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44812026 第2四半期プライムJGAAP

ベース株式会社 2026年度 第2四半期 決算

ベース株式会社の2026年度第2四半期決算レポート

ベース株式会社

情報通信・サービスその他/情報・通信業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥109.6億¥110.1億-0.5%
営業利益¥27.2億¥29.2億-6.9%
経常利益¥27.4億¥29.5億-7.3%
純利益¥18.9億¥20.5億-7.7%
ROE12.1%14.0%-

Executive Summary

売上高がほぼ横ばいの中で費用増が先行し、営業・純利益ともに減益となった四半期で、収益性の緩やかな悪化が示された。売上高は109.6億円(前年比-0.5%)と横ばい圏だったのに対し、営業利益は27.2億円(同-6.9%)、純利益は18.9億円(同-7.7%)と減少した。粗利率が31.6%(前年比-1.0pt)に低下し、販管費が+10.2%増加したことがマージン圧迫の主因である。通期計画に対する進捗は売上45.5%、営業利益42.8%、純利益41.6%と、Q2時点の標準的な進捗率50%を下回っており、下半期での挽回が課題となる。

業績変動要因

【売上高】売上高は109.6億円で前年同期比-0.5%とほぼ横ばいだった。ソフトウェア受託開発の単一セグメント事業であり、案件の検収タイミングのずれが売上の伸び悩みに影響したとみられる。通期予想241.0億円に対する進捗率は45.5%で、標準進捗を下回っている。

【損益】営業利益は27.2億円(前年比-6.9%)、経常利益は27.4億円(同-7.3%)、純利益は18.9億円(同-7.7%)といずれも減益となった。売上原価率の上昇(粗利率31.6%、前年比-1.0pt)に加え、販管費が7.4億円(同+10.2%)と売上の伸びを上回るペースで増加し、営業利益率は24.8%と前年から低下した。営業外損益はほぼ均衡しており経常利益と営業利益の差は軽微である。売上横ばい・利益減少という構図から、結論としては減収増益ではなく減収減益に近い形(実質は微減収・減益)である。

セグメント別分析

当社はソフトウェア受託開発事業の単一セグメントであり、セグメント別の開示は行われていない。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は24.8%で前年から低下したものの、業種内では相対的に高水準を維持している。純利益率は17.3%で前年比-1.3pt程度の低下となり、粗利率低下と販管費増加の影響が波及した。【キャッシュ品質】営業CFは7.9億円にとどまり、純利益18.9億円に対する比率は約0.4倍と低く、未払費用の減少や税金支払の増加が現金化を抑制した。【投資効率】ROEは12.1%で、純利益率の低下を総資産回転率と財務レバレッジがカバーする形となっている。【財務健全性】自己資本比率は83.8%、流動比率は530%超と極めて高く、現金及び預金126.5億円を背景に財務基盤は盤石である。

キャッシュフロー分析

営業CFは7.9億円で前年の16.0億円から-50.7%と大きく減少し、投資CFは0.5億円、財務CFは-10.9億円だった。フリーCFは8.4億円のプラスを確保したものの、現金配当支払10.9億円を下回り、当期のキャッシュ創出のみでは配当を賄えていない。営業CF減少の主因は未払費用の大幅な減少と法人税等の支払増加(-9.1億円)であり、賞与引当の積み増しが一部を相殺した。売上債権の増加(-0.9億円)も運転資本を圧迫しており、利益水準に比してキャッシュ転換が弱い点は今後のモニタリングポイントである。

収益の質

営業外収益は0.2億円、営業外費用は0.1億円(うち為替差損0.1億円)でいずれも軽微であり、経常利益27.4億円は営業利益27.2億円とほぼ同水準で、一時的損益による押し上げは見られない。特別損益の計上もなく、経常利益と純利益(18.9億円)の乖離は法人税等8.5億円(実効税率約31%)にほぼ起因しており、構造的な歪みは確認されない。一方で営業CF(7.9億円)が純利益(18.9億円)を下回るアクルーアルの厚い状態にあり、利益の現金化という観点では質にやや課題が残る。

業績予想・ガイダンス

通期予想は売上高241.0億円(前年比+10.6%)、営業利益63.5億円(同+10.4%)、経常利益63.5億円(同+9.5%)で、当四半期に予想修正はない。Q2時点の進捗率は売上高45.5%、営業利益42.8%、経常利益43.1%と、標準的な進捗50%を下回っている。下半期の売上・利益計画達成には、案件の検収前倒しや費用コントロールの改善が前提となる。

株主還元

第2四半期配当は普通配当63円に記念配当30円を加えた93円で、前年同期の57円から増配となった。期末も同水準の普通配当63円・記念配当30円が予想されており、通期予想配当は186円である。予想EPS251.59円に基づく配当性向は約74%と高水準にある。半期ベースの営業CF(7.9億円)は配当支払額(10.9億円)を下回っており、高い還元方針の持続性は下半期のキャッシュ創出力に依存する。

リスク要因

  1. 収益性の圧迫: 販管費が前年比+10.2%増加し、売上高の-0.5%を大きく上回るペースで拡大した。人件費・賞与関連コストの先行計上が粗利率(-1.0pt)・営業利益率の低下につながっており、コスト構造の変化が継続するかが焦点となる。

  2. キャッシュ転換の低下: 営業CFは7.9億円で前年比-50.7%となり、純利益18.9億円に対する比率は約0.4倍にとどまる。未払費用の減少や法人税支払の増加が要因で、利益とキャッシュフローの乖離が拡大している。

  3. 進捗の遅れ: 通期計画に対する進捗率は売上45.5%、営業利益42.8%と標準進捗(50%)を下回る。単一セグメント事業のため案件の検収タイミングへの依存度が高く、下半期の案件消化状況が業績を左右する。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(it_telecom)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率24.8%17.3% (4.1%–24.5%)+7.5pt
純利益率17.2%13.0% (2.0%–16.2%)+4.2pt

自社の収益性は業種中央値を上回り、IQR上限に近い高水準に位置している。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)-0.5%22.5% (16.2%–26.8%)-23.0pt

売上高成長率は業種中央値を大きく下回り、IQR下限を下回る水準にとどまっている。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 売上がほぼ横ばいの中、販管費の伸び(+10.2%)が収益を圧迫し、営業利益率は前年から低下した。人件費インフレの影響が続くか、費用コントロールが改善するかが今後の焦点となる。

  2. 営業CFが純利益を下回り、キャッシュ転換の弱さが確認される。配当支払額がフリーCFを上回っており、高還元方針の持続性は下半期の資金創出力に依存する。

  3. 通期計画に対する進捗は標準を下回っており、単一セグメント事業ゆえに案件の検収・稼働状況が下半期の業績を左右する構造にある。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)1,316円
base(基準)1,372円
bull(強気)1,440円
算出前提
1株純資産(BPS)857円
調整後予想EPS263.8円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向73.9%
予想EPSの信頼度調整×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.60倍 / 5.2倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 1,336円〜1,409円、ω±0.1で 1,360円〜1,389円。

注記:

  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。