| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥312.6億 | ¥273.9億 | +14.1% |
| 営業利益 | ¥161.5億 | ¥147.1億 | +9.8% |
| 経常利益 | ¥163.5億 | ¥148.7億 | +9.9% |
| 純利益 | ¥111.2億 | ¥103.3億 | +7.7% |
| ROE | 5.8% | 4.9% | - |
USSは主力のオートオークション事業とリサイクル事業の伸長を背景に増収増益となったが、利益率は粗利率の低下により前年からやや縮小した。売上高は312.6億円(前年273.9億円、YoY+14.1%)、営業利益は161.5億円(前年147.1億円、YoY+9.8%)、経常利益は163.5億円(前年148.7億円、YoY+9.9%)となった。親会社株主に帰属する当期純利益は109.5億円(前年102.3億円、YoY+7.0%)で、連結の当期純利益(非支配株主帰属分を含む)は111.2億円(前年103.3億円、YoY+7.7%)である。増収率に比べ増益率が緩やかなのは、売上原価比率の上昇により売上総利益率が61.3%(前年63.4%)へ低下したことが主因で、販管費率は9.6%(前年9.7%)とわずかに改善した。
【売上高】売上高は312.6億円(YoY+14.1%)で、主力のAutoAuctionが242.6億円(構成比77.6%、YoY+8.0%)と全体を牽引した。加えてRecyclingが34.2億円(構成比10.9%、YoY+80.8%)と大幅拡大し、UsedVehicleSalesPurchasesも32.6億円(構成比10.4%、YoY+14.0%)と増収した。中古車オークション事業の底堅い需要に加え、非中核事業の成長が全体の増収に上乗せする形となっている。
【損益】営業利益は161.5億円(YoY+9.8%)で、AutoAuctionが157.3億円(YoY+7.6%、利益率64.8%)と全社利益のほぼ全てを占める。RecyclingはYoY+435.8%の2.8億円、UsedVehicleSalesPurchasesはYoY+360.0%の0.7億円と、非中核事業の採算改善が目立つ。経常利益163.5億円と親会社株主帰属純利益109.5億円の差は主に法人税等52.3億円(実効税率約32.0%)と非支配株主帰属純利益1.8億円によるもので、特別損益(特別利益0.2億円、特別損失0.2億円)はいずれも軽微であり一時的要因の影響はほぼない。増収増益であるが、営業利益率は51.7%(前年53.7%)、純利益率(親会社株主帰属ベース)は35.0%(前年37.4%)と、いずれも前年から縮小している。
セグメント別では、AutoAuctionが売上242.6億円(YoY+8.0%)・営業利益157.3億円(YoY+7.6%)で利益率64.8%を維持し、全社営業利益161.5億円のほぼ全体を占める中核事業である。Recyclingは売上34.2億円(YoY+80.8%)・営業利益2.8億円(YoY+435.8%)と急拡大し、利益率も8.3%へ改善した。UsedVehicleSalesPurchasesは売上32.6億円(YoY+14.0%)・営業利益0.7億円(YoY+360.0%)で利益率2.0%と低水準ながら黒字幅を拡大している。AutoAuctionへの利益集中度は依然高いが、RecyclingとUsedVehicleSalesPurchasesの増益率の高さは、事業ポートフォリオの多角化が進みつつあることを示している。
【収益性】営業利益率は51.7%(前年53.7%)、売上総利益率は61.3%(前年63.4%)でいずれも前年から2pt前後低下したが、絶対水準としては極めて高い収益性を維持している。純利益率(親会社株主帰属ベース)は35.0%(前年37.4%)で、粗利率の低下が主因である。【キャッシュ品質】営業CFは43.1億円で、親会社株主帰属純利益109.5億円に対する比率は約0.39倍と、利益に比べ現金creation が緩やかである。【投資効率】ROEは5.8%、総資産に対する売上高の比率(四半期ベース)は0.129回と前年から改善している。【財務健全性】自己資本比率は78.3%(前年78.1%)で高水準を維持し、有利子負債は限定的で実質無借金の財務構造となっている。
営業活動によるキャッシュフローは43.1億円(前年比+8.6%)で、税引前利益163.5億円の水準に比べ、法人税等の支払103.4億円などにより現金創出は緩やかとなった。投資活動によるキャッシュフローは-8.4億円で、設備投資3.0億円・無形固定資産の取得等が主な使途であり、大規模投資は行われていない。フリーキャッシュフロー(営業CF+投資CF)は34.6億円のプラスを確保した。財務活動によるキャッシュフローは-318.1億円で、自社株買い180.0億円と配当金の支払137.0億円が主因であり、フリーキャッシュフローを大きく上回る規模の株主還元を実施した結果、現金及び現金同等物は前年から減少している。現金及び預金(BS)は816.9億円と依然潤沢な水準にあるが、総還元がキャッシュフローを上回る構図が続けば、手元資金の減少トレンドが継続する可能性がある。
