| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥13323.9億 | ¥11807.7億 | +12.8% |
| 営業利益 | ¥2785.4億 | ¥2421.2億 | +15.0% |
| 税引前利益 | ¥2854.2億 | ¥2263.4億 | +26.1% |
| 純利益 | ¥2185.4億 | ¥1758.6億 | +24.3% |
| ROE | 6.6% | 5.7% | - |
主力の医薬品事業(Pharmaceuticals)が牽引し、増収増益かつ営業利益率も改善する決算となった。売上高は13,323.9億円(前年比+12.8%)、営業利益は2,785.4億円(同+15.0%)で増収率を上回る増益率を確保した。税引前利益は2,854.2億円(同+26.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益は2,156.1億円(同+24.3%)で、金融収益純額の改善と持分法損益の寄与が押し上げに寄与した。営業利益率は20.9%と前年から改善し、通期計画に対する進捗は売上高48.9%に対し営業利益59.4%、純利益60.7%と利益進捗が先行する構図となっている。
【売上高】全セグメントが増収となった。売上構成比71.4%を占める主力Pharmaceuticalsが9,516.1億円(前年比+14.1%)と全社成長を牽引し、Nutraceuticalsは3,001.3億円(同+8.7%)、その他事業は632.1億円(同+14.7%)、ConsumerProductsは174.4億円(同+10.1%)といずれも増収を確保した。
【損益】営業利益は2,785.4億円(同+15.0%)で、粗利率72.5%(高水準維持)のもと販管費率は40.1%とほぼ前年並みに抑制され、営業利益率20.9%を実現した。金融収益116.3億円が金融費用47.6億円を上回りネットで押し上げに寄与したほか、持分法損益202.1億円も加わり税引前利益は2,854.2億円(同+26.1%)と営業利益の伸びを上回った。親会社株主に帰属する当期純利益は2,156.1億円(同+24.3%)で、実効税率は概ね前年並みの水準で推移した。増収増益であり、増収率(+12.8%)を上回る増益率(+15.0%〜+24.3%)から営業レバレッジと営業外要因の両方が寄与したことが読み取れる。
Pharmaceuticalsは売上9,516.1億円(構成比71.4%、YoY+14.1%)、営業利益2,504.1億円(YoY+16.3%)、利益率26.3%と全社利益の大半を稼ぐ中核事業であり、増収率を上回る増益率を確保した。Nutraceuticalsは売上3,001.3億円(YoY+8.7%)に対し営業利益368.5億円(YoY+0.5%)にとどまり、利益率は12.3%と前年からほぼ横ばいで、増収に見合う増益は実現できていない。その他事業(OperatingSegmentsNotIncludedInReportableSegments等)は売上632.1億円(YoY+14.7%)、営業利益61.6億円(YoY+23.0%)、利益率9.8%で増益率が増収率を上回った。ConsumerProductsは売上174.4億円(YoY+10.1%)、営業利益138.1億円(YoY+7.4%)、利益率79.2%と極めて高収益だが増益率は増収率をやや下回る。セグメント間の利益率格差は大きく、全社利益率の変動はPharmaceuticalsの動向への感応度が高い構造となっている。
【収益性】営業利益率は20.9%で前年から改善し、粗利率は72.5%の高水準を維持した一方、販管費率は40.1%とほぼ前年並みで推移した。【キャッシュ品質】営業CFは2,171.1億円(前年比+2.1%)で親会社株主帰属純利益2,156.1億円に対する比率は約1.01倍となり、利益の現金裏付けは良好である。【投資効率】ROEは6.6%(前年より改善)で、研究開発費は1,721.7億円(売上高比12.9%)と増収に見合う投資水準を維持している。【財務健全性】自己資本比率は73.7%(前年72.3%から改善)で、社債及び借入金は流動・非流動合計でも946.6億円と手元現金4,695.5億円を大きく下回り、財務基盤は極めて健全な水準にある。
営業CFは2,171.1億円(前年比+2.1%)で、運転資本変動前の小計2,586.6億円に対し、棚卸資産の増加(-349.2億円)や法人税等の支払(-483.7億円)が押し下げ要因となった。投資CFは-1,730.1億円で、設備投資(-449.4億円)に加え無形資産取得が大きな資金需要となり、成長投資に資金を振り向けた形である。フリーCF(営業CF+投資CF)は441.0億円で、財務CF(-1,143.2億円)の主因である配当支払(-388.5億円)と自社株買い(-299.3億円)を賄うにはやや不足するが、手元現金4,695.5億円の水準を踏まえれば流動性に問題は生じていない。現金及び現金同等物は前年の4,695.5億円から減少しており、株主還元と成長投資の両立が資金流出につながった形である。
