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44832027 第1四半期プライムIFRS

JMDC(4483) 2027年度第1四半期決算 増収・営業益18%増

2027年度第1四半期の売上高は126億円(前年同期比+17.5%)、営業利益は18.2億円(同+17.5%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

情報通信・サービスその他/情報・通信業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥126.0億¥107.2億+17.5%
営業利益¥18.2億¥15.5億+17.5%
税引前利益¥16.9億¥14.4億+17.1%
純利益¥11.3億¥9.6億+18.3%
ROE1.4%1.1%-

Executive Summary

当四半期は増収増益で、主力のヘルスビッグデータ事業の拡大が業績を牽引した。売上高は126.0億円(前年107.2億円、YoY+17.5%)、営業利益は18.2億円(前年15.5億円、YoY+17.5%)、税引前利益は16.9億円(前年14.4億円、YoY+17.1%)、純利益(連結)は11.3億円(前年9.6億円、YoY+18.3%)となった。粗利率は53.5%と前年の51.3%から+2.2pt改善した一方、販管費率も39.4%(前年37.0%)へ上昇したため、営業利益率は14.5%と前年同水準で横ばいとなった。

業績変動要因

【売上高】ヘルスビッグデータが売上109.5億円(構成比86.9%、YoY+19.1%)と全体成長を牽引し、遠隔医療は売上16.5億円(構成比13.1%、YoY+8.2%)と緩やかな伸びにとどまった。全体売上YoY+17.5%はヘルスビッグデータの伸長が主因である。

【損益】粗利率は53.5%(前年51.3%)へ改善したが、販管費率が39.4%(前年37.0%)へ上昇し、営業利益率は14.5%と前年同水準(14.47%→14.46%)でほぼ横ばいとなった。金融費用1.5億円に対し金融収益0.2億円とネット金融費用は前年比やや増加したものの、税引前利益は16.9億円(YoY+17.1%)まで拡大した。実効税率は32.9%(前年33.6%)とやや低下し、純利益は11.3億円(YoY+18.3%)と増益率が押し上げられた。特別損益は確認されず、経常的な事業損益が利益成長の中心である。結論として増収増益。

セグメント別分析

セグメント利益はEBITDAベースで算出されている。ヘルスビッグデータはEBITDA22.5億円(YoY+17.2%)、マージン20.5%(前年20.9%から-0.3pt)とわずかに低下した。遠隔医療はEBITDA6.5億円(YoY+21.8%)、マージン39.6%(前年35.2%から+4.4pt)と収益性が向上した。規模ではヘルスビッグデータが連結売上・利益の大半を占めるが、遠隔医療は小規模ながら高マージン事業として利益率改善が連結収益性を下支えしている。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は14.5%で前年同期の14.5%から横ばい、純利益率は9.0%で前年8.9%から小幅改善した。粗利率は53.5%で前年51.3%から+2.2pt改善しており、販管費率上昇(39.4%、前年37.0%)を粗利改善で吸収した形である。【キャッシュ品質】営業CF62.2億円は純利益11.3億円の約5.5倍に相当し、キャッシュ創出力は利益水準を大きく上回る。【投資効率】ROEは1.4%(四半期実績)で、総資産1540.6億円に対し売上規模が相対的に小さく、資産回転の低さが資本効率の制約要因となっている。【財務健全性】自己資本比率は53.9%で前年52.8%から+1.1pt上昇し、現金及び現金同等物は307.8億円を確保している。一方でのれんが625.8億円と総資産の40.6%を占め、資産構成上の特徴となっている。

キャッシュフロー分析

営業CFは62.2億円で前年比+15.8%増加し、小計77.8億円から法人税支払14.4億円と利息支払1.3億円を控除した水準である。運転資本面では売上債権の回収が81.1億円のプラス寄与となった一方、仕入債務の減少(-15.5億円)と契約資産の増加(-8.4億円)がこれを一部相殺し、契約負債は2.8億円増加した。投資CFは-9.7億円で、有形固定資産取得-1.9億円、無形資産取得-4.4億円が主な内訳であり、投資規模は抑制的である。財務CFは-34.2億円で、長期借入金の返済-20.4億円(調達9.8億円)、配当支払-11.8億円、非支配持分との取引-8.3億円が主因となった。フリーキャッシュフローは52.5億円となり、当四半期の配当支払と設備投資の合計13.7億円を十分にカバーしている。

