| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥254.1億 | ¥223.0億 | +13.9% |
| 営業利益 | ¥18.5億 | ¥7.0億 | +162.5% |
| 経常利益 | ¥21.9億 | ¥8.5億 | +158.7% |
| 純利益 | ¥13.4億 | ¥4.4億 | +202.7% |
| ROE | 1.8% | 0.6% | - |
2027年度第1四半期は、価格改定の浸透とコスト抑制が奏功し、増収増益かつ利益率が大幅に改善した決算となった。売上高は254.1億円(前年223.0億円、YoY+13.9%)、営業利益は18.5億円(前年7.0億円、YoY+162.5%)、経常利益は21.9億円(前年8.5億円、YoY+158.7%)、純利益は13.4億円(前年4.4億円、YoY+202.7%)となった。国内塗料事業の価格改定とミックス改善が増収増益を主導し、特別損失4.5億円を吸収した上での大幅増益であり、収益構造の質的な改善がうかがえる。
【売上高】売上高は254.1億円(YoY+13.9%)。セグメント別では国内塗料が205.6億円(構成比80.9%、YoY+17.3%)と全体を牽引し、照明23.1億円(同+1.3%)、海外塗料21.6億円(同+5.9%)が続く。国内塗料の価格改定浸透と需要の底堅さが増収の主因であり、海外塗料はやや鈍化した。
【損益】粗利率は30.1%(前年27.7%)へ+2.4pt改善、販管費率は22.8%(前年24.5%)へ低下し、営業利益率は7.3%(前年3.2%)へ+4.1pt拡大した。国内塗料の営業利益は13.3億円(YoY+795.3%)と急伸し全社利益を牽引、照明は14.3%と高マージンを維持したが海外塗料は0.8億円(同-33.0%)と落ち込んだ。経常利益は営業外収益(受取配当1.1億円、持分法利益1.2億円等)の押し上げで21.9億円と営業利益を上回ったが、特別損失4.5億円(子会社清算損、事業構造改革費用1.1億円等)が税引前利益を圧迫した。特別損失を吸収してもなお純利益は前年比+202.7%と大幅増となり、増収増益で結論づけられる。
国内塗料は売上205.6億円(構成比80.9%、YoY+17.3%)、営業利益13.3億円(YoY+795.3%、利益率6.5%)と全社利益の中心を担う。照明は売上23.1億円(YoY+1.3%)、営業利益3.3億円(YoY-3.8%)とやや減益ながら利益率14.3%は全セグメント中最高。海外塗料は売上21.6億円(YoY+5.9%)に対し営業利益0.8億円(YoY-33.0%、利益率3.5%)と収益性が低下した。蛍光色材は売上3.1億円(YoY±0%)、営業利益0.3億円(YoY+141.7%)と小規模だが利益率9.3%を確保。全社利益改善は国内塗料のマージン改善への依存度が高く、海外塗料の採算是正が今後の課題となる。
【収益性】営業利益率は7.3%(前年3.2%)へ+4.1pt改善、粗利率も30.1%(前年27.7%)へ上昇し、純利益率は4.8%程度(前年1.7%)へ拡大した。【キャッシュ品質】現金及び預金は104.2億円で前年末比9.1億円減少し、売掛金145.9億円・棚卸資産88.0億円の増加が運転資本を押し上げている。【投資効率】ROEは1.8%で、純利益の伸びに対し総資産(1403.4億円)・純資産(763.2億円)の規模がなお大きく、資産効率面では改善余地がある。【財務健全性】自己資本比率は54.4%と高水準を維持し、長期借入金58.3億円に対し流動資産531.5億円・流動負債406.0億円で短期的な安全性は確保されている。
本決算ではキャッシュフロー計算書の詳細開示がないため、BS推移から資金動向をみると、現金及び預金は104.2億円と前年末比で9.1億円減少している。一方で売掛金・受取手形は145.9億円、棚卸資産は88.0億円とそれぞれ増加傾向にあり、増収に伴う運転資本の拡大が手元資金を圧迫している構図がうかがえる。短期借入金は増加しており、運転資本の膨張を短期調達で補っている可能性がある。建設仮勘定を含む有形固定資産は487.1億円と積極的な投資が継続しており、今後の資金需要とキャッシュ創出力のバランスが注目点となる。
