| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥107.3億 | ¥102.0億 | +5.2% |
| 営業利益 | ¥6.7億 | ¥8.0億 | -16.7% |
| 経常利益 | ¥6.4億 | ¥8.1億 | -21.3% |
| 純利益 | ¥4.5億 | ¥6.0億 | -25.8% |
| ROE | 1.0% | 1.4% | - |
当第1四半期は増収ながら粗利率悪化により減益となり、トップラインの伸びを収益性が相殺する内容だった。売上高は107.3億円(前年102.0億円、前年比+5.2%)と増収を確保したが、営業利益は6.67億円(同8.00億円、△16.7%)、経常利益は6.40億円(同8.13億円、△21.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益は4.45億円(同6.00億円、△25.8%)と、利益指標は軒並み二桁の減益となった。主因は売上総利益率が38.0%と前年40.2%から2.2pt低下したことで、販管費が+3.3%の伸びに抑制されたにもかかわらず粗利悪化を吸収しきれなかった。
【売上高】売上高は107.3億円で前年比+5.2%の増収。当社グループは検査薬事業の単一セグメントであり、事業別の詳細な増減要因は開示されていないが、数量・価格いずれかまたは複合の要因により増収基調を維持している。
【損益】売上総利益は40.8億円で前年40.99億円?から40.77億円へ微減し、粗利率は38.0%と前年40.2%から2.2pt低下した。販管費は34.1億円(前年33.0億円、+3.3%)と売上の伸び(+5.2%)を下回るペースで推移したが、粗利率悪化の影響が上回り、営業利益は6.67億円(△16.7%)に縮小した。営業外損益は前年の純収益0.13億円から当期は純費用0.26億円に転じ、支払利息が0.19億円(前年0.04億円)に増加したことが響き、経常利益は6.40億円(△21.3%)となった。特別損益はほぼゼロで一時的要因の影響は限定的である。実効税率は30.5%(前年26.3%)に上昇し、純利益は4.45億円(△25.8%)となった。増収減益。
【収益性】営業利益率は6.2%で前年7.8%から1.6pt低下し、純利益率も4.1%(前年5.9%)へ低下した。ROEは1.0%で、純利益率の悪化がその主因である。【キャッシュ品質】包括利益は4.19億円で純利益4.45億円をやや下回り、退職給付に係る調整額△0.16億円や有価証券評価差額金△0.10億円が乖離要因となっている。【投資効率】総資産619.0億円に対し当期純利益4.45億円、EPS(基本)は13.52円(前年18.21円)、BPSは1,316.79円(前年1,333.07円)とわずかに減少した。【財務健全性】自己資本比率は70.3%(前年70.1%)とほぼ横ばいで高水準を維持し、流動比率219.5%、当座比率190.4%と短期流動性は良好である。インタレストカバレッジは35.1倍(EBIT6.67億円/支払利息0.19億円)で、利払い負担に対する耐性は高い。
キャッシュフロー計算書の開示はないため、貸借対照表の推移から資金動向を確認する。現金及び預金は98.9億円で前年109.4億円から9.6%減少しており、法人税等の納付や賞与支給に伴う資金流出が背景にあると考えられる。実際、未払法人税等は前年7.08億円から2.40億円へ4.68億円減少し、賞与引当金も6.93億円から3.59億円へ3.34億円減少しており、いずれも季節的な支払いによる残高減少とみられる。一方、買掛金は52.3億円(前年48.4億円、+8.1%)と増加しており、仕入活動の増勢または支払条件の変化を示唆する。棚卸資産は42.1億円(前年43.5億円)とやや減少し、売掛金は103.5億円(前年101.7億円)とほぼ横ばいで推移している。建設仮勘定は前年7.67億円から2.26億円へ大きく減少しており、設備投資の一巡または資産計上の進捗を示している。
営業外損益は前年の純収益0.13億円から当期は純費用0.26億円に転じており、支払利息の増加(0.04億円→0.19億円)が主な要因である。為替差益0.11億円を計上しているが金額は小さく、経常利益への影響は限定的である。特別損益は特別損失0.0億円のみでほぼ発生しておらず、一時的要因が損益に与えた影響は極めて小さいため、経常利益・純利益は事業本体の収益力を概ね反映していると考えられる。一方、実効税率は30.5%と前年26.3%から上昇しており、税負担の増加が純利益を追加的に押し下げている。包括利益4.19億円は純利益4.45億円をやや下回り、退職給付に係る調整額△0.16億円や有価証券評価差額金△0.10億円といった、事業本体の損益とは別のその他の包括利益項目が乖離の要因となっている。
通期予想に対する第1四半期の進捗は、売上高が107.3億円/420.0億円で25.5%、営業利益が6.67億円/30.7億円で21.7%、経常利益が6.40億円/29.0億円で22.1%、純利益が4.45億円/20.7億円で21.5%となった。売上高は四半期の標準進捗(25%)並みで推移している一方、営業利益・経常利益・純利益は標準進捗を3~4pt下回っている。当四半期時点で業績予想・配当予想の修正はなく、通期計画は据え置かれている。
通期配当予想は29.00円で、前年実績の29円から据え置き水準となっている。期中平均株式数3,296.6万株を用いて算出した年間配当総額は約9.56億円で、通期純利益予想20.7億円に対する配当性向は約46.2%となる。自社株買いの実施は確認されておらず、株主還元は配当のみで評価される。現金及び預金98.9億円の水準を踏まえると、当期の利益進捗の遅れが直ちに配当継続に制約を与える状況ではないと考えられる。
粗利率悪化リスク: 売上総利益率は38.0%で前年40.2%から2.2pt低下している。この低下傾向が継続する場合、通期利益計画の未達要因となり得る。
通期進捗の遅れ: 営業利益・経常利益・純利益の進捗率はいずれも21~22%で、四半期の標準進捗(25%)を下回っている。下期での挽回状況が確認ポイントとなる。
営業外費用の増加: 支払利息は前年0.04億円から0.19億円に増加し、営業外損益は純収益から純費用に転じた。金利負担の高まりが経常利益を下押ししている。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 6.2% | 17.5% (6.9%–23.1%) | -11.3pt |
| 純利益率 | 4.1% | 8.9% (2.5%–15.6%) | -4.7pt |
自社の営業利益率・純利益率はいずれも業種中央値を大きく下回り、業種内の下位水準に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 5.2% | 9.8% (2.9%–13.0%) | -4.7pt |
売上成長率は業種中央値を下回るものの、IQR下限(2.9%)は上回っており、業種内で中位以下の水準にある。
※出所: 当社集計
増収でも粗利率が2.2pt低下したことで営業減益となっており、収益性の変化点として粗利率の今後の推移が注目される。
通期進捗は売上高が計画線並みの25.5%である一方、利益は21~22%とやや遅れており、下期における収益性回復の度合いが確認ポイントとなる。
自己資本比率70.3%、インタレストカバレッジ35.1倍と財務健全性は高水準を維持しており、配当性向約46%の還元継続を支える基盤がある。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,127円 |
| base(基準) | 1,156円 |
| bull(強気) | 1,170円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,317円 |
| 調整後予想EPS | 68.1円 |
| 株主資本コスト r | 9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 46.2% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.085(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.88倍 / 17.0倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,125円〜1,189円、ω±0.1で 1,151円〜1,160円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。