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47092027 第1四半期プライムJGAAP

IDホールディングス(4709) 2027年度第1四半期決算 営業益20%減

2027年度第1四半期の売上高は96.5億円(前年同期比-0.2%)、営業利益は8.1億円(同-19.5%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

情報通信・サービスその他/情報・通信業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥96.5億¥96.7億−0.2%
営業利益¥8.1億¥10.1億−19.5%
経常利益¥8.5億¥10.1億−15.8%
純利益¥5.1億¥6.2億−18.7%
ROE3.4%4.1%-

Executive Summary

2027年3月期第1四半期は売上高がほぼ横ばいとなる一方、販管費増加と税負担上昇により営業利益・純利益が二桁減益となる、減収減益(売上微減・利益減)の決算だった。売上高は96.5億円(前年96.7億円、YoY-0.2%)、営業利益は8.1億円(前年10.1億円、YoY-19.5%)、経常利益は8.5億円(前年10.1億円、YoY-15.8%)、純利益は5.1億円(前年6.2億円、YoY-18.7%、連結ベース)となった。粗利率は27.0%(前年26.7%)と改善したものの、販管費率が18.6%(前年16.3%)へ上昇し営業レバレッジが悪化したこと、および実効税率が40.6%(前年38.3%)へ上昇したことが減益の主因である。

業績変動要因

【売上高】売上高は96.5億円で前年比-0.2%とほぼ横ばい。情報サービス事業の単一セグメント体制のため事業別の内訳開示はない。契約資産は11.3億円(前年7.8億円、+46.3%)へ増加しており、検収前計上の積み上がりが見られる一方、売掛金・受取手形は68.5億円(前年83.2億円)へ減少している。

【損益】営業利益は8.1億円(YoY-19.5%)、営業利益率は8.4%で前年10.4%から2.0pt低下した。粗利率は27.0%(前年26.7%)へ改善したが、販管費率が18.6%(前年16.3%)へ2.3pt上昇し、粗利改善分を上回る形で営業レバレッジが悪化した。経常利益は8.5億円(YoY-15.8%)で、営業外収支は受取配当金0.5億円を中心とした0.4億円の純収益にとどまり、利益への寄与は限定的である。純利益は5.1億円(YoY-18.7%)で、実効税率が40.6%(前年38.3%)へ上昇したことにより、経常利益からの落ち込みが拡大した。特別損益は特別利益0.02億円、特別損失ほぼゼロと僅少で、一時的要因の影響は限定的である。結論として減収減益(売上は微減、利益は二桁減益)。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は8.4%で前年10.4%から2.0pt低下、純利益率(連結ベース)は5.3%で前年6.5%から1.2pt低下、粗利率は27.0%で前年26.7%から0.3pt改善した。ROEは3.4%にとどまる。【キャッシュ品質】契約資産は11.3億円で前年比+46.3%増加した一方、売掛金・受取手形は68.5億円で前年比-17.7%減少しており、検収前計上の比重が高まる構成変化が生じている。この変化はキャッシュ回収面でのモニタリングが必要な点である。【投資効率】四半期売上高を総資産で除いた総資産回転率は約0.44回にとどまり、資本の効率的活用は限定的な水準にある。ROEの低下は主に純利益率の悪化に起因し、資産効率・財務レバレッジの寄与は小幅にとどまる。【財務健全性】自己資本比率は68.5%で前年63.6%から4.9pt上昇し、流動比率は238%(前年204%)と高水準を維持した。短期借入金は6.0億円で前年10.0億円から-40.0%圧縮され、財務基盤は保守的な水準を維持している。

キャッシュフロー分析

現金及び預金は56.9億円で前年65.2億円から-8.3億円(-12.7%)減少した。短期借入金は6.0億円で前年10.0億円から-4.0億円圧縮されており、有利子負債への依存度は低下している。契約資産は11.3億円で前年7.8億円から+3.6億円増加し、検収前計上の積み上がりにより運転資本の拘束が強まった可能性がある一方、売掛金・受取手形は68.5億円で前年83.2億円から減少しており、両者の構成変化が生じている。未払法人税等は0.9億円で前年8.8億円から大幅に減少しており、法人税の支払いが進んだことが資金流出要因の一つとみられる。賞与引当金も7.1億円で前年20.4億円から減少しており、支給に伴う資金流出があったとみられる。これらを踏まえると、現金水準の低下は税金・賞与の支払いと契約資産の増加による運転資本変化が重なった結果と考えられる。

