| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥351.6億 | ¥326.8億 | +7.6% |
| 営業利益 | ¥41.5億 | ¥26.5億 | +56.4% |
| 経常利益 | ¥42.7億 | ¥24.4億 | +74.7% |
| 純利益 | ¥33.2億 | ¥19.4億 | +71.3% |
| ROE | 4.2% | 2.5% | - |
増収に加え粗利率と販管費効率の改善が重なり、大幅な増益となった四半期。売上高は351.6億円(前年326.8億円、+7.6%)、営業利益は41.5億円(同26.5億円、+56.4%)、経常利益は42.7億円(同24.4億円、+74.7%)となった。純利益(連結の当期純利益)は33.2億円(同19.4億円、+71.3%)で、このうち親会社株主に帰属する当期純利益は28.4億円(同14.7億円、+92.8%)である。増益の主因は粗利率の改善(22.4%、前年比+3.3pt)と、売上成長(+7.6%)に対し販管費の伸びを抑制したことによる営業利益率の上昇(11.8%、前年8.1%)にある。加えて前年計上していた為替差損が当期は為替差益に転じ、経常段階での増益幅をさらに広げた。
【売上高】全報告セグメントが増収となり、裾野の広い成長を確認できる。売上構成比はTransportation31.8%、DailyLifeAndHealthcare27.9%、Electronics20.3%、BuildingAndConstruction19.9%の順。増収率はElectronicsが+12.5%と最も高く牽引役となった一方、Transportation・BuildingAndConstructionは+6.2%、DailyLifeAndHealthcareは+6.9%と安定的な伸びにとどまる。
【損益】売上原価の伸び(+3.2%、272.7億円)が売上成長(+7.6%)を下回ったことで粗利率が22.4%(前年比+3.3pt)に改善し、販管費率も10.6%に抑制された結果、営業利益率は11.8%(前年8.1%)へ上昇した。経常段階では、前年に為替差損2.4億円を計上していたのに対し当期は為替差益0.8億円を計上し、営業外収支が改善方向に寄与した。特別損益は特別利益0.03億円・特別損失0.02億円といずれも僅少で、増益への影響は限定的である。税引前利益42.7億円に対し法人税等9.5億円(実効税率22.3%、前年20.4%)を計上し、連結の当期純利益は33.2億円(+71.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益は28.4億円(+92.8%)となった。増収に加えて利益率が全段階で改善しており、増収増益の決算である。
営業利益への貢献度はDailyLifeAndHealthcareが14.0億円(構成比33.8%、利益率14.3%)で最大となり、次いでTransportation13.0億円(同31.4%、利益率11.7%)、Electronics9.0億円(同21.7%、利益率12.6%)、BuildingAndConstruction5.2億円(同12.5%、利益率7.4%)と続く。利益成長率ではElectronicsが+149.0%、BuildingAndConstructionが+90.8%と大きく伸びた一方、DailyLifeAndHealthcareは+45.5%、Transportationは+27.9%と相対的に緩やかな伸びにとどまる。利益率水準はDailyLifeAndHealthcareとElectronicsが2桁台後半で相対的に高く、BuildingAndConstructionは7.4%と相対的に低い水準にあり、セグメント間で採算性に差が残る。
【収益性】営業利益率は11.8%で前年8.1%から改善し、純利益率(連結の当期純利益ベース)は9.4%となった。ROEは4.2%で、四半期利益ベースでは資産・資本の規模に対して利益水準は改善途上にある。【キャッシュ品質】売掛金・電子記録債権等は合計286.0億円と前年262.7億円から+23.3億円増加し、棚卸資産も103.0億円と前年99.5億円から+3.5億円増加しており、売上成長を上回るペースでの運転資本の積み上がりが確認できる。【投資効率】総資産回転率は0.287回(売上高351.6億円÷総資産1223.6億円)で、資産規模に対する売上創出力は限定的な水準にとどまる。【財務健全性】自己資本比率は64.4%、流動資産770.5億円に対し流動負債347.0億円で流動比率は222.0%と厚みがあり、現金及び預金261.7億円は短期借入金73.1億円の3.6倍に相当し、短期的な支払能力は高い水準にある。
キャッシュフロー計算書の開示はないため、貸借対照表の推移から資金動向を確認する。現金及び預金は261.7億円で前年265.5億円からわずかに減少した一方、売掛金・電子記録債権等は+23.3億円、棚卸資産は+3.5億円それぞれ増加し、買掛金・電子記録債務も+24.5億円増加している。売上増加を上回るペースでの売掛金・棚卸資産の積み上がりは、営業利益の伸びに対して営業活動から生み出される現金の伸びが緩やかになりやすい構造を示唆する。有形固定資産は303.9億円と前年比ほぼ横ばいで、大型の設備投資による資金流出は限定的とみられる。資金調達面では長期借入金が38.2億円(前年32.0億円、+19.6%)に増加する一方、短期借入金は73.1億円(前年76.0億円、-3.8%)に減少しており、調達構成を短期から長期へシフトさせている。自己株式(簿価ベース)は前年比7.96億円増加しており、自己株式取得によるキャッシュアウトがあったとみられる。厚い現金残高と低い有利子負債水準を踏まえると、当面の資金繰りに大きな懸念は生じにくい状況にある。
