| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥138.1億 | ¥130.6億 | +5.8% |
| 営業利益 | ¥22.4億 | ¥23.5億 | -4.6% |
| 経常利益 | ¥19.5億 | ¥21.2億 | -8.1% |
| 純利益 | ¥13.1億 | ¥14.3億 | -8.1% |
| ROE | 6.1% | 6.8% | - |
増収にもかかわらず営業・経常・純利益がいずれも減益となり、費用構造と金融費用の増加が収益性を圧迫した決算である。売上高は138.10億円(前年比+5.8%)と拡大した一方、営業利益は22.42億円(同-4.6%)、経常利益は19.50億円(同-8.1%)、純利益は13.14億円(同-8.1%)といずれも減益で着地した。主因は販管費の伸び(+13.8%)が売上成長(+5.8%)を上回ったことに加え、借入増加に伴う支払利息の増加(2.36億円→2.99億円)が経常段階での減益幅を拡大させた点にある。
【売上高】売上高は138.10億円で前年比+5.8%の増収となった。セグメント別の開示はないが、資産・拠点の積み増し(土地は397.47億円から424.06億円へ+6.7%増加)が収益基盤の拡大に寄与したとみられる。
【損益】売上総利益は40.02億円、粗利率は29.0%で前年29.8%から-0.8pt低下した。販管費は17.60億円(前年15.47億円)で+13.8%増加し、販管費率は12.7%(前年11.8%)へ+0.9pt上昇した。この結果、営業利益は22.42億円(-4.6%)となった。営業外では支払利息が2.99億円(前年2.36億円、+26.7%)に増加し、経常利益は19.50億円(-8.1%)と減益幅が拡大した。特別損失として固定資産除却損0.46億円を計上した一方、固定資産売却益0.09億円を計上し、純額では軽微な影響にとどまった。純利益は13.14億円(-8.1%)。増収減益であり、コスト増と金融費用増が増収効果を打ち消す構図となっている。
【収益性】営業利益率は16.2%で、前年の17.99%(2,349/13,059)から-1.8pt低下した。純利益率は9.5%で前年10.95%から-1.4pt低下している。【キャッシュ品質】実効税率は31.3%(法人税等5.99億円/税引前利益19.14億円)で平常域にあり、税負担面での特殊要因は見られない。現金及び預金は37.57億円で前年36.71億円から微増しており、短期借入4.05億円を大きく上回る水準を維持している。【投資効率】ROEは6.1%で、純利益率9.5%・総資産回転率0.260回・財務レバレッジ2.47倍の積に整合する。EBITに実効税率を反映したNOPAT(約15.4億円)を有利子負債と自己資本の合計から現金を控除した投下資本(約447億円)で除すと投下資本利益率は約3.4%となり、ROEを下回る水準にとどまる。【財務健全性】自己資本比率は40.4%で前年42.2%から-1.8pt低下した。流動資産48.84億円に対し流動負債53.07億円と流動比率は92.0%で1倍を下回っており、短期の資金繰り動向は継続的な確認が求められる水準にある。
キャッシュフロー計算書のデータは開示されていないため、貸借対照表の推移から資金動向を確認する。現金及び預金は37.57億円で前年36.71億円から+2.3%の増加となり、短期借入4.05億円を大幅に上回る水準を確保している。一方、土地は424.06億円(前年397.47億円、+6.7%)へ積み増され、これに対応して長期借入金は234.87億円(前年214.27億円、+9.6%)へ増加しており、資産拡大を長期借入でファイナンスする構図がうかがえる。リース債務(長期)も21.30億円(前年15.08億円、+41.2%)へ増加しており、設備関連の資金調達手段が多様化している。総資産は530.58億円(+7.3%)に拡大した一方、純資産は214.54億円(+2.6%)にとどまり、資産拡大の多くが負債によって賄われた結果、自己資本比率は低下している。
経常的な収益は本業由来が主体であり、営業外収益は0.08億円と軽微である。一方、営業外費用の主因である支払利息は2.99億円(前年2.36億円)へ増加しており、経常利益の押し下げ要因として明確に識別できる。特別損益は固定資産除却損0.46億円と固定資産売却益0.09億円で純額-0.37億円程度と小さく、一時的要因が純利益に与えた影響は限定的である。実効税率は31.3%で平常域にあり、税引前利益19.14億円から純利益13.14億円への減少は主に通常の法人税負担によるものである。営業利益率16.2%自体は良好な水準にあるものの、粗利率・販管費率がいずれも前年から悪化していることから、利益の源泉は本業の効率性そのものよりも金融費用増加の影響を強く受けている。
