| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥1396.7億 | ¥1116.2億 | +25.1% |
| 営業利益 | ¥288.5億 | ¥198.5億 | +45.4% |
| 経常利益 | ¥302.7億 | ¥203.8億 | +48.5% |
| 純利益 | ¥236.1億 | ¥163.5億 | +44.4% |
| ROE | 9.0% | 6.7% | - |
増収増益に加え、粗利率改善と販管費効率化による営業レバレッジで増益率が増収率を上回り、収益性が明確に改善した。売上高は1396.7億円(前年比+25.1%)、営業利益は288.5億円(同+45.4%)、経常利益は302.7億円(同+48.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益は204.1億円(同+49.9%)となった。営業利益率は20.7%と前年17.8%から約+2.9pt拡大し、増収効果に加えて粗利改善と固定費吸収が寄与した。なお連結ベースの当期純利益(非支配株主帰属分を含む)は236.1億円(同+44.4%)である。
【売上高】売上高は1396.7億円で前年比+25.1%の増収となった。同社は単一セグメントで開示されており事業別の増減内訳は確認できないが、増収率は業種中央値10.6%を大きく上回り、需要拡大と価格・ミックス改善が売上成長を牽引したと見られる。
【損益】売上原価857.2億円の増加を上回るペースで粗利が拡大し、粗利率は38.6%と前年36.9%から約+1.8pt改善した。販管費率は18.0%(前年19.1%)へ低下し、増収に対する固定費吸収が進んだ結果、営業利益率は20.7%(前年17.8%)へ約+2.9pt改善した。経常利益は302.7億円(同+48.5%)で、営業外収益17.9億円(受取配当3.6億円等)が営業外費用3.8億円(支払利息1.8億円、為替差損1.6億円)を上回り上乗せに寄与した。特別利益13.0億円(投資有価証券売却益9.4億円、固定資産売却益3.6億円)は一時的要因であり、税引前利益315.3億円の約4.1%を占める。法人税等79.2億円(実効税率25.1%)、非支配株主帰属純利益32.0億円を控除後、親会社株主に帰属する当期純利益は204.1億円(同+49.9%)となった。増収増益であり、増益率が増収率を上回る営業レバレッジの効いた決算である。
【収益性】営業利益率は20.7%(前年17.8%)、純利益率(親会社株主に帰属する当期純利益ベース)は14.6%(前年12.2%)と+2.4pt改善し、ROEは9.0%となった。【キャッシュ品質】営業CF216.4億円は親会社株主に帰属する当期純利益204.1億円の1.06倍で、利益の現金化は概ね良好である。【投資効率】売上高1396.7億円に対し総資産は3599.1億円で総資産回転率は0.39倍にとどまり、設備投資172.8億円(売上高比12.4%)は減価償却費53.4億円の3.2倍と積極投資が続く。【財務健全性】自己資本比率は68.9%(前年67.9%)、流動資産1849.7億円に対し流動負債641.4億円で流動比率は約288%と高水準である。有利子負債(短期借入金0.7億円、長期借入金161.0億円、社債100.0億円)合計約261.7億円に対し現金及び預金707.9億円が上回り、実質的なネットキャッシュ状態にある。
営業CFは216.4億円で前年158.4億円から+36.6%増加し、税引前利益の拡大が主因である。一方、売上債権の増加(-65.8億円)と棚卸資産の増加(-40.7億円)が運転資本面でキャッシュを吸収し、仕入債務の増加(+34.5億円)による資金流入では相殺しきれていない。投資CFは-167.1億円で、うち設備投資が172.8億円を占め、能力増強に向けた投資が継続している。財務CFは-83.4億円で、配当金の支払い(親会社株主向け44.3億円、非支配株主向け33.9億円)が主な流出要因である。この結果、フリーキャッシュフロー(営業CF+投資CF)は49.3億円のプラスを確保しており、積極的な設備投資下でも自律的な資金創出力を維持している。
当期の増益は営業利益率の拡大が主導しており、特別利益13.0億円(投資有価証券売却益9.4億円、固定資産売却益3.6億円)は税引前利益315.3億円の約4.1%にとどまり、収益の一時的な歪みは限定的である。営業外収益17.9億円は受取配当金3.6億円、受取利息2.5億円、持分法投資利益2.6億円など経常性の高い項目で構成され、営業外費用3.8億円(支払利息1.8億円、為替差損1.6億円)を上回っている。包括利益272.6億円(うち親会社株主分239.2億円)は親会社株主に帰属する当期純利益204.1億円を35.1億円上回っており、その他有価証券評価差額金36.3億円の増加が主因である。営業CFは親会社株主に帰属する当期純利益の1.06倍と利益の現金化は良好だが、売上債権・棚卸資産の増加によるアクルーアルの拡大は、次期以降のキャッシュ転換効率のモニタリングポイントとなる。
