クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥141.9億 | ¥136.7億 | +3.8% |
| 営業利益 | ¥10.3億 | ¥23.5億 | -56.1% |
| 経常利益 | ¥10.2億 | ¥23.7億 | -56.8% |
| 純利益 | ¥5.7億 | ¥15.6億 | -63.9% |
| ROE | 5.2% | 14.5% | - |
Executive Summary
売上は増収を確保したものの、原価率上昇と固定費増加により営業利益が半減した、増収減益の決算である。売上高は141.9億円(前年比+3.8%)、営業利益は10.3億円(同-56.1%)、経常利益は10.2億円(同-56.8%)、純利益は5.7億円(同-63.9%)となった。粗利率が36.8%と前年45.2%から大幅に低下し、販管費も増加したことで営業レバレッジが逆回転した。
業績変動要因
【売上高】売上高は141.9億円で前年比+3.8%増加した。報告セグメントはレジャー・エンタテインメント関連事業単一であり、事業別の増減内訳は開示されていないが、通期計画480.0億円に対する進捗率は29.6%と標準的な25%を上回っており、トップラインは堅調に推移している。
【損益】売上原価は89.6億円(前年74.9億円)と売上の伸びを上回るペースで増加し、粗利率は36.8%と前年の45.2%から8.4pt低下した。販管費も41.9億円(前年38.3億円)に増加し、結果として営業利益は10.3億円(同-56.1%)にとどまった。営業外損益はほぼ均衡しており、経常利益10.2億円の減益は本業のマージン悪化がほぼすべての要因である。法人税等が4.6億円と、税引前利益に対する実効税率は約44.7%と高く、純利益は5.7億円(同-63.9%)まで圧縮された。増収減益という結論である。
セグメント別分析
当社グループはレジャー・エンタテインメント関連事業を単一の報告セグメントとしており、その他事業の重要性が乏しいためセグメント別の損益開示はない。
主要財務指標
【収益性】営業利益率は7.3%で前年17.2%から大幅に低下し、純利益率も4.0%と前年11.4%から大きく縮小した。ROEは5.2%で、純利益率の悪化が主因である。【キャッシュ品質】現金及び預金は565.0億円(前年比+17.5億円)増加したが、同時に買掛金が739.2億円(同+61.1億円)、その他流動負債も増加しており、現金増加の一部は運転資本の積み上がりによるものとみられる。【投資効率】無形固定資産は77.1億円(同+8.3億円)で、ソフトウェア仮勘定が11.3億円増加しシステム投資が継続している。総資産回転率は低位で、資産に対する売上創出効率は限定的である。【財務健全性】自己資本比率は8.7%と前年9.2%から低下し、総資産1237.6億円に対し純資産は107.7億円にとどまる。流動負債963.0億円に対し流動資産987.0億円と流動比率はわずかに1倍を上回る水準で、買掛金主導の運転資本構造が財務基盤の薄さを示している。
キャッシュフロー分析
キャッシュフロー計算書の詳細開示はないが、貸借対照表の推移から資金動向を分析すると、現金及び預金は565.0億円と前年から+17.5億円増加している。ただし同時に買掛金が+61.1億円、その他流動負債が+39.2億円と増加しており、売掛金も+8.7億円増加していることから、現金増加の相応部分は前受金・仕入債務の積み上がりといった運転資本要因に依存している可能性が高い。利益ベースでの資金創出力は営業利益・純利益の大幅減少を踏まえると弱含んでおり、決済タイミングに左右されやすい構造である点は留意点となる。長期借入金は145.4億円と前年から微減しており、有利子負債の急激な積み増しは見られない。
収益の質
経常利益の減益はほぼ本業の粗利率悪化によるものであり、営業外収益・費用はそれぞれ0.9億円と均衡しておりノイズは小さい。特別損益の計上はなく、経常利益10.2億円と純利益5.7億円の乖離は主に法人税等4.6億円の負担によるもので、実効税率は約44.7%と前年よりも高水準にある。包括利益は5.7億円と純利益とほぼ一致しており、その他有価証券評価差額金や退職給付調整額など評価性項目の影響は軽微で、純利益と包括利益の乖離は小さい。全体として、利益の質を大きく歪める一時的要因は見当たらず、減益の主因は原価率上昇と販管費増加という構造的な要素である。
業績予想・ガイダンス
通期計画に対する進捗は売上高が29.6%と順調な一方、営業利益は10.3億円で通期計画25.0億円に対し進捗率41.2%となる。ただし通期計画自体が前年比-42.0%の減益を織り込んでおり、下期における利益回復を前提とした計画設計である。経常利益進捗も10.2億円/23.0億円で44.4%相当となるが、これは通期計画が前年比-47.1%の大幅減益を見込んでいることを反映したものである。当四半期における業績予想・配当予想の修正はない。
株主還元