経常利益の押し上げ要因の一部は為替差益0.8億円(前年は為替差損2.4億円)であり、営業外収支の改善には市況要因が含まれる点は留意が必要である。特別損益は特別利益0.03億円・特別損失0.02億円といずれも僅少で、当期の増益は営業損益段階での粗利率改善が主体であり、一時的要因への依存度は低い。包括利益は38.1億円で、連結の当期純利益33.2億円を4.9億円上回っており、差異の主因は為替換算調整額+3.9億円と有価証券評価差額金+1.1億円である。前年は包括利益5.5億円が純利益19.4億円を大きく下回っており(為替換算調整額がマイナス17.4億円)、当期は円換算の影響がプラスに転じた点が対照的である。アクルーアルの観点では、売掛金・棚卸資産の伸びが売上成長を上回っており、発生主義上の利益成長に対して現金創出のタイムラグが生じやすい構造がうかがえる。
通期計画(売上高1450.0億円、営業利益145.0億円、経常利益145.0億円、親会社株主に帰属する当期純利益95.0億円)に対する第1四半期の進捗率は、売上高24.3%、営業利益28.6%、経常利益29.5%、親会社株主に帰属する当期純利益29.9%となった。利益段階の進捗が売上高の進捗を上回っており、単純な四半期按分(25%)と比較すると利益面でやや先行した進捗である。当四半期において業績予想および配当予想の修正が公表されており、通期の増収率+10.4%、営業利益成長率+27.1%への見直しが行われている。
通期の配当予想は1株当たり85円で、通期の予想EPS211.92円に対する配当性向は約40.1%となる。当四半期時点で配当予想の修正が公表されており、業績の増益見通しを反映した見直しとなっている。自己株式については簿価ベースで前年から7.96億円増加しており、自己株式取得が進捗している可能性がある。配当のみで還元性向を評価すると、予想純利益95.0億円および期首現金残高261.7億円の水準を踏まえれば、配当の支払余力は相応に確保されている。
運転資本の積み上がり: 売掛金・電子記録債権等が前年比+23.3億円、棚卸資産が+3.5億円増加しており、売上成長率+7.6%を上回るペースで拡大している。営業活動から生み出される現金の伸びが利益成長に対して緩やかになりやすい点はモニタリングが必要である。
為替感応度: 当期は為替差益0.8億円を計上し経常利益を押し上げたが、前年同期は為替差損2.4億円を計上していた。営業外収支における為替の影響は反転し得る性質のものであり、経常利益の変動要因として留意が必要である。
短期負債構成: 流動負債347.0億円のうち短期借入金は73.1億円を占める。現金及び預金261.7億円が短期借入金の3.6倍に相当し当面のカバー力は高いものの、短期資金調達への依存度自体は引き続き注視点となる。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 11.8% | 8.8% (4.3%–14.4%) | +3.0pt |
| 純利益率 | 9.4% | 7.3% (3.3%–10.6%) | +2.2pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を上回り、収益性は製造業平均対比で相対的に高い水準にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 7.6% | 6.6% (-0.5%–14.7%) | +1.0pt |
売上高成長率は業種中央値をわずかに上回るが、IQR上限(14.7%)との比較では中位程度の伸びにとどまる。
※出所: 当社集計
粗利率が22.4%(前年比+3.3pt)に改善し、販管費の伸びを売上成長より抑制した結果、営業利益率が11.8%(前年8.1%)へ上昇した。全セグメントが増益となっており、価格・ミックス改善が広範に浸透している点が構造的な特徴として観察できる。
経常利益の伸び(+74.7%)が営業利益の伸び(+56.4%)を上回っており、その差分の一部は為替差益への転換(前年の為替差損からの反転)による。この営業外要因の反転は一時的な性質を含むため、次期以降の経常利益の伸び率は営業利益の伸びに収斂する可能性がある。
通期計画に対する利益進捗は28〜30%台で、売上高の進捗24.3%を上回っている。一方で売掛金・棚卸資産が売上成長を上回るペースで増加しており、利益成長と運転資本の動きの乖離が今後のキャッシュ創出動向を左右する要素となる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,805円 |
| base(基準) | 1,864円 |
| bull(強気) | 1,912円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,672円 |
| 調整後予想EPS | 227.8円 |
| 株主資本コスト r | 9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 40.1% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.075(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.11倍 / 8.2倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,812円〜1,918円、ω±0.1で 1,860円〜1,871円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。