| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥481.9億 | ¥338.2億 | +42.5% |
| 営業利益 | ¥23.0億 | ¥10.8億 | +113.4% |
| 経常利益 | ¥23.0億 | ¥9.1億 | +153.6% |
| 純利益 | ¥36.4億 | ¥5.3億 | +581.3% |
| ROE | 4.4% | 0.8% | - |
2026年4月期第1四半期は、株式会社レゾナックからの3社(森六ReNova等)取得による連結範囲拡大を主因に大幅増収増益となった。売上高は481.9億円(前年338.2億円、YoY+42.5%)、営業利益は23.0億円(前年10.8億円、YoY+113.4%)、経常利益は23.0億円(前年9.1億円、YoY+153.6%)。親会社株主に帰属する当期純利益は34.98億円(前年5.29億円、YoY+560.5%)で、このうち特別利益として計上した負ののれん発生益21.72億円の寄与が大きい。営業利益率は4.8%と前年3.2%から+158bp改善し、事業規模拡大に伴うスケールメリットとケミカル事業の高採算が寄与した。
【売上高】売上高は481.9億円で前年比+42.5%。樹脂加工製品事業が418.4億円(構成比86.8%、YoY+50.2%)と牽引し、新規連結3社の取得が主因。ケミカル事業は66.1億円(構成比13.2%、YoY+4.5%)と緩やかな増収にとどまった。
【損益】粗利率は19.4%で前年17.4%から+204bp改善、営業利益率は4.8%で前年3.2%から+158bp改善した。セグメント利益は樹脂加工製品が20.4億円(YoY+65.2%、利益率4.9%)、ケミカルが7.2億円(YoY+157.7%、利益率11.0%)と両事業とも増益。経常利益は営業外収益3.3億円と営業外費用3.3億円がほぼ相殺し、営業利益とほぼ同水準の23.0億円となった。特別利益21.99億円(うち負ののれん発生益21.72億円、一時的要因)の計上により、親会社株主帰属純利益は34.98億円まで押し上げられた。結論として増収増益。
樹脂加工製品事業は売上418.4億円(構成比86.8%、YoY+50.2%)、セグメント利益20.4億円(YoY+65.2%、利益率4.9%)と全社の増収を牽引した。新規連結となった森六ReNova(旧成形部材分割準備株式会社)ほか2社の取得が主因で、同事業の資産も前期末比498.7億円増加している。ケミカル事業は売上66.1億円(構成比13.2%、YoY+4.5%)と緩やかな伸びにとどまる一方、セグメント利益は7.2億円(YoY+157.7%)、利益率11.0%と樹脂加工製品事業を大きく上回る採算性を示し、全社ミックス改善に寄与した。売上構成は樹脂加工製品事業に高度に集中しており、同事業の需要動向が全社業績への感応度を高めている。
【収益性】営業利益率は4.8%で前年3.2%から+158bp改善、粗利率は19.4%で前年17.4%から+204bp改善した。親会社株主帰属純利益ベースの純利益率は7.3%(前年1.6%)まで上昇したが、特別利益の寄与が大きく実力ベースの収益性は営業利益率に近い水準とみられる。【キャッシュ品質】親会社株主帰属純利益34.98億円のうち特別利益21.99億円が計上されており、経常的な収益力は営業利益23.0億円に近い水準で評価するのが妥当である。【投資効率】ROEは4.4%となった。総資産は1749.0億円(前期末1237.3億円)へ拡大し、新規連結に伴う資産規模の膨張が総資産回転率に低下圧力をかけている。【財務健全性】親会社株主持分ベースの自己資本比率は40.2%で前期末53.5%から13.3pt低下、非支配株主持分の拡大(128.7億円)が主因である。流動比率は152.2%(流動資産1050.4億円/流動負債690.1億円)で短期流動性は確保されている。
現金及び預金は346.6億円で前期末158.8億円から+187.8億円増加した。長期借入金は155.0億円(前期末22.2億円、+599%)、短期借入金は214.9億円(前期末150.9億円、+42.4%)とそれぞれ拡大しており、新規連結子会社の取得資金や設備投資資金を借入で調達した動きがうかがえる。有形固定資産は540.5億円(+164.0億円、+43.6%)へ拡大し、建設仮勘定108.6億円を含む投資が継続している。売掛金385.8億円(+83.6億円)や買掛金239.9億円(+54.1億円)の増加は事業規模拡大に伴う運転資本の拡大を反映しており、今後の資金創出力は在庫・回収効率の動向に左右される。
