| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥2636.3億 | ¥2306.5億 | +14.3% |
| 営業利益 | - | - | - |
| 税引前利益 | ¥374.6億 | ¥219.8億 | +70.5% |
| 純利益 | ¥306.2億 | ¥163.2億 | +87.6% |
| ROE | 3.3% | 1.8% | - |
当期は増収増益で、特に純利益の伸びが際立つ決算となった。売上高は2,636.3億円(前年2,306.5億円、YoY+14.3%)、税引前利益は374.6億円(同219.8億円、YoY+70.5%)、純利益は306.2億円(同163.2億円、YoY+87.6%)となった。純利益の伸び率が税引前利益の伸び率を上回った背景には、実効税率が25.7%から18.3%へ低下した効果がある。売上総利益率は74.8%(前年73.2%)、販管費率は32.2%(同34.5%)へ改善し、トップラインの伸びに対して費用が抑制的に推移したことがうかがえる。
【売上高】売上高は2,636.3億円で前年比+14.3%の増収となった。セグメント別の内訳は開示データに含まれていないため、全社ベースでの分析にとどまる。
【損益】売上総利益は1,972.8億円(粗利率74.8%、前年73.2%から+1.6pt)、販管費は848.1億円(販管費率32.2%、前年34.5%から改善)、研究開発費は463.2億円(前年525.0億円から絶対額で-11.8%、対売上比は17.6%、前年22.8%)と、増収下で費用が相対的に抑制された。その他費用は291.4億円(前年128.8億円、+126.4%)と大幅に増加し、これが税引前利益の伸び率を抑える要因となった。一方、金融収支は金融収益67.3億円が金融費用17.4億円を上回り、純額+49.9億円(前年は純額-7.3億円)とプラスに転じた。税引前利益は374.6億円(+70.5%)、法人税等は68.5億円で実効税率は18.3%(前年25.7%)へ低下し、純利益は306.2億円(+87.6%)となった。粗利率・販管費率の改善と実効税率の低下が重なり、増収増益の決算となった。
【収益性】売上総利益率は74.8%(前年73.2%)、販管費率は32.2%(同34.5%)、研究開発費比率は17.6%(同22.8%、絶対額は前年比-11.8%)で、いずれも改善方向にある。純利益率は11.6%で前年7.1%から4.5pt改善しており、費用構造の効率化と税負担軽減が寄与した。【キャッシュ品質】営業CFは813.3億円で純利益306.2億円の2.66倍に達し、利益の現金化は良好な水準にある。【投資効率】ROEは3.3%(期末自己資本ベースでは3.34%、前年1.83%相当)で前年から改善したが、半期実績であるため通期換算では変化しうる水準である。【財務健全性】自己資本比率は81.0%(前年80.6%)でほぼ横ばいの高水準を維持し、現金及び預金は2,650.8億円に積み上がっている。有利子性の金融負債は流動・非流動合計で272.1億円と限定的であり、資本構成は保守的である。
営業CFは813.3億円で前年398.4億円からYoY+104.2%と大幅に増加し、純利益306.2億円の2.66倍の水準となった。増加要因は売上債権の減少329.6億円、棚卸資産の減少34.4億円、仕入債務の増加33.2億円、引当金の増加103.5億円などで、契約負債の減少100.2億円が一部相殺した。法人税等の支払は54.1億円(前年4.8億円)と増加したが、それを上回る運転資本の改善が営業CFを押し上げた。投資CFは-175.6億円(前年-347.4億円)で、設備投資185.5億円と無形資産取得35.3億円(前年101.2億円から縮小)が主な内訳である。財務CFは-187.6億円(前年-172.2億円)で、配当支払167.5億円が主因であり、自社株買いは0.1億円と軽微である。この結果フリーキャッシュフローは637.8億円となり、配当・設備投資を賄って余りある水準となった。現金及び現金同等物は期末2,650.8億円(前年2,187.7億円)まで積み増され、財務的な柔軟性は高い。
