| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥4600.5億 | ¥4153.5億 | +10.8% |
| 営業利益 | ¥484.3億 | ¥127.5億 | +279.8% |
| 税引前利益 | ¥477.1億 | ¥99.5億 | +379.3% |
| 純利益 | ¥372.6億 | ¥56.8億 | +556.2% |
| ROE | 3.7% | 0.6% | - |
当第1四半期は、前年同期に計上した一時的損失要因の反動とベーシック&グリーン・マテリアルズ(BGM)セグメントの収益回復が重なり、大幅な増収増益となった。売上高は4,600.5億円(前年比+10.8%)、営業利益は484.3億円(同+279.8%、営業利益率10.5%)、税引前利益は477.1億円(同+379.3%)となった。親会社株主に帰属する四半期純利益は320.9億円(同+4,302.3%、EPS88.78円)で、非支配持分を含む連結全体の四半期純利益は372.6億円(同+556.2%)である。増益の主因は前年計上の減損損失(123.9億円→14.0億円)等の一時費用の縮小と、全セグメントの増収・増益基調にある。
【売上高】全セグメントが増収となり、売上高は4,600.5億円(前年比+10.8%)。構成比が最大のBGMが1,736.1億円(+11.2%、構成比37.7%)、モビリティソリューションが1,425.7億円(+9.5%、31.0%)、ICTソリューションが777.7億円(+12.7%、16.9%)、ライフ&ヘルスケアが621.8億円(+10.5%、13.5%)と続く。ICTとBGMの伸び率が全体を上回り、増収を牽引した。
【損益】営業利益は484.3億円(前年比+279.8%、営業利益率10.5%、前年3.1%から+7.4pt)と大幅改善した。主因はBGMセグメントの営業利益が198.4億円(+787.5%)へ急回復したことに加え、前年計上の減損損失(123.9億円→14.0億円)とその他営業費用(14.9億円→2.3億円)という一時的要因が縮小した反動である。持分法投資利益は69.5億円(前年比+59.3%)と安定的に貢献し、税引前利益は477.1億円(+379.3%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は320.9億円(+4,302.3%)となった。増収増益であり、構造的なマージン改善と一時費用の剥落の両方が寄与した点が特徴である。
セグメント別ではBGMの利益率改善が突出しており、営業利益率は前年の実質低迷から11.4%へ回復、増収率+11.2%を大きく上回る利益成長(+787.5%)を示した。モビリティソリューションは売上+9.5%に対し利益+1.6%と増収の割に利益の伸びが鈍く、利益率10.4%は横ばい圏である。ICTソリューションは利益率14.3%と全セグメント中で最も高く、利益成長+22.7%も売上成長+12.7%を上回り、増収以上の増益を実現した。ライフ&ヘルスケアは売上+10.5%、利益+9.2%、利益率10.9%とバランスの取れた成長を維持している。全セグメントが黒字かつ増益となり、BGMの回復が全体利益の伸長を牽引する一方、収益性の質という点ではICTが最も安定的に高マージンを維持している。
【収益性】営業利益率は10.5%で前年3.1%から+7.4pt改善し、粗利率も25.3%(同+2.7pt)、販管費率16.0%(同-1.1pt)と収益構造全般が改善した。純利益率は連結全体ベースで8.1%(前年1.4%)、親会社株主に帰属する四半期純利益ベースでは7.0%(前年0.2%)といずれも大幅に上昇し、EPS(基本)は88.78円(前年1.95円)となった。【キャッシュ品質】営業CFは140.4億円で前年比-69.1%減少し、連結四半期純利益372.6億円に対するOCF比率は0.38倍、親会社株主帰属純利益ベースでは0.44倍にとどまる。棚卸資産+509.1億円、売掛金+203.1億円の増加が運転資本を圧迫し、仕入債務+416.1億円が一部を相殺した。【投資効率】ROEは3.7%(四半期実績ベース)で、総資産回転率は0.20倍(売上高4,600.5億円/総資産22,623.1億円)と横ばい傾向にある。持分法投資利益69.5億円(前年比+59.3%)は投資リターンの安定的な源泉となっている。【財務健全性】自己資本比率は38.6%で前年同期末40.2%から-1.6pt低下した。有利子負債は合計8,219.6億円(流動3,837.8億円、非流動4,381.8億円)で、現金及び現金同等物2,178.4億円を保持する。流動比率は158.3%(流動資産11,125.2億円/流動負債7,029.3億円)で短期の支払能力は確保されており、インタレストカバレッジ(EBIT/金融費用)は14.7倍と良好な水準にある。
営業CFは140.4億円で前年比-69.1%減少し、運転資本変動前の小計204.9億円に対し、棚卸資産の増加△509.1億円と売掛金の増加△203.1億円が資金を吸収し、仕入債務の増加+416.1億円が一部を相殺した。投資CFは-292.4億円で、設備投資264.4億円が中心である。財務CFは+470.9億円となり、短期借入金とコマーシャル・ペーパーで合計約1,022.7億円を調達する一方、配当支払-138.0億円、自己株買い-127.8億円を実施した。営業CFと投資CFを合算したフリーCFは-152.0億円のマイナスで、現金及び現金同等物は期首1,831.1億円から期末2,178.4億円へ+347.3億円増加したが、その増分は主に外部調達と為替換算影響(+28.4億円)による。増益局面での在庫・売掛金の積み増しが利益のキャッシュ化を遅らせている点は、今後の運転資本回転の推移を見る上での着眼点となる。
