| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥345.8億 | ¥317.1億 | +9.1% |
| 営業利益 | ¥32.4億 | ¥24.9億 | +30.1% |
| 経常利益 | ¥36.8億 | ¥27.4億 | +33.9% |
| 純利益 | ¥29.4億 | ¥25.3億 | +16.2% |
| ROE | 2.1% | 1.8% | - |
当第1四半期は増収増益で、営業利益の伸び率(+30.1%)が売上高の伸び率(+9.1%)を大きく上回る増益ペースとなった。売上高は345.8億円(前年比+9.1%)、営業利益32.4億円(同+30.1%)、経常利益36.8億円(同+33.9%)、純利益(親会社株主に帰属する当期純利益、以下同)は29.0億円(同+16.2%)となった。増益の主因は粗利率の改善(22.0%→22.7%)と販管費の伸び抑制(前年比+3.0%、売上高伸び率を下回る)であり、主力のカラー&ファンクショナルプロダクツとグラフィック&プリンティングマテリアルの増収・増益が寄与した。
【売上高】3セグメント全てで増収し、うちカラー&ファンクショナルプロダクツが194.6億円(構成比56.3%、YoY+11.4%)と最大規模で牽引。グラフィック&プリンティングマテリアルは90.4億円(構成比26.1%、YoY+10.9%)、ポリマー&コーティングマテリアルは63.1億円(構成比18.2%、YoY+0.4%)とほぼ横ばい。地域別では日本258.96億円(構成比74.9%、YoY+9.8%)が主軸で、アジア67.50億円(構成比19.5%、YoY+9.3%)も増収した一方、その他地域は19.37億円(構成比5.6%、YoY-0.3%)とほぼ横ばいだった。
【損益】営業利益は32.4億円(YoY+30.1%)で、粗利率改善(+73bp)と販管費率低下(13.4%、前年14.2%から-78bp)による営業レバレッジが働いた。営業外収支は受取配当金2.0億円、受取利息1.0億円を中心に純額+4.3億円となり、経常利益は36.8億円(YoY+33.9%)に拡大。特別損失は固定資産除却損0.3億円のみで一時的要因は軽微だが、前年同期に計上されていた事業譲渡益4.7億円(特別利益)が今期はなく、税引前利益の伸び率は+14.0%と経常利益の伸び率(+33.9%)より小幅にとどまった。純利益は29.0億円(YoY+16.2%)。結論として増収増益である。
セグメント別営業利益率は、カラー&ファンクショナルプロダクツが8.7%(前年8.0%)、ポリマー&コーティングマテリアルが13.6%(前年11.5%)、グラフィック&プリンティングマテリアルが7.5%(前年4.6%)で、いずれも改善した。特にグラフィック&プリンティングマテリアルは営業利益6.8億円(YoY+81.5%)と利益率が2.9pt改善しており、収益性回復が最も顕著なセグメントである。売上構成比はカラー&ファンクショナルプロダクツ56.3%、グラフィック&プリンティングマテリアル26.1%、ポリマー&コーティングマテリアル18.2%で、主力セグメントへの構成比が引き続き高い。地域別では日本が売上高の74.9%を占め主軸を維持し、アジアは19.5%、その他地域が5.6%となっている。
【収益性】営業利益率は9.4%で前年7.9%から+152bp改善、粗利率は22.7%で前年22.0%から+73bp改善、純利益率は8.4%で前年7.9%から+51bp改善した。【キャッシュ品質】包括利益は42.7億円で、純利益29.0億円を12.9億円上回っており、差分の主因は有価証券評価差額金+11.9億円と為替換算調整額+4.3億円である。【投資効率】ROE(四半期ベース、期末自己資本比)は2.1%で前年同期の1.8%から+0.3pt改善、総資産回転率(年率換算)は約0.66倍で前年の約0.62倍からやや改善した。【財務健全性】自己資本比率は66.7%で前年67.5%から-0.8pt低下したものの、現金及び預金222.0億円に対し有利子負債(短期借入金・1年内返済長期借入金・長期借入金合計)は約181.5億円で、現金が有利子負債を上回る水準にある。
キャッシュフロー計算書の開示はないため、貸借対照表の推移から資金動向を確認すると、現金及び預金は222.0億円で前年同期末の234.4億円から-12.4億円(-5.3%)減少した。一方、売掛金は555.7億円(前年比+34.0億円、+6.5%)、棚卸資産は342.2億円(同+15.0億円、+4.6%)と増加し、買掛金は293.5億円(同+26.4億円、+9.1%)増加している。売上高・売上原価に対する回転日数を概算すると、売上債権回転日数(DSO)は前年同期の約150日から当期は約146日、キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC、概算)は前年同期の約171日から当期は約163日へと短縮しており、運転資本の絶対額は増加したものの、売上拡大に見合った動きで資金効率が悪化しているわけではない。投資有価証券は222.4億円(前年比+16.1億円、+7.8%)と評価増が寄与しており、自己資本の積み上げにも影響している。
