| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥118.1億 | ¥113.5億 | +4.0% |
| 営業利益 | ¥12.0億 | ¥12.6億 | -4.3% |
| 経常利益 | ¥13.1億 | ¥13.2億 | -1.3% |
| 純利益 | ¥8.9億 | ¥10.2億 | -11.9% |
| ROE | 4.0% | 4.3% | - |
当四半期は売上高が増収を確保した一方、粗利率・営業利益率の低下により営業減益となり、増収減益の決算であった。売上高は118.1億円(前年比+4.0%)、営業利益は12.0億円(同-4.3%)、経常利益は13.1億円(同-1.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益は8.9億円(同-12.0%)となった。営業利益率は10.2%で前年の11.1%から0.9pt低下し、増収にもかかわらず収益性が低下した点が今回の決算の特徴である。純利益の減少幅が営業・経常段階より大きいのは、前年に計上されていた投資有価証券売却益(1.66億円)が当期は同規模で発生しなかったことが影響している。
【売上高】売上高は118.1億円で前年同期比+4.0%の増収となった。当社はシステム開発事業の単一セグメントであり、SI需要の底堅さを背景に増収を確保した。
【損益】売上総利益は26.2億円(前年26.4億円、粗利率22.2%)で、前年の粗利率22.8%から0.6pt低下した。販管費は14.2億円(前年13.3億円)へ+6.6%増加し、売上高成長率+4.0%を上回るペースで拡大した結果、営業利益は12.0億円(同-4.3%)、営業利益率は10.2%へ0.9pt低下した。経常利益は13.1億円(同-1.3%)で、営業外収益1.0億円(受取配当0.6億円、有価証券利息0.1億円)が下支えし、営業利益の減少幅を圧縮した。純利益は8.9億円(同-12.0%)で、前年に計上された投資有価証券売却益1.7億円が当期は発生しなかったことが、経常利益比で純利益の減少幅が大きくなった主因である。総括すると、増収ながら固定費増加と粗利率低下が重なった増収減益の決算といえる。
【収益性】営業利益率は10.2%で前年11.1%から0.9pt低下し、純利益率も7.6%へ低下した。粗利率は22.2%(前年22.8%)で、販管費率は12.0%(前年11.7%)へ上昇しており、収益性低下は原価・固定費の両面から生じている。【キャッシュ品質】売掛金は66.6億円へ前年比-25.5%減少した一方、仕掛品は4.8億円へ+202%増加しており、検収・請求タイミングの変化が運転資本構成に表れている。【投資効率】ROEは4.0%で、純利益率の低下が主因となり前年から縮小した。総資産は294.4億円(前年315.0億円)へ減少しており、資産効率の観点でも変化がみられる。【財務健全性】自己資本比率は76.8%で前年74.4%から2.4pt上昇し、現金及び預金103.8億円、投資有価証券52.3億円を保有するなど財務基盤は引き続き強固である。短期借入金は5.5億円(前年3.0億円)へ増加したが、手元現金水準に比して小規模にとどまる。
キャッシュフロー計算書の数値は開示されていないため、貸借対照表の増減から資金動向を分析する。現金及び預金は103.8億円で前年の108.7億円から微減となった一方、短期有価証券は38.0億円(前年44.1億円)へ減少しており、手元流動性は総じて高水準を維持している。運転資本面では売掛金が66.6億円(前年89.3億円)へ大きく減少した一方、仕掛品は4.8億円(前年1.6億円)へ急増しており、請求・検収のタイミング変化が資金化のテンポに影響している可能性がある。負債側では未払費用が15.0億円(前年26.0億円)、未払法人税等が4.6億円(前年12.5億円)へそれぞれ大きく減少しており、前期計上分の支払いが進んだことがうかがえる。短期借入金は5.5億円へ増加しているが、現金及び預金の規模に照らせば軽微であり、資金繰りへの懸念は小さい。
経常的な収益はシステム開発事業の営業利益が中心だが、当期は営業外収益1.0億円(受取配当0.6億円、有価証券利息0.1億円)が経常利益を下支えした。前年同期には投資有価証券売却益1.7億円が特別利益として計上されていたが、当期は同規模の一時的利益が発生しておらず、これが純利益の減少幅を経常利益より大きくした要因である。営業外収益は売上高比0.9%にとどまり、収益構成における歪みは小さい。一方、その他有価証券評価差額金は+5.4億円となり、包括利益は14.3億円(前年10.9億円、+31.2%)へ拡大した。純利益8.9億円と包括利益14.3億円の乖離は主に市況連動の有価証券評価差額によるものであり、コアの事業収益とは切り分けて捉える必要がある。
