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48092026 第3四半期プライムJGAAP

パラカ(4809) 2026年度第3四半期決算 増収・営業益5%減

2026年度第3四半期の売上高は138.1億円(前年同期比+5.8%)、営業利益は22.4億円(同-4.6%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

パラカ株式会社

不動産/不動産業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥138.1億¥130.6億+5.8%
営業利益¥22.4億¥23.5億−4.6%
経常利益¥19.5億¥21.2億−8.1%
純利益¥13.1億¥14.3億−8.1%
ROE(年換算)8.2%9.1%-

Executive Summary

2026年度Q3累計は増収減益となり、増収が利益成長に転化していない点が最重要ポイントである。売上高は138.1億円(前年比+5.8%)、営業利益は22.4億円(同-4.6%)、経常利益は19.5億円(同-8.1%)、純利益は13.1億円(同-8.1%)となった。粗利益率の低下(29.0%、前年29.8%)と販管費増加(前年比+13.8%)、および支払利息の増加(前年比+26.7%)が利益圧縮の主因である。

業績変動要因

【売上高】売上高は138.1億円で前年同期比+5.8%増収した。土地を中心とする資産拡大(前年比+6.7%)を背景とした事業規模の拡大が増収を支えている。

【損益】営業利益は22.4億円で前年同期比-4.6%となった。売上総利益は40.0億円(前年38.96億円)と増加した一方、販管費が17.6億円(前年15.47億円、+13.8%)と増収額を上回るペースで拡大し、営業利益を圧迫した。経常利益は19.5億円(-8.1%)で、支払利息が2.99億円(前年2.36億円、+26.7%)と増加したことが営業利益以上の減益幅につながった。純利益は13.1億円(-8.1%)で、固定資産除却損0.46億円が固定資産売却益0.09億円を上回り、差引0.37億円の一時的な下押しが発生した。全体として増収減益であり、コスト増と金利負担の上昇が増収効果を相殺した。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は16.2%で前年同期の18.0%から176bp低下したものの、依然として高水準を維持している。粗利益率は29.0%(前年29.8%)、純利益率は9.5%(前年11.0%)といずれも前年から縮小した。【キャッシュ品質】営業外収益は0.08億円と売上高の0.1%未満にとどまり、収益の大部分は本業の賃貸・運営収益で構成される。特別損益は差引0.37億円の損失であり、一時的要因が純利益をわずかに下押しした。【投資効率】年換算ROEは8.2%、年換算ROICは4.9%であり、いずれも大規模な土地・有形固定資産(総資産の88.6%)を用いた資本効率の観点で改善余地がある水準である。総資産回転率は0.347回と資産集約型事業を反映する。【財務健全性】自己資本比率は40.4%(前年42.2%)で、流動比率・当座比率はいずれも92.0%と100%を下回る。有利子負債238.92億円のうち長期借入金が234.87億円を占め、長期性資金による資産保有を継続している。インタレストカバレッジは7.50倍を維持している。

キャッシュフロー分析

CF計算書の直接データは示されていないが、BS推移から資金動向をみると、現金及び預金は37.6億円で前年同期の36.71億円からわずかに増加している。一方、土地は前年比+26.59億円、有形固定資産全体でも拡大しており、長期借入金が前年比+20.60億円増加したことが資産拡大の主な資金源となっている。流動負債には1年内返済予定の長期借入金31.56億円が含まれ、運転資本はマイナス4.23億円である。現金預金は短期借入金4.05億円を大きく上回るが、投資活動としての固定資産拡大が続く中、資金調達は長期借入への依存度が高い構造である。