経常利益36.8億円のうち営業外収支は純額+4.3億円で、受取配当金2.0億円、受取利息1.0億円が中心を占め、いずれも保有金融資産からの反復的な収益であり収益の質は高い。特別損益は特別損失0.3億円(固定資産除却損)のみで一時的要因の影響は軽微だが、前年同期は事業譲渡益4.7億円(特別利益)を計上しており、その反動を除けば経常段階から純益段階までの伸びは本業主導で説明できる。包括利益は42.7億円で純利益29.0億円を12.9億円上回っており、差分は主に有価証券評価差額金+11.9億円と為替換算調整額+4.3億円によるもので、退職給付に係る調整額は-1.8億円とマイナス寄与だった。以上より、当期の増益は本業(営業利益)の改善が主導しており、一時的要因への依存度は低いと評価できる。
通期予想(売上高1318.0億円、営業利益115.0億円、経常利益124.0億円、純利益87.0億円)に対する第1四半期の進捗率は、売上高26.2%、営業利益28.2%、経常利益29.6%、純利益33.3%で、いずれも単純按分の25%を上回っている。当第1四半期において業績予想の修正が開示されており、進捗の速さと整合的な動きとなっている。一方、配当予想の修正はなく、年間55円が据え置かれている。
2027年3月期の配当予想は年間55円(中間23.75円、うち特別配当3.75円/期末23.75円、うち特別配当3.75円)である。同社は2026年4月1日付で普通株式1株につき4株の株式分割を実施しており、前期(2026年3月期)の配当は分割前ベースで中間87円(普通72円・特別15円)、期末133円(普通118円・特別15円)、合計220円であった。分割調整後(4分割)で換算すると前期実質配当は55円相当となり、今期予想はこれとほぼ同水準の配当を計画している。予想配当総額は期中平均株式数68,256,907株から約37.5億円と算定され、通期純利益予想87.0億円に対する配当性向は約43.1%となる。
セグメント集中リスク: カラー&ファンクショナルプロダクツが売上高の56.3%、セグメント営業利益の約52.7%を占めており、当該分野の需要変動が連結業績全体に及ぼす影響が大きい。
運転資本の積み上がり: 売掛金555.7億円と棚卸資産342.2億円の合計は総資産2107.5億円の約42.6%を占め、それぞれ前年比+6.5%、+4.6%増加している。回収・評価に関するモニタリングが引き続き必要な項目である。
海外売上比率と為替影響: アジア・その他地域の売上高は合計86.9億円で全体の25.1%を占める。営業外収益に為替差益0.16億円を計上しており、為替相場の変動が損益に影響し得る構造にある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 9.4% | 8.7% (4.2%–14.2%) | +0.7pt |
| 純利益率 | 8.5% | 7.0% (3.2%–10.6%) | +1.5pt |
収益性指標は営業利益率・純利益率ともに業種中央値を上回っており、業種内では収益性が相対的に高い水準に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 9.1% | 6.2% (-1.1%–14.6%) | +2.8pt |
売上高成長率は業種中央値を上回るが、業種内IQR上限(14.6%)には届かず中位上位の水準にある。
※出所: 当社集計
営業利益率は前年7.9%から当期9.4%へ+152bp改善しており、粗利率改善(+73bp)と販管費率低下(-78bp)による構造的な収益性向上が確認できる。特にグラフィック&プリンティングマテリアルの営業利益率が4.6%から7.5%へ改善した点が寄与度として大きい。
通期予想に対する進捗率は売上26.2%、営業利益28.2%、経常利益29.6%、純利益33.3%といずれも単純按分の25%を上回り、当第1四半期時点で業績予想の修正も開示されている。
売掛金・棚卸資産は絶対額で増加したものの、概算のキャッシュ・コンバージョン・サイクルは前年同期の約171日から当期約163日へ短縮しており、運転資本の効率は売上拡大に見合った範囲で推移している。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,879円 |
| base(基準) | 1,911円 |
| bull(強気) | 1,937円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 2,097円 |
| 調整後予想EPS | 137.0円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 43.1% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.075(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.91倍 / 13.9倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,859円〜1,966円、ω±0.1で 1,905円〜1,915円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 1株あたりの値は株式分割を最新基準に調整しています。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。