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43312026 第2四半期プライムJGAAP

株式会社テイクアンドギヴ・ニーズ 2026年度 第2四半期 決算

株式会社テイクアンドギヴ・ニーズの2026年度第2四半期決算レポート

情報通信・サービスその他/サービス業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥239.1億¥213.1億+12.2%
営業利益¥6.1億¥-4.7億+231.0%
経常利益¥3.8億¥-7.5億+150.3%
純利益¥8.3億¥-5.4億+254.3%
ROE4.6%-3.0%-

Executive Summary

テイクアンドギヴ・ニーズは需要回復とコスト吸収が進み、前年同期の損失から黒字転換した点が本決算の最重要ポイントである。売上高は239.1億円(前年比+12.2%)、営業利益は6.1億円(前年-4.7億円から+231.0%)、経常利益は3.8億円(前年-7.5億円から+150.3%)、純利益は8.3億円(前年-5.4億円から+254.3%)となった。増収に加え主力の国内ウェディング事業の稼働率・単価回復が損益改善を主導したが、純利益には固定資産売却益9.7億円が寄与しており、一時的要因の影響が大きい。

業績変動要因

【売上高】売上高は239.1億円で前年比+12.2%増収。セグメント別では主力のDomesticWeddingが231.9億円(構成比96.1%、前年比+13.2%)と全体を牽引し、その他事業は9.4億円(構成比3.9%、前年比-16.6%)と縮小した。挙式組数・客単価の回復と会場稼働率の改善が増収の主因である。

【損益】営業利益は6.1億円(前年-4.7億円)と黒字転換し、営業利益率は2.5%(前年-2.2%)に改善した。DomesticWedding単独の営業利益は16.5億円・利益率7.1%まで改善したが、全社費用(一般管理費)が12.6億円と重く、全社ベースの利益率を圧迫している。経常利益は3.8億円で、支払利息2.4億円を含む営業外費用2.6億円が押し下げ要因となった。純利益は8.3億円だが、固定資産売却益9.7億円という一時的要因が税引前利益13.2億円の大半を占め、営業・経常段階に比べ純利益の伸びが大きい点は利益の質の観点で留意が必要である。結論として増収増益。

セグメント別分析

DomesticWedding事業は売上231.9億円(前年比+13.2%)、営業利益16.5億円(同+255.7%)、利益率7.1%(前年2.0%)と大幅に改善し、全社業績を主導した。その他事業(金融・クレジット、旅行等)は売上9.4億円(同-16.6%)、営業利益2.1億円(同-12.4%)、利益率22.5%と高採算だが規模は小さい。セグメント間で利益率に大きな差があり、規模の大きいDomesticWeddingのマージン改善が全社の収益性を規定する構造となっている。全社費用は12.6億円で、報告セグメント利益合計18.6億円から差し引かれ営業利益6.1億円となっている。

主要財務指標

【収益性】営業利益率2.5%(前年-2.2%)、純利益率3.4%、ROE4.6%となり、いずれも前年の損失状態から改善した。粗利率は67.3%と高水準を維持しているものの、原価上昇の影響がうかがえる。【キャッシュ品質】営業CFは8.6億円で純利益8.3億円を上回るが、運転資本変動前の小計12.3億円に対し実際の営業CFは8.6億円にとどまり、仕入債務の減少(-2.7億円)や契約負債の減少(-1.7億円)がキャッシュ転換を圧迫している。【投資効率】設備投資9.8億円は減価償却費9.6億円とほぼ同水準で、維持更新中心の投資規模にとどまる。【財務健全性】自己資本比率は37.2%(前年34.0%)に改善し、総資産は489.5億円(前年519.6億円)に縮小する中で純資産は182.0億円(前年178.1億円)に増加した。長期借入金は85.6億円で前年から圧縮されており、財務体質の改善方向が見て取れる。

キャッシュフロー分析

営業CFは8.6億円で前年の-6.6億円から大幅に改善し、純利益8.3億円とほぼ同水準のキャッシュを創出した。投資CFは13.9億円のプラスとなったが、これは固定資産売却による収入25.0億円が設備投資9.8億円を上回ったことによるもので、通常の事業活動によるキャッシュフローとは性質が異なる一時的な要素を含む。財務CFは-39.7億円で、長期借入金の返済55.0億円が新規調達15.5億円を上回り、借入圧縮を進めた結果である。フリーキャッシュフローは営業CFと投資CFの合計で22.4億円となったが、資産売却の寄与が大きいため、同水準の継続性については営業CFの持続的な積み上げが今後の観察点となる。

