| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥275.0億 | ¥190.5億 | +44.4% |
| 営業利益 | ¥51.2億 | ¥17.2億 | +196.9% |
| 経常利益 | ¥52.3億 | ¥16.9億 | +209.5% |
| 純利益 | ¥37.3億 | ¥12.2億 | +206.0% |
| ROE | 6.1% | 2.1% | - |
2026年4月期第1四半期は、高付加価値セグメントの拡大により大幅な増収増益となり、収益性が構造的に改善したことが最大のポイントである。売上高は275.0億円(前年比+44.4%)、営業利益は51.2億円(同+196.9%)、経常利益は52.3億円(同+209.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益は31.2億円(同+216.5%)となった。増収率を大きく上回るペースで営業利益が拡大しており、電子・情報および環境・エネルギー両セグメントの需要拡大と製品ミックス改善が主因である。
【売上高】売上高275.0億円は前年比+44.4%と大幅増収で、セグメント別では電子・情報が108.4億円(同+56.3%、構成比39.4%)と最大の牽引役となった。環境・エネルギーは84.2億円(同+81.9%、構成比30.6%)と最も高い伸び率を示し、ライフ・ウェルネス38.1億円(同+8.5%)、コア・マテリアル44.4億円(同+11.7%)は相対的に緩やかな伸びにとどまった。
【損益】粗利率は32.7%(前年26.7%)と+6.0pt改善し、販管費率は14.1%(同17.7%)へ-3.5pt低下したことで、営業利益率は18.6%(同9.0%)へ+9.6pt拡大した。経常利益は営業利益に営業外収支(為替差益中心に純額+1.1億円)が加わり52.3億円となり、税引前利益51.7億円から法人税等14.4億円(実効税率27.8%)と非支配株主帰属純利益6.2億円を控除し、親会社株主帰属純利益は31.2億円となった。増収に加えて利益率が全段階で改善しており、増収増益と結論づけられる。
4セグメントすべてが増収増益となったが、寄与度には差がある。電子・情報は売上108.4億円(構成比39.4%、同+56.3%)、営業利益26.7億円(利益率24.6%、同+84.4%)と規模・マージンともに最大の柱である。環境・エネルギーは売上84.2億円(同+81.9%)、営業利益17.3億円(利益率20.6%)と、前年の低水準(利益率0.9%程度)から急回復し、利益YoY+2475.3%と最大の改善幅を示した。ライフ・ウェルネスは売上38.1億円(同+8.5%)、営業利益4.4億円(利益率11.6%)、コア・マテリアルは売上44.4億円(同+11.7%)、営業利益2.7億円(利益率6.1%)と、両セグメントは他の2部門に比べ利益率水準がなお低い。全社営業利益率18.6%に対し、電子・情報と環境・エネルギーの高マージン化が牽引役となっている。
【収益性】営業利益率は18.6%で前年9.0%から+9.6pt改善し、親会社株主帰属ベースの純利益率も11.3%(前年5.2%)へ+6.2pt上昇した。【キャッシュ品質】売上急拡大に伴い売掛金は242.8億円(前年比+13.6%)に増加したものの、四半期売上高に対する回転日数(91日換算)でみるとDSOは80.3日(前年102.1日)へ短縮し、棚卸資産の圧縮(124.2億円、前年比-4.6%)によりDIOも61.0日(同84.7日)へ短縮、CCCは59.1日(同86.7日)と-27.6日改善しており、増収下でも運転資本効率は悪化していない。【投資効率】ROEは6.1%、EPSは293.70円(前年102.81円、+185.7%)、BPSは5,182.48円(前年4,904.22円)に拡大した。【財務健全性】自己資本比率は52.0%、流動比率176.5%、当座比率145.0%と短期支払能力は高水準にある。有利子負債は260.4億円(前年276.6億円から減少)に対し現金及び預金は210.6億円で、ネット有利子負債は49.8億円(前年36.3億円)とやや増加している。
キャッシュフロー計算書の開示はないため、貸借対照表の増減から資金動向を分析する。現金及び預金は210.6億円で前年末比-29.7億円(-12.4%)減少しており、主な資金使途として有形固定資産の増加(+9.2億円、建設仮勘定+3.2億円を含む)や、賞与引当金の取り崩し(-9.8億円)、未払法人税等の納付(-12.4億円)が挙げられる。一方、売上急拡大に伴い売掛金は+29.1億円増加したが、前述のとおりDSO・DIOはともに前年より短縮しており、運転資本の膨張がキャッシュ減少の主因とは言えない。有利子負債は短期・長期とも小幅に減少しており、投資有価証券は+11.1億円増加している。総じて、投資活動と運転資金の季節的な支払(賞与・税金)が現金残高減少の主因とみられ、収益性改善とキャッシュポジションの変動は別軸で捉える必要がある。
