クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥67.8億 | ¥60.4億 | +12.3% |
| 営業利益 | ¥19.1億 | ¥17.3億 | +10.5% |
| 経常利益 | ¥19.2億 | ¥17.5億 | +9.7% |
| 純利益 | ¥12.8億 | ¥13.7億 | −6.4% |
| ROE(年換算) | 30.4% | 34.1% | - |
Executive Summary
プロダクト事業の大幅拡大を主因に増収営業増益となったが、前年計上の投資有価証券売却益の反動で純利益は減益となった。売上高は67.8億円(前年比+12.3%)、営業利益は19.1億円(同+10.5%)、経常利益は19.2億円(同+9.7%)。純利益(親会社株主帰属)は12.8億円(同-7.1%)にとどまった。売上総利益率は50.1%と前年の47.1%から改善した一方、販管費が33.5%増と売上の伸びを上回り、営業利益率は28.2%とわずかに低下している。
業績変動要因
【売上高】売上高は67.8億円、前年比+12.3%。プロダクト事業が28.5億円(同+45.4%)と大幅増収し全社成長を牽引した一方、Solutions(39.5億円、同-1.2%)とSystemSupport(6.6億円、同-1.1%)は小幅減収となった。プロダクトの構成比は42.0%まで上昇し、事業ミックスが変化している。
【損益】営業利益は19.1億円(同+10.5%)で、粗利率改善(50.1%、前年47.1%)が高収益なプロダクト構成比拡大を反映する一方、販管費は14.9億円と売上高成長率を上回る+33.5%増となり、営業利益率は28.2%と前年28.6%からわずかに低下した。経常利益は19.2億円(同+9.7%)、営業外損益の影響は軽微である。純利益は12.8億円(同-6.4%)に減少したが、これは前年同期に投資有価証券売却益2.4億円が特別利益として計上されていた反動であり、一時的要因による目減りといえる。営業・経常段階の増益を踏まえると、増収増益基調にあると評価できる。
セグメント別分析
セグメント利益はSolutions 11.7億円(同-10.0%、利益率29.5%)、SystemSupport 1.3億円(同-5.1%、利益率20.0%)、Products 11.6億円(同+52.9%、利益率40.7%)。プロダクトは売上・利益とも大幅増加し、利益率も突出して高く、全社収益性向上の主因となっている。一方、最大売上セグメントであるSolutionsは減収減益であり、全社成長持続のためには同事業の回復が課題となる。全社費用等の調整額は5.5億円(前年4.6億円)に拡大しており、販管費率上昇の一因とみられる。
主要財務指標
【収益性】営業利益率28.2%、純利益率18.8%はいずれも高水準で、粗利率50.1%(前年47.1%)の改善がプロダクト構成比拡大を反映する一方、販管費率21.9%(前年18.4%)の上昇が利益率をわずかに押し下げている。【キャッシュ品質】売掛金は47.5億円、前年比+7.6%で売上成長率を下回るが、年換算DSOは64日と60日水準を上回り、回収サイクルの管理が論点となる。【投資効率】年換算ROEは30.4%、総資産231.9億円に対し純資産168.8億円(自己資本比率72.8%)で、資産効率と低い負債依存を両立した高い資本収益性を示す。【財務健全性】流動資産189.0億円に対し流動負債62.2億円で流動比率は約303.8%、負債資本倍率は0.37倍にとどまり、現金及び預金130.8億円という厚い流動性が財務余力を裏付ける。
キャッシュフロー分析
CF計算書の個別数値は開示対象外だが、BS推移からは運転資本の拡大局面がうかがえる。現金及び預金は130.8億円と前年122.4億円台から増加し、資金余力は拡大している。売掛金は47.5億円(前年比+7.6%)と売上成長率を下回る増加にとどまる一方、買掛金は5.4億円(同+30.9%)、前受金は25.5億円(同+55.0%)と増加し、契約進展に伴う資金の先行受領が資金繰りにプラスに働いている。仕掛品は0.5億円と小規模だが、進行中プロジェクトの採算・検収管理が今後のキャッシュ化に影響する点は留意される。
収益の質
営業利益・経常利益は前年比で着実に増益しており、経常的な収益力は堅調である。一方、純利益の減益は前年同期に計上された投資有価証券売却益2.4億円という一時的要因の剥落によるもので、営業段階の実力とは切り離して評価する必要がある。営業外収益は受取配当金0.1億円が中心で規模は限定的であり、経常利益への非経常的な押し上げ効果はほとんどない。包括利益は14.1億円(前年11.8億円)と純利益12.8億円を上回っており、為替換算調整額1.4億円のプラス寄与が主因である。売掛金の伸びが売上成長を下回る一方でDSOが64日と高めである点は、アクルーアルの観点から回収進捗のモニタリングが必要な部分である。
業績予想・ガイダンス
