(弱気)1,892円
base(基準)1,899円
bull(強気)1,901円
算出前提
1株純資産(BPS)2,454円
調整後予想EPS23.2円
株主資本コスト r9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向100.0%
予想EPSの信頼度調整×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく)
implied PBR / PER0.77倍 / 81.7倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 1,849円〜1,951円、ω±0.1で 1,882円〜1,910円。

注記:

  • 通期予想に対する純利益の進捗(165%)が標準(25%)を上回るため、予想EPSを上限+10%の範囲で上方調整しています(進捗が先行する企業は予想を上回る傾向があるため。季節性の強い事業では調整が過大になる場合があります)。
  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。