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48012027 第1四半期プライムJGAAP

セントラルスポーツ(4801) 2027年度第1四半期決算

2027年度第1四半期の売上高は115.7億円(前年同期比+1.1%)、営業利益は2.9億円(同+29.0%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

情報通信・サービスその他/サービス業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥115.7億¥114.4億+1.1%
営業利益¥2.9億¥2.2億+29.0%
経常利益¥2.0億¥1.1億+79.3%
純利益¥0.8億¥0.5億+50.9%
ROE(年換算)1.2%0.8%-

Executive Summary

増収増益となったが、増益の主因は売上拡大ではなく粗利率改善と支払利息減少によるコスト構造の改善である。売上高は115.7億円(前年比+1.1%)、営業利益は2.9億円(同+29.0%)、経常利益は2.0億円(同+79.3%)、純利益は0.8億円(同+50.9%)となった。粗利率は10.5%と前年同期9.8%から改善し、支払利息も1.22億円から1.12億円に減少したことが経常利益の大幅増をもたらした。一方、通期会社予想に対するQ1進捗率は営業利益9.1%、経常利益7.4%、純利益5.4%と標準的な25%を大きく下回り、通期計画達成にはQ2以降の収益改善加速が必要となる。

業績変動要因

【売上高】売上高は115.7億円で前年同期比+1.1%増となり、伸び率は限定的だった。契約負債(前受会費等)は36.2億円と前年同期比+32.7%増加しており、会員基盤の前受収入は売上高の伸びを上回るペースで拡大している。単一セグメント(スポーツクラブ経営事業)のため、セグメント別の内訳は開示されていない。

【損益】売上総利益は12.1億円(前年同期11.2億円)で、粗利率は10.5%と前年同期9.8%から改善した。販管費は9.3億円で前年同期比+3.0%増と売上高成長率を上回ったが、粗利改善効果がこれを吸収し、営業利益は2.9億円(同+29.0%)となった。営業外費用の中心である支払利息は1.1億円で前年同期1.2億円から減少し、経常利益は2.0億円(同+79.3%)へ拡大した。店舗閉鎖損失0.3億円を特別損失に計上したが、純利益は0.8億円(同+50.9%)と増益を確保した。増収増益である。

セグメント別分析

当社グループはスポーツクラブ経営事業の単一セグメントであり、セグメント別の業績開示は行われていない。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は2.5%で前年同期1.9%から改善し、純利益率も0.7%と前年同期0.5%から上昇した。粗利率は10.5%(前年同期9.8%)であり、コスト構造の改善が利益率上昇を主導している。【キャッシュ品質】契約負債は36.2億円と前年同期比+32.7%増加し、会費等の前受収益基盤が拡大している。売掛金は18.9億円と前年同期比-10.2%減少し、回収効率は改善している。【投資効率】年換算ROEは1.2%、ROICは2.8%であり、いずれも低水準にとどまる。BPSは2,366.44円で前年同期2,375.96円からわずかに減少した。【財務健全性】自己資本比率は62.5%(前年同期62.9%)と高水準を維持している。長期借入金は3.7億円と小さく、有利子負債依存度は低いが、リース債務33.8億円および資産除去債務21.4億円が固定的な負担として存在する。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の直接開示はないが、BS推移から資金動向がうかがえる。契約負債は前年同期比+32.7%増の36.2億円となり、会員からの前受収入が運転資金を支える構造が強まっている。現金及び預金は65.0億円と前年同期比+2.3%増加し、資金余力は維持されている。売掛金は18.9億円へ前年同期比-10.2%減少し、売上高が増加するなかで回収効率は改善した。有形固定資産203.2億円、リース資産61.2億円、資産除去債務21.4億円を抱える資産集約的な事業構造のもと、契約負債の積み上がりと営業利益率の改善がこれらの資金負担を吸収できるかが今後の資金動向を左右する。

