| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥161.3億 | ¥134.6億 | +19.8% |
| 営業利益 | ¥34.3億 | ¥32.1億 | +6.6% |
| 税引前利益 | ¥33.6億 | ¥31.8億 | +5.7% |
| 純利益 | ¥22.5億 | ¥21.6億 | +4.2% |
| ROE | 4.5% | 4.2% | - |
増収は続くものの、研究開発・人員先行投資により営業利益の伸び率が鈍化した、投資先行型の増収増益決算である。売上高は161.4億円(前年134.6億円、YoY+19.8%)、営業利益は34.3億円(同32.1億円、YoY+6.6%)、税引前利益は33.6億円(同31.8億円、YoY+5.7%)、純利益は22.5億円(同21.6億円、YoY+4.2%)となった。売上総利益率は46.3%と前年44.0%から改善した一方、研究開発費が売上比5.0%(前年1.8%)に拡大したことが営業利益率を21.2%(前年23.9%)に押し下げている。
【売上高】売上高は161.4億円で前年比+19.8%。サービス形態別ではシステムインテグレーション(売上構成比58.8%)が94.8億円・YoY+22.6%と最大の牽引役となり、戦略/DXコンサルティングが29.9億円・YoY+30.9%と最も高い伸びを示した。運用サービスは36.5億円・YoY+6.0%と相対的に緩やかな成長にとどまった。
【損益】売上総利益率は46.3%で前年44.0%から+2.3pt改善し、高粗利の戦略/DXコンサルティング比率上昇によるミックス改善が寄与した。一方、販管費率は20.2%(前年18.4%)に上昇、うち研究開発費は8.1億円・売上比5.0%(前年1.8%)と大きく増加し、営業利益率を21.2%(前年23.9%、△2.6pt)に押し下げた。税引前利益は33.6億円・YoY+5.7%、純利益は22.5億円・YoY+4.2%で、実効税率は33.1%(前年32.1%)とやや上昇し純利益の伸びをさらに抑制した。営業外の金融収支・持分法損益の影響は軽微で、税引前利益と営業利益の乖離は小さい。売上・利益とも前年を上回っており、結論としては増収増益であるが、研究開発投資の先行により利益率は前年比で低下している。
当社は単一の報告セグメントであるが、サービス形態別の開示がある。システムインテグレーションは売上94.8億円(構成比58.8%、YoY+22.6%)、売上総利益44.4億円(YoY+29.3%)で最大の利益貢献部門となっている。戦略/DXコンサルティングは売上29.9億円(構成比18.5%、YoY+30.9%)、売上総利益14.9億円(YoY+41.4%)と、粗利率ベースでは最も高い伸びを示した。運用サービスは売上36.5億円(構成比22.6%、YoY+6.0%)、売上総利益15.2億円(YoY+6.8%)と相対的に安定した成長にとどまる。高粗利の戦略/DXコンサルティングの構成比上昇が、全社粗利率+2.3ptの押し上げに寄与している。
【収益性】営業利益率は21.2%で前年23.9%から2.6pt低下したが、業種水準対比では引き続き高水準にある。純利益率は13.9%で前年16.0%から2.1pt低下し、研究開発先行投資と実効税率33.1%(前年32.1%)の上昇が要因である。【キャッシュ品質】営業CFは純利益の0.60倍(13.6億円/22.5億円)にとどまり、当期は税金支払の増加や引当金取り崩しがキャッシュ創出を抑制しており、利益とキャッシュフローの連動性はやや弱含みである。【投資効率】ROEは4.5%で、純利益率主導ながら総資産回転率の低さが資本効率を抑制する構造にある。設備投資額は0.5億円と小規模で、資産の主体はのれん364.8億円と使用権資産87.2億円が占める。【財務健全性】自己資本比率は61.0%で前期末58.4%から2.6pt上昇し、流動資産267.6億円に対し流動負債129.7億円で流動比率は約2.1倍と健全な水準を維持している。有利子負債(長短借入金合計133.2億円)に対し金融費用は0.8億円と小さく、金利負担は限定的である。
営業活動によるキャッシュフローは13.6億円で前年27.97億円から51.5%減少し、投資活動によるキャッシュフローは1.7億円の支出、財務活動によるキャッシュフローは45.2億円の支出となった結果、フリーキャッシュフローは11.9億円のプラスを確保した。営業CFの減少は、営業債権の減少38.0億円がプラスに寄与した一方、引当金の取り崩し26.0億円と法人税等の支払28.1億円の増加がマイナスに働いたことによる。投資活動は有形固定資産・無形資産の取得支出計0.9億円と敷金差入0.8億円が中心で規模は小さい。財務活動では配当金の支払40.3億円が最大の資金流出項目となっており、当期のフリーキャッシュフロー11.9億円を上回る水準で、現金及び現金同等物は前期末144.4億円から111.1億円へ減少している。