通期業績予想(売上高2910.0億円、営業利益606.0億円、経常利益630.0億円、親会社株主に帰属する当期純利益予想426.0億円)に対し、当第2四半期累計の進捗率は売上高48.0%、営業利益47.6%、経常利益48.1%、純利益47.9%とおおむね上期の標準的な水準である50%に沿っている。業績予想・配当予想ともに修正は行われていない。通期予想ベースの売上高YoY+22.8%、営業利益YoY+27.9%に対し、上期実績はそれぞれ+25.1%、+45.4%と上振れて推移しており、下期は上期対比でやや保守的な想定に基づく計画と見られる。
配当は中間40円、通期予想80円(期末予想40円)で、前年同期の中間配当35円から増配となっている。通期予想EPS355.21円に基づく配当性向は約22.5%であり、保守的な水準にとどまる。自己資本比率68.9%、現金及び預金707.9億円という潤沢な財務基盤を踏まえると、配当の持続性は高いと評価できる。
運転資本の増加によるキャッシュ転換の遅延: 売上債権が65.8億円、棚卸資産が40.7億円それぞれ増加し、営業CFの伸び(+36.6%)が純利益成長(+49.9%)を下回る要因となっている。仕入債務の増加は34.5億円にとどまり、運転資本の正常化が今後のキャッシュフロー改善の焦点となる。
積極投資の継続によるフリーキャッシュフローの変動性: 設備投資は172.8億円と減価償却費53.4億円の3.2倍の水準にあり、投資規模が拡大する局面ではフリーキャッシュフローの変動が大きくなり得る。
特別利益・営業外収益への一部依存: 経常利益から純利益への押し上げ要因として投資有価証券売却益9.4億円などの特別利益13.0億円が計上されており、これらは反復性の低い一時的な要因である。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 20.7% | 9.7% (5.4%–23.7%) | +11.0pt |
| 純利益率 | 16.9% | 5.4% (1.3%–20.1%) | +11.5pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を大きく上回り、収益性は業種内で上位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 25.1% | 10.6% (-3.4%–25.4%) | +14.5pt |
売上高成長率は業種上位レンジ(IQR上限25.4%)に近接する高水準にある。
※出所: 当社集計
増収増益に加え、粗利率(+1.8pt)と販管費率(-1.1pt)の両面改善により営業利益率が20.7%へ拡大しており、価格・ミックス改善と固定費吸収の両輪で収益性の底上げが進んでいる。
営業CFは親会社株主に帰属する当期純利益の1.06倍を確保する一方、売上債権・棚卸資産の増加が運転資本面での資金吸収要因となっており、今後のキャッシュ転換効率の推移が注目点となる。
自己資本比率68.9%、実質ネットキャッシュの財務基盤のもとで設備投資(売上高比12.4%)を継続しており、能力増強投資の収益貢献タイミングが中期的な業績構造を左右する要素となる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 2,633円 |
| base(基準) | 2,744円 |
| bull(強気) | 2,834円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 2,175円 |
| 調整後予想EPS | 383.7円 |
| 株主資本コスト r | 9.27%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 22.5% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.075(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.26倍 / 7.2倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 2,664円〜2,827円、ω±0.1で 2,729円〜2,766円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。