収益の質

当期の利益改善は主として経常的な収益性改善によるものであり、一時的要因としては店舗閉鎖損失0.3億円の特別損失計上にとどまる。営業外収益は0.2億円と小さく、営業外費用1.1億円の大半は支払利息が占め、金融費用が経常利益の押し上げ余地を制約する構造は変わっていない。ただし支払利息自体は前年同期比で減少しており、この点は経常利益拡大に寄与した。包括利益は1.2億円で純利益0.8億円を上回り、為替換算調整額0.3億円や有価証券評価差額金0.1億円といったその他有価証券評価等が寄与している。実効税率は50.9%と高水準であり、税引前利益から純利益への転換を抑制している点は、利益の質を評価する上で留意すべき要素である。

業績予想・ガイダンス

通期会社予想は売上高505.0億円(前期比+3.3%)、営業利益31.5億円(同+17.5%)、経常利益27.0億円(同+19.6%)であり、当四半期に予想修正はない。Q1進捗率は売上高22.9%に対し、営業利益9.1%、経常利益7.4%、純利益5.4%となり、いずれも単純な四半期進捗の目安である25%を下回る。スポーツクラブ事業は季節性を伴う可能性があるが、通期計画の達成には残り3四半期での利益率改善の加速が必要となる。

株主還元

通期の配当予想は1株当たり40.00円であり、当四半期に配当予想の修正はない。通期予想EPS131.24円に基づく配当性向は30.5%であり、持続可能性の目安とされる60%を下回る水準にある。前年同期の配当は1株当たり20円であったため、通期予想は前年実績の年間配当を上回る計画となっている。自社株買いに関する開示はなく、還元は配当のみで評価される。

リスク要因

  1. 収益性の低さと固定費圧力: 営業利益率2.5%、粗利率10.5%と低水準であり、人件費・水道光熱費・賃料等のコスト上昇を価格転嫁や稼働率改善で吸収できない場合、利益が大きく変動しうる。

  2. 金利・税負担による利益転換の弱さ: 支払利息1.1億円がインタレストカバレッジ2.57倍という限定的な余裕をもたらし、実効税率50.9%が税引前利益から純利益への転換を抑制している。

  3. 通期計画に対する低進捗: 営業利益・経常利益・純利益のQ1進捗率はいずれも標準的な25%を大きく下回り(9.1%、7.4%、5.4%)、Q2以降の収益改善ペースが通期計画達成の鍵となる。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(it_telecom)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率2.5%8.0% (2.4%–15.8%)−5.5pt
純利益率0.7%5.9% (1.6%–10.7%)−5.2pt

自社の収益性は業種中央値を大きく下回り、下位に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)1.1%9.3% (0.4%–16.9%)−8.2pt

売上高成長率も業種中央値を大きく下回り、成長性でも劣位にある。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 粗利率の約69bp改善が起点となり、営業利益+29.0%、経常利益+79.3%という増益率が実現した。増収率+1.1%を大きく上回る利益成長は、コスト構造改善の効果が大きいことを示す。

  2. 契約負債が前年同期比+32.7%増の36.2億円となり、会員からの前受収益基盤が拡大している。これは将来の売上安定性を示す構造的な指標として観察される。

  3. 通期予想に対するQ1利益進捗率は9.1%(営業利益)、7.4%(経常利益)と低く、年換算ROE1.2%・ROIC2.8%も低水準にとどまる。収益性改善の持続性と資本効率の向上余地が、今後の決算を読む上での注目点となる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)2,082円
base(基準)2,108円
bull(強気)2,139円
算出前提
1株純資産(BPS)2,366円
調整後予想EPS137.6円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向30.5%
予想EPSの信頼度調整×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER0.89倍 / 15.3倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 2,050円〜2,169円、ω±0.1で 2,099円〜2,114円。

注記:

  • 税負担・買収関連費用・少数株主持分等により、営業利益に対して純利益が大きく圧縮されています(純利益÷営業利益 47%)。本値はその圧縮を額面どおり反映しており、要因が一時的であれば実力値はこれより高い可能性があります。
  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。