| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥93.0億 | ¥85.1億 | +9.3% |
| 営業利益 | ¥8.3億 | ¥8.6億 | -4.4% |
| 経常利益 | ¥8.5億 | ¥8.8億 | -3.4% |
| 純利益 | ¥5.7億 | ¥6.6億 | -13.5% |
| ROE | 3.9% | 4.3% | - |
当四半期は増収減益で、増収下でも粗利率低下と前年特別利益の剥落が純利益を押し下げた点が最大のポイントである。売上高は93.0億円(前年比+9.3%)、営業利益は8.3億円(同-4.4%)、経常利益は8.5億円(同-3.4%)、純利益は5.7億円(同-13.5%)となった。営業利益率は8.9%で前年から約1.3pt低下し、粗利率16.1%への低下と販管費率上昇が主因である。純利益の減少幅が大きいのは、前年同期にあった投資有価証券売却益0.9億円が今期は0.006億円にとどまったことが響いている。
【売上高】売上高は93.0億円と前年比+9.3%増収。セグメント別ではEnterpriseが29.4億円(+12.1%)、PublicRelatedが31.7億円(+9.8%)、Innovationが31.9億円(+6.4%)と全セグメントが増収し、PublicRelatedとInnovationが売上構成の中心となっている。
【損益】営業利益は8.3億円(-4.4%)と減益で、粗利率16.1%(前年16.7%程度から低下)と販管費率7.2%(前年6.6%)の上昇が要因。セグメント損益ではPublicRelatedが6.3億円(+22.8%、マージン20.0%)、Innovationが5.1億円(+12.7%、マージン15.9%)と好調な一方、Enterpriseは3.5億円(-22.2%、マージン12.1%)と採算が悪化し、全社利益の押し下げ要因となった。経常利益は8.5億円(-3.4%)、純利益は5.7億円(-13.5%)で、前年にあった投資有価証券売却益0.9億円の剥落が純利益YoYの下振れを増幅している。結論として、増収減益である。
PublicRelatedが営業利益6.3億円(YoY+22.8%、マージン20.0%)で全社利益の柱となり、Innovationも5.1億円(+12.7%、マージン15.9%)と堅調に推移した。一方Enterpriseは売上29.4億円(+12.1%)と増収したものの、営業利益は3.5億円(-22.2%、マージン12.1%)に低下し、増収減益となっている。セグメント間の利益率格差(PublicRelated20.0%>Innovation15.9%>Enterprise12.1%)が明確であり、Enterpriseの採算改善が全社マージン回復の主要な鍵と位置づけられる。
【収益性】営業利益率は8.9%、純利益率は6.1%で、いずれも前年同期(営業利益率約10.2%、純利益率約7.7%)から低下している。粗利率は16.1%であり、案件ミックスの変化と人件費・外注費の上昇が背景にある。【キャッシュ品質】売掛金74.0億円は売上高の約8割に相当し回収サイトの長さがうかがえ、契約負債(前受金)は4.06億円と増加傾向にあり、短期的なキャッシュの下支え要因となっている。【投資効率】ROEは3.9%で、純利益率6.1%・総資産回転率0.408倍・財務レバレッジ1.55倍の積として説明でき、主因は純利益率の低下にある。【財務健全性】自己資本比率は64.5%(前年64.6%から概ね横ばい)、現金及び預金65.7億円に対し有利子負債は14.3億円程度でネットキャッシュの構造にあり、財務耐性は高い水準にある。
CF計算書の詳細開示は限定的だが、BSの動きから資金動向を捉えると、現金及び預金は65.7億円で前年の69.4億円から減少し、売掛金は74.0億円と高水準を維持している。棚卸資産は0.8億円と前年の2.0億円から大きく圧縮され、在庫リスクは低下した一方、賞与引当金は13.4億円と前年の7.9億円から増加し短期的な資金需要を高めている。長期借入金は3.0億円と前年の4.0億円から減少し、負債の短期化・返済が進んでいる。売掛金水準の高さと回収サイトの長さは営業キャッシュ創出にタイムラグを生じさせやすく、案件の検収・請求タイミングが資金効率に影響する構造がうかがえる。
当期の収益は本業起点の経常的な収益が中心で、営業外収益0.3億円(主に受取利息・配当)と営業外費用0.1億円(支払利息含む)はいずれも売上高比で1%未満と軽微であり、収益の質を歪める要因ではない。一方、前年同期には投資有価証券売却益0.9億円という一時的な特別利益があり、これが純利益を押し上げていたのに対し、当期の特別利益は0.006億円にとどまる。したがって前年同期比での純利益の減少(-13.5%)は、営業利益の減少(-4.4%)に加え、この特別利益の剥落によって増幅されている面があり、基礎的な事業収益力そのものの悪化は営業利益・経常利益の減少幅に相当する範囲にとどまると解釈できる。
