| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥251.3億 | ¥232.6億 | +8.1% |
| 営業利益 | ¥22.5億 | ¥23.6億 | -4.9% |
| 経常利益 | ¥25.5億 | ¥25.3億 | +0.6% |
| 純利益 | ¥18.7億 | ¥18.3億 | +2.5% |
| ROE | 2.2% | 2.2% | - |
当期は増収減益となり、コスト増が価格転嫁・売上成長を上回ったことでトップラインの伸びが利益に結びつかなかった。売上高は251.3億円(前年232.6億円、+8.1%)と伸長したが、営業利益は22.5億円(前年23.6億円、-4.9%)と減益。経常利益は25.5億円(+0.6%)、純利益は18.7億円(+2.5%)で、営業外の受取配当・為替差益や特別利益が下支えした。粗利率は32.2%(前年33.2%)、営業利益率は8.9%(前年10.2%)と、いずれも悪化している。
【売上高】売上高は251.3億円で前年比+8.1%。セグメント別ではOverseasが60.3億円(+18.3%)と最も高い成長を示し、DomesticChemicalBusinessAndOthersが23.4億円(+11.1%)、DomesticFoodが171.4億円(+4.7%)と続く。売上構成比は国内食品が68.2%を占め、依然として同事業への依存度が高い。海外事業の成長率は全社を上回るが、規模はまだ限定的である。
【損益】営業利益は22.5億円で前年比-4.9%。売上原価170.4億円(粗利率32.2%、前年33.2%)に加え、販管費が58.4億円(+9.0%)と売上成長率(+8.1%)を上回るペースで増加し、営業レバレッジは逆方向に働いた。セグメント利益率はDomesticChemicalBusinessAndOthers11.6%、DomesticFood11.2%に対しOverseasは2.5%と低く、海外事業の採算改善が全社利益率に影響する構図である。経常利益は受取配当2.1億円・為替差益0.3億円などの営業外収益に支えられ+0.6%とほぼ前年並みを維持。純利益は投資有価証券売却益1.0億円を含む特別利益1.7億円と固定資産除却損等の特別損失1.1億円が概ね相殺し、+2.5%増となった。総括すると増収減益である。
DomesticFoodは売上171.4億円(+4.7%)、営業利益19.3億円(-5.6%)、利益率11.2%で減益。DomesticChemicalBusinessAndOthersは売上23.4億円(+11.1%)、営業利益2.7億円(+0.4%)、利益率11.6%とほぼ増収に応じた増益。Overseasは売上60.3億円(+18.3%)と最も高い成長を示すが、営業利益1.5億円・利益率2.5%と採算は低く、前年同期はほぼゼロ益であった水準からの改善段階にある。国内食品が全社売上の68.2%を占め、同事業の減益が全社営業利益の落ち込みの主因となっている。
【収益性】営業利益率は8.9%(前年10.2%)、純利益率は7.4%(前年7.9%)とともに低下し、粗利率も32.2%(前年33.2%)に縮小した。【キャッシュ品質】営業外収益3.5億円は売上高の約1.4%にとどまり、収益の中心は本業の営業利益であるが、特別利益1.7億円(投資有価証券売却益1.0億円等)が純利益に一定寄与している。【投資効率】ROEは2.2%、自己資本比率は71.9%(前年71.6%)で、資本効率は低位ながら財務基盤は厚い。【財務健全性】流動資産652.9億円に対し流動負債186.2億円と流動比率は高く、長期借入金51.7億円に対して現金及び預金179.1億円を有し、資金繰りの安定性は高い。
キャッシュフロー計算書の直接開示は本データにないため、バランスシート推移から資金動向を分析する。現金及び預金は179.1億円で前期末200.7億円から-21.7億円減少しており、この背景には売掛金214.9億円(前期比+1.2億円)や棚卸資産101.7億円(同+3.9億円)の増加による運転資本の積み上がりが影響していると考えられる。一方で投資有価証券は161.7億円(同+11.4億円)と増加し、資金の一部が運用資産へ配分された可能性がある。未払法人税等が前期末28.3億円相当から大きく減少するなど季節的な支払要因も現金減少に寄与している。全体として、事業成長に伴う運転資本の拡大が手元資金を圧迫する構図がうかがえ、在庫・売掛の回転効率が資金創出力を左右する状況にある。