通期計画に対する進捗は、売上高73.9%(138.10億円/187.00億円)、営業利益72.0%(22.42億円/31.13億円)、経常利益70.7%(19.50億円/27.59億円)、純利益57.7%(13.14億円/22.77億円)である。単純進捗基準(9カ月経過時点で75%)と比較すると、売上高は-1.1pt、営業利益は-3.0pt、経常利益は-4.3pt、純利益は-17.3ptと下振れており、特に純利益の遅れが大きい。通期計画達成には第4四半期単独で純利益約9.63億円が必要となり、これは第1〜3四半期平均(四半期あたり約4.38億円)の約2.2倍に相当する水準である。なお通期業績予想の当四半期における修正は行われていない。
中間配当は0円(無配)であり、通期の配当予想は72円である。通期予想EPS225.41円を用いた配当性向は31.9%(72円/225.41円)となる。発行済株式数10,441千株から自己株式344千株を控除した約10,097千株ベースで試算すると年間配当総額は約7.3億円となり、通期予想純利益22.77億円に対して十分にカバー可能な水準である。当第3四半期時点では自己株式が前年比-26.1%(3.75億円→4.73億円、簿価ベースでは増加)となっており、自己株式数の変動は資本政策の一環とみられる。
金融費用増加リスク: 支払利息は2.99億円(前年2.36億円、+26.7%)へ増加し、経常利益の減益幅(-8.1%)を営業利益の減益幅(-4.6%)より拡大させる主因となった。長期借入金は234.87億円(+9.6%)へ増加しており、今後の金利動向次第で費用負担がさらに拡大する可能性がある。
短期流動性リスク: 流動資産48.84億円に対し流動負債53.07億円と、流動比率は92.0%で1倍を下回っている。ただし現金及び預金37.57億円は短期借入金4.05億円を大幅に上回っており、当面の資金繰りに直ちに支障をきたす状況にはない。
逆営業レバレッジリスク: 販管費は前年比+13.8%増加し、売上高成長率+5.8%を上回った。この結果、粗利率は-0.8pt、販管費率は+0.9pt悪化しており、費用増加のペースが売上拡大ペースを上回る状態が続けば、収益性のさらなる圧迫につながる可能性がある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 16.2% | 8.0% (2.8%–11.2%) | +8.3pt |
| 純利益率 | 9.5% | 4.4% (1.2%–7.2%) | +5.1pt |
自社の収益性は営業利益率・純利益率ともに業種中央値を大きく上回る水準にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 5.8% | 18.5% (6.9%–54.7%) | -12.7pt |
売上高成長率は業種中央値を下回っており、成長ペースの面では相対的に緩やかな部類に位置する。
※出所: 当社調べ
増収局面下でも粗利率(-0.8pt)と販管費率(+0.9pt)がともに悪化し、金融費用増加も重なったことで、収益性の構造がやや変化している点が確認できる。営業利益率16.2%は業種内で良好な水準を維持しているが、前年からの低下トレンドが継続するか注視が必要である。
通期純利益の進捗率は57.7%にとどまり、売上高(73.9%)や営業利益(72.0%)と比べて遅れが大きい。第4四半期に相応の利益積み増しを要する計画進捗である点が、決算データから読み取れる特徴である。
総資産は530.58億円(+7.3%)へ拡大した一方、自己資本比率は40.4%(前年42.2%)へ低下し、長期借入金は234.87億円(+9.6%)へ増加した。資産拡大局面において負債依存度がやや高まっている点は、財務構造の変化として留意される。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 2,176円 |
| base(基準) | 2,216円 |
| bull(強気) | 2,250円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 2,125円 |
| 調整後予想EPS | 239.5円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 31.9% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.062(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.04倍 / 9.3倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 2,154円〜2,281円、ω±0.1で 2,214円〜2,220円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。