親会社株主帰属純利益34.98億円のうち、特別利益21.99億円(うち負ののれん発生益21.72億円)が約63%を占めており、一時的要因の寄与が大きい。営業外収益3.3億円(受取配当1.3億円、為替差益0.7億円等)と営業外費用3.3億円(支払利息2.7億円)はほぼ相殺し、経常利益23.0億円は営業利益23.0億円とほぼ同水準で推移している。したがって経常的な収益力は営業利益段階の水準に近く、純利益の急拡大は主として一過性の負ののれん発生益によるもので、次期以降の反復性は低いとみられる。なお当該負ののれんは取得原価の配分が完了しておらず暫定的な金額である点に留意が必要である。包括利益は49.5億円(親会社株主分48.5億円)で、純利益との差異は為替換算調整額6.2億円や有価証券評価差額金7.2億円等のその他包括利益による。
通期会社計画(売上高1946.0億円、営業利益65.0億円、経常利益56.0億円)に対する第1四半期進捗率は、売上高24.8%、営業利益35.4%、経常利益41.1%となった。売上高は概ね標準的な進捗である一方、営業利益・経常利益は売上進捗を上回るペースで進んでおり、連結範囲拡大に伴う採算改善が寄与している可能性がある。親会社株主帰属純利益の通期計画54.0億円に対する進捗率は64.8%と大幅に前倒しだが、これは特別利益(負ののれん発生益)の計上によるもので、通期の均等進捗とは性質が異なる。なお当第1四半期において業績予想の修正が行われている。
通期の配当予想は1株125.00円で、前期実績の57.50円から増額されている。予想EPS376.97円に対する配当性向は約33.2%で、当四半期において配当予想の修正はない。発行済株式数(自己株式控除後)ベースの年間配当総額は通期純利益予想54.0億円を十分にカバーする水準である。
短期資金依存とリファイナンスリスク: 短期借入金214.9億円、長期借入金155.0億円(前期末22.2億円から急増)と有利子負債全体が拡大しており、短期性資金への依存が相対的に高い。借換えや金利動向の影響を受けやすい財務構造となっている。
運転資本の拡大: 売掛金385.8億円(前年302.2億円、+27.7%)、仕掛品92.8億円(前年78.1億円、+18.9%)と、事業規模拡大に伴い運転資本が拡大している。回収・在庫管理の効率が今後のキャッシュ創出力に影響する可能性がある。
一時的利益への依存: 親会社株主帰属純利益34.98億円のうち特別利益21.99億円(うち負ののれん発生益21.72億円)が大きな割合を占める。当該負ののれんは取得原価配分が暫定的な算定であり、今後の見直しにより金額が変動する可能性がある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 4.8% | 8.7% (4.2%–14.2%) | -3.9pt |
| 純利益率 | 7.5% | 7.0% (3.2%–10.6%) | +0.5pt |
営業利益率は業種中央値を下回るが、純利益率は特別利益の寄与もあり業種中央値をやや上回る水準にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 42.5% | 6.2% (-1.1%–14.6%) | +36.2pt |
売上高成長率は連結範囲拡大の影響もあり業種中央値を大幅に上回る。
※出所: 当社集計
増収増益の主因は新規連結子会社3社(森六ReNova等)の取得による事業規模拡大であり、樹脂加工製品事業が売上・利益ともに牽引している。
親会社株主帰属純利益34.98億円のうち特別利益(負ののれん発生益21.72億円)が約6割を占め、経常的な収益力は営業利益23.0億円の水準に近い点は、利益の質を評価する上での留意点である。
通期計画に対し営業利益・経常利益の進捗率(35.4%、41.1%)は売上高進捗率(24.8%)を上回っており、連結範囲拡大に伴う採算改善の初期効果が表れている可能性がある。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 5,251円 |
| base(基準) | 5,372円 |
| bull(強気) | 5,424円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 5,794円 |
| 調整後予想EPS | 414.7円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 33.2% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.93倍 / 13.0倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 5,224円〜5,528円、ω±0.1で 5,358円〜5,382円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。