当期の収益性改善は、粗利率・販管費率の改善という経常的な要因と、実効税率低下という非経常性を含む要因が組み合わさっている。実効税率は25.7%から18.3%へ低下し、純利益の伸び率(+87.6%)が税引前利益の伸び率(+70.5%)を上回る結果となった。この税率低下が今後も継続する性質のものか、一時的な要因によるものかは、純利益の伸びの持続性を評価するうえで注視点となる。またその他費用が291.4億円(前年128.8億円)へ拡大し、税引前利益の伸びを抑制しており、その内訳・性質の見極めが必要である。包括利益は394.3億円で純利益306.2億円を88.2億円上回っており、前年(包括利益62.3億円が純利益163.2億円を下回っていた)から関係が逆転した。この差異は主に為替換算差額の改善(前年-95.2億円から今期+84.6億円)によるもので、海外資産・負債の円換算評価がプラスに寄与したことを示している。営業CFが純利益の2.66倍に達している点は、当期利益がキャッシュを伴う質の高いものであることを示唆する。
通期見通しに対する進捗は、売上高が2,636.3億円で予想5,200.0億円に対し50.7%、純利益は306.2億円で予想750.0億円に対し40.8%となった。売上高は上期の標準的な進捗ライン(50%)にほぼ沿っているのに対し、純利益はやや遅れており、下期における利益積み上げが計画達成の前提となる。通期の実効税率や非営業費用の動向次第で、純利益進捗の遅れが解消されるかが今後の焦点となる。今回の決算では業績予想・配当予想の修正はいずれも「無」とされている。
中間配当は1株35円で実施された。通期配当予想は70円、通期予想EPSは143.27円であり、これに基づく配当性向は48.9%となる。自社株買いは0.1億円と軽微であり、当期の株主還元は配当が中心である。フリーキャッシュフロー637.8億円に対し配当支払額167.5億円は十分に下回っており、現時点の配当水準はキャッシュフローの範囲内にある。
非営業費用の増加: その他費用は291.4億円で前年128.8億円から+126.4%と拡大し、税引前利益の伸び率(+70.5%)を純利益の伸び率(+87.6%)より抑制する要因となった。この費用の性質が一過性か経常的かにより、今後の利益率の見え方が変わる。
実効税率変動: 実効税率は25.7%から18.3%へ低下し、純利益の押し上げに寄与した。この水準が通期を通じて維持されるかは、通期純利益進捗(40.8%)の達成度に影響する。
のれん・無形資産の水準: のれんは1,817.2億円で純資産比19.8%、無形資産合計は1,956.3億円で総資産比17.3%となっている。M&A由来資産の比重は一定水準にあり、評価の前提となる収益計画の進捗をモニタリングする意義がある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 純利益率 | 11.6% | – | – |
比較対象データが限定的なため、業種内での相対位置づけは参考情報にとどまる。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 14.3% | – | – |
比較対象データが限定的なため、業種内での相対位置づけは参考情報にとどまる。
※出所: 当社集計
純利益の伸び率(+87.6%)は税引前利益の伸び率(+70.5%)を上回っており、その差分は実効税率の低下(25.7%→18.3%)によるものである。この税率水準の持続性は、今後の利益成長の質を見るうえでの確認点となる。
営業CFは純利益の2.66倍に達し、フリーキャッシュフローは637.8億円と潤沢である。配当・設備投資を上回るキャッシュ創出力は、財務的な柔軟性を裏付けている。
通期業績予想に対する進捗は売上高50.7%に対し純利益40.8%とやや遅れており、下期における利益の積み上げが計画達成の前提となる構造がうかがえる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,667円 |
| base(基準) | 1,736円 |
| bull(強気) | 1,769円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,750円 |
| 調整後予想EPS | 155.4円 |
| 株主資本コスト r | 9.15%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 48.9% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.085(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.99倍 / 11.2倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,689円〜1,786円、ω±0.1で 1,736円〜1,737円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。