収益の質

当期の利益の質をみると、経常的な収益基盤である営業利益22.4億円に対し、営業外収益は0.08億円と極めて小規模であり、収益の大半は本業から生じている点で質は良好である。一方、税引前利益には固定資産売却益0.09億円と固定資産除却損0.46億円が含まれ、差引0.37億円の一時的損失が純利益を押し下げている。この一時的要因を除けば、純利益の押し下げの主因は経常段階での支払利息増加(前年比+26.7%)であり、事業の稼働そのものよりも資金コストの上昇が利益の質に影響している。粗利益率の低下(29.0%、前年29.8%)と販管費率の上昇(12.7%、前年11.8%)は構造的なコスト増を示しており、アクルーアルの観点でも一時的要因より恒常的なコスト圧力の方が利益の質に大きく影響している。

業績予想・ガイダンス

通期会社予想に対するQ3累計の進捗率は、売上高73.9%、営業利益72.0%、経常利益70.7%、純利益57.7%である。売上高の進捗は標準的な75%にほぼ近く計画線上にあるが、純利益進捗は標準を17.3ポイント下回っている。通期純利益予想22.77億円(前年比+11.4%)を達成するには、Q4に9.63億円の純利益が必要となり、これはQ3累計の実績(前年比-8.1%)からの転換を要する規模である。通期営業利益予想31.13億円に対しては残り8.71億円、経常利益予想27.59億円に対しては残り8.09億円の積み上げが必要であり、Q4の利益回復度合いが計画達成の焦点となる。

株主還元

第2四半期配当は1株当たり0円であり、通期会社予想の年間配当は1株当たり72円である。通期予想EPS225.41円に基づく配当性向は約31.9%で、60%未満の目安の範囲内にある。期中平均株式数10,102,783株に基づく年間配当総額は概算約7.27億円であり、通期純利益予想22.77億円の約3割に相当する。配当予想の修正は行われていない。自己株式はマイナス4.73億円で前年同期から0.98億円拡大しており、株主還元の観点では配当に加えて自己株式の保有動向も資本配分の一部として注視される。

リスク要因

  1. 資産集約型構造に伴う資本効率リスク: 土地が総資産の79.9%を占め、年換算ROICは4.9%と5%を下回る。追加投資の収益化が進まなければ、借入拡大が資本効率の改善に結び付きにくい。

  2. 流動性リスク: 流動比率・当座比率はいずれも92.0%で、運転資本はマイナス4.23億円である。流動負債には1年内返済予定の長期借入金31.56億円が含まれ、手元現金37.6億円との比較では全体の流動負債をカバーしきれない。

  3. 金利負担の上昇: 支払利息は2.99億円で前年同期比+26.7%増加した。インタレストカバレッジは7.50倍を維持するが、金利負担係数0.854は0.90を下回り、金利上昇局面では経常利益への圧迫が拡大しうる。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(real_estate)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率16.2%8.0% (2.8%–11.2%)+8.3pt
純利益率9.5%4.4% (1.2%–7.2%)+5.1pt

営業利益率・純利益率はいずれも業種中央値を大きく上回り、収益性では業種内で上位に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)5.8%18.5% (6.9%–54.7%)−12.7pt

売上高成長率は業種中央値を大きく下回り、成長性の面では業種内で相対的に低い位置にある。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 営業利益率16.2%は業種内で高水準を維持するが、前年同期比176bpの縮小により、増収が利益拡大に転化していない点が構造上の注目点である。

  2. 通期売上進捗は73.9%と標準的だが、純利益進捗は57.7%にとどまり、Q4に前年からの利益改善を要する。予想達成の実現性が今後の確認事項となる。

  3. インタレストカバレッジ7.50倍は財務耐性を示す一方、支払利息の26.7%増加と流動比率92.0%という組み合わせは、資金調達構造と短期資金管理の両面でモニタリングが必要な要素である。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)2,176円
base(基準)2,216円
bull(強気)2,250円
算出前提
1株純資産(BPS)2,125円
調整後予想EPS239.5円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向31.9%
予想EPSの信頼度調整×1.062(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.04倍 / 9.3倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 2,154円〜2,281円、ω±0.1で 2,214円〜2,220円。

注記:

  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。