経常的な収益は営業利益18.5億円に営業外収益4.5億円(受取配当1.1億円、持分法損益1.2億円等)を加えた経常利益21.9億円で構成され、営業外収益は売上比1.8%と限定的で構成は安定している。一方、特別損失4.5億円(子会社清算損、事業構造改革費用1.1億円等)は純利益13.4億円に対して相応の規模を占め、一時的要因として純利益を押し下げた面がある。特別損失を除いた実力面での収益改善は営業利益・経常利益の伸びに表れており、価格改定とコスト抑制による経常的な収益力の強化がうかがえる。税引前利益17.4億円に対し法人税等4.0億円で実効税率は概ね23%程度となり、税務面での特殊な影響は限定的である。
通期計画は売上高960.0億円(YoY+2.4%)、営業利益55.0億円(YoY+42.7%)、経常利益58.0億円(YoY+29.5%)であり、業績予想の修正はない。第1四半期の進捗率は売上高26.5%、営業利益33.6%、経常利益37.8%となり、単純進捗基準(25%)を上回るペースで進んでいる。国内塗料の価格改定効果と特別損失を吸収した増益基調が背景にあり、上期以降も運転資本効率の動向が通期達成度を左右する要因となる。
配当予想は年間58.00円で、修正はない。EPS予想119.21円に基づく配当性向は約48.7%となり、利益連動を意識した水準である。当期純利益予想34.0億円に対し、想定発行済株式数(自己株式控除後約2,856万株)ベースの年間配当総額は概算約16.6億円となり、計画上十分にカバーされる水準にある。
セグメント集中リスク: 国内塗料の売上構成比は80.9%に達し、同事業の需要動向や価格転嫁の持続性が全社業績に大きな影響を及ぼす構造にある。
運転資本の滞留リスク: 売掛金145.9億円・棚卸資産88.0億円が増加傾向にあり、増収に伴う資金回収サイクルの長期化がキャッシュ創出のタイミングに影響する可能性がある。
海外塗料の収益性低迷: 海外塗料は売上5.9%増に対し営業利益は33.0%減、利益率3.5%と全セグメント中低位にあり、採算改善の進捗が今後の注目点となる。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 7.3% | 8.7% (4.2%–14.2%) | -1.4pt |
| 純利益率 | 5.3% | 7.0% (3.2%–10.6%) | -1.7pt |
自社の営業利益率・純利益率は業種中央値をやや下回るが、IQR内には収まっている。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 13.9% | 6.2% (-1.1%–14.6%) | +7.7pt |
売上高成長率は業種中央値を大きく上回り、上位グループに位置する。
※出所: 当社調べ
価格改定とコスト抑制により営業利益率は7.3%(前年3.2%)へ改善し、国内塗料が利益改善の中心を担っている。特別損失を吸収してなお純利益が大幅増となった点は、経常的な収益力強化を示唆する。
通期計画に対する進捗率は営業利益33.6%、経常利益37.8%と単純進捗を上回るペースにあり、国内事業の価格転嫁の持続性が通期達成の鍵となる。
売掛金・棚卸資産の増加による運転資本の拡大がみられ、現金及び預金は前年末比で減少している。増収に伴うキャッシュ創出のタイミングが今後の観察点となる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 2,028円 |
| base(基準) | 2,065円 |
| bull(強気) | 2,081円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 2,326円 |
| 調整後予想EPS | 131.1円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 48.6% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.89倍 / 15.7倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 2,009円〜2,124円、ω±0.1で 2,057円〜2,071円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。