当期の収益は本業である営業利益22.5億円を中心とし、特別利益1.7億円(投資有価証券売却益1.0億円等)と特別損失1.1億円(固定資産除却損0.4億円等)がほぼ相殺する形で純利益への影響は限定的である。営業外収益3.5億円は売上高の約1.4%にとどまり、受取配当2.1億円、為替差益0.3億円が主な構成要素で、非経常的な要素は小さい。経常利益25.5億円と純利益18.7億円の差は主に法人税等7.3億円によるもので、実効税率は概ね28%程度であり、特段の異常値は見られない。一方、売掛金・棚卸資産の増加傾向は、利益の質を評価する上でアクルーアルの観点からモニタリングが必要な要素である。
通期予想(売上高1000.0億円、営業利益71.0億円、経常利益76.0億円)に対する第1四半期の進捗率は、売上高25.1%、営業利益31.7%、経常利益33.5%、純利益24.9%となっている。売上高は概ね標準的な進捗であるが、営業利益・経常利益は計画に対して前倒しの進捗を示している。会社は業績予想・配当予想のいずれも修正を行っていない。下期にかけての原材料・エネルギーコストの動向や海外事業の採算改善が、通期計画達成の鍵となる。
会社計画では年間配当は110円(前年55円との比較は中間・期末配当の区分に留意が必要)、通期予想EPS258.1円に基づく配当性向は約42.6%と算定される。自己資本比率71.9%、有利子負債は限定的で財務レバレッジも低く、配当原資の安定性は高い。自社株買いに関する開示はなく、株主還元は配当が中心である。
海外事業の採算低位: Overseasは売上60.3億円(+18.3%)と成長率は高いが、営業利益率は2.5%とDomesticFood(11.2%)・DomesticChemicalBusinessAndOthers(11.6%)に比べ大きく劣後し、全社マージンを希薄化させている。
営業レバレッジの逆回転: 販管費が58.4億円(+9.0%)と売上高成長(+8.1%)を上回るペースで増加し、営業利益率は8.9%(前年10.2%)に低下した。コスト増加が売上成長に追いついていない状況が続く場合、収益性への下押しが継続する可能性がある。
運転資本の積み上がり: 売掛金214.9億円、棚卸資産101.7億円がともに増加傾向にあり、現金及び預金は前期末比-21.7億円と減少している。運転資本の拡大が続けば、キャッシュ創出力への制約要因となり得る。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 8.9% | 5.5% (1.4%–6.7%) | +3.5pt |
| 純利益率 | 7.4% | 3.7% (0.5%–4.9%) | +3.7pt |
自社の営業利益率・純利益率はいずれも業種中央値を上回り、収益性は業種内で相対的に高い位置にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 8.1% | 5.4% (3.6%–10.3%) | +2.7pt |
売上高成長率も業種中央値を上回るが、業種内IQR上限(10.3%)には届いておらず、上位グループに位置する水準である。
※出所: 当社調べ
増収減益という結果は、海外事業の成長と国内事業のコスト圧迫が同時進行していることを反映している。海外売上は+18.3%と伸びているが利益率2.5%と収益化は道半ばであり、今後の採算改善の進捗が全社マージンの回復度合いを左右する構造にある。
販管費の伸び(+9.0%)が売上成長(+8.1%)を上回っている点は、営業レバレッジが当期において逆方向に働いたことを示している。この傾向が次期以降も継続するか否かが、利益率トレンドを判断する上での注目点となる。
業績予想に対する進捗は営業利益・経常利益で前倒しとなっており、会社は業績予想を維持している。財務健全性(自己資本比率71.9%、高い流動比率)は高水準にあり、当面の資金繰りリスクは限定的と読み取れる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 2,812円 |
| base(基準) | 2,873円 |
| bull(強気) | 2,915円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 2,907円 |
| 調整後予想EPS | 272.0円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 42.6% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.054(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.99倍 / 10.6倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 2,794円〜2,955円、ω±0.1で 2,872円〜2,874円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。