| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥383.2億 | ¥356.4億 | +7.5% |
| 営業利益 | ¥73.8億 | ¥71.1億 | +3.8% |
| 経常利益 | ¥76.8億 | ¥72.1億 | +6.5% |
| 純利益 | ¥51.6億 | ¥45.7億 | +13.0% |
| ROE | 7.8% | 7.3% | - |
当期は4指標すべてが増収増益となったが、営業利益の伸び(+3.8%)は売上高の伸び(+7.5%)を下回り、販管費増加により営業利益率がやや低下した一方、純利益は税負担の安定化と営業外収支の改善により+13.0%増と相対的に加速した。売上高は383.2億円(前年356.4億円)、営業利益は73.8億円(前年71.1億円)、経常利益は76.8億円(前年72.1億円)、純利益は51.6億円(前年45.7億円)となった。主力のITコンサルティング&サービス事業の増収(+9.1%)が全体を牽引した一方、賞与引当金の積み増し等による販管費率上昇(28.2%、前年比+0.6pt)が営業段階の増益率を抑制した構図である。
【売上高】売上高は383.2億円で前年比+7.5%増収となった。主力のITコンサルティング&サービス事業は346.6億円(+9.1%)と伸び、セグメント売上の約89%を占め全体の牽引役となった。ビジネスイノベーション事業は36.5億円(△5.9%)と減収したが、その他区分は6.1億円(+79.6%)と大きく伸長した。
【損益】営業利益は73.8億円(+3.8%)、営業利益率19.3%は前年の19.9%超から約0.7pt低下した。粗利率は47.4%でほぼ横ばいだが、販管費率は28.2%(前年比+0.6pt)へ上昇し、賞与引当金の積み増し(+4.75億円)が主因とみられる。経常利益は76.8億円(+6.5%)で、為替差益0.4億円や受取配当金1.6億円を含む営業外収支の改善が営業利益の伸び鈍化を補った。純利益は51.6億円(+13.0%)と経常利益の伸びを上回ったが、これは前年に計上された投資有価証券評価損1.2億円(特別損失、一時的要因)が当期は発生しなかったことが主因であり、税引前利益と経常利益が一致する清潔な損益構造となっている。結論として、増収増益ながら営業段階でのレバレッジはやや後退した決算である。
ITコンサルティング&サービス事業は売上346.6億円(+9.1%)、営業利益75.8億円(+4.3%)、利益率21.9%と高収益を維持し、実質的に全社利益の柱となっている。ビジネスイノベーション事業は売上36.5億円(△5.9%)と減収したものの、営業利益は前年の赤字(約△0.7億円)から0.7億円の黒字へ転換し、収益構造の改善が見られる。その他区分は売上6.1億円(+79.6%)、営業利益0.3億円(+125.4%)と小規模ながら伸長した。売上・利益の大部分をITコンサルティング&サービス事業に依存する構図が続いており、事業ポートフォリオの分散状況は引き続き注目点である。
【収益性】営業利益率19.3%は前年の19.9%超から約0.7pt低下したが、純利益率13.5%は前年12.8%から約0.7pt改善し、ROEは7.8%となった。【キャッシュ品質】営業キャッシュフローは純利益の約1.6倍にあたる84.7億円を確保し、利益の現金化は良好な水準にある。【投資効率】EPSは58.24円(前年比+12.9%)、BPSは748.73円(前年比+5.8%)と1株あたり指標はともに拡大した。【財務健全性】自己資本比率は68.0%で前年の64.4%から+3.6pt上昇し、現金及び預金363.6億円に対し長期借入金は107.2億円にとどまり、ネットキャッシュ基調で財務基盤は保守的である。
営業キャッシュフローは84.7億円で前年比+23.5%増加し、純利益51.6億円の約1.6倍に相当する高いキャッシュ創出力を示した。増加の主因は売上債権の回収進展(+41.0億円のキャッシュ増加要因)と賞与引当金の積み増し(+4.75億円)である。投資キャッシュフローは△14.3億円で、うち設備投資は△5.9億円と減価償却費11.9億円を下回る抑制的な水準にとどまっている。財務キャッシュフローは△35.2億円で、配当金支払20.4億円や借入金返済等が主な流出要因である。この結果フリーキャッシュフローは70.4億円となり、配当・設備投資を十分にカバーしたうえで現金及び現金同等物は前期末比+35.6億円増加した。
当期は特別損益の計上がなく、税引前利益76.8億円は経常利益と一致しており、収益の質は経常的な事業損益が中心である。これに対し前年同期は投資有価証券評価損1.2億円(特別損失)を計上しており、純利益の伸び率+13.0%には特別損益要因の消失によるかさ上げ効果が含まれる点に留意が必要である。営業外収益4.3億円は売上高の約1.1%にとどまり、為替差益0.4億円や受取配当金1.6億円が中心で、収益構造を大きく歪める規模ではない。包括利益は56.2億円で純利益51.6億円を4.6億円上回るが、差異の主因は投資有価証券の評価差額(+4.5億円)であり、事業損益とは切り離された市況要因である。営業キャッシュフローが純利益の約1.6倍に達している点も、利益の裏付けとなる現金創出力の高さを示している。