今期の増益は、粗利率・販管費率の改善という経常的な収益力向上に加え、前年計上の減損損失(123.9億円→14.0億円)とその他営業費用(14.9億円→2.3億円)という一時的要因の縮小が重なった結果である。持分法投資利益は69.5億円(前年比+59.3%)で、営業外損益の構成は金融収益25.7億円・金融費用32.9億円と規模が小さく、損益への影響は限定的である。一方、営業CFは連結四半期純利益372.6億円に対し0.38倍にとどまり、棚卸資産・売掛金の増加によるアクルーアルの拡大が観察される。包括利益は403.7億円で、うち親会社株主分は349.8億円と親会社株主帰属純利益320.9億円を28.9億円上回り、在外営業活動体の換算差額(+59.2億円)等の為替関連要因がその他包括利益として上乗せされている。
通期業績予想(売上高19,000億円、営業利益830.0億円、親会社株主に帰属する純利益450.0億円)に対し、当第1四半期の進捗率は売上高24.2%、営業利益58.3%、親会社株主帰属純利益71.3%となった。利益面の進捗が売上高の進捗を大きく上回るのは、BGMのスプレッド回復と前年一時費用の反動という単四半期特有の要因が寄与しているためである。当四半期に業績予想の修正が行われており、通期配当予想は1株75.00円(株式分割後ベース)で据え置かれている。利益進捗は前倒しで推移しているが、運転資本の膨張とキャッシュ化の遅れが下期以降も続くか否かが、通期計画の達成度を見る上での着眼点となる。
当第1四半期の配当支払額は138.0億円で、親会社株主に帰属する四半期純利益320.9億円に対する配当性向は43.0%である。自己株式取得127.8億円を実施しており、配当と自己株式取得を合算した総還元額は265.8億円、総還元性向は82.8%と高水準にある。通期配当予想は1株75.00円(2026年1月の株式分割を考慮したベース)で据え置かれ、当四半期の配当予想修正はない。フリーCFが-152.0億円のマイナスであることから、当四半期の株主還元原資は財務活動による資金調達に相応の部分を依存している。
市況スプレッド変動リスク: BGMセグメントの営業利益は198.4億円(前年比+787.5%)と急回復し、全体利益の伸長を牽引した。原料価格と製品スプレッドの変動により、当該回復ペースが持続するかは今後の市況次第であり、変動性の高い利益源であることに留意が必要である。
運転資本の積み上がりとキャッシュ化: 棚卸資産が+509.1億円、売掛金が+203.1億円それぞれ増加し、営業CFは連結四半期純利益372.6億円に対し0.38倍にとどまった。在庫・売掛金の水準が高い状態が続く場合、資金繰りおよび評価損リスクのモニタリングが必要である。
為替変動の影響: 在外営業活動体の換算差額は当第1四半期に+59.2億円と包括利益を押し上げたが、前年同期は-62.3億円とマイナスであった。海外事業比率が一定水準にあることから、為替レートの変動が損益・包括利益双方に与える影響は引き続き注視が必要である。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 10.5% | 8.7% (4.2%–14.2%) | +1.8pt |
| 純利益率 | 8.1% | 7.0% (3.2%–10.6%) | +1.1pt |
自社の営業利益率・純利益率はいずれも業種中央値を上回り、収益性は業種内で相対的に高い水準にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 10.8% | 6.2% (-1.1%–14.6%) | +4.6pt |
売上高成長率は業種中央値を+4.6pt上回り、業種内上位グループに位置する伸び率である。
※出所: 当社集計
今期の増益はBGMセグメントの市況回復と前年一時費用の剥落という二重効果によるものであり、営業利益率10.5%(前年3.1%)という水準の持続性は今後の原料スプレッド動向に左右される構造である。
通期計画に対する進捗率は営業利益58.3%、親会社株主帰属純利益71.3%と売上高進捗24.2%を大きく上回っており、利益面の前倒し進捗が特徴である一方、営業CFは連結四半期純利益に対し0.38倍にとどまり、在庫・売掛金の積み上がりが利益のキャッシュ化を遅らせている。
総還元性向は82.8%と高水準だが、当四半期のフリーCFは-152.0億円のマイナスであり、株主還元原資の一部を財務活動による資金調達に依拠している点は、キャッシュフローの質を評価する上での着眼点となる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 2,140円 |
| base(基準) | 2,179円 |
| bull(強気) | 2,196円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 2,416円 |
| 調整後予想EPS | 136.9円 |
| 株主資本コスト r | 9.27%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 60.2% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.90倍 / 15.9倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 2,120円〜2,241円、ω±0.1で 2,172円〜2,184円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 1株あたりの値は株式分割を最新基準に調整しています。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。