収益の質

経常的な収益が業績の中心であり、特別損益は特別利益0.02億円、特別損失ほぼゼロと僅少で、一時的要因が業績に与えた影響は限定的である。営業外収益0.6億円は受取配当金0.5億円が中心で、売上高比0.7%程度にとどまり、本業外収益への依存度は低い。経常利益8.5億円に対し純利益5.1億円という乖離(約-40%)は、実効税率が40.6%(前年38.3%)へ上昇したことが主因であり、繰延税金資産の減少(5.7億円、前年8.0億円)を伴う税効果の変動が背景にある。包括利益は5.5億円で純利益5.1億円と近い水準にあり、為替換算調整額+0.3億円を中心とするその他の包括利益の寄与は小幅にとどまる。

業績予想・ガイダンス

通期計画に対する進捗は主要指標で四半期基準(25%)を下回り、下期偏重での計画達成が前提となる。売上高進捗は23.0%(96.5億円/通期予想420.0億円)、営業利益進捗は18.0%(8.1億円/45.0億円)、経常利益進捗は18.7%(8.5億円/45.5億円)、純利益進捗は16.8%(親会社株主に帰属する当期純利益5.05億円/通期予想30.0億円)となった。当四半期において業績予想・配当予想の修正はいずれもない。情報サービス事業は期末検収の比重が高い傾向があり、下期における案件消化と費用規律の両立が計画達成の焦点となる。

株主還元

配当予想は年間50円で、2026年4月1日付の1株につき2株の株式分割を考慮した金額である(分割を考慮しない場合は年間100円)。会社予想EPS88.29円に対する配当性向は56.6%(50円/88.29円)となる。前年配当実績35円との比較は株式分割の影響により単純比較が難しい。当四半期における配当予想の修正はない。現金及び預金56.9億円に対し短期借入金は6.0億円にとどまり、手元資金は配当原資として厚みのある水準にある。

リスク要因

  1. 販管費増加による営業レバレッジの悪化: 販管費率は18.6%と前年16.3%から+2.3pt上昇し、粗利率+0.3ptの改善を相殺して営業利益率を8.4%(前年10.4%)へ押し下げた。この上昇が一過性の先行投資か構造的な費用増かは、今後の費用推移でのモニタリングが必要である。

  2. 実効税率上昇による税負担リスク: 実効税率は40.6%と前年38.3%から上昇し、経常利益から純利益への落ち込み(8.5億円→5.1億円、約-40%)を拡大させた。繰延税金資産は5.7億円と前年8.0億円から減少しており、税効果の変動が今後も利益変動要因となり得る。

  3. 運転資本構成の変化: 契約資産は11.3億円と前年7.8億円から+46.3%増加し、検収前の売上計上が積み上がっている。一方で売掛金・受取手形は68.5億円と前年83.2億円から減少しており、回収サイクルの変化を示唆する構成変化が生じている。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率8.4%8.1% (2.3%–15.9%)+0.3pt
純利益率5.3%5.9% (1.6%–10.7%)−0.6pt

営業利益率は業種中央値をわずかに上回るが、純利益率は中央値をやや下回り、税負担の重さが相対的な収益性を押し下げている。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)−0.2%9.3% (0.4%–16.9%)−9.5pt

売上高成長率は業種中央値を大きく下回り、IT・通信業種内では低成長のレンジに位置する。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 収益性の変曲点: 営業利益率は8.4%と前年10.4%から2.0pt低下し、粗利率改善(+0.3pt)を上回る販管費率上昇(+2.3pt)が主因となった。コスト構造の変化が一過性か構造的かが今後の焦点である。

  2. 通期計画に対する進捗ペース: Q1進捗は売上23.0%・営業利益18.0%・純利益16.8%(基準の25%対比で遅れ)で、当四半期に業績予想の修正はない。下期における案件検収の進捗が計画達成の前提となる。

  3. 運転資本構成の変化: 契約資産が46.3%増加する一方で売掛金・受取手形が減少するという構成変化が同時に生じており、検収・請求プロセスのタイミングが今後のキャッシュフローの質に影響し得る点が注目される。

理論株価(参考値)

残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。

シナリオ理論株価
bear(弱気)567円
base(基準)587円
bull(強気)612円
算出前提
1株純資産(BPS)442円
調整後予想EPS92.6円
株主資本コスト r9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向56.6%
予想EPSの信頼度調整×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.33倍 / 6.3倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 571円〜604円、ω±0.1で 584円〜593円。

注記:

  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。