| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥88.3億 | ¥87.3億 | +1.2% |
| 営業利益 | ¥-9.4億 | ¥-3.6億 | -158.4% |
| 経常利益 | ¥1.1億 | ¥-1.3億 | +181.8% |
| 純利益 | ¥-0.1億 | ¥-2.0億 | +94.5% |
| ROE | -0.0% | -0.3% | - |
LAL事業の高成長がPharmaceutical事業の減収・損失拡大を一部相殺したものの、コア事業の収益性悪化により営業損失が拡大し、経常段階では有価証券売却益などの営業外収益に支えられて黒字転換した四半期となった。売上高は88.3億円(前年比+1.2%)とほぼ横ばい、営業利益は-9.4億円(前年-3.6億円)と赤字幅が拡大した一方、経常利益は1.1億円(前年-1.3億円)と黒字転換、純利益は-0.1億円(前年-2.0億円)と赤字幅は縮小した。粗利率の悪化と販管費率の上昇が営業損益を押し下げた一方、投資有価証券売却益と受取配当金が経常段階の黒字化に寄与している。
【売上高】売上高は88.3億円で前年比+1.2%の微増。セグメント別ではLALが33.9億円(+19.7%)と牽引した一方、Pharmaceuticalは54.5億円(-7.7%)と減速した。製品区分別では海外医薬品が10.5億円と前年19.5億円から-45.9%の大幅減となった一方、医薬品原体・受託製造は12.6億円(+34.2%)、国内医薬品は31.0億円(+2.9%)と底堅く推移し、海外医薬品の落ち込みがPharmaceutical減収の主因となっている。
【損益】粗利率は36.7%と前年42.3%から-560bp悪化し、販管費率も47.4%と前年46.5%から+90bp上昇した結果、営業損失は-9.4億円(前年-3.6億円)へ拡大した。一方、営業外収益10.6億円(うち有価証券売却益7.0億円、受取配当金2.5億円)が計上され、経常利益は1.1億円(前年-1.3億円)と黒字転換した。もっとも法人税等1.2億円の計上により純利益は-0.1億円にとどまり、営業損益の悪化を営業外収益で補う構図が続いている。売上高は微増ながら営業損益が悪化しており、結論として増収減益である。
セグメント別ではLALとPharmaceuticalの明暗が明確に分かれた。LALは売上33.9億円(前年比+19.7%)、営業利益2.2億円(同+97.3%)、利益率6.6%と増収増益で、当第1四半期の全社利益を実質的に支える主力となっている。Pharmaceuticalは売上54.5億円(同-7.7%)に対し営業損失-11.7億円(前年-4.8億円から拡大)、利益率-21.4%と悪化が続き、全社損失の主因となっている。両セグメントの利益率格差は28.0ptに達しており、売上構成比ではPharmaceuticalが61.7%を占めるものの、利益貢献はLALに大きくシフトしている。
【収益性】売上原価率は63.3%、粗利率は36.7%(前年42.3%)に低下し、販管費率は47.4%(前年46.5%)に上昇した結果、営業利益率は-10.7%(前年-4.2%)となった一方、経常利益率は1.2%(前年-1.5%)とプラスに転じている。【キャッシュ品質】経常黒字は営業外収益(有価証券売却益7.0億円、受取配当金2.5億円)に支えられており、包括利益は-2.9億円と純利益-0.1億円を下回る乖離が見られる。【投資効率】ROEは-0.0%、EPSは-0.21円(前年-3.68円)で、営業損失の継続により資本収益性は依然として低水準にある。【財務健全性】自己資本比率は87.8%(前年87.2%)と極めて高く、流動資産396.2億円が流動負債70.3億円を大きく上回り、財務基盤は堅固である。
現金及び預金は73.1億円と前年の89.4億円から16.3億円減少した一方、短期有価証券は68.6億円と前年60.1億円から8.5億円増加しており、資金の一部が有価証券へシフトしている状況がうかがえる。投資有価証券は144.0億円と前年157.2億円から13.2億円減少しており、当期に計上された有価証券売却益7.0億円と符合する動きである。建設仮勘定は89.8億円(前年86.6億円)と増加を続けており、大型設備投資が進行中であることを示す。有利子負債は3.0億円と僅少で、財務CFへの影響は限定的とみられ、手元資金と短期有価証券の合計141.7億円は流動負債70.3億円を大きく上回り、資金繰り面での余裕は厚い。
当期の経常黒字は、営業損失-9.4億円に対して営業外収益10.6億円(有価証券売却益7.0億円、受取配当金2.5億円)が補う構図で成立しており、コア事業の収益力とは切り離して評価する必要がある。法人税等1.2億円は税引前利益1.1億円とほぼ同水準の計上となっており、経常利益から純利益への段階で損益が反転する要因となった。包括利益は-2.9億円で純利益-0.1億円を下回っており、その差異は有価証券評価差額金-4.9億円と退職給付に係る調整額-0.8億円によるもので、為替換算調整額+2.9億円がこれを一部相殺している。営業損益と経常損益の乖離が大きいことから、当期の利益はコア事業の改善というより営業外要因による押し上げの性格が強い。
