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41862026 第2四半期プライムJGAAP

東京応化工業(4186) 2026年度第2四半期決算 増収・営業益45%増

2026年度第2四半期の売上高は1,397億円(前年同期比+25.1%)、営業利益は288.5億円(同+45.4%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

素材・化学/化学


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥1396.7億¥1116.2億+25.1%
営業利益¥288.5億¥198.5億+45.4%
経常利益¥302.7億¥203.8億+48.5%
純利益¥236.1億¥163.5億+44.4%
ROE9.0%6.7%-

Executive Summary

増収率を上回る利益成長により、収益性が明確に改善した決算である。売上高は1,396.7億円(前年比+25.1%)、営業利益は288.5億円(同+45.4%)、経常利益は302.7億円(同+48.5%)、純利益は236.1億円(同+44.4%、うち親会社株主帰属分204.1億円、同+49.9%)となった。半導体材料需要の拡大を背景とした増収に加え、固定費吸収と製品ミックス改善による営業レバレッジが利益率上昇を牽引した。

業績変動要因

【売上高】売上高は1,396.7億円で前年同期比+25.1%の増収となった。単一セグメントで開示されており、セグメント別内訳は示されていないが、先端半導体材料向け需要の拡大が主因とみられる。

【損益】営業利益は288.5億円(同+45.4%)で、増収率を20.3pt上回る伸びを示した。営業利益率は20.7%で前年同期の17.8%から改善した。経常利益は営業外収益(受取配当金3.6億円等)の計上により302.7億円(同+48.5%)となった。特別利益は投資有価証券売却益9.4億円等を含み純額12.6億円のプラス寄与となったが、親会社株主帰属純利益204.1億円の約6.2%にとどまり、一時的要因である。純利益の伸長は主として営業利益の拡大に基づいており、増収増益と結論できる。

セグメント別分析

当社グループは単一セグメントであり、セグメント別の売上・損益情報は開示されていない。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は20.7%で前年同期17.8%から改善し、粗利率は38.6%、販管費率は18.0%である。親会社株主帰属純利益率は約14.6%で前年同期の約12.2%から上昇した。【キャッシュ品質】営業CF216.4億円は親会社株主帰属純利益204.1億円の1.06倍で、利益の現金裏付けは確保されているが、EBITDAに対する営業CFの転換効率(OCF/EBITDA)は0.63倍にとどまる。【投資効率】ROEは9.0%(累計ベース)。設備投資172.8億円は減価償却費53.4億円の3.24倍で、能力増強投資のフェーズにある。【財務健全性】自己資本比率は72.5%と高水準で、現金及び預金707.9億円が流動負債641.4億円を上回り、流動性は十分である。有利子負債は長期借入金161.0億円と社債100.0億円が中心で、短期借入依存は限定的である。

キャッシュフロー分析

営業CFは216.4億円で前年同期比+36.6%となり、フリーキャッシュフローは49.3億円の黒字を確保した。投資CFは167.1億円の支出で、その大半は設備投資172.8億円であり、成長投資局面にあることを示す。営業CF小計(運転資本変動前)は286.0億円と純利益を上回るが、売上債権が65.8億円、棚卸資産が40.7億円増加し、買掛金の34.5億円増加では相殺しきれず、実際の営業CFを押し下げた。財務CFは83.4億円の支出で、配当金支払い44.3億円と非支配株主への配当33.9億円が主因である。期末現金及び現金同等物は682.0億円と潤沢で、資金繰りに懸念はないが、売上拡大に伴う運転資本の増加が今後のキャッシュ創出力を左右する構図にある。

収益の質

利益の中心は営業利益の拡大であり、特別損益の純額寄与は12.6億円と親会社株主帰属純利益の約6.2%にとどまるため、収益の質は比較的高いといえる。特別利益には投資有価証券売却益9.4億円と固定資産売却益3.6億円が含まれ、いずれも一時的要因である。営業外収益は17.9億円(売上高の1.3%)で受取配当金3.6億円等から構成され、本業を大きく補完する規模ではない。営業CFは親会社株主帰属純利益の1.06倍であり、発生主義利益と現金創出の乖離は小さいが、売上債権・棚卸資産の増加により運転資本面でのアクルーアルが生じており、EBITDAに対する営業CFの転換効率は相対的に低い水準にある。

業績予想・ガイダンス

通期業績予想(売上高2,910.0億円、営業利益606.0億円、経常利益630.0億円)に対し、業績予想の修正は行われていない。上期実績の進捗率は売上高48.0%、営業利益47.6%、経常利益48.1%であり、標準的な上期進捗率50%をやや下回るものの、概ね計画線上で推移している。通期予想は前年比で売上高+22.8%、営業利益・経常利益+27.9%を見込んでおり、上期の伸び率(売上+25.1%、営業利益+45.4%)と比較すると、下期はやや伸び率が緩やかになる前提が置かれている。

株主還元

第2四半期配当は1株当たり40.00円で、通期配当予想は80.00円と据え置かれている。配当予想EPS355.21円に対する予想配当性向は約22.5%であり、利益水準に対する配当負担は軽い。自社株買いの実行状況は開示されておらず、配当のみに基づく配当性向として評価している。現金及び預金707.9億円、自己資本比率72.5%という財務基盤を踏まえると、配当の継続性は良好と考えられる。

リスク要因

  1. 在庫水準の上昇: 棚卸資産は前年同期比で増加し、原材料194.8億円、仕掛品116.8億円、製品171.2億円を計上している。需要動向の変化があれば在庫滞留や評価損リスクにつながり得る。

  2. 売上債権の増加と回収サイト: 売掛金・受取手形は561.2億円に達し、前年同期の486.5億円から増加した。売上拡大局面での回収管理が営業CFの水準を左右する。

  3. 設備投資の稼働リスク: 設備投資は172.8億円で減価償却費の3.24倍にあたり、能力増強投資が積極化している。投資回収の遅延が生じた場合、フリーキャッシュフローの圧迫が長期化する可能性がある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(manufacturing)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率20.7%9.7% (5.4%–23.7%)+11.0pt
純利益率16.9%5.4% (1.3%–20.1%)+11.5pt

営業利益率・純利益率とも業種中央値を大きく上回り、収益性は業種内で上位水準にある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)25.1%10.6% (-3.4%–25.4%)+14.5pt

売上高成長率も業種中央値を大きく上回り、IQR上限に近い高成長を示している。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 売上高+25.1%に対し営業利益+45.4%と、増収率を上回る利益成長がみられ、営業利益率は20.7%へ約2.9pt改善した。固定費吸収と製品ミックス改善が背景と考えられる。

  2. 売上債権・棚卸資産の増加により、EBITDAに対する営業CFの転換効率(OCF/EBITDA 0.63倍)は相対的に低く、増収局面における運転資本管理が今後の焦点となる。

  3. 設備投資は減価償却費の3.24倍に達しており、能力増強投資の局面にある。通期進捗率は47〜48%台で計画線上にあり、下期の稼働状況と在庫・売上債権の動向が通期業績達成の鍵となる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)2,633円
base(基準)2,744円
bull(強気)2,834円
算出前提
1株純資産(BPS)2,175円
調整後予想EPS383.7円
株主資本コスト r9.27%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向22.5%
予想EPSの信頼度調整×1.075(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.26倍 / 7.2倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 2,664円〜2,827円、ω±0.1で 2,729円〜2,766円。

注記:

  • のれん償却 1.9円/株 を利益に足し戻しています(非資金費用・IFRS企業との比較可能性のため)。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。