通期計画に対する進捗は、売上高93.0億円/390.0億円で23.8%、営業利益8.3億円/35.0億円で23.6%、純利益5.7億円/24.6億円で23.2%であり、単純な四分の一(25%)に対していずれも大きな乖離はなく概ね計画線上の進捗である。通期の増益計画(営業利益+15.3%、純利益+5.4%)に対し、第1四半期は減益となっており、下期以降の案件検収の集中や利益率改善の実現度が計画達成の焦点となる。配当予想に修正はなく、年間68円が計画として維持されている。
会社計画の年間配当は68円(前年12円との比較データは中間期のみのため単純比較は難しい)であり、通期予想EPS167.82円に基づく配当性向は約40.5%となる。現金及び預金65.7億円に対し有利子負債は限定的でネットキャッシュの状態にあり、営業利益・純利益が計画線上で推移すれば配当原資は確保しやすい状況にある。自己株式は1,644千株で発行済株式数の約10%を占めるが、当期における新たな取得・消却の記載はない。
セグメント採算の偏り: Enterpriseの営業利益が3.5億円(YoY-22.2%、マージン12.1%)と他セグメント(PublicRelated20.0%、Innovation15.9%)に比べ低く、全社マージンを押し下げている。改善の遅れが続く場合、全社収益性の回復ペースに影響する。
運転資本・回収サイトの長期化: 売掛金74.0億円は売上高93.0億円の約8割に相当する高水準であり、回収サイトの長さが営業キャッシュ創出にタイムラグを生じさせる可能性がある。公共案件・大口案件の検収・入金タイミング依存も特徴的である。
一時的利益剥落による見え方の変動: 前年同期の特別利益0.9億円(投資有価証券売却益)が当期は0.006億円に縮小し、純利益YoYの下押し要因となった。今後も特別損益の有無により純利益の期間比較が影響を受けやすい点はモニタリングが必要である。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 8.9% | 8.1% (2.3%–15.9%) | +0.8pt |
| 純利益率 | 6.1% | 5.9% (1.6%–10.7%) | +0.3pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値をわずかに上回っており、収益性は業種内で概ね平均的な水準にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 9.3% | 9.3% (0.4%–16.9%) | +0.0pt |
売上高成長率は業種中央値と同水準で、成長ペースは業種内で標準的な位置づけにある。
※出所: 当社集計
増収の一方で粗利率が16.1%に低下し、営業利益率は8.9%へ約1.3pt低下した。売上拡大が必ずしも利益率改善に結びついていない点は、案件ミックスや人件費動向を継続的に確認する意義がある。
セグメント別ではPublicRelated(マージン20.0%)とInnovation(15.9%)が高採算を維持する一方、Enterprise(12.1%)が減益となっており、セグメント間の収益性格差が全社業績のばらつきの主因となっている。
通期進捗は売上・営業利益・純利益いずれも23%台で、四半期の単純進捗(25%)に近い水準にあり、下期の検収動向が通期計画の達成度を左右する構造にある。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,196円 |
| base(基準) | 1,234円 |
| bull(強気) | 1,281円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,003円 |
| 調整後予想EPS | 176.0円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 40.5% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.23倍 / 7.0倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,200円〜1,270円、ω±0.1で 1,229円〜1,243円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。