収益の大宗は本業由来の経常的なものであり、金融収益0.1億円・金融費用0.8億円、持分法損益0.1億円と営業外項目の規模は小さく、特別損益等の一時的要因も確認されない。包括利益は22.6億円で純利益22.5億円との乖離は0.1億円と極めて小さく、その他有価証券評価差額等の変動は限定的である。一方、営業CFが純利益の0.60倍にとどまる点はアクルーアル(発生主義利益と資金の乖離)の観点で留意点であり、当期は税金支払や引当金取り崩しといった運転資本要因がキャッシュ創出を一時的に押し下げている。利益計上自体は保守的とみられるが、キャッシュへの転換速度は今後の確認ポイントである。
通期業績予想は売上高700.0億円、営業利益172.0億円(前期比+19.3%)、純利益124.2億円(同+17.9%)で、当第1四半期時点の進捗率は売上高23.1%、営業利益19.9%、純利益18.1%となっている。四半期の季節性を踏まえると標準的な25%進捗をやや下回るペースであり、研究開発・人員投資の先行が下期偏重の利益計上につながっている可能性がある。当四半期において業績予想・配当予想の修正は行われていない。
当期の配当予想は1株当たり0円(前期実績も0円)とされており、配当予想の修正は行われていない。一方、キャッシュフロー計算書上は当第1四半期累計で配当金40.3億円の支払いが計上されており、これは前期決算に基づく配当の支払いによるものである。当四半期のフリーキャッシュフロー11.9億円に対し配当支払額が上回っており、還元原資は現金及び現金同等物111.1億円を含む自己資本(自己資本比率61.0%)に支えられている。自己株式の取得は当第1四半期において実施されていない。
のれん減損リスク: のれんは364.8億円で総資産の44.8%、純資産の73.3%を占める。減損テストの前提(将来キャッシュフロー・割引率等)次第では財務影響が大きくなりうる構造であり、モニタリングが必要な項目である。
キャッシュ転換の弱さ: 営業CFは純利益の0.60倍(13.6億円/22.5億円)にとどまり、当期は税金支払の増加や引当金取り崩しがキャッシュ創出を抑制した。利益計上とキャッシュ実現のタイムラグは、大型SIプロジェクトの検収・請求タイミングに左右されやすい事業特性を反映している。
費用先行による利益率変動リスク: 研究開発費が売上比5.0%(前年1.8%)に拡大し、販管費率も20.2%(前年18.4%)に上昇した。人材投資・先端領域研究の継続が短期的な営業利益率の変動要因となりうる。
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 21.2% | 8.0% (2.2%–15.8%) | +13.2pt |
| 純利益率 | 13.9% | 5.8% (1.5%–10.7%) | +8.2pt |
収益性指標は業種中央値を大きく上回り、IT・通信業界内でトップクラスの利益率水準にある。
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 19.8% | 9.3% (0.2%–16.9%) | +10.5pt |
売上高成長率も業種中央値を上回り、IQR上限に近い高成長を実現している。
※出所: 当社集計
売上総利益率は前年比+2.3ptと改善が続いており、高粗利の戦略/DXコンサルティング比率上昇によるミックス改善は構造的な収益性向上要因として注目される。一方で研究開発・人員投資の先行により営業利益率は同△2.6ptとなっており、投資回収の進捗が今後の利益率動向を左右する。
営業CFが純利益の0.60倍にとどまり、当期の配当支払40.3億円がフリーキャッシュフロー11.9億円を上回った。運転資本(引当金・税金支払)の動きが一時的要因かどうか、次期以降のキャッシュフロー回復度合いが確認ポイントとなる。
のれんは純資産の73.3%、総資産の44.8%を占めており、B/S構造上の特徴となっている。自己資本比率は61.0%と前期末から上昇し財務健全性は維持されている。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 335円 |
| base(基準) | 352円 |
| bull(強気) | 374円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 222円 |
| 調整後予想EPS | 57.8円 |
| 株主資本コスト r | 9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 0.0% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.59倍 / 6.1倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 342円〜364円、ω±0.1で 348円〜358円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。