通期計画に対する進捗は、売上高が88.3億円/418.5億円で21.1%にとどまり、四半期進捗の目安となる25%を下回っている。経常利益は1.1億円/42.0億円で進捗率2.6%と低水準、営業利益は通期計画20.5億円に対し当期-9.4億円のマイナススタート、純利益も通期予想22.5億円に対し当期-0.1億円と赤字となっており、いずれも下期の大幅な収益改善が前提の計画進捗となっている。今回、業績予想・配当予想の修正は行われていない。通期の経常利益成長率+150.0%の達成には、Pharmaceuticalの採算改善とLALの成長持続、営業外収益への依存低下が鍵となる。
会社計画では年間配当30円、EPS予想41.21円に基づく配当性向は約72.8%となっている。当第1四半期は営業損失を計上しているため、通期での営業黒字化達成が配当計画の前提となる。自己資本比率87.8%、手元現金・短期有価証券合計141.7億円という財務基盤を踏まえると、短期的な配当原資の支払い余力は確保されている。配当予想の修正は行われていない。
Pharmaceuticalセグメントの収益性悪化: 売上54.5億円(前年比-7.7%)に対し営業損失-11.7億円、利益率-21.4%と赤字が拡大しており、海外医薬品売上の-45.9%が主要因となっている。
粗利率の悪化と原価吸収力の低下: 粗利率は36.7%と前年42.3%から-560bp低下し、販管費率も47.4%(前年46.5%)へ上昇しており、原価・費用構造の是正が課題となっている。
営業外収益への依存によるP/L変動性: 経常利益1.1億円は有価証券売却益7.0億円と受取配当金2.5億円によるところが大きく、営業損失-9.4億円が継続する中でこうした一時的な収益要因の再現性は保証されない。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | -10.7% | 17.5% (6.9%–23.1%) | -28.2pt |
| 純利益率 | -0.1% | 7.0% (2.5%–15.6%) | -7.2pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を大きく下回っており、業種内での収益性は低位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 1.2% | 9.8% (2.9%–13.0%) | -8.7pt |
売上高成長率も業種中央値を下回っており、成長性の面でも業種平均を下回る水準にある。
※出所: 当社集計
LALがPharmaceuticalに代わり利益面の主力に台頭している。LAL営業利益は2.2億円(前年比+97.3%)と拡大する一方、Pharmaceuticalは-11.7億円まで損失が拡大しており、セグメント間の収益構造の転換が進行している。
粗利率-560bp、営業利益率-650ptの悪化に対し、経常段階の黒字は有価証券売却益等の営業外要因によるところが大きい。コア事業の収益力回復が確認されるまで、利益の持続性については留意が必要である。
通期計画に対する進捗は売上高21.1%、経常利益2.6%にとどまり、営業利益・純利益は当期赤字であることから、下期に業績が大きく偏重する計画となっている。建設仮勘定89.8億円の大型投資の稼働化タイミングが下期以降の収益動向に影響する可能性がある。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,108円 |
| base(基準) | 1,127円 |
| bull(強気) | 1,135円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,359円 |
| 調整後予想EPS | 44.7円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 72.8% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.085(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.83倍 / 25.2倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,097円〜1,158円、ω±0.1で 1,119円〜1,131円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。