収益の質

当期の税引前利益13.2億円のうち、固定資産売却益9.7億円という特別利益が大きな割合を占めており、純利益8.3億円に対する一時的要因の寄与度は高い。営業外損益は収益0.2億円に対し費用2.6億円(うち支払利息2.4億円)とネットでマイナスであり、本業以外の項目は収益を押し下げる方向に働いている。営業CF8.6億円は純利益8.3億円を上回り、アクルーアル(会計上の利益と現金創出の差)の観点では良好だが、運転資本変動前の小計12.3億円との比較では、仕入債務や契約負債の減少がキャッシュ創出力を一部相殺している。経常利益3.8億円と純利益8.3億円の乖離は特別利益によるものであり、下期にこの一時要因が剥落した場合の平常収益力の見極めが必要である。

業績予想・ガイダンス

通期予想に対する進捗は、売上高が239.1億円/490.0億円で48.8%と、上期基準の50%にほぼ整合的な水準である。営業利益は6.1億円/15.0億円で40.6%、経常利益は3.8億円/10.0億円で37.8%とやや遅れている。一方、純利益は8.3億円に対し会社予想の当期純利益8.0億円をQ2時点で上回っており、進捗率は100%を超えている。ただし純利益の早期達成は固定資産売却益という一時要因に依存しており、下期は営業・経常段階での利益積み上げの進捗が実質的な評価軸となる。なお、当四半期に業績予想の修正が行われている。

株主還元

中間配当は1株あたり20円で、通期の配当予想は40円である。中間純利益(親会社株主帰属)8.0億円に対する配当総額(中間分、約2.9億円相当)から算出される配当性向は概算で36%程度と保守的な範囲にある。フリーキャッシュフロー22.4億円は年間配当予定額および設備投資を十分にカバーする水準だが、当期の純利益・FCFには固定資産売却益の寄与が大きく、来期以降も同水準の配当余力を維持できるかは営業段階でのキャッシュ創出力の向上に依存する。配当予想の修正は行われていない。

リスク要因

  1. 短期流動性リスク: 流動資産111.4億円に対し流動負債157.1億円で、流動比率は約71%と1倍を下回る。短期借入金37.0億円と1年内返済長期借入49.8億円を合わせた短期有利子負債は現金及び預金48.4億円を上回り、資金繰りの安定性に留意が必要である。

  2. 事業集中リスク: DomesticWedding事業が売上の96.1%を占め、単一事業への依存度が高い。挙式需要や稼働率の変動が業績全体に直結する構造である。

  3. 利益の質に関するリスク: 税引前利益13.2億円のうち固定資産売却益9.7億円が大きな割合を占め、純利益の大部分が一時的要因に依存している。支払利息2.4億円を含む金融費用も継続的な負担となっている。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(it_telecom)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率2.5%17.3% (4.1%–24.5%)-14.7pt
純利益率3.5%13.0% (2.0%–16.2%)-9.5pt

営業利益率・純利益率とも業種中央値を大きく下回り、収益性は業種内で低位に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)12.2%22.5% (16.2%–26.8%)-10.3pt

売上成長率も業種中央値を下回り、増収率は業種内で中位以下にとどまる。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 主力のDomesticWedding事業の営業利益率は前年の2.0%から7.1%まで改善し、需要回復とコスト吸収の進展が観察される。一方、全社ベースの営業利益率は2.5%にとどまり、全社費用の重さが構造的な課題として残る。

  2. 純利益8.3億円のうち固定資産売却益9.7億円の寄与が大きく、通期進捗率が純利益で100%を超える一方、営業利益は40.6%、経常利益は37.8%と遅れている。下期における一時要因剥落後の平常収益力が注目点となる。

  3. 長期借入金は前年から圧縮され自己資本比率も37.2%へ改善する一方、流動比率は71%程度と短期の資金バッファは薄く、財務健全性の方向性と流動性の両側面からのモニタリングが有用である。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)1,071円
base(基準)1,089円
bull(強気)1,094円
算出前提
1株純資産(BPS)1,246円
調整後予想EPS62.5円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向73.1%
予想EPSの信頼度調整×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく)
implied PBR / PER0.87倍 / 17.4倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 1,060円〜1,119円、ω±0.1で 1,084円〜1,092円。

注記:

  • のれん償却 2.3円/株 を利益に足し戻しています(非資金費用・IFRS企業との比較可能性のため)。
  • 通期予想に対する純利益の進捗(100%)が標準(50%)を上回るため、予想EPSを上限+10%の範囲で上方調整しています(進捗が先行する企業は予想を上回る傾向があるため。季節性の強い事業では調整が過大になる場合があります)。
  • 税負担・買収関連費用・少数株主持分等により、営業利益に対して純利益が大きく圧縮されています(純利益÷営業利益 53%)。本値はその圧縮を額面どおり反映しており、要因が一時的であれば実力値はこれより高い可能性があります。
  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。