経常利益52.3億円のうち、営業外収益2.6億円の大半(1.98億円、営業外収益合計の約76%)は為替差益であり、非経常的な性格を持つ点に留意が必要である。特別損失は0.6億円(固定資産除却損)と僅少で、税引前利益51.7億円に対し法人税等14.4億円を計上し実効税率は27.8%となった。非支配株主に帰属する純利益6.2億円を控除後、親会社株主帰属純利益は31.2億円である。包括利益は45.2億円と純利益(連結ベース37.3億円)を上回り、その他有価証券評価差額金+7.6億円を中心とするその他包括利益7.8億円が積み増し要因となっている。親会社株主に帰属する包括利益39.1億円も同株主純利益31.2億円を上回っており、収益の質は概ね良好だが、経常利益の一部に為替という変動要因を含む点は継続的なモニタリングポイントである。
通期予想(売上高970.0億円、営業利益125.0億円、経常利益126.0億円)に対する第1四半期の進捗率は、売上高28.4%、営業利益40.9%、経常利益41.5%となり、単純な四半期按分(25%)を大きく上回るペースで推移している。当四半期において業績予想の修正が行われた一方、配当予想の修正はない。予想EPSは725.67円、予想配当は75.00円である。
会社予想の年間配当は75.00円で、前期実績の60円から増額されている。予想EPS725.67円に対する配当性向は約10.3%(75.00円÷725.67円)で、利益水準に対して保守的な還元姿勢となっている。自己株式は73千株と僅少で、自社株買いに関する新規開示はない。第1四半期時点で純利益進捗が40%を超え、自己資本比率52.0%・流動比率176.5%と財務健全性も高いことから、現行の配当水準は利益・財務基盤の両面から支えられている。
為替感応度: 営業外収益2.6億円のうち為替差益が1.98億円と約76%を占めており、経常利益の押し上げ要因の一部は為替市況に依存する非経常的な性格を持つ。
製品ミックス・価格転嫁の反転リスク: 粗利率は前年比+6.0pt改善し18.6%の営業利益率を牽引したが、これは高付加価値製品比率の上昇に支えられており、需要構成や価格環境が変化した場合にマージンが反転する可能性がある。
非支配株主持分の影響: 非支配株主に帰属する純利益は6.2億円で連結純利益(37.3億円)の16.5%を占め、連結子会社の業績変動が親会社株主帰属純利益に与える影響が相対的に大きい構造にある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 18.6% | 8.8% (4.4%–14.3%) | +9.8pt |
| 純利益率 | 13.6% | 7.3% (3.3%–10.6%) | +6.3pt |
営業利益率・純利益率ともに業種中央値を大きく上回り、収益性は業種内で上位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 44.4% | 6.6% (-0.3%–14.8%) | +37.8pt |
売上高成長率は業種中央値の6倍超で、業種内でも突出した増収ペースにある。
※出所: 当社集計
営業利益率が前年9.0%から18.6%へ+9.6pt改善しており、電子・情報および環境・エネルギー両セグメントの高マージン化が構造的な収益性向上を牽引している点が注目される。
通期予想に対する利益進捗率は営業利益40.9%・経常利益41.5%と、四半期の理論進捗(25%)を大きく上回っており、期初計画に対する上期以降の推移がモニタリングポイントとなる。
売上急拡大にもかかわらずDSO・DIO・CCCはいずれも前年より短縮しており、増収局面における運転資本管理の効率性は決算上の注目点である。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 5,830円 |
| base(基準) | 6,109円 |
| bull(強気) | 6,230円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 5,182円 |
| 調整後予想EPS | 798.2円 |
| 株主資本コスト r | 9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 10.3% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.18倍 / 7.7倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 5,931円〜6,296円、ω±0.1で 6,086円〜6,146円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。