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46642026 第3四半期スタンダードJGAAP

アール・エス・シー(4664) 2026年度第3四半期決算

2026年度第3四半期の売上高は59.5億円(前年同期比-13.0%)、営業利益は1.2億円(同-54.7%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

情報通信・サービスその他/サービス業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥59.5億¥68.5億−13.0%
営業利益¥1.2億¥2.6億−54.7%
経常利益¥1.3億¥2.6億−51.2%
純利益¥0.7億¥1.7億−56.4%
ROE(年換算)4.2%10.3%-

Executive Summary

第3四半期累計は減収減益で、収益性の悪化が営業利益の急減に直結している点が最大のポイントである。売上高は59.5億円(前年比-13.0%)、営業利益は1.2億円(同-54.7%)、経常利益は1.3億円(同-51.2%)、純利益は0.7億円(同-56.4%)となった。主力の建物総合管理サービス事業が底堅い一方、人材サービス事業の収益急減が全体を押し下げ、加えて実効税率の高さが純利益をさらに圧迫している。

業績変動要因

【売上高】売上高は59.5億円で前年比-13.0%の減収となった。セグメント別では建物総合管理サービス事業が54.8億円(構成比92.0%)で、臨時契約の増加を背景に前年の50.7億円から増収となった。一方、人材サービス事業は4.8億円(構成比8.0%)と前年17.8億円から大幅に減少し、全社減収の主因となっている。

【損益】営業利益は1.2億円(前年比-54.7%)と急減し、営業利益率は1.9%にとどまる。粗利率は17.8%で前年(16.9%は逆に前年が低かった点に留意しつつ)から低下傾向にあり、販管費は9.4億円で売上減少下でも高止まりしている。セグメント利益は建物総合管理サービスが4.6億円(前年4.8億円から微減)、人材サービスが0.1億円(前年1.2億円から大幅減)で、全社費用調整額が3.5億円のマイナスとなっている。経常利益は1.3億円(-51.2%)、純利益は0.7億円(-56.4%)で、税引前利益1.3億円に対し法人税等0.5億円が課され、実効税率は約42.8%と高水準にある。減収減益の構造であり、税負担の重さが純利益の下押しをさらに強めている。

セグメント別分析

建物総合管理サービス事業は売上54.8億円(前年50.7億円から増収)、セグメント利益4.6億円(前年4.8億円から微減)で、増収下でも利益率はやや低下した。人材サービス事業は売上4.8億円(前年17.8億円から大幅減)、セグメント利益0.1億円(前年1.2億円から大幅減)と、事業の縮小が顕著である。全社の減収減益は人材サービス事業の急減が主因であり、建物総合管理サービス事業への売上依存度が92.0%まで高まっている点は事業ミックスの構造変化を示している。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は1.9%、純利益率は1.2%で、いずれも前年から悪化している。粗利率は17.8%にとどまり、販管費率15.9%との差が薄く、営業レバレッジが利益を圧迫しやすい構造にある。【キャッシュ品質】営業CFの開示はないが、現金及び預金は16.9億円と資産の40.5%を占め、手元流動性は厚い。売掛金は10.9億円で、売上規模に対し回収サイクルの長さがうかがえる。【投資効率】ROE(年換算)は4.2%で、総資産回転率は1.42倍程度と資産効率自体は維持されているが、純利益率の低下がROEを押し下げている。【財務健全性】自己資本比率は55.6%(前年52.4%から上昇)と健全性は高い。長期借入金は0.9億円で前年比約45%減少した一方、短期借入金が増加し、負債構成の短期化が進んでいる。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の開示はないが、バランスシートの動きから資金動向を読み取ることができる。現金及び預金は16.9億円で前年の17.7億円からやや減少しているものの、総資産の40%超を占め流動性は依然厚い。借入構成では長期借入金が前年比で減少し、短期借入金が増加しており、資金調達の短期化が進んでいる。流動資産29.1億円に対し流動負債は11.9億円で、流動比率は244%超と当面の支払能力には余裕があるが、短期資金への依存度が高まっている点は資金繰り管理上の留意点となる。

