| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥1161.6億 | ¥1275.4億 | -8.9% |
| 営業利益 | ¥306.5億 | ¥219.9億 | +39.4% |
| 税引前利益 | ¥312.5億 | ¥226.5億 | +38.0% |
| 純利益 | ¥241.6億 | ¥176.3億 | +37.0% |
| ROE | 2.8% | 2.1% | - |
当第1四半期は売上高が前年同期比で減少する一方、粗利率改善と費用抑制により営業利益・純利益が大幅増益となった、減収増益の決算である。売上高は1,161.6億円(前年1,275.4億円、YoY-8.9%)、営業利益は306.5億円(前年219.9億円、YoY+39.4%)、税引前利益は312.5億円(同+38.0%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は241.5億円(前年176.7億円、YoY+36.7%)となった。増益の主因は売上原価の圧縮による粗利率上昇(75.3%、前年比+4.3pt)と、販管費・研究開発費の絶対額減少による費用構造の効率化である。
【売上高】売上高は1,161.6億円で前年同期比-8.9%の減収。単一セグメント(医薬品事業)のため事業別の増減要因の開示はないが、売上原価も286.8億円(前年比-22.5%)と大きく減少しており、製品構成の変化が損益双方に影響したとみられる。
【損益】売上総利益は874.8億円、粗利率75.3%は前年70.98%から+4.3pt改善した。販管費は239.0億円(-23.1%)、研究開発費は324.0億円(-10.6%、売上比27.9%)といずれも減少し、営業利益は306.5億円(+39.4%)、営業利益率は26.4%と前年17.2%から+9.2pt拡大した。金融収益13.8億円・金融費用7.8億円は前年並みで損益への影響は限定的であり、税引前利益は312.5億円(+38.0%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は241.5億円(+36.7%)となった。結論として、当期は減収増益である。
【収益性】営業利益率は26.4%で前年17.2%から+9.2pt改善し、純利益率(親会社株主帰属ベース)は20.8%で前年13.9%から+6.9pt改善した。粗利率75.3%(前年71.0%)の上昇と販管費・研究開発費の圧縮が、収益性改善の両輪となっている。【キャッシュ品質】営業CFは10.5億円にとどまり、親会社株主帰属純利益241.5億円との比率は0.04倍と大きく下回る。【投資効率】ROE(親会社株主帰属四半期利益÷期中平均自己資本、四半期ベース)は2.8%で、前年同期の2.3%から小幅に上昇した。総資産は10,844.1億円で前年10,651.5億円から微減し、総資産回転率は低位で推移している。【財務健全性】自己資本比率は79.9%で前年76.9%から+3.0pt上昇し、現金及び現金同等物は2,195.4億円を確保。流動資産4,365.5億円に対し流動負債1,329.6億円で流動比率は約3.3倍と厚い水準にある。
営業CFは10.5億円で前年33.7億円から-68.8%減少し、親会社株主帰属純利益241.5億円との乖離が大きい。主因は法人税等の支払いが302.4億円(前年40.5億円)へ急増したことと、仕入債務及びその他の債務が130.4億円減少したことによる運転資本の悪化である。投資CFは34.2億円のプラスに転じた(前年-430.4億円)。前年は無形資産取得に457.9億円を投じた反動に加え、当期は無形資産売却収入84.0億円が寄与した。財務CFは-218.5億円で、配当金支払174.7億円、長期借入金返済75.0億円が主な支出項目。フリーCFは44.8億円で配当支払を下回る水準にとどまり、現金及び現金同等物は期首2,370.5億円から175.0億円減少し期末2,195.4億円となった。
当期の増益は営業活動が主導しており、金融収益13.8億円・金融費用7.8億円はいずれも売上高比1%程度で、特別損益に相当する一時的な項目は確認されない。税引前利益312.5億円から法人税等70.9億円(実効税率22.7%)を控除した親会社株主帰属純利益241.5億円へのブリッジは標準的な水準にある。一方、営業CFは10.5億円と親会社株主帰属純利益を大きく下回り(比率0.04倍)、法人税支払の集中と仕入債務減少という運転資本要因によりアクルーアルが拡大している点は収益の質を評価するうえで留意される。包括利益は348.9億円で、連結四半期利益241.6億円を107.3億円上回り、在外営業活動体の換算差額(+49.7億円、前年-105.1億円)や金融資産の公正価値変動(+57.9億円)といったその他包括利益の増加が資本を押し上げている。
通期会社計画(売上高4,550.0億円、営業利益940.0億円、純利益710.0億円)に対する進捗率は、売上高25.5%、営業利益32.6%、純利益(親会社株主帰属ベース)34.0%となった。営業利益・純利益の進捗は単純進捗基準(25%)を7pt超上回り、粗利率改善と費用抑制の効果が計画対比で先行して顕在化していることを示す。会社は当四半期において業績予想・配当予想のいずれも修正を行っていない。
会社計画の年間配当予想は80円(EPS予想151.09円)で、配当性向は約53.0%となる。当第1四半期の自己株式取得はごく僅少(取得による支出は実質ゼロ)であり、配当のみによる株主還元が中心である。配当金支払額は174.7億円で、当第1四半期のフリーCF44.8億円を上回る水準にあるが、現金及び現金同等物2,195.4億円、自己資本比率79.9%という財務基盤を踏まえると、通年でのカバー可能性は手元資金・営業CFの回復状況によって左右される。
パイプライン・特許関連リスク: 研究開発費は324.0億円(売上比27.9%、前年28.4%からやや低下)と高水準を維持している。今期売上高が前年比-8.9%となった背景には既存品の販売動向の変化があるとみられ、特許切れ・後発品参入等による売上構成の変化は継続的な観察対象である。
キャッシュ転換の一時的低下: 営業CFは10.5億円で親会社株主帰属純利益241.5億円との比率は0.04倍にとどまる。法人税等の支払302.4億円の集中と仕入債務減少130.4億円が主因であり、税務・運転資本のタイミング要因による振れとみられる。
為替・その他包括利益の変動: 在外営業活動体の換算差額は当期+49.7億円(前年-105.1億円)と符号が反転しており、為替相場の変動が包括利益・その他資本の構成要素を通じて資本水準に影響する構造にある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 26.4% | 17.5% (6.9%–23.1%) | +8.9pt |
| 純利益率 | 20.8% | 7.0% (2.5%–15.6%) | +13.8pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を大きく上回り、収益性は業種内で高い位置づけにある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | -8.9% | 9.8% (2.9%–13.0%) | -18.8pt |
売上高成長率は業種中央値を大きく下回り、トップライン面では業種内で見劣りする位置づけにある。
※出所: 当社集計
減収下でも粗利率改善(+4.3pt)と販管費・研究開発費の圧縮により営業利益率が17.2%から26.4%へ拡大しており、費用構造の効率化が当期増益の主因である。
通期計画に対する利益進捗率(営業32.6%、純34.0%)は売上高進捗率(25.5%)を上回っており、粗利・コスト面の改善効果が計画対比で先行している。
営業CFは親会社株主帰属純利益に対し0.04倍にとどまり、法人税支払の集中と運転資本変動により当第1四半期はキャッシュ創出力が損益の伸びに追いついていない。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,758円 |
| base(基準) | 1,831円 |
| bull(強気) | 1,865円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,845円 |
| 調整後予想EPS | 163.9円 |
| 株主資本コスト r | 9.15%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 52.9% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.085(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.99倍 / 11.2倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,781円〜1,883円、ω±0.1で 1,830円〜1,831円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。