通期計画に対する第1四半期の進捗率は、売上高22.3%(118.1億円/530.0億円)、営業利益21.5%(12.0億円/56.0億円)、経常利益22.5%(13.1億円/58.0億円)、純利益22.8%(8.9億円/39.2億円)である。単純な四半期等分の目安25%に対しいずれも2〜3.5pt下回っており、第1四半期時点ではやや緩やかな進捗となっている。当四半期において業績予想・配当予想の修正はなく、通期見通しは据え置かれている。仕掛品の増加は手持ち案件の積み上がりを示しており、下期にかけての検収進捗が通期計画の達成度合いを左右する点として留意される。
通期の配当予想は1株当たり34.00円で、通期予想EPS82.75円に対する配当性向は約41.1%となる。当四半期時点で配当予想の修正はなく、期初計画が維持されている。現金及び預金103.8億円、自己資本比率76.8%という財務基盤を踏まえると、配当の原資となる手元流動性には引き続き余裕がある。
案件収益性の低下: 粗利率は22.2%で前年の22.8%から0.6pt低下し、営業利益率も10.2%へ0.9pt低下した。固定価格案件の原価超過や人件費上昇の価格転嫁の遅れが背景として考えられ、今後の推移が注目される。
運転資本の変化: 仕掛品が4.8億円へ前年比+202%増加する一方、売掛金は66.6億円へ-25.5%減少しており、請求・検収タイミングの変化が資金化サイクルに影響を与えている。
営業外収益・投資有価証券の市況依存性: 経常利益は営業外収益1.0億円(受取配当・有価証券利息)に一部支えられており、また投資有価証券52.3億円の評価差額が包括利益(+5.4億円寄与)を左右するなど、市況変動による損益・資本のボラティリティが存在する。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 10.2% | 8.1% (2.3%–15.9%) | +2.1pt |
| 純利益率 | 7.6% | 5.9% (1.6%–10.7%) | +1.7pt |
収益性面では営業利益率・純利益率ともに業種中央値を上回っており、業種内では相対的に高い水準にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 4.0% | 9.3% (0.4%–16.9%) | -5.3pt |
売上高成長率は業種中央値を5.3pt下回り、成長スピードの面では業種内で下位に位置する。
※出所: 当社集計
増収を確保しつつも営業利益率が前年比0.9pt低下しており、販管費の増加率(+6.6%)が売上高成長率(+4.0%)を上回る点が収益性低下の構造的な背景として観察される。
仕掛品が前年比+202%と急増する一方、売掛金は-25.5%減少しており、案件の検収・請求タイミングの変化が運転資本構成に表れている。下期の検収進捗が通期計画の進捗率改善につながるかが焦点となる。
財務基盤は自己資本比率76.8%(前年比+2.4pt)、現金及び預金103.8億円と引き続き強固であり、配当性向約41%の還元方針を支える基盤は維持されている。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 583円 |
| base(基準) | 602円 |
| bull(強気) | 625円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 485円 |
| 調整後予想EPS | 86.8円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 41.1% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.24倍 / 6.9倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 585円〜619円、ω±0.1で 599円〜606円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。