| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥101.3億 | ¥96.0億 | +5.5% |
| 営業利益 | ¥12.2億 | ¥11.7億 | +3.8% |
| 経常利益 | ¥12.6億 | ¥12.0億 | +4.5% |
| 純利益 | ¥8.5億 | ¥8.2億 | +3.2% |
| ROE | 1.9% | 1.8% | - |
2027年度第1四半期は増収増益となり、主力のソフトウェア開発事業の底堅い需要が業績を牽引した。売上高は101.3億円(前年96.0億円、YoY+5.5%)、営業利益は12.2億円(前年11.7億円、YoY+3.8%)、経常利益は12.6億円(同+4.5%)、当期純利益は8.5億円(同+3.2%)となった。売上総利益率は24.4%と前年24.7%からわずかに低下したが、販管費の伸びを売上成長以下に抑制したことで営業段階の増益を確保した。通期計画に対する進捗率は売上・利益とも23%台で、標準的な四半期進捗(25%)にほぼ沿う水準にある。
【売上高】売上高は101.3億円で前年比+5.5%の増収。主力のソフトウェア開発関連が99.4億円(構成比98.2%、+4.9%)と大半を占め、成長を牽引した。その他事業は1.8億円と小規模ながら+48.0%と高成長を示しており、事業多角化の萌芽として注目される。
【損益】営業利益は12.2億円(+3.8%)で、粗利率が24.4%と前年24.7%から低下する一方、販管費が12.6億円と抑制的に推移したため増益を維持した。経常利益は12.6億円(+4.5%)で、受取利息0.3億円を含む営業外収益がわずかに寄与した。特別損益は固定資産除却損等により純額で軽微なマイナスにとどまり、税引前利益12.5億円に対し実効税率は約32.2%と平常域。当期純利益は8.5億円(+3.2%)で、経常利益との乖離は主に税負担に起因する。売上・利益ともに前年を上回る増収増益決算であり、収益基盤の安定性がうかがえる。
セグメント別ではソフトウェア開発関連が売上99.4億円(+4.9%)、営業利益11.8億円(+2.1%)、利益率11.9%と全社利益の大半を占める中核事業である。同セグメントは増収増益を維持したものの、利益成長が売上成長を下回っており、案件ミックスや人件費上昇によるマージン圧迫の可能性がある。その他事業は売上1.8億円(+48.0%)、営業利益0.4億円(+102.6%)、利益率23.0%と全社平均を大きく上回る高採算セグメントだが、売上構成比は1.8%にとどまり全社業績への寄与は限定的である。セグメント間の利益率格差は大きく、高採算な「その他」事業の構成比拡大は中期的な全社マージン改善の余地を示唆する一方、売上の98.2%を主力セグメントに依存する構造は事業集中の裏返しでもある。
【収益性】営業利益率は12.0%(前年12.2%)、純利益率は8.4%(前年8.6%)とともに小幅低下したが、いずれも良好な水準を維持している。粗利率は24.4%で前年24.7%から約31bp低下しており、人件費上昇や案件ミックス変化の影響が示唆される。【キャッシュ品質】特別損益は固定資産除却損等により純額でわずかなマイナスにとどまり、営業外収益も受取利息中心で経常性が高く、利益の反復性は良好である。【投資効率】ROEは1.9%で、純利益率8.4%に対し総資産回転率が低く、現預金224.5億円や投資有価証券53.0億円などの潤沢な資産保有が資本効率を押し下げている構図が確認できる。【財務健全性】自己資本比率は87.4%(前年85.2%)と極めて高く、流動資産318.7億円に対し流動負債63.9億円と大幅な資金超過にあり、短期支払能力・財務安全性は高水準にある。
キャッシュフロー計算書の開示はないため、貸借対照表の推移から資金動向を確認する。現金及び預金は224.5億円で前年227.7億円からほぼ横ばいに推移しており、資金水準は安定している。流動負債側では買掛金が6.9億円(前年11.2億円、-38.5%)、賞与引当金が5.1億円(前年17.8億円、-71.4%)と大きく減少しており、支払・賞与支給時期の期ズレが運転資本に影響を与えたとみられる。一方でその他流動負債は5.1億円(前年3.9億円)へ増加しており、未払費用や預り金の積み上がりが確認できる。固定負債も1.3億円と前年4.4億円から大幅に圧縮されており、長期債務面での資金流出要因は限定的である。総じて、現預金水準を維持しつつ運転資本項目に季節性・期ズレの影響が表れている状況といえる。
