| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥88.9億 | ¥81.2億 | +9.5% |
| 営業利益 | ¥14.4億 | ¥12.4億 | +16.1% |
| 経常利益 | ¥16.1億 | ¥13.9億 | +15.4% |
| 純利益 | ¥12.6億 | ¥10.3億 | +22.9% |
| ROE | 2.4% | 2.0% | - |
主力の機能性製品の増収と販管費の効率化により、増収増益かつ営業利益率が改善した堅調な決算となった。売上高は88.9億円(前年81.2億円、YoY+9.5%)、営業利益は14.4億円(同12.4億円、YoY+16.1%)、経常利益は16.1億円(同13.9億円、YoY+15.4%)、純利益(当期純利益)は12.6億円(同10.3億円、YoY+22.9%)で、いずれも前年同期を上回った。営業利益率は16.2%と前年同期15.3%から+0.9pt改善し、増収率を上回る利益成長を確保した。最終利益には投資有価証券売却益を含む特別利益3.0億円が寄与しており、その一部は一時的要因である。
【売上高】売上高は88.9億円で前年比+9.5%の増収。セグメント別では主力の機能性製品が70.0億円(構成比78.8%、YoY+9.8%)で牽引し、環境衛生製品は18.7億円(構成比21.1%、YoY+7.8%)、報告セグメントに含まれないその他区分は0.7億円(YoY-24.4%)となった。
【損益】営業利益は14.4億円(YoY+16.1%)、営業利益率16.2%は前年15.3%から+0.9pt改善した。粗利率は32.4%で前年32.97%から-0.5pt低下したが、販管費率は16.3%とほぼ横ばいで推移し、増収効果が原価上昇分を吸収する形で正の営業レバレッジが働いた。経常利益は16.1億円(YoY+15.4%)で、営業外収益1.8億円(うち受取配当金1.6億円)が押し上げに寄与した。特別利益3.0億円(投資有価証券売却益、一時的要因)を計上する一方、特別損失0.8億円(固定資産除却損0.3億円、減損損失0.1億円等)を計上し、税引前利益は18.2億円となった。純利益(当期純利益)は12.6億円(YoY+22.9%)、うち親会社株主に帰属する当期純利益は12.4億円(YoY+24.4%、EPS57.37円)。増収増益の決算である。
機能性製品は売上70.0億円(構成比78.8%、YoY+9.8%)、営業利益12.6億円(YoY+14.5%)、利益率18.0%(前年17.2%、+0.7pt)で、全社営業利益の87.6%を稼ぐ中核事業である。環境衛生製品は売上18.7億円(構成比21.1%、YoY+7.8%)、営業利益1.5億円(YoY+27.5%)、利益率7.9%(前年6.7%、+1.2pt)と、増益率は機能性製品を上回るものの利益率水準は相対的に低い。その他区分(不動産賃貸等)は売上0.7億円(YoY-24.4%)と縮小した一方、営業利益0.3億円(YoY+33.6%)、利益率45.5%(前年25.7%、+19.8pt)へ大きく改善したが、規模は小さい。セグメント間の利益率格差は大きく、連結業績は機能性製品の動向に強く依存する構造である。
【収益性】営業利益率16.2%(前年15.3%、+0.9pt)、純利益率14.2%(前年12.6%、+1.6pt)といずれも改善し、粗利率32.4%(前年32.97%、-0.5pt)の低下を販管費効率化で吸収した形である。【キャッシュ品質】特別利益3.0億円(投資有価証券売却益)と特別損失0.8億円の差引きで税引前利益を約2.1億円押し上げており、これは税引前利益18.2億円の約12%、当期純利益12.6億円の約17%に相当し、最終利益の一部は非経常要因に依存している。【投資効率】ROEは2.4%(親会社株主に帰属する当期純利益ベース)、総資産回転率は0.136倍にとどまり、財務レバレッジ1.26倍と合わせたデュポン分解では総資産回転率の低さがROEの制約要因となっている。【財務健全性】自己資本比率は77.8%(前年78.5%、-0.7pt)、流動比率301%、負債資本倍率0.26倍、インタレストカバレッジ約5,132倍と、財務基盤は極めて強固な水準にある。
現金及び預金は105.4億円で前期末131.96億円から26.6億円(-20.1%)減少しており、建設仮勘定への資金投下が主な圧迫要因とみられる。建設仮勘定は67.5億円で前期末33.6億円から34.0億円(+101%)積み上がり、大型設備投資が進行していることを示す。投資有価証券は128.9億円で前期末138.9億円から10.1億円(-7.2%)減少しており、特別利益に計上された投資有価証券売却益3.0億円と符合する。棚卸資産は37.3億円で2.5億円(+7.0%)増加し、需要拡大に先行した在庫積み増しの可能性がある。未払法人税等は4.5億円で前期末13.0億円から大幅に減少しており、法人税等の支払いが進捗したことを示す。総じて、当期は設備投資と納税による資金流出を投資有価証券売却の一部で補う資金構造であったと読み取れる。