当期の利益は経常的な事業活動によるものが中心で、特別利益0.2億円・特別損失0.2億円はいずれも軽微であり、利益の質を損なう一時的要因はほとんど見られない。営業外収益は2.2億円(売上高比0.7%)、営業外費用は0.3億円で、受取利息などが中心の構成であり、営業外収支が業績を大きく左右する規模ではない。経常利益163.5億円と親会社株主帰属純利益109.5億円の乖離は主に法人税等52.3億円(実効税率約32.0%)と非支配株主帰属純利益1.8億円によるもので、会計上の特殊要因ではなく通常の税負担・少数株主帰属分によるものである。包括利益は111.1億円で、親会社株主分は109.3億円と親会社株主帰属純利益109.5億円とほぼ同水準にあり、有価証券評価差額金や退職給付に係る調整額は軽微なマイナスにとどまるため、純利益と包括利益の乖離は小さく、利益の質は概ね安定している。一方で、営業CFが純利益を下回っている点は、キャッシュベースでの収益性を評価する上で留意点となる。
通期業績予想に対する進捗率は、売上高25.7%(312.6億円/1,218.0億円)、営業利益25.8%(161.5億円/626.0億円)、経常利益25.8%(163.5億円/634.0億円)、親会社株主帰属純利益25.7%(109.5億円/426.0億円)で、四半期の標準進捗(25%)に概ね沿った水準である。当四半期において業績予想および配当予想の修正がそれぞれ行われており、通期見通しの前提条件の見直しが反映されている。現時点の進捗からは、通期計画に対する大きな乖離は見られない。
通期の配当予想は1株当たり56.4円で、通期EPS予想93.46円に基づく配当性向は約60.3%となる。当第1四半期の配当支払額は137.0億円(前年108.0億円)で、これに加え自社株買いを180.0億円実施しており、配当と自社株買いを合わせた総還元額は約317.0億円に達する。フリーキャッシュフロー34.6億円に対して総還元額は大きく上回っており、現金及び預金816.9億円という手元資金の潤沢さを背景に実施された還元である。配当のみで見た場合の持続性は現金水準から見て相応に高いが、自社株買いを含めた総還元を継続する場合、営業キャッシュフローの改善状況が今後の前提となる。
セグメント集中リスク: AutoAuctionが売上高の77.6%、営業利益のほぼ全体を占めており、中古車オークション市場の需要や落札単価の変動が全社業績に及ぼす影響が大きい。
粗利率の低下: 売上総利益率は61.3%と前年の63.4%から2.1pt低下しており、この傾向が継続すれば増収に対する増益効果(営業レバレッジ)が弱まる可能性がある。
利益の現金転換の弱さ: 営業CFは43.1億円で親会社株主帰属純利益109.5億円に対する比率は約0.39倍にとどまり、フリーキャッシュフロー34.6億円は配当・自社株買いによる総還元317.0億円を下回っている。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 51.7% | 8.1% (2.3%–15.9%) | +43.6pt |
| 純利益率 | 35.6% | 5.9% (1.6%–10.7%) | +29.7pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を大幅に上回り、業種内でも際立って高い収益性水準にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 14.1% | 9.3% (0.4%–16.9%) | +4.8pt |
売上高成長率も業種中央値を上回っており、収益性・成長性の両面で相対的に優位な位置にある。
※出所: 当社集計
増収率(+14.1%)に対し営業利益率が前年53.7%から51.7%へ低下しており、増益率(+9.8%)が増収率を下回る構図が続いている。粗利率の推移が今後の利益成長ペースを左右する構造的な観察点となる。
Recycling(営業利益YoY+435.8%)とUsedVehicleSalesPurchases(同+360.0%)が急速に採算改善しており、AutoAuctionへの利益集中が緩やかに変化しつつある点は、事業ポートフォリオの構成変化として注目される。
営業CFが親会社株主帰属純利益の約0.39倍にとどまる一方、配当と自社株買いを合わせた総還元額がフリーキャッシュフローを大きく上回っており、手元現金を原資とした株主還元が実施されている。今後のキャッシュ創出力の推移が、この還元ペースの持続性を評価する上での確認点となる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 577円 |
| base(基準) | 599円 |
| bull(強気) | 625円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 419円 |
| 調整後予想EPS | 99.2円 |
| 株主資本コスト r | 9.15%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 60.4% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.43倍 / 6.0倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 582円〜616円、ω±0.1で 594円〜605円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。