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429A2027 第1四半期プライムIFRS

テクセンドフォトマスク(429A) 2027年度第1四半期決算

2027年度第1四半期の売上高は345.2億円(前年同期比+14.8%)、営業利益は73.6億円(同+25.3%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

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クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥345.2億¥300.8億+14.8%
営業利益¥73.6億¥58.8億+25.3%
税引前利益¥81.3億¥68.0億+19.5%
純利益¥53.0億¥54.8億−3.2%
ROE(年換算)11.9%12.5%-

Executive Summary

本決算は増収増益ながら税負担増により最終増益には至らなかった点が最重要ポイントである。売上高は345.2億円(前年比+14.8%)、営業利益は73.6億円(同+25.3%)と増収率を上回る営業増益を確保し、営業利益率は21.3%と前年同期19.5%から拡大した。一方、純利益は53.0億円(同-3.2%)となり、税引前利益は81.3億円(同+19.5%)と伸長したが、実効税率が19.5%から34.8%へ上昇したことが最終減益の主因である。

業績変動要因

【売上高】売上高は345.2億円で前年同期比+14.8%増加した。フォトマスク関連事業の単一セグメントであり、事業別内訳の開示はないが、需要拡大が全社的な増収を牽引した。

【損益】営業利益は73.6億円(同+25.3%)で、粗利率は33.2%(前年32.6%)へ改善、販管費率は11.1%(前年11.9%)へ低下し、増収に伴う固定費吸収が利益率拡大に寄与した。税引前利益は81.3億円(同+19.5%)と伸びたが、法人税等が13.2億円から28.3億円へ増加し、純利益は53.0億円(同-3.2%)となった。結論として増収増益(営業段階)だが、税負担増により純利益は減益となった。

主要財務指標

【収益性】営業利益率21.3%は前年同期19.5%から改善し、粗利率33.2%、販管費率11.1%も改善方向にある。純利益率は15.3%で、前年同期の18.2%からは税負担増により低下した。【キャッシュ品質】営業CFは115.8億円で純利益53.0億円の2.18倍に達し、利益の現金裏付けは強い。【投資効率】ROE(年換算)は11.9%、資産全体に対する年換算ROAは概算約12.8%であり、財務レバレッジ1.30倍と低水準の中で確保された収益性である。【財務健全性】自己資本比率77.2%、現金及び現金同等物501.1億円に対し有利子負債は12.6億円にとどまり、資本構成は極めて保守的である。

キャッシュフロー分析

営業CFは115.8億円で前年同期90.3億円から+28.3%増加し、税引前利益81.3億円および減価償却費47.3億円が押し上げに寄与した。投資CFは-72.7億円で、うち設備投資が74.5億円を占め、前年同期の136.1億円からは投資規模が縮小した。財務CFは-64.7億円で、主に配当支払55.1億円が要因である。フリーCF(営業CF+投資CF)は43.1億円のプラスを確保したが、配当支払55.1億円を下回り、当四半期の現金及び現金同等物は期首比14.5億円減少して501.1億円となった。現金水準自体は依然厚く、短期的な資金制約は小さいと考えられる。

収益の質

営業利益から純利益への変化は、経常的な事業収益の改善と一時的とみられる税負担増の混在によって説明できる。金融収益13.2億円は金融費用7.0億円を上回り、ネットキャッシュ企業としての金融収支が税引前利益を補完している。持分法損益は1.4億円のプラスであり、税引前利益81.3億円の押し上げに寄与した。純利益への転化を妨げたのは法人税等28.3億円(前年13.2億円)で、実効税率は34.8%へ上昇し、税引前利益の伸び(+19.5%)に対して純利益は-3.2%となった。営業CFが純利益の2.18倍に達している点は、会計上の利益が現金収益に裏付けられていることを示し、収益の質は総じて良好である。包括利益は85.2億円で純利益53.0億円を上回るが、その差は主に在外営業活動体の換算差額31.2億円によるもので、事業損益とは区別すべき変動要因である。

業績予想・ガイダンス

通期会社予想に対するQ1進捗率は、売上高が24.6%(345.2億円/1401.0億円)、営業利益が24.7%(73.6億円/298.0億円)と、四半期の標準進捗である25%に概ね沿っている。一方、純利益の進捗率は22.4%(53.0億円/237.0億円)で標準を下回り、Q1の高い実効税率が要因である。通期予想は営業利益が前期比+8.2%、純利益が同-5.0%を見込み、Q1の営業増益率+25.3%からは下期にかけて成長ペースの平準化が想定されている。当四半期において業績予想・配当予想の修正はない。

株主還元

配当基準日は第2四半期末と期末であり、Q1に55.1億円の配当支払(前期分の期末配当)が実施された。通期予想EPS238.57円、予想年間配当70.0円から算出される予想配当性向は約29.3%で、保守的な水準にある。通期予想純利益237.0億円に対する予想配当総額は約69.5億円であり、利益によるカバレッジは十分である。Q1のフリーキャッシュフロー43.1億円は配当支払55.1億円を下回ったが、現金残高501.1億円と低い有利子負債水準を踏まえると、還元の持続性に対する制約は小さいと考えられる。

リスク要因

  1. 事業集中リスク: フォトマスク関連事業の単一セグメント構成であり、半導体・ディスプレー市場の需給変動や顧客の設備投資動向が売上・稼働率に直接影響する構造にある。

  2. 実効税率の高止まり: 実効税率は前年同期19.5%から34.8%へ上昇し、税引前利益+19.5%に対し純利益は-3.2%となった。税負担の水準がEPS成長を抑制する要因となっている。

  3. 研究開発投資水準: 研究開発費の売上高比率は0.8%で、前年同期並みの水準にとどまる。先端技術の世代更新が進む中、技術投資の水準は今後の競争力維持の観点で確認を要する。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

決算上の注目ポイント

  1. 営業利益率21.3%(前年19.5%)への拡大は、粗利率改善(33.2%、前年32.6%)と販管費率低下(11.1%、前年11.9%)による固定費吸収が主因であり、増収に伴うオペレーティングレバレッジが確認できる。

  2. 営業CFが純利益の2.18倍に達し、アクルーアル比率がマイナスとなるなど、会計上の利益と現金収益の整合性が高く、利益の質は良好である。

  3. 自己資本比率77.2%、有利子負債12.6億円という保守的な財務構成のもとで、通期予想配当性向は約29.3%にとどまり、設備投資(Q1で74.5億円)と株主還元の両立を支える財務余力が確認できる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)1,956円
base(基準)2,009円
bull(強気)2,075円
算出前提
1株純資産(BPS)1,786円
調整後予想EPS250.2円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向29.3%
予想EPSの信頼度調整×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.12倍 / 8.0倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 1,953円〜2,069円、ω±0.1で 2,004円〜2,018円。

注記:

  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。