経常利益16.1億円に対し、特別利益3.0億円(投資有価証券売却益)と特別損失0.8億円(固定資産除却損0.3億円、減損損失0.1億円等)を計上し、税引前利益は18.2億円となった。この特別損益の純額寄与(約2.1億円)は税引前利益の約12%、当期純利益12.6億円の約17%を占め、最終利益の一部は非経常要因に依存する。営業外収益は1.8億円で売上高比約2.0%にとどまり、受取配当金1.6億円が中心で過度な依存とは言えない水準である。包括利益は7.7億円(親会社株主分7.3億円)で、当期純利益12.6億円との乖離は4億円強に達しており、その主因はその他有価証券評価差額金-6.0億円である。含み益の一部剥落が包括利益を圧縮しており、当期の利益の質を評価する上ではこの評価差額の変動要因に留意が必要である。
通期計画に対する第1四半期の進捗率は、売上高23.8%(374.0億円に対し88.9億円)、営業利益25.2%(57.0億円に対し14.4億円)、経常利益26.8%(60.0億円に対し16.1億円)、純利益(親会社株主に帰属する当期純利益)23.9%(52.0億円に対し12.4億円)となった。四半期均等進捗の目安25%と比較すると、営業利益・経常利益はやや先行し、売上高・純利益はやや遅行するが、全体としては計画線上の水準にある。当四半期において業績予想・配当予想の修正は行われていない。
配当予想は年間52円で、前期実績47円から増配となる見込みである。会社予想EPS239.8円に基づく配当性向は約21.7%(52円/239.8円)で、自己資本比率77.8%、流動比率301%という潤沢な財務基盤を踏まえると、配当継続の裏付けは確保されているとみられる。当四半期時点で配当予想の修正はない。
セグメント集中リスク: 機能性製品が売上高の78.8%、セグメント営業利益の87.6%を占めており、同セグメントの需要動向が連結業績を大きく左右する構造である。
資本効率の低さ: ROEは2.4%(親会社株主帰属ベース)、総資産回転率は0.136倍にとどまる。建設仮勘定67.5億円(前期末比+101%)の稼働化と、棚卸資産37.3億円・売掛金80.7億円といった運転資本の圧縮動向が資産効率改善のモニタリングポイントとなる。
一時的利益への依存と有価証券評価変動: 特別利益3.0億円(投資有価証券売却益)が当期純利益を押し上げる一方、その他有価証券評価差額金は-6.0億円で包括利益を圧縮しており、投資有価証券残高128.9億円の市況感応度に留意が必要である。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 16.2% | 8.8% (4.4%–14.3%) | +7.3pt |
| 純利益率 | 14.2% | 7.3% (3.3%–10.6%) | +6.9pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を大きく上回り、収益性は業種内で上位水準にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 9.5% | 6.6% (-0.3%–14.8%) | +2.9pt |
売上高成長率も業種中央値を上回っており、収益性・成長性の両面で相対的に良好な位置づけにある。
※出所: 当社集計
営業利益率は16.2%(前年15.3%)へ改善し、増収に対して販管費率がほぼ横ばいで推移したことで正の営業レバレッジが確認できる。
当期純利益12.6億円のうち特別利益(投資有価証券売却益3.0億円)の寄与度は相応に大きく、経常利益16.1億円という本業水準との差を踏まえた評価が有用である。
建設仮勘定が前期末比+101%の67.5億円に積み上がっており、設備投資の進捗と今後の稼働化が、現状0.136倍にとどまる総資産回転率の推移に影響を与える可能性がある。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 2,410円 |
| base(基準) | 2,476円 |
| bull(強気) | 2,529円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 2,400円 |
| 調整後予想EPS | 257.8円 |
| 株主資本コスト r | 9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 21.7% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.075(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.03倍 / 9.6倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 2,406円〜2,549円、ω±0.1で 2,474円〜2,479円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。