本業の収益力を示す営業利益率20.9%が利益の中核をなし、営業外では金融収益116.3億円が金融費用47.6億円を上回りネットで押し上げに寄与した。持分法損益202.1億円は税引前利益2,854.2億円の約7%を占め、事業ポートフォリオの分散効果として機能している。その他収益72.1億円とその他費用52.0億円の差引は+20.2億円と小規模で、一時的要因の影響は限定的である。営業CF(2,171.1億円)は親会社株主帰属純利益(2,156.1億円)を上回り、比率は約1.01倍と利益の現金裏付けは良好だが、棚卸資産の増加(-349.2億円)はアクルーアルの観点でやや質を下げる要因として留意される。
通期計画は売上高27,250.0億円、営業利益4,690.0億円(前期比-2.2%)、純利益3,600.0億円(前期比-2.2%)と減益を見込んでいる。上期実績の進捗率は売上高48.9%(13,323.9/27,250.0)、営業利益59.4%(2,785.4/4,690.0)、純利益60.7%(2,156.1/3,550.0、親会社株主帰属ベース)で、いずれも利益進捗が売上進捗を上回る。上期の大幅な増益とは対照的に通期計画は減益を見込んでおり、下期において研究開発費・販管費の増加や上期に見られた金融収益の押し上げ効果の反動などにより、利益成長が減速する可能性を織り込んだ計画になっているとみられる。当四半期は業績予想・配当予想ともに修正が行われている。
中間配当は1株100円で、前年同期の70円から+30円(+42.9%)増配となった。通期配当予想は1株200円である。中間配当総額(自己株式控除後発行済株式数ベース)は約525.4億円で、上期の親会社株主帰属純利益2,156.1億円に対する配当性向は約24.4%となる。自社株買いは299.3億円実施しており、配当(CF支払ベース388.5億円)と自社株買いを合算した総還元性向は約31.9%(687.8億円/2,156.1億円)である。自己資本比率73.7%と潤沢な手元現金を踏まえると、現状の還元水準は財務基盤とのバランスが取れている。
棚卸資産の増加: 棚卸資産は4,139.1億円で前年の3,743.2億円から+10.6%増加した。供給確保や新製品対応に伴う積み増しとみられるが、在庫の滞留は現金化の遅延や評価損リスクにつながり得る。
事業集中リスク: Pharmaceuticalsが売上構成比71.4%、営業利益の大半を占めており、全社業績が同事業の動向に高く依存する構造となっている。
無形資産・のれんの増加: 無形固定資産は6,910.5億円(前年5,741.3億円から+20.4%)、のれんは5,262.9億円(同+3.2%)に増加し、両者合計で総資産の27.7%を占める。将来的な減損発生時の影響を注視する必要がある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 20.9% | – | – |
| 純利益率 | 16.4% | – | – |
自社の営業利益率20.9%は製薬業界の高収益体質を反映した水準にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 12.8% | – | – |
2桁の売上高成長率は業界内でも高い伸びを示している。
※出所: 当社集計
増収率(+12.8%)を上回る営業利益・純利益の伸び(+15.0%〜+24.3%)がみられ、粗利率72.5%の高水準維持と販管費率の抑制、金融収益純額の改善が重なった結果として利益の質を伴う成長を確認できる。
通期計画に対する上期進捗は利益面(営業利益59.4%、純利益60.7%)が売上面(48.9%)を上回っており、通期計画自体は前期比減益を見込む保守的な設定となっている点が特徴である。
中間配当は前年の70円から100円へ増配され、自社株買いも継続実施された一方、棚卸資産の増加や無形資産・のれんの拡大がバランスシート面での変化として観察される。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 6,402円 |
| base(基準) | 6,790円 |
| bull(強気) | 6,925円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 6,166円 |
| 調整後予想EPS | 743.0円 |
| 株主資本コスト r | 8.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 29.6% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.10倍 / 9.1倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 6,596円〜6,993円、ω±0.1で 6,775円〜6,814円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。