収益の質

経常的な事業損益に大きな一時的要因は見当たらず、営業外収支もわずかな受取配当金等にとどまり損益への影響は限定的である。一方、実効税率は約42.8%と税引前利益127.7百万円に対して法人税等54.6百万円が計上され、税負担の重さが純利益を大きく圧迫している点は収益の質を評価する上で重要である。包括利益は0.9億円で純利益0.7億円をやや上回り、有価証券評価差額金の増加がその差の主因であり、事業本体の収益力とは別のOCI要因である。売掛金水準は前年からほぼ横ばいながら売上減少下では相対的な回収期間の長期化を示唆し、アクルーアルの観点からは注視が必要である。

業績予想・ガイダンス

会社は通期で売上高83.0億円(前年比-6.2%)、営業利益3.0億円(同-0.3%)、経常利益3.0億円(同-3.3%)を見込んでいる。第3四半期累計の売上高59.5億円、営業利益1.2億円と比較すると、通期計画に対する進捗率は売上高で71.7%、営業利益で38.7%にとどまり、下期に約23.5億円の売上と約1.8億円の営業利益積み上げが必要となる。上期までの利益水準を踏まえると、通期計画の達成には下期での収益性改善が前提となる。

株主還元

配当は中間7.00円、期末予想17.00円で通期24.00円を計画しており、前年の年間配当(中間7円を含む)から増額の計画となっている。当期純利益0.7億円に対し、想定年間配当総額(発行済株式数ベース)から算出した配当性向は100%を超える水準にあり、当期の利益水準のみでは配当を十分にカバーできていない。現金及び預金16.9億円の水準を踏まえると当面の支払い自体に支障は生じにくいが、利益水準が回復しない場合の配当政策の持続性はモニタリングが必要な点である。

リスク要因

  1. 事業ミックスの変化リスク: 人材サービス事業の売上が前年17.8億円から4.8億円へ急減し、セグメント利益も1.2億円から0.1億円へ縮小した。建物総合管理サービス事業への売上依存度が92.0%まで上昇しており、単一事業への集中度が高まっている。

  2. 収益性・税負担リスク: 粗利率17.8%、営業利益率1.9%はいずれも低水準で、実効税率は約42.8%と高い。税引前利益に対する税負担の重さが純利益を大きく圧迫する構造となっている。

  3. 資金構成の短期化リスク: 長期借入金が前年比で減少する一方、短期借入金が増加しており、負債構成の短期化が進んでいる。流動比率は244%超で当面の支払能力は確保されているが、満期構成の変化はモニタリング対象となる。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(it_telecom)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率1.9%8.3% (3.6%–18.6%)−6.4pt
純利益率1.2%6.1% (2.3%–12.8%)−4.9pt

業種中央値に対し営業利益率・純利益率ともに大きく下回り、収益性は業種内で低位に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)−13.0%10.4% (-0.9%–19.9%)−23.4pt

売上高成長率は業種中央値を大きく下回り、業種内でも減収幅の大きいグループに位置する。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 減収減益の主因は人材サービス事業の急減であり、建物総合管理サービス事業への売上・利益の依存度が一段と高まっている。事業ポートフォリオの集中度上昇は今後の業績分析における注視点である。

  2. 通期計画に対する第3四半期累計の進捗率は売上高71.7%、営業利益38.7%であり、下期における収益性改善の有無が通期計画達成の分岐点となる。

  3. 配当計画(通期24.00円)は当期純利益水準に対して配当性向が100%を超えており、手元現金は厚いものの、利益回復の有無が配当政策の持続性を評価する上での鍵となる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)727円
base(基準)741円
bull(強気)759円
算出前提
1株純資産(BPS)761円
調整後予想EPS74.7円
株主資本コスト r10.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向33.7%
予想EPSの信頼度調整×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER0.97倍 / 9.9倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 721円〜762円、ω±0.1で 740円〜741円。

注記:

  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。