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47762026 第2四半期プライムJGAAP

サイボウズ株式会社 2026年度 第2四半期 決算

サイボウズ株式会社の2026年度第2四半期決算レポート

情報通信・サービスその他/情報・通信業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥207.8億¥179.0億+16.1%
営業利益¥59.6億¥51.6億+15.5%
経常利益¥60.6億¥50.1億+21.1%
純利益¥41.4億¥34.6億+19.6%
ROE23.5%19.4%-

Executive Summary

増収増益となり、粗利率90.9%を背景に高収益体質を維持したことが今期の最大の特徴である。売上高は207.8億円(前年比+16.1%)、営業利益は59.6億円(同+15.5%)、経常利益は60.6億円(同+21.1%)、純利益は41.4億円(同+19.6%)となった。営業外での為替差益0.8億円が経常段階の伸びを押し上げ、営業利益の伸びを上回る経常増益につながった。

業績変動要因

【売上高】売上高は207.8億円で前年比+16.1%の二桁成長。単一セグメント(ソフトウェア開発・販売)であり、契約負債(前受収益)が60.0億円と前年から+5.5億円増加し、今後の売上計上を支える基盤となっている。研究開発費8.9億円(対売上4.3%)や広告宣伝費32.4億円など成長投資を継続しながらの増収である。

【損益】営業利益は59.6億円(+15.5%)で、売上高の伸びに対し販管費(+16.6%)がやや上回ったため営業利益率は28.7%と前年からわずかに縮小した。一方、経常利益は60.6億円(+21.1%)と営業利益の伸びを上回り、営業外収益における為替差益0.8億円(前年は為替差損)が寄与した。特別損失1.3億円(投資有価証券評価損等)を計上したものの、純利益は41.4億円(+19.6%)と増益を確保した。増収増益であり、収益性は業種内でも高水準を維持している。

セグメント別分析

報告セグメントは「ソフトウェアの開発・販売」の単一セグメントであり、開示の重要性が乏しいためセグメント別の損益開示は省略されている。

主要財務指標

【収益性】営業利益率28.7%、純利益率19.9%(純利益41.4億円/売上207.8億円)と高水準を維持し、粗利率90.9%が高い限界利益構造を支えている。【キャッシュ品質】営業CFは43.4億円で純利益をカバーしているが、前年比では-19.5%と減少しており、法人税等の支払増加(-28.4億円)と売上債権の増加(-1.9億円)が現金転換を抑制した。【投資効率】ROEは23.5%、自己資本比率は59.8%で、財務レバレッジに依存しない資本効率の高さを示す。【財務健全性】長期借入金は0.2億円と実質無借金で、流動資産176.3億円が流動負債116.4億円を上回り、短期の資金繰りに懸念は小さい。

キャッシュフロー分析

営業CFは43.4億円で純利益41.4億円に対して1倍を上回るが、前年比では-19.5%と減少しており、法人税等の支払が28.4億円に増加したことと売上債権の増加(-1.9億円)が主因である。投資CFは-27.8億円で、設備投資14.8億円は減価償却11.2億円を上回る規模で成長投資を継続している。財務CFは-48.5億円で、自社株買い22.4億円に加え配当支払を含む株主還元が現金流出の主因となった。結果としてフリーCFは15.6億円にとどまり、株主還元の総額がFCFを上回ったため、現金及び預金は86.7億円へと前年から減少している。

収益の質

収益構造は経常的な事業損益が中心で、営業外収益は売上高の0.8%程度と軽微であり、うち為替差益0.8億円は前年の為替差損からの反転要因で持続性は限定的とみられる。特別損失は1.3億円で、投資有価証券評価損等の一時的要因が純利益をわずかに押し下げた。経常利益60.6億円と純利益41.4億円の乖離は主に法人税等17.9億円(実効税率約30%)に起因し、特段の異常はない。営業CFが純利益をカバーしている点は利益の現金化という観点で質が高いが、運転資本の変動と税支払の増加が現金転換を一部抑制している。

業績予想・ガイダンス

通期計画に対する進捗率は、売上高が207.8億円/421.7億円で49.3%、営業利益が59.6億円/105.1億円で56.7%、経常利益が60.6億円/107.3億円で56.5%となっており、利益面は上期の標準進捗(50%)を上回っている。業績予想の修正は行われておらず、契約負債の積み上がりが下期の売上計上を下支えする可能性がある。

株主還元

中間配当は無配だが、通期では1株当たり50円の配当予想が示されている。会社予想EPS163.26円に基づく配当性向は約30.6%である。期中には自社株買いを22.4億円実施しており、配当と自社株買いを合わせた総還元額は、期中のフリーCF15.6億円を上回る規模となっている。

リスク要因

  1. 売上債権回収の長期化リスク: 売掛金・受取手形は54.1億円で、営業CFの前年比減少(-19.5%)の一因となっており、回収効率の動向が今後のキャッシュ創出力に影響する。

  2. 営業外要因の反転リスク: 経常利益の伸び(+21.1%)の一部は為替差益0.8億円という一過性要因に依存しており、この要因が反転した場合、経常段階の増益ペースが鈍化する可能性がある。

  3. 株主還元の資金負担リスク: 配当・自社株買いを合わせた還元額がフリーCF15.6億円を上回っており、現金及び預金は86.7億円へ減少した。還元ペースの継続にはキャッシュ創出力の改善が求められる。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率28.7%17.3% (4.1%–24.5%)+11.4pt
純利益率19.9%13.0% (2.0%–16.2%)+6.9pt

営業利益率・純利益率とも業種中央値を大きく上回り、IT・通信セクター内では収益性の高い部類に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)16.1%22.5% (16.2%–26.8%)-6.4pt

売上高成長率は業種中央値をやや下回り、成長スピードでは業界内で中位程度の位置づけとなっている。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 高粗利率(90.9%)と無借金経営を背景に、営業利益率28.7%・ROE23.5%と資本効率・収益性の両面で業種内上位の水準を維持している。

  2. 通期計画への進捗は利益面で50%超と順調であり、契約負債(前受収益)60.0億円の積み上がりは下期以降の売上計上を支える構造的な要因として観察できる。

  3. 営業CFの前年比減少(-19.5%)と株主還元総額がフリーCFを上回る点は、キャッシュ創出力と還元ペースのバランスとして注目される。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)852円
base(基準)909円
bull(強気)981円
算出前提
1株純資産(BPS)388円
調整後予想EPS175.9円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向30.6%
予想EPSの信頼度調整×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER2.34倍 / 5.2倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 881円〜937円、ω±0.1で 892円〜934円。

注記:

  • のれん償却 4.7円/株 を利益に足し戻しています(非資金費用・IFRS企業との比較可能性のため)。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。