クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥147.5億 | ¥122.8億 | +20.1% |
| 営業利益 | ¥23.2億 | ¥5.3億 | +339.8% |
| 経常利益 | ¥23.6億 | ¥5.3億 | +347.7% |
| 純利益 | ¥15.4億 | ¥3.0億 | +417.4% |
| ROE(年換算) | 29.2% | 5.7% | - |
Executive Summary
第1四半期は、販管費の増加を売上増の範囲内に抑えたことで、営業利益が前年同期の約5.4倍へ急拡大する増収増益となった。売上高は147.5億円(前年比+20.1%)、営業利益は23.2億円(同+339.8%)である。親会社株主に帰属する当期純利益は15.4億円(同+418.4%)となった。販管費は106.0億円(同+3.3%)にとどまり、売上高の伸びを大きく下回った。主力のSansan/Bill One事業の採算改善が全社の利益成長を牽引している。
業績変動要因
【売上高】売上高は147.5億円で、前年同期の122.8億円から+20.1%増加した。Sansan/Bill One事業は129.4億円(+18.4%)で、売上構成比は約88%を占める。Eight事業は17.2億円(+33.7%)で、構成比は約12%である。
【損益】営業利益は23.2億円(前年5.3億円)となり、営業利益率は15.7%と前年同期の4.3%から約11.4pt改善した。売上総利益率は87.6%で、前年同期の87.9%からほぼ横ばいである。改善の主因は粗利率ではなく、販管費率が83.6%から71.9%へ低下した営業レバレッジである。経常利益は23.6億円(+347.7%)、税引前利益は23.4億円で、特別損失は固定資産除却損0.2億円にとどまる。親会社株主に帰属する当期純利益は15.4億円(+418.4%)で、結論は増収増益である。
セグメント別分析
Sansan/Bill One事業は売上高129.4億円(+18.4%)、調整後営業利益27.3億円(前年6.7億円、+306.2%)、利益率21.1%(前年6.2%)である。同事業の採算改善が全社利益の拡大を支えている。
Eight事業は売上高17.2億円(+33.7%)だが、調整後営業損失は1.7億円と前年の0.6億円から拡大した。利益率は-9.7%で、増収が損益改善にはまだ結びついていない。その他は調整後営業損失0.9億円である。セグメント利益は株式報酬関連費用等を加え戻した調整後営業利益であり、連結営業利益23.2億円とは定義が異なる。
主要財務指標
【収益性】営業利益率は15.7%(前年同期4.3%)、年換算ROEは29.2%である。EPS(基本)は12.32円で、前年の2.36円から+422.0%となった。【キャッシュ品質】現金及び預金は355.3億円で、前年同期の370.1億円から14.8億円減少した。前受金は222.4億円で、流動負債の約75%を占める。損益の改善ほどには現金残高が増えていない点に留意が必要である。【投資効率】のれんは8.4億円、無形固定資産は18.5億円で、総資産に占める割合はいずれも小さい。有形固定資産は29.4億円で、前年同期の24.2億円から5.3億円増加した。【財務健全性】自己資本比率は40.2%、流動比率は約139%(流動資産410.4億円÷流動負債295.4億円)である。借入金・社債は長期借入金7.5億円と社債0.7億円で、現金預金に対する負担は軽い。
キャッシュフロー分析
CF計算書の開示がないため、貸借対照表の推移から資金動向を見ると、現金及び預金は355.3億円で前年同期比14.8億円減少した。純利益15.4億円の計上にもかかわらず現金が減少しており、損益と現金の動きは一致していない。要因として、未払法人税等が20.0億円から8.9億円へ11.2億円減ったことや、賞与引当金が13.7億円から7.9億円へ5.8億円減ったことなど、支払いの時期が影響している可能性がある。自己株式の控除額も10.4億円から23.0億円へ拡大した。一方、前受金は214.9億円から222.4億円へ7.5億円増加し、売掛金は14.4億円から12.5億円へ減少した。前受金にはサービス提供義務が伴うため、現金残高の全額が自由に使える資金とは言えない。
収益の質
当四半期の増益は、特別利益ではなく営業利益の増加によるもので、収益の質は経常的要因が中心である。営業外収益は0.8億円で、うち受取利息・配当金が0.6億円を占め、売上高の約0.5%にすぎない。営業外費用は0.3億円、特別損失は固定資産除却損0.2億円で、いずれも小規模である。税引前利益23.4億円に対し法人税等は8.0億円で、実効税率は約34.1%となった。包括利益は15.9億円で、親会社株主に帰属する当期純利益15.4億円との乖離は有価証券評価差額金0.5億円程度と小さい。株式報酬関連費用1.3億円は、調整後営業利益との差として意識すべき項目である。
業績予想・ガイダンス
通期の1株当たり配当予想は5円で、当四半期における業績予想および配当予想の修正はない。
株主還元
通期の配当予想は1株当たり5円で、前年同期の配当実績の記載は0円である。期中平均株式数125,433千株で試算した配当総額は約6.3億円である。自己株式は1,474千株で、帳簿上の控除額は前年同期から12.6億円拡大した。ただし、この変動を当期の自社株買い支出額と同一視することはできないため、総還元性向は算出していない。
リスク要因
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事業集中リスク: Sansan/Bill One事業が売上高の約88%、調整後営業利益では黒字セグメント合計の大半を占める。同事業の成長鈍化や採算悪化は、全社業績に大きく影響する。
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Eight事業の採算リスク: Eight事業は+33.7%の増収だが、調整後営業損失は0.6億円から1.7億円へ拡大した。増収が損失縮小に転じなければ、全社利益率の押し下げ要因となる。
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前受金に伴う履行義務: 前受金222.4億円は流動負債の約75%を占める。現金預金355.3億円は流動負債295.4億円を上回るが、サービス提供義務を伴うため、現金の厚みは割り引いて評価する必要がある。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 15.7% | 8.0% (2.2%–15.8%) | +7.7pt |
| 純利益率 | 10.5% | 5.9% (1.6%–10.7%) | +4.6pt |
営業利益率は業種IQRの上限近辺、純利益率もIQR上限付近に位置している。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 20.1% | 9.3% (0.5%–16.9%) | +10.8pt |
売上高成長率は業種IQRの上限(16.9%)を上回る水準にある。
※出所: 当社集計
決算上の注目ポイント
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営業利益率は前年同期の4.3%から15.7%へ約11.4pt改善した。粗利率はほぼ横ばいであり、販管費の伸びが+3.3%にとどまったことによる改善である。この水準が続くかは、今後の販管費の推移で確認できる。
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利益は主力のSansan/Bill One事業に集中しており、調整後営業利益率は21.1%である。Eight事業は増収ながら調整後営業損失が拡大しており、同事業の損失の推移が全社利益率を左右する。
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現金預金は355.3億円と厚いが、前年同期比では14.8億円減少した。流動負債の約75%を前受金が占めるため、現金残高は履行義務と併せて見る必要がある。
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。