会社計画のEPSは97.70円、配当予想は1株当たり30.00円であり、これに基づく配当性向は約30.7%となる。当四半期時点で配当予想の修正はない。Q1純利益は5.7億円にとどまり通期純利益予想15.0億円に対する進捗は37.9%で、下期における利益回復を前提とした配当計画である。純資産107.7億円の水準を踏まえると、配当原資の確保には収益回復の実現度合いが影響する。
リスク要因
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収益性悪化の継続リスク: 粗利率が前年45.2%から36.8%へ8.4pt低下し、販管費も売上成長率を上回るペースで増加した。この傾向が下期も継続すれば、通期営業利益計画25.0億円の達成に下振れリスクが生じる。
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財務健全性・流動性リスク: 自己資本比率は8.7%と前年9.2%から低下し、流動比率も流動資産987.0億円に対し流動負債963.0億円とわずかに1倍を上回る水準にとどまる。買掛金739.2億円を中心とする短期負債依存度の高い構造であり、流動性クッションは限定的である。
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税負担・利益変動リスク: 実効税率は約44.7%と高水準にあり、純利益の変動を増幅させている。この水準が継続する場合、営業利益回復の効果が純利益段階で相殺されやすい構造にある。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
業種ベンチマーク(it_telecom)
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 7.3% | 8.1% (2.3%–15.9%) | -0.8pt |
| 純利益率 | 4.0% | 5.9% (1.6%–10.7%) | -1.9pt |
自社の収益性は業種中央値を下回り、特に純利益率の乖離が大きい。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 3.8% | 9.3% (0.4%–16.9%) | -5.5pt |
売上高成長率も業種中央値を下回り、IQR下限に近い水準にとどまる。
※出所: 当社集計
決算上の注目ポイント
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売上は堅調に増加した一方、粗利率が8.4pt低下し販管費も増加したことで、営業利益は前年の半分以下に縮小した。増収減益の構造は、原価率上昇と固定費増加が同時進行している点に起因する。
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通期計画は売上高・利益ともに前年比減少を前提とした保守的な計画であり、当四半期の利益進捗率は営業利益41.2%、経常利益44.4%となっている。ただし通期計画自体が減益前提のため、この進捗率の評価には計画水準の低さが影響している点に留意が必要である。
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財務面では自己資本比率が8.7%と低水準にあり、買掛金739.2億円を中心とする流動負債への依存度が高い。現金及び預金の増加は運転資本要因による部分が大きく、恒常的な資金創出力とは区別して捉える必要がある。
理論株価(参考値)
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 780円 |
| base(基準) | 818円 |
| bull(強気) | 829円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 702円 |
| 調整後予想EPS | 107.5円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 30.7% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.16倍 / 7.6倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 795円〜842円、ω±0.1で 815円〜822円。
注記:
- 通期予想に対する純利益の進捗(38%)が標準(25%)を上回るため、予想EPSを上限+10%の範囲で上方調整しています(進捗が先行する企業は予想を上回る傾向があるため。季節性の強い事業では調整が過大になる場合があります)。
- 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
- 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。
(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。