通期計画は売上高268.0億円(前年比+9.6%)、営業利益69.0億円(同+7.6%)、経常利益69.0億円(同+7.2%)で、当四半期に修正はない。第1四半期の進捗率は売上高25.3%、営業利益27.7%、経常利益27.9%であり、いずれも単純な四半期按分(25%)を上回るペースで着地している。利益進捗が売上進捗をやや上回っており、通期計画に対する初動は良好といえる。
株主還元
通期配当予想は42.00円、予想EPS77.05円に基づく配当性向は約54.5%である。2026年1月1日付で1株につき5株の株式分割が実施されており、当期の配当水準は分割後ベースであるため、過年度実績との単純比較には調整が必要である。配当予想の修正はない。純資産168.8億円、現金及び預金130.8億円、負債資本倍率0.37倍という財務基盤は、当該配当水準を支える余力を示している。
リスク要因
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主力セグメントの停滞: Solutionsは売上高39.5億円(同-1.2%)、セグメント利益11.7億円(同-10.0%)と減収減益であり、最大売上セグメントの停滞が続けば、プロダクト事業の成長だけでは全社成長の持続性が低下しうる。
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販管費増加による利益率圧迫: 販管費は14.9億円と前年比+33.5%増加し、売上高成長率+12.3%を大きく上回った。この傾向が継続する場合、粗利率改善効果を相殺し営業利益率の趨勢的な低下につながる可能性がある。
-
売上債権の回収サイクル: 年換算DSOは64日で、売掛金は47.5億円に達する。案件の検収・請求タイミングによっては、利益計上と現金回収の時間差が拡大する可能性があり、モニタリングが必要である。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
業種ベンチマーク(it_telecom)
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 28.2% | 8.0% (2.4%–15.8%) | +20.1pt |
| 純利益率 | 18.9% | 5.9% (1.6%–10.7%) | +13.0pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を大きく上回り、業種内でも高収益グループに位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 12.3% | 9.3% (0.4%–16.9%) | +3.0pt |
売上高成長率は業種中央値をやや上回るが、IQR上限16.9%には届かず、成長率自体は業種内で突出した水準ではない。
※出所: 当社集計
決算上の注目ポイント
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増収の中心はプロダクト事業(売上+45.4%、利益+52.9%)であり、事業ミックスの高収益化が進行している。一方、最大売上セグメントのSolutionsは減収減益であり、事業構成の変化が全社利益率に与える影響を注視する必要がある。
-
粗利率改善(+約3pt)に対し販管費率が+約3.5pt上昇したため、営業利益率は小幅な低下にとどまった。費用先行局面としての性格が強く、今後販管費の増勢が売上成長の範囲に収まるかが利益率トレンドの分岐点となる。
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純利益の前年比減益は前年計上の投資有価証券売却益の剥落による一時的要因が主因であり、営業利益・経常利益はいずれも増益基調にある。通期計画に対する進捗率は売上高25.3%、営業利益27.7%と標準的な四半期按分を上回っている。
理論株価(参考値)
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 425円 |
| base(基準) | 444円 |
| bull(強気) | 467円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 283円 |
| 調整後予想EPS | 80.8円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 54.5% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.57倍 / 5.5倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 432円〜457円、ω±0.1で 440円〜450円。
注記:
- 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
- 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。
(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。