通期業績予想に対する進捗率は、売上高47.5%(383.2億円/806.0億円)で、半期時点の目安である50%にほぼ見合う水準にある。一方、営業利益は42.2%(73.8億円/175.0億円)、純利益は43.8%(51.6億円/118.0億円)と、いずれも売上高の進捗をやや下回っている。これは上期の販管費先行(賞与引当金の積み増し等)により営業段階の利益進捗がやや遅れていることを反映している。当四半期の業績予想(売上高・利益)自体の修正はなく、下期における販管費率の正常化と売上規模の拡大が進捗の巻き返しにつながるかが注目点となる。
中間配当は1株24円で前年の23円から+1円増配となった。中間配当総額は平均発行済株式数ベースで約21.3億円と算出され、当期(中間)純利益51.6億円に対する配当性向は約41.2%となる。フリーキャッシュフロー70.4億円は中間配当総額を大きく上回り、還元原資には余力がある。一方、期末配当予想は無配へ修正されており、年間ベースでは中間配当のみの還元となる見込みである。収益力・キャッシュフローの水準からは還元余力があるとみられるが、期末配当見直しの背景にある資本配分方針(内部留保・投資資金の確保等)の今後の開示が注目される。
事業セグメント集中リスク: ITコンサルティング&サービス事業が売上の約89%、営業利益の大半を占め、特定事業への依存度が高い構造にある。当該事業の需給変動が全社業績に与える影響が大きい。
販管費率上昇と営業レバレッジ低下: 販管費率は28.2%で前年比+0.6pt上昇し、賞与引当金の積み増し(+4.75億円、+143%)が主因となった。売上成長(+7.5%)に対し販管費の伸び(+9.7%)が上回っており、下期における費用吸収の進捗が営業利益率の回復に影響する。
配当方針の変更に伴う不確実性: 期末配当予想が無配へ修正され、年間配当は中間24円のみとなる見込みである。収益力・キャッシュフローに問題は見られないものの、資本配分方針の変更経緯や今後の還元方針について追加的な情報が求められる局面にある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 19.3% | 14.0% (3.8%–18.5%) | +5.3pt |
| 純利益率 | 13.5% | 9.2% (1.1%–14.0%) | +4.2pt |
収益性は同業種中央値を上回り、営業利益率・純利益率ともに業種内で上位に位置づけられる。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 7.5% | 21.0% (15.5%–26.8%) | -13.5pt |
売上高成長率は業種中央値を大きく下回り、収益性の高さに対し成長スピードは相対的に緩やかである。
※出所: 当社集計
営業利益率は19.3%と前年から約0.7pt低下し、販管費率の上昇(賞与引当金の積み増し等)が要因となった。売上成長を上回る販管費の伸びは、下期のコスト吸収状況を測るうえでの注目点である。
通期予想に対する進捗は売上高47.5%に対し、営業利益42.2%・純利益43.8%とやや遅れている。上期の費用先行が要因とみられ、下期における進捗の巻き返し度合いが決算の質を見極める材料となる。
期末配当予想が無配へ修正され、年間配当は中間24円のみとなる見込みである。財務健全性(自己資本比率68.0%)やフリーキャッシュフロー(70.4億円)は良好であり、今回の修正が一時的な資本配分判断か、方針転換かを今後の開示で確認する必要がある。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 974円 |
| base(基準) | 1,010円 |
| bull(強気) | 1,055円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 749円 |
| 調整後予想EPS | 150.2円 |
| 株主資本コスト r | 9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 0.0% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.35倍 / 6.7倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 979円〜1,042円、ω±0.1で 1,003円〜1,021円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。