当期の利益は経常的な事業収益が中心であり、収益の質は高いと評価できる。営業外収益0.4億円の主因は受取利息0.3億円で、売上高比0.4%と小さく安定的な性質を持つ。特別損益は固定資産売却益0.02億円と固定資産除却損0.05億円が計上されたのみで、純額でわずかなマイナス(-0.03億円)にとどまり、経常利益12.6億円への影響は軽微である。経常利益と当期純利益8.5億円との乖離は主に法人税等4.0億円の計上によるもので、実効税率は約32.2%と平常的な水準にある。大口の会計上の調整項目や一時的な収益計上は確認されず、利益の反復性・持続性は良好とみられる。
通期会社計画に対する第1四半期の進捗率は、売上高23.8%(425.0億円に対し101.3億円)、営業利益23.9%(51.0億円に対し12.2億円)、経常利益23.8%(53.0億円に対し12.6億円)、純利益23.3%(36.5億円に対し8.5億円)となっている。標準的な四半期進捗(25%)をいずれもわずかに下回るが、大きな乖離はなく概ね計画線に沿った進捗といえる。会社計画は増収・営業増益(売上+4.4%、営業利益+3.1%)を見込む一方、純利益は-2.7%の減益予想となっており、税負担や保守的な前提が織り込まれているとみられる。当四半期時点で業績予想の修正は行われていない。
会社計画では1株当たり配当予想は140円、EPS予想は260円であり、これに基づく配当性向は約53.8%となる。現金及び預金224.5億円、自己資本比率87.4%という財務基盤に照らすと、配当原資の確保に懸念は小さい。有利子負債がほぼ存在せず利払い負担が実質的にないことも、配当の財務的な持続性を支える要因となっている。
収益性の希薄化傾向: 粗利率は24.4%で前年24.7%から約31bp低下し、営業利益率も12.0%と前年12.2%から縮小した。人件費上昇や案件ミックスの変化が背景にあるとみられ、今後の推移をモニタリングする必要がある。
事業集中リスク: ソフトウェア開発関連セグメントが売上高の98.2%を占めており、同事業の需要動向・価格競争環境の変化が全社業績に大きく影響する構造にある。
運転資本の期ズレ: 買掛金が前年比-38.5%、賞与引当金が-71.4%と大きく減少する一方、その他流動負債は+31.8%増加しており、支払・支給タイミングの変動が短期的な資金需要に影響を与える可能性がある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 12.0% | 8.1% (2.3%–15.9%) | +3.9pt |
| 純利益率 | 8.4% | 5.9% (1.6%–10.7%) | +2.5pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を上回り、収益性は業種内で上位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 5.5% | 9.3% (0.4%–16.9%) | -3.8pt |
売上高成長率は業種中央値を下回り、成長スピードでは業種内で相対的に緩やかな位置づけにある。
※出所: 当社集計
増収増益ながらマージンはわずかに希薄化しており、粗利率-31bp・営業利益率-19bpの推移は案件ミックスや人件費動向を示すシグナルとして注視される。
自己資本比率87.4%、現金及び預金224.5億円という財務基盤は業種内でも高水準であり、財務安全性の高さが決算上の特徴となっている。一方でROE1.9%は総資産回転率の低さを反映しており、資産効率の観点で改善余地がある。
通期計画に対する進捗率は23%台前半で計画線に沿っており、セグメント別では高採算な「その他」事業が+102.6%の営業利益成長を示している点が、中期的な収益構造変化の兆候として観察される。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 3,049円 |
| base(基準) | 3,101円 |
| bull(強気) | 3,164円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 3,215円 |
| 調整後予想EPS | 272.6円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 53.8% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.96倍 / 11.4倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 3,017円〜3,188円、ω±0.1で 3,097円〜3,103円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。