収益の質

当四半期の利益は本業起点で構成されており、営業外はネットで軽微(金融費用1.5億円に対し金融収益0.2億円)であり、特別損益に相当する一時的要因は確認されない。実効税率は32.9%(前年33.6%)で平常域に収まっている。一方、包括利益は10.3億円(親会社株主分10.2億円)で純利益11.3億円をやや下回り、その他の包括利益がマイナス1.1億円となった。これは主にその他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産の評価損1.0億円によるもので、事業損益とは別の市場変動要因である。営業CFが純利益を大幅に上回っており、アクルーアルの観点からは利益の裏付けとなるキャッシュ創出は良好である。

業績予想・ガイダンス

通期予想に対する進捗率は、売上高20.8%(126.0億円/605.0億円)、営業利益15.9%(18.2億円/115.0億円)、純利益15.7%(11.3億円/72.0億円)となり、いずれも単純な四半期按分の25%を下回る水準である。当四半期の業績予想修正が有とされている一方、配当予想の修正は無となっている。契約負債が17.7億円(前期末14.8億円)へ増加していることから、今後の売上計上余地が一定程度積み上がっている状況がうかがえる。

株主還元

当四半期の配当金支払額は11.8億円(前年同期10.4億円)であった。この支払いは前期の期末配当に対応するものであり、当四半期純利益との直接対応はないため、単四半期ベースでの配当性向の算定は行わない。フリーキャッシュフロー52.5億円は当四半期の配当支払11.8億円を大きく上回っており、キャッシュ面での配当原資は確保されている。当四半期に自社株買いの実施は確認されない。

リスク要因

  1. のれん集中リスク: のれんは625.8億円で総資産の40.6%、純資産の75.2%相当を占める。M&Aにより積み上がった資産であり、将来的な収益性低下時には減損評価の対象となり得る規模である。

  2. 事業集中リスク: 売上の86.9%をヘルスビッグデータ事業に依存しており、単一事業セグメントの需要変動や契約構造の影響を受けやすい構成となっている。

  3. 運転資本の変動性: 売掛金・受取手形は159.1億円(前年同期240.2億円から大幅減)と回収が進捗した一方、契約資産は8.9億円(前期末0.5億円から増加)へ拡大しており、収益認識と請求サイトのタイミングによってキャッシュフローが変動しやすい構造にある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(it_telecom)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率14.5%8.1% (2.3%–15.9%)+6.4pt
純利益率9.0%5.9% (1.6%–10.7%)+3.1pt

収益性は営業利益率・純利益率とも業種中央値を上回り、業種内では高収益グループに位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)17.5%9.3% (0.4%–16.9%)+8.2pt

売上高成長率も業種中央値を上回り、IQR上限に近い水準にあり、業種内では高成長グループに位置する。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 粗利率は前年比+2.2pt改善したが、販管費率も+2.4pt上昇したため営業利益率は前年並みの14.5%にとどまった。増収を利益率改善に直結させられるかが今後の焦点である。

  2. 通期進捗は売上20.8%・営業利益15.9%と単純按分の25%を下回るが、契約負債が前期末比で増加しており、後半にかけての売上計上余地を示唆している。

  3. のれんが総資産の40.6%・純資産の75.2%を占める点は、資産構成上の特徴として継続的なモニタリング対象となる。

理論株価(参考値)

残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。

シナリオ理論株価
bear(弱気)1,217円
base(基準)1,239円
bull(強気)1,266円
算出前提
1株純資産(BPS)1,269円
調整後予想EPS113.4円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向30.0%
予想EPSの信頼度調整×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER0.98倍 / 10.9倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 1,205円〜1,275円、ω±0.1で 1,238円〜1,240円。

注記:

  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 純資産に対するのれんの比率が高く、減損が発生した場合は前提が大きく変わります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。

(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。